2012年05月31日

【129】第16回区切り打ち 出発[2012年4月5・6日]

今回が、通算16回目の区切り打ちとなります(第二拝では6回目)。

高速バスで高知市のはりまや橋まで来ました。
あの有名な「はりまや橋」を一度見てみたかったのですが、予定より遅れていたので、バス停まで直行しました。
日本三大がっかり名所でしたっけ?

天気も良く、路面電車も走り、何ともいい感じの街です。

「堺町」というバス停からバスに乗り、4月6日の午後2時52分、(35)清滝寺の麓の町、高知県土佐市高岡町に到着しました。ここから、今回の歩きのスタートとなります。

今日の宿は、(36)青龍寺近くの「国民宿舎土佐」をインターネットで予約済です。
初日なので、早めに宿に入りゆっくりと温泉にでも、と考えていたのですが、夕方5時を過ぎてしまいそうです。

近くのファミリーマートで飲み物や菓子を買い込みます。
店を出ると、駐車場にいた介護タクシーの方が話しかけてくれました。以前は、仕事で金沢にも何度か車を走らせたことがあるそうで、まだ高速道路が無い時代の北陸の国道を走った話など、ローカルな話題で盛り上がりました。

話していると、日差しが照りつけ、長袖では暑いくらいでした。やはり高知は暖かいです。
楽しく会話を交わし、幸先良く出発しました。  


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2012年05月29日

「定年からは同行二人」 小林淳宏

こんばんは。昨年9月の遍路記事が終わり、一区切りつきましたので、今回は最近読んだ本を一冊、紹介したいと思います。

「定年からは同行二人」。小林淳宏さんが、昭和63年(1988年)の夏に歩き遍路をした時の体験談です。今から24年前となります。

昭和63年と言えば、大学に入学した年なので、結構その頃の出来事が思い出せます。あの時代に、こうやって四国を歩いていた方がいらっしゃったんですね。

4月の遍路の時に、この本に影響を受けて、1995年に(43)明石寺まで歩き、今回その続きを歩いている、という方に会いました。
自分もこの本の存在は知っていて、一昔前の歩き遍路の様子を知りたいと思い、オークションなどで探したことはあったのですが、高値だったので手が出ませんでした。

先日、Amazonで探してみた所、配送料込で251円とあり、すぐに購入し、一気に読んでしまいました。

一日30㎞くらいの標準ペースで宿に泊まりながら歩かれているのですが、まるで野宿で歩き続けているような、激しい旅をされています。

基本的に宿の予約はしないようで、地元の人に聞きながらの行き当たりばったり。泊まる所が無くて、一日で徳島市から龍山荘、あるいは安和から佐賀町の内田屋(50㎞近く)まで歩いたりしています。
今みたいに、詳細なへんろ地図が無い時代の苦労が偲ばれます。
車道中心で、峠はトンネルを歩かれたようです。まだ、昔の遍路道は埋もれたままになっていたのでしょうか。

真夏だったので、素っ裸で川に入ったり、上半身裸でバス停で寝たりと、とにかく豪快です。今だったら、マナー云々と言われてしまいそう。飲食店で煙たがられた話など、つらい体験もあったようです。

(88)大窪寺で涙があふれ出して、とめようがなかった、のも尤もだと思いました。

面白かったのが、「安宿」での話。作者は、大月周りを考えていたが、四十前後の威勢のいい小柄な主人に足摺岬へ一日で往復することを強く勧められて、しぶしぶ承諾する件。先日、「安宿」さんにお世話になったばかりなので、25年近く経ってもお変わりないなーと、ほんわかした気分になりました。小柄ではなくなったような気はしますが。

作者の小林さんについて、もっと知りたいと思い調べてみたのですが、2年前に85才でお亡くなりになっていました。残念です。一度でいいから、お会いしてみたかったです。

次の遍路では、この本を持って歩きたいと思います。


次回からは、4月に歩いた遍路旅を書いていきます。

久しぶりに、日本ブログ村のお遍路・巡礼部門で1位になりました。ポチッとして下さっているみなさん、ありがとうございます。
  


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2012年05月27日

【128】第15回 区切り打ち 帰宅[2011年9月12日]

朝早くはフロントの方が不在のため、部屋の鍵を指定された場所に置き、「ビジネスイン土佐」を出発、近くの土佐市役所前からバスに乗り込んだ。通勤時間帯ではあったが、バスはそれ程混雑せず、渋滞にも巻き込まれず高知駅に到着した。

高知駅からはJRを利用。「南風6号」に乗り岡山へ。ビジネスで混み合う時間帯かと思ったが、座席の半分以上空いていたので、のんびりと車窓を眺めながらの旅となった。

高速バスを使っても時間はそれ程変わらず、運賃は安いので、そちらに流れてしまっているのだろうか。

岡山からは新幹線で新大阪まで。「のぞみ」相変わらず混んでいるが、何とか座ることが出来た。
岡山駅のプラットホームでは喫煙場所を求めて、ホームの端から端まで探したが見つからなかった。新幹線のホームはとても長く、百メートル以上あっただろう。とても疲れた。

新大阪駅で乗り換え、サンダーバードで金沢駅へ。食事をして自宅へと向かった。

二日間とも30℃を超える暑い日となりましたが、9月に入ったということもあるのでしょうか、意外と歩き遍路さんを見かけることがありました。


本日のコースタイム
土佐市役所前6:53→icon18→7:43高知駅8:00→19→10:33岡山駅10:49→19→11:35新大阪駅11:46→19→14:22金沢駅→東金沢駅

歩き遍路第二拝 第5回区切り打ち 終了

  


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2012年05月25日

【127】歩き遍路16日目〈11〉[2011年9月11日]

「ビジネスイン土佐」に到着し、2階にあるフロントへと向かう。ご飯を食べれる場所を聞いてみるが、この辺りには何も無いです‥‥少し行った所にラーメン屋があるかなぁ、との答え。何を聞いても要領を得ない回答が多かった。
ホテルに併設した居酒屋があるのだが、今日は日曜で休みだった。

少々古いビジネスホテルといった感じがする。各階への移動は外の階段を使う形式で、少々変わっている。一旦部屋に入りシャワーを浴びてゆっくりしてから、外へと出掛けた。

ラーメン屋があるという場所に向かって歩いてみるが、途中には居酒屋・うどん屋・たこ焼き屋の三軒しか見当たらなかった。「喜久屋旅館」などがある通りにも行ってみるが、営業しているような店はなく、先程見かけた「一連」といううどん屋さんに入ることにした。

きつねうどん(450円)とおにぎり2個(160円)を頼んだのだが、ご飯の炊き方が上手なのか、おにぎりがとても美味しかった。追加で注文したのだが、無くなってしまったとの事で残念でした。


 ビジネスイン土佐:素泊まり 5250円 
 ※洗濯機(1台)300円・乾燥機(1台)30分100円。部屋の備品は、通常のビジネスホテルと同じ。全室禁煙。近くにコンビニあり。


本日のコースタイム
サウスブリーズホテル6:58→菜園場町バス停7:11→icon18→7:49峰寺通バス停→8:01(32)禅師峰寺8:31→10:06高知県営フェリーicon19→10:33(33)雪蹊寺11:10→12:56(34)種間寺13:25→はるの茶屋(昼食)14:12→16:17(35)清滝寺17:10→18:11ビジネスイン土佐

歩行距離:27.4km
 歩数 :44165歩
最高気温:31.0℃
最低気温:24.3℃[高知市]  


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2012年05月23日

【126】歩き遍路16日目〈10〉[2011年9月11日]

夕方ともなると、疲れがドッと出てくる。ダラダラと来た道を引き返した。
(35)清滝寺からしばらくは、両側にお墓が並んでいる。何気なく日付と名前を見ていると、一人に付き一基の墓が作られているような感じがした。普通だったら、一家に一基のはずなのだが。
年齢を見ていると、自分と同じような年の人のものもある。昔だから、今ほど長生き出来なかったとは思うが、せつなくなってくる。

平地に出て少し進むと、休憩所らしき物があり、二人くらいのお遍路さんがテントを張っていた。どうやら野宿の方のようだ。どこに泊まる?と聞かれ、宿に泊まります、と答えた。自分がそこに泊まるとしたら場所がもう無さそうだったので、心配になったのだろうか。

田んぼの広がる見通しの良い場所まで来ると、遠くに神戸のお兄さんが歩いている姿が見えた。かなり前に出発したはずなのだが、ゆっくりしているなあ。彼を見かけたのは、これが最後となった。

土佐市高岡の市街に入ってからは、明日の朝に乗るバス停の目星をつけ、発車時刻の確認をしながら歩く。
どこのバス停が宿から一番近いのか分からないからだ。

桂浜行きや長浜行きなどたくさんの行き先があり、どのバスが高知市内へ行くのか分からない。とりあえず、一番本数の多い、高知営業所行きに乗ることにした。

帰ってから調べると、どのバスも一旦高知市内に入り、その後郊外へと向かっているようだった。運行本数はかなり多くなっている。

斜め向かいのファミリーマートで買い物をしてから、今日の宿「ビジネスイン土佐」に入った。  


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2012年05月21日

【125】歩き遍路16日目〈その9〉[2011年9月11日]

道が細くなると、(35)清滝寺への登りが始まる。勾配がきつく、苔むした道をゆっくり上っていくと、お寺に到着した。時間は午後4時17分。納経時間に間に合うか少々心配だったが、思ったより早く到着した。ゆっくり参拝しても、納経に間に合いそうである。

境内には、以前と変わらず消防車が止まっていた。
ここの売り物は、素晴らしい眺望である。参拝を終え納経所へ向かうと、ベンチがあり、眼下の素晴らしい眺めが堪能できる。

ベンチに腰を下ろし、何か飲み物を買おうと自販機に向かうと、兵庫の北島康介似のお兄さんがやって来た。「白石屋旅館」に荷物を置いて、あわててここまで来たそうだ。納経には間に合いそうである。

今回の遍路旅最後の礼所ということもあり、ゆっくりと過ごす。日が傾きかけてきて、眼下の眺望は一層すばらしくなってきた。
兵庫のお兄さんは、今日ここまで来て、この景色が見れて良かった、と話していた。

時間は夕方5時を回り、すっかり人気が無くなった。兵庫のお兄さんは、旅館の隣の酒屋のおばちゃんと酒を買う約束をしたので店が閉まる前に行かないと、との事で、握手をしてお別れし、先に麓へと降りて行った。

自分はもう少し休憩してから、今日の宿「ビジネスイン土佐」へと向かった。  


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2012年05月19日

【124】歩き遍路16日目〈その8〉[2011年9月11日]

少し三人で歩いたが、広い国道にぶつかった所で、お二人は遍路シールに従って国道沿いを、自分はへんろ地図の赤い点線に沿って歩きたかったので、ここでお別れとなった。6年前、道が分からなくなったのでリベンジである。

ほんの短い出会いだったが、ずっと旅を続けたら楽しいだろうなぁ、と思わせる二人だった。一期一会とはいえ、さみしいものである。

土佐市の中心、高岡の市街を歩く。地図を片手に現在地を確認しながら歩くが、気が付くと白石屋旅館や喜久屋旅館が見えてきた。思っていた道とは一本違っていたようだ。
へんろ地図でいうと、もう一本、北側の赤い点線の道を歩いてみたかったのだが。堤防沿いの道をそのまま進めばよかったようだ。また、次回への課題が残ってしまった。

国道に合流すると、はるか向こうにお二人が歩いている姿が見えた。山口の方を見かけたのは、これが最後となった。

国道を横断してしばらく進むと、田んぼが広がる場所に出た。遠くで子供たちが遊んでいる。自分も小さい頃はよくこうやって遊んでいたものだが、久しぶりにそんな光景を見たような気がする。

高知自動車道をくぐり、山裾の村落の道を歩いていると、前方からお遍路さんがやって来た。白衣などは着用せず金剛杖だけを持っている。この方(33)雪蹊寺でチラッと見かけた方だ。歩いているのかどうかはっきり分からなかったが、どうやら少し前を進んでいたようだ。  


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2012年05月17日

【123】歩き遍路16日目〈その7〉[2011年9月11日]

6年前は、雨が降り出して走って渡った仁淀川大橋だが、今日は晴天でのんびりと歩いた。
少し上流側に、昔の橋や道だったろう跡が残っていたので、観察しながら渡った。
気が付くと、はるか後方に一人のお遍路さんが歩いている。

橋を渡り終え、堤防となっている土手の上を歩く。郡境を表す古い石碑があった。
土手から下に降りる場所に建物と古いベンチがあったので、ここで一休みとした。以前、雨宿りをした懐かしい場所である。
休んでいると、後を歩いていたお遍路さんが追い抜いて行った。(34)種間寺で見かけた、半ズボンの方である。

少し進んだ日陰の部分に先程のお遍路さんが休んでいたので、少し話をした。山口県から来られたとの事。通し打ちをされているようで、今日の宿は、同じ「ビジネスイン土佐」だそうだ。
やはり、1時間後のフェリーに乗ってきたようで、ずいぶんと速いペースだ。

その内、(34)種間寺横の店で食事をしていたお兄さんもやって来て、話の輪に加わった。このお兄さんは、兵庫県からで、水泳の北島康介に似ている。
若いので野宿主体で周っているのかと思ったが、全て宿に泊まっており、今日は自分がお断りした「白石屋旅館」に泊まるそうである。
昨日は、桂浜を観光し、(33)雪蹊寺まで歩いてからバスで高知市内に向かい宿泊し、再びバスで戻ってきたそうで、フェリーには乗っていないわけである。

お二人とも種間寺横の店に入ったそうで、安くて美味しくてこれで利益が出るのか、という感じだったそうだ。ただ、年内で営業を終えるとの事である。

三人で立ち話をしていると、近所の子供だろうか、凍ったペットボトルを持って来てくれた。思いがけず、お接待である。我々の姿を見て、お母さんに持って行きなさい、と言われたのだろうか。有難く頂き、納札を渡した。

  


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2012年05月15日

【122】歩き遍路16日目〈その6〉[2011年9月11日]

(34)種間寺を出て、すぐ隣の店へ行ってみた。
確かに飲食店のようだが、普通の民家で人の気配がしない。おそるおそる入ってみると、小さな店内に人がたくさんいてビックリした。若い日焼けしたお遍路さんもいた。この方が、納経所の人が話していた若い人か。
座る場所が空いてなかったので、あきらめて先に進むことにした。先程、お寺で見かけた方といい、この青年といい、フェリーでは見掛けていないが、どうやってここへ来たのだろうか。

最初に昼食スポットとして考えていた、はるの茶屋を目指すことにした。

サンドイッチとアイスコーヒーを頼んだ。合わせて1000円と痛い出費となってしまったが、結構ボリュームがあったので、お腹もいっぱいになった。暑い時期のアイスコーヒーは美味しい。

支払いの時、店員さんがこっちに立って、と手招きされるので一体何事かと思ったら、冷房が直撃してとても涼しい場所だった。暑い中を歩いて来たので、労いの意味がこもっているのだろう、楽しい方だった。

この辺りは、道が太くなったり、車が一台通るのがやっとの細い道になったりしている。

30分ほど歩き土手を上がると、とても長い仁淀川大橋となった。700mほどあるようだ。そういえば先日、NHKでこの川の特集番組をやっていた。確か、日本でも有数の清流ということだったかと思う。  


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2012年05月13日

【121】歩き遍路16日目〈その5〉[2011年9月11日]

田んぼのど真ん中での休憩を終え、再び歩き始めた。

川べりにぽつんとイスが置いてある所があり、先程の気合いの入ったお遍路さんがいらっしゃった。ここで昼食とするそうだ。日を遮るものはなく、暑そうである。

しばらく進むと、藤棚の日陰に自販機とベンチがあった。せっかくなので、ここでも休んでいくことにした。

用水のきれいな水の流れを見ながら歩き、昼の1時前、(34)種間寺に到着した。

参拝を終え納経所へ行くと、なかなか気さくな方で、ゼリーをお接待してくれた。また昼食スポットとして、寺のすぐ隣に安くて美味しい店があることを教えてくれた。ついさっきも若い人に教えてあげたよ、との話だ。せっかく教えてもらったので、行ってみることにしよう。

頂いたゼリーを食べながら休んでいると、半ズボンで中年のお遍路さんがやって来て、軽く会釈を交わした。1時間後のフェリーに乗って来たのだろうか。それにしては早いなあ。

歩き遍路をしている方は、60代くらいの男性が一番多いと思うが、この暑い時期に歩いている人は滅多にいないので、オッという感じだ。とにかく、歩いている人が少ない時期なので、見かけただけでうれしくなる。
9月に入っているので、お盆の頃に比べると、歩いている人は少しずつ増えてきているのかも知れない。
  


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2012年05月11日

【120】歩き遍路16日目〈その4〉[2011年9月11日]

(33)雪蹊寺を出発。何となく記憶にある道を懐かしく思いながら、歩き続けた。平野部だけではなく、林の中を歩くことがあったりと、山里を散策している風でもある。

(34)種間寺へは右に行ったり左に行ったり、変化があって楽しい。
昼近くとなり、気温は30℃を越えてきただろうか。かなり暑くなってきた。

歩き始めて30分ほど経ち、休憩場所を探し始めた。以前に比べて随分、休憩場所は増えてきているが、この辺りでは見当たらなかった。

住宅が途切れ、一面田んぼの中の道となった。車の通行はほとんど無い。小さな用水に沿ってコンクリートの壁があり、背もたれにもなりそうだ。
日差しを遮るものも何もないが、ここの道端で休ませてもらうことにした。

靴下まで脱ぎ、汗でびっしょりの白衣を乾かし、くつろぎモードに入った。確かに暑いが30℃くらいだったら、座っている分には逆に心地良い。遠くでコンバインが動いている音だけが聞こえ、何とものどかである。

休憩していると正午のブザーが鳴り響いた。それに伴い、コンバインの音も消え、昼休みに入ったようだ。

その内、フェリーで会った年季の入った歩き遍路さんがやって来た。休む場所無いねぇ~、と軽く言葉を交わし、先に進んでいった。結構、話しやすそうな方だった。
道端で堂々と休憩出来るのは、お遍路さんをしている時だけかも知れない。休憩所よりもこういった場所で休む方が、個人的には好きである。  


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2012年05月09日

【119】歩き遍路16日目〈その3〉[2011年9月11日]

昨日の午後、NHKの番組で「様変わりするお遍路さんの宿」という特集がありました。10分弱でしたが、(46)浄瑠璃寺門前の「長珍屋」さん(泊まったことはありませんが)を舞台に、相部屋から個室へというニーズに応え、借金をして新館を建てた、という内容でした。30年前の宿の様子も流されいました。
一昔前の遍路の様子など、なかなか見る機会はありませんので、興味を持って観ておりました。

また、四国の話題コーナー?で、美波町の海辺にある、以前は老人ホームだった場所にIT企業を誘致した、というニュースもやっていました。確か、由岐経由で(23)薬王寺に向かう遍路道沿いに、空き家になったような老人ホームがあったのですが、そこの事でしょうか。 


しばらく間隔が開きましたが、昨年9月に歩いた、(28)大日寺から(35)清滝寺までの話に戻りたいと思います。種崎のフェリーに乗る所からとなります。


 
写真を撮ってすぐに船に乗り込む。
数人の自転車を引いた地元の方に交じって、一人の年季の入ったお遍路さんが乗っていた。今回初めて見かける歩き遍路さんだ。大きなリュックで、リュックカバーには何か仏教用語が書かれている。また、キャスターで荷物を引っ張っている。何となく声を掛けづらくて、会釈だけをした。

わずか数分の船の旅だが、ホッと一息つける瞬間だった。

(33)雪蹊寺に向けて歩く。
前方には、フェリーで一緒だったお遍路さんが歩いている。道沿いに商店が並び始め、一軒のスーパーに、そのお遍路さんが場所を知っていたかのようにスーッと入って行った。四国を何周かしている方のような気がした。

(33)雪蹊寺に到着すると、周囲の様子が随分と変わっていることに驚いた。狭く交通量の多い道沿いにあったはずだったが、寺前の道はすっかり広くなっていた。以前は、街中のお寺という感じだったのだが、少々味気ない印象だ。

6年前は、新築したばかりのようで真新しい木材が目立った本堂からは、その後の時間の経過が窺えた。
寺の境内には、高知の特産品を売る店が出ており、何となくほのぼのとした感じがした。

ここで今日の宿の予約をした。よく話に聞く喜久屋旅館に素泊まり覚悟で連絡したが、休業中との事。もう一軒の白石屋旅館にも連絡したが素泊まりのみ、との事で、同じ素泊まりならとビジネスイン土佐の方に連絡すると、全館禁煙との事。どうしようか迷ったが、この辺りにはこの三軒しか宿が無く、もう電話するのも面倒なので、ビジネスイン土佐で泊まることにした。  


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2012年05月07日

2012春 歩き遍路 トピックス(6)

19日目[4月24日]、今治の宿を朝5時台に出発しました。

いつもは朝食をしっかり食べてから出発しますので、5時台から活動を開始するのは初めてかも知れません。

56番泰山寺を出ると、のどかなあぜ道になるはず‥と思いきや右の写真のような道に変貌していました。帰ってきてから確認すると、3年前にもほぼ同じアングルで写真を撮っていました。それが左の写真です。ちょっとショックです。

最終日、20日目[4月25日]となりました。60番横峰寺に挑戦です。

写真の場所から一気に横峰寺まで歩くことが、今回の目標です。一巡目の時は、息が続かず休憩を入れました。
景色を眺めながらゆっくりと登ればいいのですが、自分の体力がどうなっているのか試してみたいのです。

今回の遍路で一番きつい上りです。最後は、ほとんど止まっているように歩いていたような感じですが、何とかノンストップでたどり着きました。これですっかり力を使い果たしてしまいました。

今回区切りのお寺、62番宝寿寺を参拝してから、伊予小松駅に向かい帰宅となりました。

駅からは宝寿寺が見え、白衣を着たお遍路さんの姿があります。まだお遍路さんでいられることが、とてもうらやましいです。自分は白衣を外し、ただの一般人に戻りました。

この後、列車乗り継ぎのため降りた伊予西条駅で、10日前にお会いした夫婦にバッタリ出会いました。懐かしい~。
長い日数の歩きとなると、こういったことが起こるのでいいですね。

今回の、「2012春 歩き遍路 トピックス」は以上です。

次回からは、昨年9月に歩いた、(28)大日寺から(35)清滝寺までの話に戻ります。  


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2012年05月05日

2012春 歩き遍路 トピックス(5)

15日目[4月20日]となりました。前回は鴇田峠を通ったので、今回は少し変わったルート、下坂場峠を越えてから農祖峠に入り、槇の谷を通る道を歩きました。

途中、岩屋寺への道は不通です、とわりと立派な看板が立っていたのですが、行ける所まで行ってみることにしました。

写真は、槇の谷の分校跡です。中野村の集落と合わせて、まるで桃源郷のような世界が広がっていました。ここから急な上りとなりました。一部、道が崩れている箇所がありましたが、無事に八丁坂との合流点にたどり着きました。

16日目[4月21日]、三坂峠を下ると、お接待所の坂本屋さんが開いており、お茶とお菓子をご馳走になりました。平日はみんな仕事をしているので、土日のみだそうです。

途中、一昨日から顔を合わせている歩き遍路さんと出会い、46番浄瑠璃寺まで一緒に歩きました。この方、どうやら「掬水へんろ館」の談話室や「四国遍路掲示板」によく書き込みされている方のようです。本人に確認したわけではないのですが、ほぼ間違いないでしょう。有名人に出会ったみたいで、何かうれしかったです。

17日目[4月22日]は松山市内を通りました。今回は、へんろ地図でいうと「丙」のコースを歩いてみることにしました。

児童公園のような所を通り抜けました。ふと住居表示を見ると、「ひばりヶ丘」となっています。ん? へんろ道保存協力会のある場所です。
52番太山寺の休憩所には、歩き遍路さんが結集(5人)していました。久しぶりに複数の人たちと会話が出来て楽しかったです。  


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2012年05月03日

2012春 歩き遍路 トピックス(4)

ゴールデンウィークとなりました。今年は、たくさんの人たちが四国の地を歩いていることでしょう。
思い起こせば3年前の今頃は、ビジネス旅館小松に泊まっていました。たくさんの歩き遍路さんで賑わっており、30人近く泊まっていたのではないでしょうか。
ただ、あの辺りは宿が少ない地域、次に泊まる宿がない、宿難民さんがいました。仕方なく連泊する方、三島のビジネスホテルに連泊してJRやタクシーを使って歩きつなげる人に会いました。
自分はといえば、予定する宿を一か月前に予約していたので、民宿岡田にも泊まることが出来たのですが、今年はどんな状況になっているでしょうか。

「歩き遍路トピックス」を続けます。

12日目[4月17日]の朝、気持ちを切り替えて、泣く泣く帰宅しました。別れに弱いのです。

卯之町駅近くの西予市役所前からバスに乗車、松山から高速バスで高松まで来た所で、予定していた所用が中止になったと連絡が入りました。
散々迷った末、とんぼ返りして、再び遍路を続けることにしました。この日は時間が遅いので、松山市内で宿泊、翌朝、43番明石寺のある卯之町に帰ってきました。

13日目[4月18日]、再び卯之町から歩き始めました。

へんろ道は一度歩いたことがあるので、別の道を探検してみることにしました。すると、川に沿って続くのどかな道を発見しました。JRの線路で分断されていましたが、鉄橋の下をくぐると、再び道が続いており、結局、へんろ地図のサンクスの少し先まで歩くことが出来ました。

遠くの国道に一人のお遍路さんが歩いていました。今日会った歩きの方はこの方だけでした。一日中断しただけで、こんなにも変わってしまうのか、と不思議でした。

14日目[4月19日]は、旧広田村にある「ゑびすや旅館」さんに宿泊しました。

ここの夕食は豪華で量が多いと聞いていましたので、食べ切ることが出来るのか、挑戦です。
結果は、きれいに完食、ごはんのお替わりもしました。チャレンジに成功して満足しました(笑)

この日出会ったお遍路さんも一人だけでした。毎日3人くらいはすれ違っていた逆打ちの方も、今日は見かけませんでした。みなさん、どこへ行ってしまったのでしょうか。  


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2012年05月01日

2012春 歩き遍路 トピックス(3)

今日は禁煙外来の通院日でした。禁煙を始めて1ヶ月と10日になりますが、何とか続いています。遍路中、部屋では禁煙という宿がありました。以前だったらエーッ、それだったら泊まるんじゃなかった、事前に教えてくれないとブツブツ‥となる所でした。

煙草の代わりに缶コーヒーの本数が増えていまい、止められなくなっています。糖分が入ったものを1日に5本くらいでしょうか。宿に入る前には、自販機のありかを確認、近くに見当たらなければ2本、どこかで調達してから宿に入るといった感じでした。口がさみしいんじゃないかと思います。

「歩き遍路トピックス」は愛媛県へと入っていきます。

9日目[4月14日]は宿毛市を出発し、松尾峠に到着、いよいよ伊予の国に入りました。

ちなみにこの先、旧津島町と宇和島市の間にも松尾峠がありますのでお間違いなく。

石柱に書いてある文字を自分なりに解釈してみると「これより西は伊予の国、宇和島藩支配地」と書かれています。

前回ここを通ったのは、30℃ほどもある暑い日だったので、何という厳しい峠かと思いましたが、今回は春ということもあり、それ程のきつさはありませんでした。やはり、歩く時期によって全然違ってきます。
この日は、観自在寺近くの宿に宿泊しました。

10日目[4月15日]、柏坂へんろ道を歩きます。

頂上辺りで急に視界が開け、素晴らしい眺めでした。
この先、麓まで読んで楽しい看板が所々にあります。歩いたことがある人は分かるのではないでしょうか。

この日は旧津島町の宿に泊まろうと思っていましたが、4軒の旅館は全ていっぱいということでお断りされました。今までどこの宿もスムーズに予約が取れていたのですが‥。
仕方なく、40㎞先の宇和島市まで足を伸ばすことにしました。ずっと同じペースで歩いてきた人たちとお別れとなってしまい、この先、歩きのお遍路さんと会うことが急に少なくなってしまいました。

11日目[4月16日]は宇和島から43番明石寺を目指しました。

宇和島近辺を走っているバスがカッコ良くて、バスを見かけると、ついつい何枚も写真を撮ってしまいました。

この日は歯長峠を越えて43番明石寺を打ち、卯之町駅近くの宿に泊まりました。

今回の区切り打ちはこれにて終了、明日の朝には帰宅となるはずでしたが‥‥‥結局、一日の中断をはさんで、再び歩き続けることになります。  


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