2012年05月29日

「定年からは同行二人」 小林淳宏

こんばんは。昨年9月の遍路記事が終わり、一区切りつきましたので、今回は最近読んだ本を一冊、紹介したいと思います。

「定年からは同行二人」。小林淳宏さんが、昭和63年(1988年)の夏に歩き遍路をした時の体験談です。今から24年前となります。

昭和63年と言えば、大学に入学した年なので、結構その頃の出来事が思い出せます。あの時代に、こうやって四国を歩いていた方がいらっしゃったんですね。

4月の遍路の時に、この本に影響を受けて、1995年に(43)明石寺まで歩き、今回その続きを歩いている、という方に会いました。
自分もこの本の存在は知っていて、一昔前の歩き遍路の様子を知りたいと思い、オークションなどで探したことはあったのですが、高値だったので手が出ませんでした。

先日、Amazonで探してみた所、配送料込で251円とあり、すぐに購入し、一気に読んでしまいました。

一日30㎞くらいの標準ペースで宿に泊まりながら歩かれているのですが、まるで野宿で歩き続けているような、激しい旅をされています。

基本的に宿の予約はしないようで、地元の人に聞きながらの行き当たりばったり。泊まる所が無くて、一日で徳島市から龍山荘、あるいは安和から佐賀町の内田屋(50㎞近く)まで歩いたりしています。
今みたいに、詳細なへんろ地図が無い時代の苦労が偲ばれます。
車道中心で、峠はトンネルを歩かれたようです。まだ、昔の遍路道は埋もれたままになっていたのでしょうか。

真夏だったので、素っ裸で川に入ったり、上半身裸でバス停で寝たりと、とにかく豪快です。今だったら、マナー云々と言われてしまいそう。飲食店で煙たがられた話など、つらい体験もあったようです。

(88)大窪寺で涙があふれ出して、とめようがなかった、のも尤もだと思いました。

面白かったのが、「安宿」での話。作者は、大月周りを考えていたが、四十前後の威勢のいい小柄な主人に足摺岬へ一日で往復することを強く勧められて、しぶしぶ承諾する件。先日、「安宿」さんにお世話になったばかりなので、25年近く経ってもお変わりないなーと、ほんわかした気分になりました。小柄ではなくなったような気はしますが。

作者の小林さんについて、もっと知りたいと思い調べてみたのですが、2年前に85才でお亡くなりになっていました。残念です。一度でいいから、お会いしてみたかったです。

次の遍路では、この本を持って歩きたいと思います。


次回からは、4月に歩いた遍路旅を書いていきます。

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