2012年05月17日

【123】歩き遍路16日目〈その7〉[2011年9月11日]

6年前は、雨が降り出して走って渡った仁淀川大橋だが、今日は晴天でのんびりと歩いた。
少し上流側に、昔の橋や道だったろう跡が残っていたので、観察しながら渡った。
気が付くと、はるか後方に一人のお遍路さんが歩いている。

橋を渡り終え、堤防となっている土手の上を歩く。郡境を表す古い石碑があった。
土手から下に降りる場所に建物と古いベンチがあったので、ここで一休みとした。以前、雨宿りをした懐かしい場所である。
休んでいると、後を歩いていたお遍路さんが追い抜いて行った。(34)種間寺で見かけた、半ズボンの方である。

少し進んだ日陰の部分に先程のお遍路さんが休んでいたので、少し話をした。山口県から来られたとの事。通し打ちをされているようで、今日の宿は、同じ「ビジネスイン土佐」だそうだ。
やはり、1時間後のフェリーに乗ってきたようで、ずいぶんと速いペースだ。

その内、(34)種間寺横の店で食事をしていたお兄さんもやって来て、話の輪に加わった。このお兄さんは、兵庫県からで、水泳の北島康介に似ている。
若いので野宿主体で周っているのかと思ったが、全て宿に泊まっており、今日は自分がお断りした「白石屋旅館」に泊まるそうである。
昨日は、桂浜を観光し、(33)雪蹊寺まで歩いてからバスで高知市内に向かい宿泊し、再びバスで戻ってきたそうで、フェリーには乗っていないわけである。

お二人とも種間寺横の店に入ったそうで、安くて美味しくてこれで利益が出るのか、という感じだったそうだ。ただ、年内で営業を終えるとの事である。

三人で立ち話をしていると、近所の子供だろうか、凍ったペットボトルを持って来てくれた。思いがけず、お接待である。我々の姿を見て、お母さんに持って行きなさい、と言われたのだろうか。有難く頂き、納札を渡した。

  


Posted by こいったん at 22:28Comments(0)お遍路 第二拝(高知)