2015年01月08日

【446】歩き遍路49日目〈その1〉[2014年2月9日]

朝は5時40分頃に起床、おむすびを食べて、6時20分に宿を出発した。
事前に、早く出発すると伝えておいたので、入り口の鍵はすでに開けてくれており、フロントにキーを静かに置いて薄暗いロビーを出た。

今日は別格20番の大滝寺を参拝する、30kmほどの行程を予定している。大滝寺の標高は900m以上で、四国遍路の霊場の中では一番高い場所にある札所となっている。

外はまだ真っ暗である。一台の車が街のほうに向かって走っていったが、次に動いている車に出会うのは3時間後である。この先の人気の無さを表している。

気温は氷点下、それもかなり下がっていることは間違いない。道はツルツル、転ばないように気を付けながら道を下り、昨日の分岐までやって来た。
ここから県道153号を歩き、大滝山、[20]大滝寺を目指す。

まだまだ真っ暗の中、どこか少し離れた家の犬が、見知らぬ人間の登場に大きな声で吠えている。

車の轍を歩きたいのだが、道路上のシャーベットになった雪がそのまま凍ってしまい、まるでザキザキの岩の上でも歩いているようで、大変歩きにくい。かといって、雪の上を歩けば足が重くなる。両方、行ったり来たりしながら進んでいった。

少しずつ辺りが明るくなってきた。岩のようだった雪が、緩んできているのが分かる。30分ほど遅く出発してもよかったのかも知れない。
  


Posted by こいったん at 20:59Comments(2)お遍路 第二拝(香川)