2018年01月31日

【3巡目-235】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その11〉[2017年2月19日]


(30)善楽寺・土佐神社から続く、長い参道の真ん中を歩き、車道へと出て来た。
車通りも店も多く、賑やかである。

道路を横断し、しばらくは狭い道を進んで行く。わずか2~3m程の狭い道にも、信号機付きの横断歩道がある。これ程短いものは見たことがない。

車が来ていなかったので、ホイッと赤信号でも渡ろうかと思ったが、小学生が信号待ちしていたので、ルールは守ることにした。

狭い歩道から右折して、用水沿いの道となった。前方に、おじいちゃんと孫だろうか、二人仲良く散歩しており、微笑ましかった。

JR土讃線の線路下をくぐる。
ちょうど、高知方面への普通列車がやって来た。
長野からのお遍路さんは、この先の土佐一宮駅から高知市内のホテルに向かうと話していたので、乗車していないかなあ、と列車が通り過ぎていく様子をしばし眺めていた。

街外れを歩き、水門のような物がある場所で、おじいちゃんと孫コンビに追い付いた。
お遍路さんの登場に少々驚いた様子だったが、あいさつをしてくれた。

水門を過ぎると、田んぼが一面に広がるようになり、遠くの道路には車が激しく行き交っている。地図を見ると、高知ICから高知市内の郊外を横断する、幹線道路のようである。  


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2018年01月28日

【3巡目-234】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その10〉[2017年2月19日]


単調な県道を進み、佐川急便やガソリンスタンドが見えてくると、もう一方の遍路道と合流する。
軽く峠道となっており、坂を上り、高知市へと入って来た。

市境の峠付近では、大規模な住宅団地を造成していた。四巡目を歩く時には、どんな変化を見せているだろうか。写真を撮っておいた。

下りに入ってから、墓地のある所で県道から離れ、階段を下り、普通の住宅街が遍路道となる。

再び、先程まで歩いていた県道に出ると、道路を横断する。家と家の間の狭い道を通り抜けて行き、(30)善楽寺に到着した。山門のないお寺である。
(29)国分寺から休まずに歩いてきたこともあり、少々疲れてしまった。

境内の紅梅がちょうど見頃となっていた。
団体や個人の参拝客が集まっている。やはり、ある程度のお参りの人たちが集まっていて欲しいと思う。外国人の歩きの方もお参りしていた。

隣接している「土佐神社」にも立ち寄ってみたのだが、善楽寺とは格が違うほど立派な神社だった。長い参道が続いているのもなるほど、である。

隣に立派な神社がある札所と言えば、13番の大日寺や香川の高照院が思い浮かぶ。  


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2018年01月25日

【3巡目-233】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その9〉[2017年2月19日]


(29)国分寺の山門を出て、通常の遍路道ではなく、右方向へと進むと、道端に古い遍路石を発見した。
大坂北堀江のどなたかの寄進のようである。「大坂」となっているので、江戸時代くらいなのだろうか。
やはりこのルートが昔からの道のようである。

田んぼの中を真西に進む農道が続いている。
突き当りの笠ノ川川に橋が架かっておらず、昔からの道は途切れてしまう。
川に沿って道があるので、左の方に進み、国道32号線の岡豊大橋詰に出て来た。

へんろ地図では、(30)善楽寺に向けては二つのルートがあり、今回は、県道384号の方を歩いてみるつもりである。ヘンロ小屋蒲原を通らない方の道である。

橋を渡り、再び川沿いを進み、適当な所で車道に出て、山の方に入る。岡豊小学校を目指して歩き、無事に発見、県道に合流した。
ここからは一直線に車道を進む。

東海図版の地図では、こちらの方に赤い点線が書かれているので、何か遍路石などの痕跡などがあるかと思っていたが、今回歩いた限りでは見当たらなかった。

少々退屈な道程ではあったが、車通りが多くコンビニもあったので、お腹がすいている時などはこちらの道を選んでも良いかも知れない。  


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2018年01月22日

【3巡目-232】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その8〉[2017年2月19日]


13時前、(29)国分寺に到着した。

境内でようやく、ロウバイの黄色い花を見掛けた。
今回の遍路旅で、冬遍路の象徴のようなこの花を見るのを楽しみにしていたのだが、これまでの道中で全く見なかった。
花の時期が過ぎてしまったのか、それとも高知ではあまり植えられていないのだろうか。

納経所には、最近時折見られるようになった、無料で飲めるお茶の機械が置かれていた。また、遍路ノートまで設置されており、おもてなしに力を入れているように思われた。

長野の方は、参拝も簡潔に済ませているようで、早々に出立して行った。
こちらは、二巡目にも立ち寄った、近くの喫茶店にて昼食とすることにした。

案内された席のすぐ真横には、初めて顔を合わせたカップルだろうか、お互いの自己紹介も兼ねながら話をしている。話が丸聞こえで、少々居づらかった。

パン系統の洋食っぽいメニューが欲しいと思っていたのだが、ランチタイムということでメニューは二つのみ、カレーライスのセットを頼むことにした。
ゆっくりしたかったのだが落ち着かず、早々に出発する。

(29)国分寺を出ると、南方向へ進む道が遍路道に指定されているが、今回は、東海図版の地図に掲載されている、オレンジの点線のルートに近い道を探して歩いてみることにした。オレンジの点線は、廃道・未整備のルートである。  


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2018年01月19日

【3巡目-231】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その7〉[2017年2月19日]


「松本大師堂」にて、久し振りにゆっくり、歩き遍路の方と話をする。

昨日は「住吉荘」に泊まっていたそうで、今日と明日は高知市内のビジネスホテルに泊まり、本日は土佐一宮駅までを計画している、との事だった。

もう少し休憩されるそうで、お先にと出立した。
のどかな田園風景の中を歩き、国道と線路を横断、JR土讃線の向こう側へと渡る。

大きな道路が完成し、コンビニが出来ていたのだが、随分と大きな休憩所を併設していた。
お遍路さん用だろうか。野宿スポットになりそうな気がする。雨の日などは大助かりだろう。

左手には、ぶどう園が経営しているのだろうか、大きなレジャー施設があり、スライダーが見えている。夏場には賑わうのだろう。

橋を渡ると左折して、堤防の上を進む。
「地蔵渡し」という渡船場跡があり、明治時代の途中までは、この渡し場が遍路道だったようである。

堤防から下りて、田んぼの広いあぜ道を進む。
後ろを歩いていた長野の方がドンドン近付いてきて、(29)国分寺の手前で追い付かれた。
速いですね、と声を掛けると、ゆっくり歩くと腰が痛くなる、と話していた。  


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2018年01月16日

【3巡目-230】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その6〉[2017年2月19日]


(28)大日寺を出発する。

石段を下り、平地部分に出て、新興住宅地から昔からの集落の狭い路地を抜ける。
手作りの遍路札がよく見られた。

住宅が途切れると、田園風景が広がるようになる。県道を進み、「超カーブ」を過ぎると、大河と呼んでもよい、物部川の長い橋を渡る。

橋を渡ると、農村地帯となり、ビニールハウスが多く見られる。お墓が多いが、名もなき遍路の墓も交じっているのだろう。この辺りは、農道が遍路道となっている。

大日寺から歩き続けて1時間程で、「松本大師堂」が見えてきた。
ちょうど良い場所にある、休憩スポットである。

大師堂に到着すると、先程、大日寺で見掛けた歩き遍路さんが休んでいた。
ここまで姿が見えなかったので、てっきり逆打ちだろうと思っていた。

長野県の松本から来られたそうである。
初めての遍路旅、1番霊山寺から友人と歩き始め、数日前にその方は帰宅し、予定を延長して一人で歩いている、との事で、明後日には終えるそうである。

一昨日は、(27)神峯寺麓の「浜吉屋」に泊まったらしく、へんろ地図に掲載されなくなっていたが、営業は続けているようである。  


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2018年01月13日

【3巡目-229】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その5〉[2017年2月19日]


野市の市街地を抜け、(28)大日寺への歩きの道の入口へとやって来た。
道しるべが風化してきており、初遍路の方だったらこの遍路道に気付かないだろう。

久し振りの、というか、今回の遍路旅で初の土道である。辰濃和男さん風に言うなら、靴が喜んでいる、といった所だろうか。

車道から続く石段に合流すると、下方に歩きの方の姿が見え、同じように大日寺へと向かっていた。
遍路衣装は身に着けていないが、歩き遍路さんだろう。自分の前後に歩いている人がいるとは思わなかった。

午前10時前、(28)大日寺に到着した。
境内には、きれいな花が咲いている。しだれ梅、になるのだろうか。

日曜日ということもあってか、ちらほらと参拝客が訪れていた。
お参りの後は、境内の一角で靴下を脱いで休憩させてもらった。

ここで、今日の宿を予約してみる。一度泊まってみたかった、「サンピア セリーズ」に電話をしてみた。

歩き遍路をしている者ですが、といつもの調子で話をし、夕食や朝食もお願いする。遍路割引致します、との事だったが、宿代が1万円を超えていたので、エッと思ったが、そのまま予約する。
後で分かったのだが、夕食は豪華なディナーとなっており、部屋代と食事代が同じくらいの値段となっていた。こんなに高い食事はしたことがないので、これもまた良い思い出となった。  


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2018年01月10日

【3巡目-228】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その4〉[2017年2月19日]


国道沿いの向こう側には、遍路宿になるのだろうか、「かとり」の大きな建物が見られる。

この辺りには、等間隔で宿があるので便利なのだが、これから高知市内に入ってくると、宿の選択が難しくなってくる。

山の上のヨーロッパの城のような建物、そして田園風景の向こうに、高速道路のように車が行き交っているのが見える。
高知東部自動車道の無料区間の一部が完成したようである。
写真の場所で安芸方面からの車が国道に合流してくると、急に交通量が増えてきた。

電光掲示板には、「龍馬マラソン大会開催 高知市内通行止あり」と表示されている。今日、マラソンが行われるようだが、遍路道に通行止などは無いだろうか、あと、マラソン出場者で宿は満員ではないか、とまだ宿の予約はしていなかったので、少々心配になる。
おそらく、昨日だったら泊まれる宿は無かったかも知れないが、今日は大丈夫なのでは、という所で落ち着く。

サークルKがあったので立ち寄り、ホットコーヒーを買い、身体を温める。

「高知黒潮ホテル」の立派な建物が見えてくると、右手の旧道へと入って行く。このホテルには、日帰り入浴出来る「龍馬の湯」があり、6年前に利用させてもらっている。

野市市街へと入ってくる。
野市は以前、(28)大日寺を参拝後に区切った場所で、奈半利まで走っていた夜行バスの国虎号で往復したものだが、そのバスも短期間で廃止されてしまったようである。  


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2018年01月07日

【3巡目-227】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その3〉[2017年2月19日]


旧道へと入り、岸本地区に入る。
岸本と言えば、道沿いに小学生の標語を書いた立杭があることで、記憶に大きく残っている。
「あいさつは心のトゲトゲひっこぬく」は、今でも暗唱出来る。

また立杭に会えるかと楽しみにしていたが、一向に見当たらない。注意深く探しながら歩いたのだが。
いつの間にか、隣町に着いてしまっていたから、立杭は全て引っこ抜かれてしまったのだろう、残念である。

岸本地区には、陸上自衛隊の高知駐屯地があったようなのだが、門だけは残っていたものの、すっきりとした更地となっていた。

赤岡地区へと入る。昔は商業で栄えたそうで、歴史ある街並みが続く。
10年ちょっと前には、赤岡町として、日本の市区町村の中で一番面積の小さい町だったことも、一時あったそうである。

この赤岡の保健センターの一角に、屋根付きの広い休憩所があったはずなのだが、ベンチ等は取り払われて休めなくなってしまっていた。

旧道は終了し、室戸岬から続く、国道55号線に出て来た。
高知市内が近付いてきて、片側二車線の広い道路となっている。  
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2018年01月04日

【3巡目-226】 夜須から、28番大日寺、30番善楽寺、高知市内まで 〈その2〉[2017年2月19日]


「道の駅やす」を通過する。

通常の遍路道へ足を踏み出したが、東海図版の地図では別ルートとなっており、夜須の市街地を通る道に赤い点線がふってある。

この道を歩いてみよう、と思い、ほんの少しUターン、道の駅へと戻ることにした。

ちょうどタイミング良く、というか、戻る最中にお腹の調子が悪くなってきて、道の駅のトイレを利用した。ついでに一休みもする。
毎回のように、朝方、下痢気味になってしまう。朝食は抜いた方が良いのかも知れない。

国道を横断し、市街地方面へ。
遍路シールなど無いので、写真の場所で左折してみる。狭い路地を抜けると、旧道っぽい雰囲気の道となってきた。

電信柱に、マニアックな遍路道で見掛ける、緑色のガムテープが貼ってあった。やはり歩いている人はいるものである。

町内清掃の日だろうか、地域の方たちが朝早くから道端の掃除をしている。定期的に行われているのだろう、道路に埃っぽさは無かった。
一旦、国道に出て、再び旧道へと入って行った。  


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2018年01月02日

【番外】謹賀新年 2018

新年、あけましておめでとうございます。

本年も、 「あぜ道コロコロ歩き旅」をよろしくお願い致します。


以前にも書いたのですが、お遍路中に、「あぜ道コロコロ」の方ですか? とか、遍路後に、あの時の〇〇さんですか? などといった事が無いかなあ、と思っているのですが、未だ念願かなわず・・・です。

まあ、ぼちぼちやっていきましょう。

現在の記事では、高知市内に向かって歩いている所ですが、43番の明石寺まで歩き進んでいますので、まだまだブログは続けていきます。


年末年始は北海道へ。先程、帰って来ました。写真は、道南地方の海岸沿いをグルっとドライブした時のものです。江差町付近でしょうか。

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Posted by こいったん at 22:08その他