2012年11月17日

【174】歩き遍路22日目〈その2〉[2012年4月11日]

車道を足摺岬に向けて歩いていたのだが、以布利の郵便局の辺りで、遍路道はこっち、と地元のおじさんに案内された。
その通りに進んでみると、海岸に出てきた。歩きの道に合流したようだ。

あしずり遍路道→と案内があるコンクリートの橋を渡ると、海岸の灰色の砂の上を歩く。本当にへんろ道?といった感じだ。歩く部分だけ流木が除けられているので、何とか道が分かった。
一巡目の時にも歩いているはずなのだが、記憶に今ひとつ残っていない。

森の中の山道を登り、車道に合流した。この車道は、地図を見ていると足摺岬へ向かう車がたくさん通りそうな感じがするが、車もほとんど通らない、薄暗い森の中の狭い道である。

途中、車道をショートカットする歩きの道があるようだが、今回はパスした。後でへんろ地図をみると、車道は随分と遠回りとなったようだ。朝からずっと雨が降っており、地図をじっくりと見ることが出来なかったので気付かなかった。

寂しい森の中の道を歩いていると、何でこんな所に、という場所に、お好み焼き屋さんの跡がある。
ここには雨を凌げる休憩場所があり、ここを目標に歩いて来た。備え付けてある遍路ノートを読みながら、ゆっくりと休ませてもらった。

家も無く、車も通らないこの場所に、なぜ店を出したのだろう。歩き遍路向けだろうか。
休んでいると、二人連れのお遍路さんが雨の中、休みもせず反対方向へと歩いていった。

元お好み焼き屋さんの休憩所を出てほどなく、大きな道路に出た。この道をひたすら進めば、足摺岬へと到達する。  


Posted by こいったん at 23:49Comments(0)お遍路 第二拝(高知)