2013年08月22日

【282】歩き遍路33日目〈その3〉[2012年4月23日]

瀬戸内海を眺めながら歩く。

旧菊間町は屋根瓦の生産で発展してきた町であり、瓦工場が並ぶ一角があり、小さなお接待所がある。ぶじカエルという小さな焼き物のカエルが置いてあり、ご自由にお持ち帰り下さい、となっている。お遍路さんの道中の無事を祈ってのことである。
前回通り掛かった時には1個頂いたので、今回は遠慮しておいた。

遍路ノートがあり、足摺岬辺りから付かず離れず歩いていた、愛媛のSさんの書き込みを発見した。昨日の日付となっていた。なかなか追いつくことが出来ない。

一巡目の時は、ひどい雨の日で、ここで雨宿りが出来てとても助かった場所である。

旧菊間町の市街地に到着する。町の入口には番外霊場の「遍照院」がある。
隣にはサークルKがあり、腹ごしらえのため立ち寄ると、昨日(52)太山寺で見かけた岐阜のご夫婦が休憩しており、会釈した。

街中の遍路道を歩いていると、愛媛銀行があった。持っているのは信金のカードだが、ここでお金が下ろせるだろうか。退職した職場の3月分の給料が入っているはずである。

105円の手数料で、引き出しすることが出来たが、いつも以上に給料が低くなっていた。なぜだろう、と考えている内に、急にこの先のことなどが頭に浮かんできて、現実に戻されたようで、暗い気分になってしまった。

前方に大きな工場が見えてきた。太陽石油と言い、四国では時折見掛ける「SOLATO」というガソリンスタンドをやっているようである。地元では見たことがない。
平屋の住宅が並び、背後に大きな工場がそびえる、独特の景観である。

こういった工場は好きなので、目の前で写真を撮りたかったのだが、守衛さんがいたので、控えておいた。

この辺りのへんろ地図は、工場の中に遍路道がある形になっているが、実際は国道を歩く。  


Posted by こいったん at 21:38Comments(0)お遍路 第二拝(愛媛)