2018年07月30日

【3巡目-287】 横浪スカイライン、須崎、焼坂峠、土佐久礼駅まで 〈その6〉[2017年5月1日]

その、鳴無神社への分岐の場所で、「浮橋」という、湾に浮かぶ食事処があった。
奥行きもあり、100人以上は入れそうである。今でもこういった一昔前風の店が残っているとは。なかなか面白い。

浦ノ内湾に沿って歩いて行くと、立派な体育館と運動場が見えてくる。その一角に、休憩所が付いたトイレがある。へんろ地図でトイレマークがある場所である。せっかくなので、休ませてもらうことにした。

トイレを利用すると、掃除がされていてとてもきれいである。予備のペーパーが入れられているプラスチックケースの中に、納札が入っていた。きれいなトイレに感謝して、置いていったのだろう。気持ちは分かる気がする。

一休みしていると、目の前を通り掛かった地元のおじいちゃんの車が、ガリガリ、と側壁かどこかにこする音が大きく聞こえた。気の毒である。

この辺りは巡航船もやって来る、坂内という集落のようで、新しい建築物や、広々とした芝生があった。カヌー競技のための施設のようである。

もう上りは終了かと思っていたが、軽く丘を越える。

今日は、安和か、出来れば焼坂峠を越えて久礼まで行こうか、と考えている。久礼までは遠いが、昨日あまり歩いていないことや、今日は宿に泊まらず、高知市内に止めてある車まで戻って車中泊をすることから、時間の制限は無い。少し急ぎ足で歩く。  


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2018年07月27日

【3巡目-286】 横浪スカイライン、須崎、焼坂峠、土佐久礼駅まで 〈その5〉[2017年5月1日]

ちょうど、ライダーが武市半平太像と記念撮影をしていた。
経歴などの説明版があるが、歴史が苦手なので、何をした方なのかは、よく頭に入ってこなかった。

トイレも有り、大きい方を念のために利用させてもらおうかと思ったが、滅多に掃除をしていないようで、利用は無理だった。緊急用だろう。

かも道や室戸ジオパークでも見掛けた、「四国遍路日本遺産協議会」が設置しているらしき、ベンチに埋め込まれた解説板や杖立のような物が、ここにも設置されていた。
靴下を脱いで、ゆっくりと休憩する。缶コーヒーを飲みたかったのだが、周囲に自販機は無かった。

その内、バイク軍団もやって来て一休みしている。彼らも楽しそうだ。

休憩所を出発する。
10分程歩くと、スカイライン二台目の自販機があった。道端にう〇こ座りで、軽く一休みする。

道は下りとなり、尾根から浦ノ内湾へと向かう。
時折、別荘のような家がある以外、何も無い道が続いていたのだが、ようやく木工所らしき建物が現れ、車もたくさん止まっていた。
木工品を作っているようで、コーヒーの看板もあり、カフェもやっているのだろうか。

程なくして鳴無神社への分岐となり、ちょうどチャリダーが戻って来ていた。(30)善楽寺隣の土佐神社を調べると、この鳴無神社の名前が出てくるので、かなり由緒のある神社なのだろう。


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2018年07月24日

【3巡目-285】 横浪スカイライン、須崎、焼坂峠、土佐久礼駅まで 〈その4〉[2017年5月1日]

この建物、6年前の遍路旅で知り合った愛媛のSさんから、昔は回転レストランで利用したこともあったが納骨堂になっていた、という話を聞いていたので、どういった建物なのか、横浪スカイラインを歩くにあたって、一番楽しみにしていた所である。

回転レストラン、というのは利用したことがないが、一昔前に流行ったものなのだろう。
何も無い場所に、ぽつんとあるレストラン(納骨堂)だった。
ここの入口に、宿を出てから初めての自販機があった。

少し進むと、山が平となっている部分が遠くに見えてきた。住宅らしき建物もあるようで、武市半平太像の辺りになるのだろう。

スカイベイゴルフクラブの入口があり、お遍路さんなどレストランのみのご利用も大歓迎、とあった。帰宅してから調べてみると、メニューは豊富で、しっかりと食事出来そうである。

ただ、地図で見る限り、スカイラインから脇道に入って1km近くありそう。ヒッチハイクに挑戦したら、気前のいいゴルファーが止まってくれるだろうか。

その少し先に、右手に入る車道がある。ここを入ってみると、広い駐車場があり、大きな武市半平太像があった。
本来の入口はもう少し先で、出口から入ったようであるが、歩きの場合はこちらから入った方が近道である。  


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2018年07月21日

【3巡目-284】 横浪スカイライン、須崎、焼坂峠、土佐久礼駅まで 〈その3〉[2017年5月1日]

横浪スカイラインを進み、明徳義塾への分岐となった。
たまたまやって来た、マイクロバスや自家用車などが、この道へと入って行った。やはり、朝からの車はここを目指していたのかも知れない。

そこから10分も歩かずに、へんろ地図には載っていない、「帷子﨑」という、道路の旧道部分を利用したような広い敷地の休憩所があった。少し、腰を下ろさせてもらう。

何気なく目にした草むらに、ねこが寝ていたのでビックリした。エサはどうしているのだろうか。

最初は誰もいなかったが、通り掛かった車やバイクが立ち寄って海を眺めたり、どこからか地元の方が車で集まりだして、談笑していた。

辰濃和夫さんの著書には、この辺りで、うどんやアイスクリームを売っている大型の屋台があり・・・と書かれているが、時が経って、それらしき店は見当たらなかった。

休憩所を出発する。
浦ノ内湾を眺められる場所は数少なかったと思うが、遠くに、湾に浮かぶイカダ群が見えていた。

程なくして、へんろ地図に記載されている、「民宿みっちゃん」や「旭旅館」へと向かう分岐があった。

写真の通り、グネグネ道が、海に向かって続いているのが見える。
宿に泊まって、ここを上って来るのは大変そうである。多分、送迎してくれるのではないだろうか。

その少し先で、遠くからもチラチラと見えていた、円形の変わった建物が目の前に現れてきた。  


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2018年07月18日

【3巡目-283】 国民宿舎土佐から、横浪スカイライン、須崎、焼坂峠、土佐久礼駅まで 〈その2〉[2017年5月1日]


宿を出てから30分以上経ち、ようやく浦ノ内湾方向に視界が開ける場所があった。
あれが、明徳義塾高・中だろう。

校舎らしき建物や、マンション、住宅も見える。
そして、若者らしき野太い声が、はるか向こうからこちらにまで聞こえてくる。野球部の朝練中だろうか。
ただ、運動場などは見えなかったので、はっきりとは分からなかった。

明徳義塾高の野球部と言えば、松井秀喜への5連続敬遠、である。松井は、数少ない石川県出身の有名人でもあり、スポーツの弱い石川県で、もしかして初めての優勝も、と活躍を期待していた所での敬遠だったこともあり、かなり印象に残っている。

スカイラインからは、時折、太平洋やこの先のルートを見渡せることが出来、なかなか雄大な眺めである。

前方から逆打ちらしきお遍路さんが歩いて来た。今日の、初お遍路さんである。50代くらいだろうか。

他にすれ違ったお遍路さんがいないか尋ねてみると、民宿みっちゃんに宿泊し、スカイラインに出てから30分程しか経っていないので、まだ誰とも会っていない、との事だった。
同宿の方たちは、どのルートを歩いているのだろう。

昨日の宿は、出発前に予約していたので泊まらざるをえなかったが、「民宿みっちゃん」や「なずな」さんに泊まる選択肢もあっただろう。  


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2018年07月15日

【3巡目-282】 国民宿舎土佐から、横浪スカイライン、須崎、焼坂峠、土佐久礼駅まで 〈その1〉[2017年5月1日]


朝食は6時45分からだった。
さっと済ませて出発する。

ロビーには、歩き風の方が食事を終え、雑誌を見てのんびりとしている。歩き遍路にしてはえらくゆっくりしているなあ、と思っていたのだが、後でこの方にお会いして、理由が分かった。

宿からは、これまで歩いたことが無い、横浪スカイライン経由で進む。アップダウンがありきつい、と聞いているが、真夏では無いので問題ないだろう。

宿を7時ちょっとに出発し、スカイラインへと入る。
朝はお腹をこわしやすいので、刺激しないよう、意識してゆっくりと歩く。

住宅などそれ程無いはずなのだが、朝早くから車がやたらと走っており、のんびりと歩けない。
観光道路と思っていたが、須崎方面への通勤路なのか、と不思議になる。県外ナンバーも見掛けるが、高知ナンバーが多い。

しばらくして思い付いたのは、この先にあるという、明徳義塾高校の先生の車では、という事である。中学校もあるようなので、先生の数も結構な人数になるだろう。

スカイラインは森の中を進み、思ったほど視界は広がらず、海を眺めながら、といった感じではない。森の中に点々と屋根が見えている。きっと別荘だろう。  


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2018年07月12日

【3巡目-281】 36番青龍寺、国民宿舎土佐まで 〈その16〉[2017年4月30日]

海に面している方の部屋をあてがわれたので、眺めが素晴らしい。
遠くに見えているのは、高知市内の海岸辺りかも知れない。

夕方6時となり、レストランへと向かい、早速生ビールを注文する。
次々と宿泊客がやって来る。一般の夫婦連れと歩き遍路が大半、といった感じだった。
歩きの方は、確信は持てないが、5人くらいだろうか。

隣のテーブルに座っていたのが、今朝(35)清滝寺への往復の時にすれ違って、道を聞いてきた方だったのだが、全然気が付かなかった。
翌日、須崎のヘンロ小屋で一緒になり、教えてもらった。

ご飯のお替りはOK!、大食いなので、しっかりとお替りさせてもらいました。3~4杯頂いただろうか?





本日のコースタイム
ビジネスイン土佐7:50→8:37(35)清滝寺9:11→9:44高岡・モスバーガー10:07→11:15塚地峠休憩所11:34→12:16宇佐・ファミリーマート12:54→13:57(36)青龍寺14:25→14:42青龍寺奥の院14:47→14:54国民宿舎土佐


歩行距離:17.9km
 歩数  :29609歩
最高気温:24.5℃
最低気温:10.3℃[高知市]


国民宿舎土佐:一泊二食 7300円  〈307号室〉
      ※洗濯機 4台200円・乾燥機4台 30分100円・洗剤50円。自販機あり。冷蔵庫なし。朝食
        は6時45分から。
        宿泊客:歩き遍路7~8人?、その他一般客。

宿は、2017年末で閉館となりました。

  


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2018年07月09日

【3巡目-280】 36番青龍寺、国民宿舎土佐まで 〈その15〉[2017年4月30日]

今日の宿、「国民宿舎土佐」に到着したのだが、まだ時刻は15時前である。

チェックインの時間を確認していなかったので分からないが、この時間から宿に入れてもらえるかなあ、もしダメだったらロビーで過ごさせてもらおう、と少々恐る恐る、宿へと入る。

ちょうど、ライダー二人組も先にフロントにおり、日帰り入浴で露天風呂へと向かって行った。そうした利用も出来るようである。

もう宿に入れますか、と尋ねると、大丈夫ですよ、との返事があり、安心した。これで、ゆっくりと洗濯したり、お風呂に入ることが出来る。

現在、歩き遍路も三巡目となっているが、三回とも同じ宿に泊まるのは、ここが初めてである。

部屋に入る。宿の案内書には、チェックイン時間は午後4時となっており、1時間以上も早く入れてもらえて感謝である。

混雑する前に洗濯を済ませる。裏口のような場所に向かうと、さすが歩き遍路がたくさん泊まる宿、という事で、洗濯機・乾燥機は4台ずつもあった。

その間に、これまで二度泊まっているが、利用したことが無い、露天風呂に入ることにした。内風呂と露天風呂は別の場所にある形となっている。
洗い場が三つの小さな風呂で、先程のライダーが入っている。2~3人が適正といった所だろう。
眼下の太平洋を豪快に眺めながらの露天風呂であった。  


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2018年07月06日

【3巡目-279】 36番青龍寺、国民宿舎土佐まで 〈その14〉[2017年4月30日]

山道を歩き、(36)青龍寺奥の院へとやって来た。
鳥居が並んでおり、土は赤茶っぽく、不思議な雰囲気がある。

なぜか入口辺りには、つっかけがたくさん置かれている。何でやろ、と不思議に思っていたが、後から考えてみれば、土足厳禁と言おうか、そのつっかけに履き替えて参拝しなければならなかったのかも知れない。

石仏が並んでおり、注意書きに、童子さんによだれ掛けやお酒を掛けないで下さい、とある。お酒はともかくとして、よだれ掛けはダメなのは、何か理由があるのだろうか。
そう言えば、お地蔵さんに赤い布が掛けられているのをよく見掛けるが、あれを「よだれ掛け」と呼ぶとは知らなかった。

お堂には、「不動心呪 ナウマク・・・」、と唱える言葉が書かれていたので、その通りにする。不動心呪、というものがあるのだろうか。

天狗の石像があるなど、不思議な雰囲気があった。[15]箸蔵寺のようである。

参拝中、訪れる人も無く、来た道を戻る。
すぐに右への道が分岐している。きっと、「国民宿舎土佐」に続いているのだろう、と行ってみると、案の定、宿の裏側に出て来た。

洗濯機や乾燥機が並んでいる。下の方に目をやると、囲いの中にイノシシがいる。飼っているのだろうか。  


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2018年07月03日

【3巡目-278】 土佐市高岡町から、35番清滝寺、36番青龍寺まで 〈その13〉[2017年4月30日]


長い石段を上って、本堂・大師堂にて参拝する。
山道の上りはつらいが、お寺の石段はそれ程苦にはならない。

女性二人組も同じく参拝していたが、歩いてお寺を後にしていた。これまで見掛けていないが、歩き遍路さんだろうか。
青龍寺手前で路線バス(ドラゴンバス)に追い抜かれたので、それを利用したのかも知れない。

今日の宿までは、再び山道となる。山門横から、奥の院へと向かう歩きの道である。
上りがきつく、汗は噴き出すし、息も続かない。ここ5年ほどで、すっかり上り道が苦手になってきた。

やっとのことで車道まで上がってきた。息は切れ、汗はダラダラである。

四国の道の木製の立て杭に、袋がぶら下がっている。
中を見てみると、へんろ地図が入っていた。誰かが落としてしまったのだろう。
本は濡れてしまっていたが、落としてそれ程、日にちは経っていなさそうである。

車道に出るが、再び歩きの道へ。もう一度車道に出ると、鳥居があり、歩きの道が続いている。青龍寺奥の院への道である。

一度訪ねてみたいと思っていた所で、時間もあることから、行ってみることにした。

車道には、奥の院へと誘導する立派な看板が掲げられていた。札所への誘導に、どこにでも見られる看板と同じ形の物である。  


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