2011年03月28日

【14】歩き遍路 2日目〈その7〉[2011年2月12日]

二つ目の潜水橋を渡って、左に針路を取り土手の上を歩く。しばらく歩くと右へ曲がるようにへんろ札があったので右折、100㍍ほど進むと今度は左折の看板があった。「へんろ地図」ではもう少し真っ直ぐ行くはずなのになぁ、と疑問に思いつつも指示通りに歩く。まもなく線路をくぐり、国道に出た。

後でじっくり調べてみると、どうやら橋を渡ってから赤い点線通りに歩いていたのではなく、黄色く塗られた車両の巡拝路に沿って歩いていたようだ。
次回、歩いて周る時には、この赤い点線の道を探し出して歩くことにしよう。
課題が次々と出て来る。

国道を渡ってからは、歩道が無く交通量が多い道を歩くことになる。2km弱歩いて右折し、民家の間を通り抜け、小高い丘を通り、(11)藤井寺には14時45分に到着した。6年前は確か16時くらいにやっとの思いで到着したはずだから、それ程急いだわけではないにもかかわらず、随分と時間を短縮している。疲れもあまり無い。

←藤井寺手前の道路

境内に入り、まずはトイレを探すが見つからない。
納経所の前にいた、観光バスの添乗員さんらしき方に聞くと、駐車場の所にあるらしい。急いで来た道を戻る。

この寺で、今回初めて観光バスでやって来た団体さんに会う。全員揃って般若心経を唱えている。
終わるのを待ってから、自分も「仏説摩訶般若~」と読経を始めるが、今度は大師堂で同じように大きな声での般若心経が始まってしまった。
気にしないようにするのだが、どうしてもそちらに耳がいってしまい、読経に集中出来なくなってしまう。まだまだ修行が足りないようだ。

吉野川の北岸の山裾には結構雪が残っていたが、南岸の(11)藤井寺辺りにはほとんど残っていない。
(12)焼山寺への山道が雪で登れない可能性を考えて明日の宿を予約していなかったのだが、この様子では大丈夫そうである。
「植村旅館」に電話すると、相部屋でもよければ、との事で予約することが出来た。

お参りが終わり、ベンチで休憩しようとすると、福山のAさんも到着していた。納経を終え、茨城のOさんと共に、今夜の宿「旅館吉野」に向かった。

結局Oさんとは(10)切幡寺からずっと一緒に歩くことになった。自分の歩くペースは中途半端なのか、今まで出会ったお遍路さんは概ね自分より速いか遅いかのどちらかで、同じペースで歩く方はとても珍しい。
今までの遍路の旅で、これだけ長い時間、同行させてもらったのは初めてである。


本日のコースタイム
安楽寺宿坊6:45→7:05(7)十楽寺→8:25(8)熊谷寺→9:20(9)法輪寺→10:35(10)切幡寺→うどん八幡[昼食]12:45→14:45(11)藤井寺→15:35旅館吉野

歩行距離:21.7km  


Posted by こいったん at 21:08Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)