2024年10月09日

【4巡目-118】 20番鶴林寺から、21番太龍寺へ② [2023年2月20日-その6]

(20)鶴林寺から、下り続けて丁度1時間、麓の車道まで降りて来た。

屋根付きの休憩所がある。
15年近く前のGWになるだろうか、歩き遍路で大賑わいだった休み場所である。

この日は、当然と言おうか、人の姿は見られなかった。この日、前後を歩いていたのは、5人程だろう。

水井橋まで来ると、この辺り唯一の自販機があった。

前回は「かも道」を歩いているから、久々の水井橋である。

高さがかなりあり、橋幅は狭く、風も強かったことから、かなり怖かった。車が来なくて助かった。

橋を渡ってから左に右にと、全然記憶と道順が違っていた。

ここにも新しい説明板がいくつもあり、これらを読み進めながら進んだ。



  


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2024年10月01日

【4巡目-117】 20番鶴林寺から、21番太龍寺へ① [2023年2月20日-その5]

午前9時過ぎに、(20)鶴林寺を出立する。

山門まで戻るのではなく、お寺の境内中程から、下る歩きの道がある。

前回だったか、「かも道」は迷いやすいから行かないように、との看板が立てられていた。

せっかくの復元された遍路道なのに、そんなものを設置するとは、と残念に思っていた。

今回は撤去されており、逆に、遍路道マップ、という新しい看板があり、「かも道」も掲載されており、一安心した。

(20)鶴林寺から、(21)太龍寺に向かって、遍路道に入る。

一旦、麓に降りてから、再び上がる形となるが、この下りがなかなか厄介だった。

下りがキツイことは重々承知だったのだが、鶴林寺への上りよりも、厳しい道のりで、脚がガクガクした。下手をすると膝を痛めそうである。

逆打ちの方に励まされて下って行く。

この先の「いわや道」でもそうだったが、所々、遍路石の横に新しい看板が立てられており、どんな文字が刻まれているのか、解説してくれているのが嬉しかった。  
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2024年09月22日

【4巡目-116】 20番鶴林寺 [2023年2月20日-その4]

午前8時半過ぎ、(20)鶴林寺に到着した。

麓の「みかんの宿」を出てから、1時間数分だった。

鶴林寺の境内に到着すると、まるで(21)太龍寺のように整然としていた。こんなだったかなあ。

このお寺の印象と言えば、自販機が無いので、水分の補給に困る事だろうか。

昨晩泊まらせてもらった「みかんの宿」の女将さんが、ここで働いていた事があるそうだ。

自販機を設置しては、と進言したこともあったそうだが、今回も見当たらなかった。

特に暑い時期などは、歩き遍路にとっては大問題なので、事前の準備が必要だろう。

参拝を終え一休みしていると、もう一人、歩き遍路の方が到着し、ベンチでへばっていた。

後で分かったのだが、この方も、今晩「山茶花」で同宿される方の一人である。  


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2024年09月17日

【4巡目-115】 20番鶴林寺へ② [2023年2月20日-その3]

水吞大師までやって来た。

先程、話に聞いていた元気な女性二人組だろうか、他に男性の方も共に一休みしていた。

こちらはまだ疲れも無く、挨拶だけして、そのまま通過した。


最近マスターした、心拍数を上げないように、わざとテンポをゆっくりとしながら、上り道を(20)鶴林寺へと向かう。

途中まで、先程の女性二人組の方のお一人の方が後ろを付いてきていた。

何で一人だけ、と思ったが、後で宿での食事の時に話を聞いた所、お二人は泊る宿は同じにしているが、歩く時はそれぞれのペースで歩いている、との事だった。

山道を進み、綺麗なトイレがある駐車場のようなスペースに到達した。

汗はたくさんかいたが、息が上がることも無く、ノンストップで歩けたのが嬉しい。
やはり、心拍数は大事なようである。

(20)鶴林寺は四回目なのだが、こんなシチュエーションだったかなあ、と全く記憶に無かった。  


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2024年09月12日

【4巡目-114】 20番鶴林寺へ① [2023年2月20日-その2]

午前7時半ちょっと前に、「みかんの宿」を出発した。

(20)鶴林寺に向かって、前回は慈眼寺や「ふれあいの里さかもと」方面寄りの、「棚野」と言う集落からの道を上がっている。

こちらのスタンダードな遍路道は12年振り、という事になる。

集落を抜け、山道に差し掛かると、昨日見掛けた大きなリュックを背負ったお遍路さんが、かなりゆっくりペースで歩いていた。

昨晩はやはり、道の駅のヘンロ小屋で泊まっていたそうである。

二人組の元気な女性が抜かしていったよ、と話していた。この二人組が、「山茶花」で同泊することになる方々である。

立派な石垣の風情ある小道になると、今度は「みかんの宿」で一緒だった青年が、あっという間に追い越していった。

頭陀袋と手に荷物を持つ軽装ではあるが、坂道をまるで平坦路のように軽やかに上がって行った。

同じやせ型なのだが、こちらは一歩一歩ノシノシと進んでいると言うか、身体の重みが違っており、かなりショックだった。  


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2024年09月07日

【4巡目-113】 みかんの宿④ [2023年2月20日-その1]

朝食は6時半でお願いした。

夕食で一緒だった神奈川の方は、ゆっくりするという事で、昨日遅れて到着し、顔を合わせていない方との朝食となった。

まだ25才の青年で、出身は広島県だが、仕事の関係で長尾寺のある長尾に住んでおり、公共交通機関を利用しながら周っており、今日歩いて帰る、との事だった。

この方から、(12)焼山寺へのバスが廃止になる、と教えてもらった。

本日の宿泊客は3名で、二人組のお遍路さんの予約があったが断った、と話していた。
このお二人とは、今日の宿「山茶花」で同泊することになる。

相部屋にはしなさそうだったから、宿の定員は三部屋分、と言う事になるのだろうか。

「みかんの宿」でも、徳島旅行割が使え、宿代が2割引き、2000円分のクーポンを発行してくれた。

今日の日程でクーポンが使える場所は、遍路道からちょっとだけ外れた、「道の駅わじき」のみである。

2000円、タダで使えるとなるなら、必ず立ち寄らなければ。  


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2024年09月02日

【4巡目-112】 みかんの宿③ [2023年2月19日-その21]

女将さんや娘さんの話を聞きながらの楽しい夕食となった。

色々なお客さんがいらっしゃるようで、満員です、と断ってもやって来る外国人お遍路さんもいるそう。我々には無い逞しさではある。

対応が大変そうであるが、それを楽しんでいる様子でした。

また、昨日泊ったお遍路さんは、この場所から二日は掛かる(23)薬王寺(大体40km)へと向かったそうで、無事に到着した、と連絡があった、など色々な話を聞かせてくれました。

女将さんは地元の方だそうだが、関西弁バリバリで、上沼恵美子に似ているなあ、という印象。

娘さんは逆に、穏やかにお話しされる方で、ロッジ尾崎のお姉さん風でした。

部屋にはお茶やコーヒーセット、茶菓があり、気遣いが素晴らしく、その上、洗濯もお接待でしてくれるなど、至れり尽くせりでした。


みかんの宿:一泊二食 7000円  〈1F 8畳〉
      ※洗濯・乾燥、お接待でして頂く。自販機なし。浴衣・コーヒーセットあり。缶ビール400円。
        朝食は希望する時間だったか?
        宿泊客:歩き遍路3人  


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2024年08月28日

【4巡目-111】 みかんの宿② [2023年2月19日-その20]

お気遣いも素晴らしく、予約の電話をした時に、翌日にお接待のおむすびを用意します、と言ってくれたお陰で、食料調達の心配をしなくて済み、助かりました。

最初は、三巡目にお世話になった、大きなお風呂があって、従業員の方も親切な「ふれあいの里さかもと」さんに泊まろうと考えていました。
「みかんの宿」の存在は知らなくて、偶々グーグルマップでこの宿を発見。

夕食の写真を見て、ボリュームがあってとても美味しそう。
食事の誘惑に負けて、こちらにお世話になることに。

この日の宿泊客は3人、一人は連泊という事で、通常とは少し違うメニューだったそうですが、大満足の夕食でした。

もう一人はバス利用で到着が遅れているそうで、連泊の神奈川の方と、女将さんとその娘さんとの食事となった。

神奈川の方は、ここ最近、旅行支援の割引を使って毎月のように歩きに来ており、何でも、2万円ちょっとで飛行機往復と宿一泊付きだそうである。

都会の方は、こういったお得なプランがあって羨ましい。

この日は、連泊して別格の慈眼寺へ行って来た、明日は(20)鶴林寺へ往復してから帰宅する、との事だった。  


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2024年08月23日

【4巡目-110】 みかんの宿① [2023年2月19日-その19]

今回泊まらせてもらう「みかんの宿」の場所は、「金子や」のある集落内にあることは分かっていたが、正確な位置が不明だった。

ウロウロしていると、地元の建設業の方が、そこ入って曲がって、と詳しく指示してくれた。

かわいい看板もありその通り進むと、ちょっと分かりにくい場所に本日の宿、「みかんの宿」があった。
普通の民家を利用した宿である。

女将さんの娘さんだろうか、丁寧で腰の低いお姉さんが、部屋へと案内してくれる。

飲み物を持ってきてくれるそうで、熱いものと冷たいものとどちら、と聞いてくれる。両方、お願いしてしまった。

おもてなしが素晴らしかった。

本日のコースタイム
民宿ちば7:33→7:44(18)恩山寺8:00→9:04(19)井戸寺9:31→12:31道の駅ひなの里勝浦13:19→14:20星の岩屋14:33→14:56佛陀石15:05→17:09みかんの宿


歩行距離:21.2km
 歩数  :38788歩
最高気温:12.5℃
最低気温:4.6℃[徳島市]  


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2024年08月18日

【4巡目-109】 佛陀石から、「みかんの宿」へ [2023年2月19日-その18]

潜水橋を渡り、昼にも立ち寄った「道の駅ひなの里勝浦」と通り掛かる。

お昼に見掛けた、お遍路さんの大きな荷物が、そのままヘンロ小屋に置いてあった。
やはり、(20)鶴林寺に向かう力は無かったか。ここで野宿するのだろう。
道の駅の裏側辺りの小道を辿って、旧道へと入る。

遍路宿の「鶴風亭」があった。

(20)鶴林寺の麓の宿と言えば、「金子や」一択。
送迎してもらって「ふれあいの里さかもと」、と言うイメージだったが、この辺りは逆に遍路宿が増えている印象がある。

今回宿泊する「みかんの宿」も、まだ新しい宿である。

グーグルマップを眺めていると、新しい遍路宿などもタイムリーに掲載されており、ここで「みかんの宿」の存在を知った。

もう少し手前にも、「にしむら」とか、聞いたことが無い宿も出来ていて、最近の遍路宿事情の変化についていけなくなってしまっている。

平均年齢の高い、歩き遍路界の情報についていけなくなるとは。  


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2024年08月14日

【4巡目-108】 佛陀石 [2023年2月19日-その17]

佛陀石に到着する。

なぜこの場所にこの様な造形物が、といった印象である。

人の気配は無く、しばらく一休みさせてもらう。

周囲には小道が下方に続いており、まだどこかに行けそうな雰囲気だったが、どうだったのだろうか。

佛陀石からは、車道を通って麓へと下りられたのかも知れない。

ただ、道に迷っては困るので念のため、来た道を星の岩屋へと戻ることにした。

時間もあったことから、星の岩屋を下ってしばらくの分岐から、別格の慈眼寺方面へと向かう、赤い線の入っている道を歩いてみることにした。

この道は特に古くからの道を印すものは見当たらず、普通の道路だった。

土の児神社という場所があるのだろうか。

麓まで降りた所で左折して、来る時に通った潜水橋を目指す。
小雨となりだして少々焦るが、すぐに止んでくれて助かった。  


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2024年08月10日

【4巡目-107】 星の岩屋から、佛陀石へ [2023年2月19日-その16]

星の岩屋からは、「佛陀石」を目指す。
はっきりと目立つ案内は無かったと思うが、そのまま奥の方へと歩きの道が続いていた。

へんろ地図で見る限りはすぐお隣にある場所のイメージだったが、ひたすら上りの道となり参ってしまう。

行きは、かなり遠回りそうだが、車道を通った方が良かったのだろうか。

峠らしき場所までやって来ると、行こうと考えていた如意輪寺方面への四国のみちの立杭による分岐があった。

そして、何やらトンネルのようになっている不思議な建造物があった。

これは一体、何だろうか。解説板など無く、分からなかった。
トンネルにしては、小さ過ぎてくぐりにくい。

峠付近から、今度は下り一辺倒となり、早々に車道へと出てきた。

案内に従って下方に向かうと、佛陀石があった。

大きな石をイメージしていたが、かつてどこかの遍路記事で見たことがあるもので、これかこれか、といった感じだった。  


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2024年08月06日

【4巡目-106】 星の岩屋 [2023年2月19日-その15]

歩きの道へと入るが、早々に舗装路に再び出てきた。

すこし進むと、星の岩屋の入口らしき場所があった。

そのまま車道を進めば、この後訪問予定の「佛陀石」にも行けるようである。



午後2時を過ぎて、星の岩屋に到着した。

山の斜面に沿って建造物があり、人の姿は無かった。

納経は(20)鶴林寺迄、との貼り紙があり、翌日、お願いすることになった。



「星の岩屋」で知っている事と言えば、裏から見られる滝だろうか。

山の斜面に沿った狭い土地の中、確かに、裏見の滝があった。

この日は水量が少なかったが、雨降りの時などはどんな感じなのだろう。

かつては参拝者が多く訪れていたのだろうが、今では忘れられてしまった霊場、といった印象だった。  


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2024年08月02日

【4巡目-105】 星の岩屋へ③ [2023年2月19日-その14]

集落内を進むと、四国のみちの立杭がある。

はっきりと分からないが、ここが分岐かなあ、という場所が見付かった。

分岐を入って行くと、集落を抜けて山に沿った道を上って行く。

早々に、小さなリュックの男性とすれ違い挨拶を交わす。
この日は日曜日だったから、休日のハイキング的なものだろう。この先、人の姿を見掛けることは無かった。

距離表示の看板が随所にあり、安心である。

山際に沿って民家がポツポツとあり、眺めが良い静かな狭い舗装路が続く。

それにしても、次々と石仏が現れて、写し霊場のようだった。



一旦別の車道に合流、ちょっと左に行ってすぐに右へ入る。
ここは、案内が分かりにくかったような気がする。

薄暗い山の中の、車道のどん詰まりまで進む。

一応、星の岩屋への駐車場の一つになっているようだが、車がUターンするのが精一杯だろうか。ここから小さな橋を渡り、歩きの道となる。  


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2024年07月29日

【4巡目-104】 星の岩屋へ② [2023年2月19日-その13]

時間に余裕があることから、道の駅の後ろの方にあった静かな場所で、ゆっくりと一休みしてから出発する。

道の駅の一角に、「ヘンロ小屋第11号 勝浦」がある。

先程、道端で突っ伏して休んでいた方の荷物が置いてあるのが分かった。
まだ午後1時過ぎだが、(20)鶴林寺に上る体力は無さそうだったから、きっとここで野宿するのだろう。

来た道を少し戻り、先程の遍路石があった場所から、「星の岩屋」と「佛陀石」方面へと向かう。

またも立派な遍路石、そして渋い色をした潜水橋が現れた。色合いが渋く、なかなか格好良い。



事前にへんろ地図で道の確認をしていた所、東海図版や英語版の地図とは微妙にルートが違っていることに気が付いていた。

通常の黄色い地図は、遠回りな車道を通るようになっているが、出来れば昔からの道を歩きたい。

潜水橋を渡って早々に、星の岩屋への道案内のまだ新しい立派な看板があった。

昔からと思われる道も、「道狭い急勾配」となっていたから、多分歩けるのだろう。良かった。



  


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2024年07月25日

【4巡目-103】 道の駅「ひなの里かつうら」 [2023年2月19日-その12]

道の駅「ひなの里かつうら」には、小さな食堂が二つある。

民宿ちばのご主人が話していた通り、やはり旅割のクーポンは使えなかった。

日曜日の午後1時前という事で、お客さんは多かったが、席は確保出来た。
楽しい雰囲気の店内である。

普通に現金で、焼きそば定食(800円)を注文した。

待ち時間に、クーポンが使える道の駅の一角の小さな売店で品定めをした。

基本的にお土産用の物が並んでおり、歩き遍路には荷物となってしまうものばかりである。

自由に1000円分使って良い、など何と贅沢な、と思うのだが、逆にちょっと困ってしまった。

写真の品をチョイスする。

ちなみに、土曜日の宿泊だけが1000円分のクーポンで、明日明後日は2000円分のクーポンが貰える予定です。  


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2024年07月21日

【4巡目-102】 星の岩屋へ① [2023年2月19日-その11]

前方に、白衣を纏った大きなリュックが置いてある。
と思ったら、お遍路さんが突っ伏していたので、ちょっと驚いてしまった。

今回の遍路旅で見掛けた、二人目のお遍路さんである。
挨拶をして、先へと進む。

荷物が多いので職業遍路さんなのかなあ、と思ったら、後で別のお遍路さんに聞いた話では、数日で帰る予定だったが、どこかの札所の住職さんに、せっかく遍路に来たのだからもう少し歩いたら、と説得されて歩き遍路を続けている、との事だった。

(20)鶴林寺の麓、勝浦の市街に向かって歩を進める。

立派な遍路石があり、奥之院は右、を印していた。どこのお寺の奥之院だろうか、立江寺?鶴林寺?と考えてしまった。

奥之院とは、星の岩屋のことだろうか、と知識不足を露呈してみる。

へんろ地図に記載されている道だが、単に指定されているだけかと思っていたが、歴史ある道のようだった。

これから星の岩屋へと向かう予定だが、この道を歩いてみることにする。

まずは、道の駅に立ち寄って、腹ごしらえである。  


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2024年07月17日

【4巡目-101】 「櫛渕へんろ道」から、星の岩屋へ [2023年2月19日-その10]

この辺りを歩いているほとんどの歩き遍路が立ち寄るだろう、ローソンに到着した。

遍路笠をぶら下げた自転車が何台も止まっており、若者グループがイートインコーナーで休んでいた。

トイレを借りようとするが、彼らに待たされたり順番抜かされたりと、5分以上も待たされてしまった。同じお遍路仲間ではあるが、うんざりする。

ローソンを出るとすぐに立派な遍路石がある。

そのまま車道を進むことになるが、左にちょっと下りても行けそうなので、こちらの道を選んでみた。

行儀悪いが、コンビニで買った酎ハイを飲みながら進む。
短い距離ではあったが、車も通らないから、のんびりとした時間を過ごせた。

田園地帯から集落の道となる。

2005年の春にお接待してくれた、前松堂さんの前を通る。

あの時声を掛けてくれたご主人は、今の自分と同じくらいの年齢だったろうか。

なぜ遍路に、と聞かれてドキッとしたものだが、元気にされているだろうか。  


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2024年07月13日

【4巡目-100】 櫛渕へんろ道⑤ [2023年2月19日-その9]

一度下界に下りたが、今度は小さな里山を越える道となる。

確か、果樹園が多かったろうか、開けた感じの山越えで、山頂付近にはお寺らしき建物もあった。

通る車など無いから、車道に座って一休みした。

麓に下りてからも、古い道を探索しながら進んだつもりでいたものの、帰宅してから発見した地図を確認してみると、遍路道を半分位しか辿れていなかった。


ピンクの点線が、「櫛渕へんろ道」の後半部分で、青く引いた線が、実際に歩いた道である。

まさか、ローソンの裏側にまで遍路道が続いているとは思わなかった。

私有地には遍路札を付けられなかった、とあったから、おそらく道標は無かったのだろう。
五巡目があるなら、その時は地図を手にしながら進みたい。  


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2024年07月09日

【4巡目-99】 櫛渕へんろ道④ [2023年2月19日-その8]

お堂には、へんろ道保存協力会の札もあった。

ここで写真を撮っていると、通り掛った軽トラの方が、真念へんろ道ですか、とこの先の道案内をしてくれた。
ため池の横を通り、竹薮の中を進む、との事である。

きっとこの方も、遍路道の整備に関わってくれているのだろう。

古い遍路札があり、もう字が消えかかっていた。

最近復元された道、という訳ではなく、知る人ぞ知る道だったのだろうか。

山裾を進むと、またも大きなお堂があった。

歴史ある遍路道がここにも隠れていたとは。
ここから一山、丘を越える竹薮の道となる。

丘を越えた所で、再び大きなお堂があり、ここには地蔵尊の由来、という説明板があった。

櫛渕町と勝浦方面を結ぶ重要な街道で、四国八十八ヶ所の街道として利用された、多くの墓標や無縁塚が散見される、と書かれていた。  


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