2011年10月13日

【63】歩き遍路 9日目〈その9〉[2011年7月3日]

辺りは真っ暗だったが、般若心経を唱えて打ち止めとした。修行僧さんに写真を撮ってもらった。

さて、修行僧さんはどうするのだろうか。ここの宿坊に泊まれたら、と辺りを探してみるが、人の気配がせず、暗いのでどこに宿坊があるのか分からない。
あきらめて、鯖大師を出発するとすぐに、一台の軽トラックが通りかかった。この車を止めて、この辺りに宿はないか、必死に尋ねている。
少し離れた場所で様子を眺めていたが、修行僧さんの話によると、偶然にも、軽トラックの方が近くで宿を経営しているそうで(本当か?)、今からそこまで行きます、との事だった。

国道まで一緒に歩いて、今後の健闘を祈りつつ、修行僧さんとお別れした。
汽車の時間まで少しあったので、食堂の前に座り込み、缶コーヒーを飲みながら一服した。

鯖瀬駅は小さな無人駅、この時間に汽車に乗る人はもちろんいないので、駅を独り占めである。
やって来た列車に先客は1名だけだった。
のんびりと列車に揺られながら、達成感と充実感に満ち溢れていた。

この日歩いた距離は42㎞と、自己最高となった。歩いた距離にこだわる訳では無いのだが、たまにはこうやって頑張って目一杯歩いてみるのもいいものである。
  


Posted by こいったん at 20:02Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)