2022年09月17日

【3巡目-780】 88番大窪寺、白鳥温泉へ [2020年8月30日]〈その18〉

舗装路が次第に枯葉に覆われてきて、土道となっていった。
道は荒れてくるが、歩けないこともない。

まだ日没では無いが、林の中の薄暗い道を進んで行く。

丁石がいくつか残されている他に、写真の、ちょっと不気味な大仏のようなものまであった。これは一体、何だったのだろうか。

時間が押していたこともあり、急ぎ気味で通過してしまったことが残念である。

川渡りまであって、なかなか楽しい。

途中、遍路札や遍路シールもちゃんとあり、まだまだ知らない遍路道があったのだなあ、と歩き遍路の奥深さを感じることになった。

20分ちょっとで、再び明るい国道に戻って来た。

ここからもう一つ冒険をする予定だった。
へんろ地図で西教寺道となっている所を一部通る道で、英語版へんろ地図ではこちらにも赤い点線があって、五名経由で白鳥温泉へと向かえるように書かれている。  
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2022年09月13日

【3巡目-779】 88番大窪寺、白鳥温泉へ [2020年8月30日]〈その17〉

午後4時を過ぎて、ようやく(88)大窪寺を出立する。

本日の宿、「白鳥温泉」までは、あと9.4kmである。2時間以上は軽く掛かるだろう、いつものペースだと3時間位だろうか、ちょっと急がないといけない。

と言いつつ、気になっていた遍路道を歩くことにする。
(88)大窪寺を出てからは国道を道なりに下って行くだけ、と思っていたのだが、英語版へんろ地図を見てみると、何やら別の道にも赤い点線が引いてある。一体、どんな道なのだろか。

道を下って行くと、それらしき入口が見付かった。四国のみちの木杭があり、ガードレールにも遍路シールが貼ってあった。

まだまだ、知らない遍路道が密かにあったようである。

急な舗装路を下ると、畜産をしているような民家が一軒あり、それ以降は人の気配は無かった。

道端に丁石が登場する。こんな所に昔からの道があったのか、とちょっと感動した。

(88)大窪寺から(1)霊山寺へと向かう道は、たくさん遺構が残されていて、本当に面白いなあ、と思う。  


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2022年09月06日

【3巡目-778】 88番大窪寺② [2020年8月30日]〈その16〉

(88)大窪寺を出る。
門前を出てすぐ右のお店の方が、お接待で飲み物を渡してくれた。
参拝客に振舞ってくれているようだった。ありがとうございます。

今回も、「ウォーカーズ」のロケ地ともなった、お向かいのお店へと向かうことに決めていたのだが、何年後かの次回は、こちらの方で結願のお祝いをすることにしよう。

向かいの店に行くと、時刻は既に午後3時50分となっていた。

お客さんは、他に二組。ラストオーダーは4時で4時半閉店、としつこく言われて閉口する。

生ビール(580円)と打ち込みうどん(880円)を注文した。

食べ終わって店を出ると、そそくさとシャッターを閉められてしまった。
間際に店主らしき方が、宿はどこへ、と話し掛けてくれ、お接待で栄養ドリンクをくれたので、まあいいか、と落ち着く。

ダラダラと歩いているからだろうか、いつも想定以上に時間が過ぎていってしまう。
本日の宿は到着が遅くなっても大丈夫、とのんびりしていたこともあったのだろう。  


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2022年09月03日

【3巡目-777】 88番大窪寺① [2020年8月30日]〈その15〉

思ったよりも面白くない遍路道だなあ、などと考えながら歩いて行くと、(88)大窪寺の山門が見えてきた。

一度、本来の入口であるこちらからの風景を見てみたい、と思っていたから、感動である。

午後3時10分、大窪寺に到着となった。
三巡目を歩き始めたのが2015年の1月だから、5年半かけて、三度目の結願となった。

一度、知らないうちに涙が流れて、という体験をしてみたいのだが、今回もそういった事象は残念ながら起こらなかった。通し打ちだったら、きっと感慨深いものになるだろう。

大師堂では厳かに般若心経を、と思っていたのだが、近場のお年寄りの方たちだろうか、側の休憩所で大きな声で楽しそうに話していて、ちょっとうるさかった。

また、別の参拝客の小さな子供がはしゃいでおり、全然厳かにならなかった。

いつもこんな感じになるし、こんな運命なのだなあ、と苦笑してしまい、腹も立たなかった。

参拝後は、境内にて一人写真撮影会をして、結願のお祝いをする。

余談ですが、偶然にも記事が「三巡目‐777」号と7並びとなりました。こちらも応援してくれたのでしょうか。気が付いて驚きました。  


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2022年08月31日

【3巡目-776】 88番大窪寺へ(旧へんろ道コース) [2020年8月30日]〈その14〉

槇川の集落がある、写真の場所の分岐で国道を離れることになるが、そのちょっと十mほど先に、何やら案内板が立っている。寄ってみることにした。

写真を撮ってなく、何だったか忘れてしまったが、今になってGoogleマップで調べてみると、二十一丁石があったようである。

そこから、ちょっとした土道が続いていて、舗装された遍路道に合流したのを思い出した。

静かな車道を進んで行くが、あまり古の道という感じがせず、退屈だった。昔からの道と現代の道は、何となく感覚で分かってしまうから不思議なものである。

とぼとぼ歩いていると、「十六丁石」右へ、の立杭があった。
この先にもいくつか同じような案内があったから、先程の多和の直売所で見た地図の遍路道が本来の道なのだろう。
今歩いている車道と、何度もクロスしながらの道だった。

さらに先には、遠くの山際に何やら立杭があるのが見えた。
肉眼では全く分からないので、カメラの望遠を最大限にして確認してみると、「←十丁石 十一丁石→」となっていた。別の遍路道があるようであるが、気が付かなかった。今更行ってみることも出来ないから、諦めることになってしまった。  
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2022年08月28日

【3巡目-775】 88番大窪寺へ(旧へんろ道コース) [2020年8月30日]〈その13〉

午後2時過ぎに、多和地区を出発。しばらくは国道377号線を歩くことになる。
交通量は多くは無い。道路改良が進んでいるようで、所々に旧道らしき跡がある。

ちょっと入ってみると、石仏と案内板があり、でべそ石と言って、三十三丁石、という事だった。

少し下った桧林の中に、200年程前のへんろ墓や供養塔が立てられている、と示されていた。
林の中に遺構が埋もれているようで、ちょっと探しに行ってみたい気もしたが、時間がなかった。

やはり、昔からの道は別にあるのだなあ、という事が分かる。が、今回はとりあえず、へんろ地図通りの道を進むしかない。

国道から離れる分岐の所までやって来た。
前回、2014年にここを通った時、遍路犬らしきワンちゃんがいたものだが、残念ながら今回、姿は見られなかった。

ちなみにその時は、別格の大滝寺から、大窪寺は立ち寄らずに白鳥温泉へと向かっている。https://masaushi3975.kitemi.net/e75778.html

過去二巡では女体山経由で歩いているから、ここからは初めて歩く道となる。


  
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2022年08月25日

【3巡目-774】 88番大窪寺へ(旧へんろ道コース) [2020年8月30日]〈その12〉

「結願の郷」と言うだけあって、お遍路さん休憩所もしっかりと設けてくれており、一休みさせてもらった。

建物の一部を利用しているから、雨が降っても問題なく利用出来るようになっている。

土日祝日だけ開いているようだったが、今日は日曜日ということもあって、そこそこ人の姿があった。

天文博物館の方だろうか、複数の方が声を掛けてくれ、ぶどうをお接待で頂いた。ピオーネ、という品種だそうである。

へんろ道の案内板があり、じっくりと見させてもらう。

へんろ地図にも載っている、これから歩く道が昔からの道、と思っていたのだが、遍路道は何度も車道と交差しながら進み、今から歩く道とはほぼ別物、といった感じで記されていた。

どういうことだろうか。とりあえず、行ってみるしかない。

14時過ぎに、旧多和小学校を利用した、「結願の郷」を出発する。
本日の宿は白鳥温泉を予約してあるが、大分遅い到着となりそうである。  


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2022年08月22日

【3巡目-773】 88番大窪寺へ(旧へんろ道コース) [2020年8月30日]〈その11〉

静かな車道に出て上り道を20分弱歩くと、相草東峠となった。一旦、峠となる。案内板を読んでから、先へと進む。

ここまで民家は全く見られなかったが、峠を越えると、見覚えのある廃屋がそのまま健在だった。

さらに道を下って行くと、人の住む民家が見られるようになり、(88)大窪寺方面へと向かう県道に、再び合流した。
ここが額峠と言って、またも峠となっている。

程なくして、史跡になるのだろうか、「細川家住宅」への看板がある。そっちの方が旧道っぽいので、入ってみることにした。行き止まり、とかは無いだろう。

適当に小道を進むと細川家住宅の入口らしき場所はあったが、ちょっと道を入らなければならなそうだったので、ここは通過する。

丁石もあったから、こちらが昔からの道に近いのだろう。

県道に出ると、多和小学校の跡地となった。
6年前に立ち寄った時には、運動場跡にポツンと休憩所があって一休みさせてもらったのだが、今回尋ねてみると、「多和産直 結願の郷」と「世界初の天体望遠鏡博物館」へと生まれ変わっており、全く別の場所にいるかのようだった。  


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2022年08月19日

【3巡目-772】 「花折山へんろ道」、88番大窪寺へ [2020年8月30日]〈その10〉

「花折山へんろ道」に突入する。

いきなり急な上り道が続く。真夏という事もあり、早々にバテバテになってしまう。数歩上がって一休みして、という状態になってしまった。
尾根に到達出来ればきっと楽になるだろう、と思って頑張る。

頂上付近までやって来ると、常夜灯のようなものが建っていた。
これは何の謂れがあるものだろうか。案内板等はなく、分からなかった。
この常夜灯と、途中にあった巨大な石が、この道の名所と言おうか。

ここからはなだらかで、歩きやすい林の中の道が続いた。
要所要所に立派な看板があり、出口までの距離が示されているので安心して歩くことが出来た。

全長2.0kmということだが、入口から1時間5分で、再び静かな車道に戻って来た。

丁石や石仏などは全く見当たらなかったが、しっかりとした看板はあるし、どういった歴史のある道なのだろうか。
調べても、よく分からなかった。  


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2022年08月16日

【3巡目-771】 「おへんろ交流サロン」、88番大窪寺へ [2020年8月30日]〈その9〉

「おへんろ交流サロン」を後にする。
次にここを訪問出来るのはいつになるだろうか。還暦の頃だったりして。

今回は、一巡目・二巡目に選んだ女体山ではなく、昔からの遍路道ルートを歩くことにしている。

お向かいに「道の駅ながお」があるのだが、以前は、道の駅の駐車場から石段を上がって遍路道へと入れる大きな案内板があったはずである。
今回はその道を通ってみようと思っていたのだが、その看板が見当たらなかった。
道は残っているようなので、行ってみることにした。

擁壁の石段を上ると、採石場のような場所が広がっていた。上の写真の場所である。
これが出来て、通れなくなったのだろうか。

この日は特に作業などしておらず、鉄の鎖を跨いで、車道となっている遍路道に出ることが出来た。

ここからの道は、二巡目を終えた後の2014年に番外編のような形で、別格20番の大滝寺を目指したこともあり、一度歩いたことがある。

この時はひどい雪の日だった。「花折山へんろ道」という、山の方へと続く道への案内があったのだが、その時は雪のため諦めた。今回は、ここを歩いてみよう、と考えている。
https://masaushi3975.kitemi.net/e75484.html
その入口までやって来た。草ボーボーという訳ではなく、突入出来そうである。  


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2022年08月13日

【3巡目-770】 「おへんろ交流サロン」 [2020年8月30日]〈その8〉

前山ダム直下の長い石段を上がり、県道を進む。
程なくして、「おへんろ交流サロン」へと到着した。
8年ぶりの訪問となる。

館長さんらしき方や係員は毎年交代するのだろうか、元学校の先生風な感じだが、実際にお相手してくれるおばちゃんは変わらずだった。
前回、一緒に写真を撮ったのでよく覚えている。

話によると、新型コロナの影響で、1日に1~2人しか歩いている人はいないそうである。

早速、「遍路大師任命書」を発行してもらうが、通し番号で98号でした。
多分、7月1日からの通算だったと思うので、2ヶ月で98人目、という事になる。

その内、先程期せずして出会った歩き遍路さんも到着した。

おばちゃんと、再会を喜び合っている。福岡の方で、100回以上も四国を周っている、という凄い方だった。

「おへんろ交流サロン」の常連さん、という事になるのだろうか。100回以上も周れる経済力が羨ましい、と思ってしまった。

余談になるのだが、お金がいっぱいあったら、日本一周徒歩の旅をしてみたいと思う。それも、野宿では無く、宿に泊まりながらの贅沢な旅が夢である。
コツコツと宝くじを買っているのですが、なかなか当たりませんね。  


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2022年08月10日

【3巡目-769】 前山ダム、88番大窪寺へ [2020年8月30日]〈その7〉

しばらくは平地を歩いていたが、徐々に山の方へと入って行く。

民家が途切れ、県道を歩いていると、この先で道路工事が行われているようである。
①そのまま進めるが、待たなければならないこともある、②階段はあるが安全ルート、のどちらかを選べるようになっていた。

②のルートは、前山ダムのすぐ手前まで歩いて、階段を使って車道に出る道のようである。
古くはダムなど無かったから、こちらが昔からの道に近いだろう。②のルートを歩いてみることにした。

車一台がやっと通れるような道を進んで、ダムのすぐ手前までやって来た。

古びたトイレと空き地が広がっている。トイレがあるという事は、恐らく昔は、広場があって人が集まるような場所だったのかも知れない。
今は低木まで生えている、荒れた状態だった。

そこから、ずっと上の車道へと階段が続いている。ヒーコラ何とか上って、通常歩く車道へと出ると休憩スペースがあり、そこに一人のお遍路さんが休んでいて驚いてしまった。ずっと歩き続けているような雰囲気でもある。

普通に県道を歩いて来たそうであるが、前後に歩き遍路の方がいたとは思ってもみなかった。  
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2022年08月07日

【3巡目-768】 87番長尾寺から、88番大窪寺へ [2020年8月30日]〈その6〉

危ない車道から、旧道のような、車も通らない静かな道へと入る。

一軒の鉄板焼き屋さんがあるが、そこにショッキングな貼り紙が。
「新型コロナのため、常連と知人で静かに営業していますので、県外の方はお断りします」と書かれていた。

この、地元密着のお店に来る県外の人と言えば、歩き遍路しかいないだろう。
気を取り直して、遍路道を進む。
この時から二年が経過しているが、今だ状況があまり変わっていないのが悲しい。

この辺りは、遍路石を始めとした、様々な名勝旧跡が残されており、案内板も新しいものが立てられている。

それらをじっくりと読みながら歩いていては、なかなか前に進めなくなりそうである。かと言って、サラッと読んでいては、すぐに忘れてしまう。

元より、神社仏閣関連には疎いので、読んでも頭を通り過ぎていくばかりで、ほとんど記憶に残っていない。

ガイドブックなどあって、それを手にして歩けば、楽しくなりそうだ。という事で、四巡目はそれを実践して歩き始めている。  


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2022年08月04日

【3巡目-767】 87番長尾寺 [2020年8月30日]〈その5〉

(87)長尾寺は、すっきりとした境内のお寺である。地元の方だろうか、ちらほらと参拝客の姿があった。

その境内に並んでいた遍路用品店だったかは、全てシャッターが下りてしまっていた。

新型コロナの影響で休業中なのか、もう廃業してしまっているのか、寂しい光景である。

ただ、その裏側に、ウォッシュレット付きの新しいトイレが完成しており、利用させてもらった。トイレが清潔なのは、気持ちが良い。

(87)長尾寺を出立する。

ちょっと遍路道を外れて、ローソンに立ち寄り、おやつなどを買い込んでから、(88)大窪寺を目指す。

この辺りは、国民民主党の玉木さんの地盤なのだろうか、ポスターが所々に貼ってあった。
わりと田舎の方になると思うのだが、それでも自民党の候補に勝っているという事になるのだろうから、なかなかである。

しばらくは、歩道も無く、路肩も狭い道路を歩くことになり、ちょっと危ない道が続く。  


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2022年08月01日

【3巡目-766】 87番長尾寺へ [2020年8月30日]〈その4〉

広瀬橋の辺りで県道と交差する。
ちょうどそこにあった会社に自販機があったので、紅茶を購入した。

ここから、前回は県道を進んでいるから、通常の遍路道を歩くのは11年振りとなるだろうか。

川沿いののどかな道を進んで行くと、お遍路さん休憩所もある。

この辺りから(88)大窪寺にかけては、町独自の遍路道の案内板があったりして、それを読みながら進むことが出来る。

住宅が増えてきて、さぬき市の旧長尾町の中心部へと入って来る。

へんろ地図では、一直線に歩けば(87)長尾寺に行けそうな印象だが、ちょっとした右左折もあり、少し考えつつ進む。

遍路宿の「あづまや旅館」や「ながお路」がある通りに出ると、程なくして(87)長尾寺に到着となった。

いよいよ、最後から一つ前の札所である。午前8時40分過ぎの到着となった。
すっきりとした境内のお寺である。  


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2022年07月29日

【3巡目-765】 志度から、87番長尾寺へ [2020年8月30日]〈その3〉

当願堂休憩所から旧へんろ道に入り小道を進んで行く。

小さなT字路があって、どっちに行けば、とちょっと迷うが、少し左に行ってまた右折して土道に入るのが正解だった。
遍路シールも、何とか残っていた。

迷う箇所が二つあったが、ちょっとした冒険のようなもので楽しかった。

県道が見えてくると、そのまま突っ切って狭い道が続いている。へんろ地図にも掲載されている道だろう。そのまま、県道を横断して、通常の遍路道に合流した。

通学途中の高校生の兄ちゃんたちが、会釈して走り去っていく。

狭い道路沿いに、番外の玉泉院がある。石柱には、八十七番の奥之院、と彫られていた。

この辺り、休憩場所が無いイメージだったが、石段など、一休みして腰掛ける場所があった。ちょっと、休ませてもらった。

その先の通りとの交点に、自販機のある空き地があり、ここで缶コーヒーを買って休憩した記憶がある。
今回通り掛かってみると、自販機は撤去され、どこか運送会社の駐車場になっていた。  


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2022年07月26日

【3巡目-764】 志度から、87番長尾寺へ [2020年8月30日]〈その2〉

東海図版の「四国遍路地図」を眺めていると、オレンジタウンを過ぎた「当願堂休憩所」という所から、右に入る道に赤い点線があることに気が付いていた。

通常のへんろ地図では、そのまま県道を進むことになっている。
どうやら知らない道があるようで、ほんの短い距離ではあるが、この道を探索して歩いてみたいと考えていた。

何となく、この辺りにお堂と東屋があったような記憶は残っている。
県道を進んで行くと、それらしき場所が見えてきた。

歩道は左側にあるが、当の東屋は右側にある。
道路を横断して行ってみると、遍路道の真新しい案内板や「旧へんろ道」と書かれた看板が、昔からの道を案内していた。

歩道が反対側にあるからそのまま県道を進んでしまい、古い道があることは、ほとんど気が付かれないのだろう。

ここから、丘に沿った遍路道に入ってみる。
土道を進むと、コンクリート道となり、ぽつぽつと民家もある。

小道が二股になってどっちに行けば良いのか迷うが、へんろ石がある、右の方に進むと正解だった。


  


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2022年07月23日

【3巡目-763】 志度から、87番長尾寺、88番大窪寺、白鳥温泉まで [2020年8月30日]〈その1〉


昨日は徹夜で歩いていたためか、夜は8時台にはすでに就寝、翌朝5時半までぐっすりと眠れた。

6時半から朝食、7時過ぎに女将さんに記念撮影してもらい、「いしや旅館」を出発した。

明治、大正の宿、といった感じだろうか、なかなか渋くて良い宿だった。

本日の最高気温予想は36℃となっている。真夏の歩き遍路を堪能出来そうである。

宿を出て、適当に住宅街の細道を通り抜けて国道11号線に出た。国道を少し進み、遍路道に合流した。ここからは、県道3号線を進む。

JRの線路を渡り、高速道路の下をくぐる。

少し脇道に入った所に、志度高速バスストップがある。
高松⇔徳島線の高速バスが停車し、実際に区切り打ちでもここに車を止めさせてもらったこともあるが、いつの間にやら、鳴門西から高松市内まで、無停車になって利用出来なくなってしまっていた。

與田寺で区切った時にも、大内バスストップからこのバスを使っているし、何度も利用している思い出があり、かなり残念である。

オレンジタウンに差し掛かる。
有名な?看板が、新しい住宅で一部見えなくなってしまっていた。角度によっては、見える場所もあるのだが。  


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2022年07月20日

【3巡目-762】 いしや旅館② [2020年8月29日]〈その11〉

建物は「文化庁登録有形文化財」になっているそうで、かなり古いはずなのだが、随分と綺麗にされていた。

埃一つ無い、といった印象で、宿内全てに清潔感があった。
きっと、女将さんが綺麗好きなのだろう。

部屋は、吹き抜けの渡り廊下で中庭を二つ通り抜けた先にあった。
吹き抜けで庭を通り抜ける宿と言えば、大洲の「ときわ旅館」以来だろうか。
それの規模を大きくしたような感じである。

夕食は、食堂となっている和室で頂く。

もう一人の宿泊客の青年が、既に食事をしていた。
あまりこういった宿に泊まりそうもない印象で、話もしていないのたが、実は古い宿が好き、とか何かあるのだろうか。

事前に、宿の食事を検索して調べた所、ちょっと量が少ないかなあ、と思っていたのだが、やはり大食いの人間にとっては足りなかった。
ただ、一般の方にとっては丁度良い量なのでは。

食事はやはり美味しく、生ビールは2杯も頼んでしまいました(600円×2)。


いしや旅館:一泊二食 7700円  
      ※洗濯機1台150円・乾燥機1台150円。自販機なし。冷茶あり。朝食は6時半から。
    宿泊客:歩き遍路1名、一般客1名。  


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2022年07月17日

【3巡目-761】 いしや旅館① [2020年8月29日]〈その10〉

(86)志度寺での参拝を終え、来た道を戻り、本日の宿へと向かう。

先程、何か通りで作業をしていて挨拶を交わした地元の方と、再び出会う。どこに泊まる、と聞かれて、「いしや旅館」です、と応える。

食事も美味しいし、親切、と話されていた。地元の方がこう言うなら間違いはないだろう。

宿前まで来たが、自販機で缶コーヒーでも買っておこう、ともう少し先まで歩いてみるが、民家が続いているわりには周囲に自販機が見付からなかった。

諦めて、宿へと入った。午後5時20分過ぎである。

電話が苦手なので、楽天トラベルで事前にネット予約しておいた。








本日のコースタイム
ことでん八栗駅13:05→13:12洲崎寺13:19→14:19(85)八栗寺14:58→道の駅「源平の里むれ」16:07→16:22表装の詠智会16:36→16:49(86)志度寺17:15→17:23いしや旅館


歩行距離:9.5km
 歩数  :20665歩
最高気温:35.9℃
最低気温:26.9℃[高松市]  


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