2011年03月02日

【7】 歩き遍路 1日目〈その6〉 [2011年2月11日]

安楽寺の宿坊に入る。宿の方が部屋まで案内してくれた。ここの従業員さんはいつ宿泊しても親切である。

はじめての遍路の時、部屋に入るなりバタンキューだったが、今回はまだまだ余裕といった感じだ。
6年前は、普段歩くこともあまり無く、運動もそれ程したこともない状態で歩き始めたわけだから当然といえるが、やはりお遍路さんを始めて、脚力がついたことを実感できる。

部屋でお茶を飲んだり一服してから、大浴場へ。宿泊者が少ないためだろうか、カーテンのようなもので仕切られており、2~3人が入れるような感じになっていた。福山のAさんが先客としていらっしゃった。
一緒に湯船の中や洗い場で、道中の出来事などを話し合う。お遍路の良さは、こういったふれあいがあることだと思う。

住職が帰って来られたとの事で、夕食の前にお寺の中を案内して頂けることになった。案内してくれたのは、若い住職さん。宿泊客は、自分と福山のAさん、今日初めて見かける男性の3名のようだ。

本堂の中や一般には公開していない場所を丁寧に説明しながら案内して頂いた。これこそ、宿坊に泊まったかいがあったなぁと思う。
12体の仏像の頭に十二支の生き物が載った仏像があり、自分の干支のものを撫でるといいですよ、と勧められ、「酉」の仏像を撫でていると、もう一人の男性が、お隣の「戌」の仏像を撫でていた。自分が41歳だから、41+12+12-1=64‥‥たぶん64歳だろう、ということは、この方が(1)霊山寺の歩き遍路用のノートに書かれていた茨城の方だろうか?と推測する。

30分くらいは案内して頂いただろうか、それから夕食となった。
3人で色々と話をしながら、なごやかに時間が過ぎていく。福山のAさんは区切り打ちを繰り返して、年内に結願したい、との事だった。毎月、遍路をすることになるようだ。
また、「戌」の仏像を撫でていたのは、やはり霊山寺のノートに名前のあった、茨城から来られたOさんだった。Oさんは通し打ちをされるとの事。

一ヶ月半もの間歩き続ける通し打ちは、何かロマンのようなものを感じ、自分にとっては夢である。とてもうらやましい。


  安楽寺宿坊:1泊夕食付(朝はパン2個と缶コーヒーでした) 6000円
     宿泊客:歩き遍路3名
       ※宿泊客が少ない時の朝食はパンとコーヒーになるようです。
         通常は1泊2食付で6500円かと思います。
       ※ビール・ジュースの自販機あり  


Posted by こいったん at 00:17Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)