2014年11月30日

【437】歩き遍路48日目〈その3〉[2014年2月8日]

山の中に、「さぬき市建設残土処分場」というものがあり、ずっとあった一台の車の通った跡が、この中へと入っていった。
ここからは、全く人の足跡は見られなくなった。

しばらく進むと、左手に花折山へんろ道の出口の看板があった。全長2.0kmと書いてある。

折からの雪で、竹がしなって、道路を覆っている。これまでバキバキと竹が折れる音も聞いていた。こんなにも雪に弱いものなのか。完全に道を覆っているので、車の通行は無理である。

しんしんと雪が降り続いているので、菅笠に雪が積もっていく。まるで、昔話の「かさじぞう」の世界のようだ。こういった雪へんろもまた楽しい。

道の駅から50分ほどで、期せずして休憩所があった。宿にたどり着けるのか不安もあり、少々気が急いていたこともあり、ここは通過する。

すぐに、「相草東峠 七十丁の地蔵」という真新しい看板があった。峠に差し掛かったようだ。
さぬき市に入ってからの遍路道沿いには、その場所のいわれが書かれた新しい看板がたくさんあったが、この道にも引き続き立てられていた。

峠からは右手に家が見えるが、誰も住んでいないようだ。
道は下りとなった。何と楽なのだろう。スイスイと泳ぐように新雪の上を下っていく。長かった上りに比べ、あっという間に下りは終了、里に下りてきた。

小さな車道に合流、少し進むと、先ほど乗ってきたコミュニティバスが走っているのが見えた。大窪寺からの帰りだろう。道の駅からの車道、県道3号線となった。  


Posted by こいったん at 15:16Comments(2)お遍路 第二拝(香川)