2011年11月03日

【73】歩き遍路 11日目〈その3〉[2011年8月13日]

しばらくは大阪のMさんと一緒に歩いたが、脚を痛めたとの事でかなりゆっくりペースだったので、先に進むことにした。
野根からは国道を外れて集落の中の道を歩き、「明徳寺(東洋大師)」に着いた。ここは、ゴールデンウィークの遍路の時、最終目的地に予定していた場所である。今回、ようやく訪れることが出来た。カラフルな旗がたくさん立っていた。

人気のない夏の静かなお寺で般若心経を唱えてから、ゆっくりと休憩した。ご自由に御飲み下さい、と美味しい冷茶まで用意してあった。少し高台になっているので、街を眺めながらのんびりした。

しばらくすると、大阪のMさんがやって来た。とっくに先に進んでいると思ったが、野根の町の入口で休憩していたので、遅くなってしまったそうである。ここでも色々と話をさせてもらう。3年ぶりの遍路との事だった。普段歩いたりすることはあまり無いそうなので、いきなりの真夏の遍路はかなりキツイことだろう。
また、これから歩く事になる、10㎞ほど自販機の無い区間のことを心配していた。いざとなったらバスに乗る、など対策はあることをお話した。

話をしていると、眼下に一人の歩き遍路さんを見かけた。20代の若者、といった感じである。後で分かったのだが、福岡県から来たI君という。手をあげて挨拶を交わした。東洋大師には寄らず、そのまま通過していった。この福岡のI君とも、この先何度か顔を合わせることになる。

その内、住職さんらしき方がどこからか帰って来られた。かなり貫録のある方で、織田無道系に見えた。
45分ほどたっぷりと休憩し、「東洋大師」を後にした。
  


Posted by こいったん at 15:27Comments(0)お遍路 第二拝(高知)