2012年02月12日

【104】歩き遍路14日目〈その8〉[2011年8月16日]

夕方6時を過ぎていることもあり、(28)大日寺境内には、人っ子一人いない。
納経はもちろんあきらめていたが、香炉は掃除してなかったので、ロウソクや線香を上げることは出来た。納札を納めて、一通りのお参りをした。
人気のない境内で、先程頂いたぶどうを頂きながら、ゆっくりと休憩した。
これで終わった、という、ホッとしたような寂しいような気持ちだった。

さて、これからどうしようか。今日は少し戻った野市駅から夜行バスに乗って帰る予定だが、やはり汗をたっぷりかいたままバスに乗り込むのは気が引けるので、温泉に入って行こう、という事で、タクシーを使って、先程通りかかった高知黒潮ホテルの龍馬の湯に行くことにした。

大日寺から石段を降りて、麓の駐車場の所からタクシー会社に電話した。
実はタクシーに乗るのは6年ぶりとなる。6年前の遍路からの帰りに、駅に着いたのが深夜だったので使って以来となる。電話をしてタクシーを呼んだ記憶は無いので、少々緊張した。自分にとってタクシーとは贅沢品なのである。

かなり周りが薄暗くなってきた頃に、タクシーが到着した。運転手さんはよく話に聞く、気さくな感じ、ということはなく、淡々としている方だった。
野市からの高速バス乗り場を確認したかったのだが、知らないとの事だった。今年開設されたばかりのバスなので、まだ知られていないようだ。

タクシーは、先程休憩したマルナカの裏を通り、龍馬の湯に到着した。心配していた値段は780円と、思ったよりも安くて安心した。結構便利なものである。  


Posted by こいったん at 20:07Comments(1)お遍路 第二拝(高知)