2013年03月01日

【213】歩き遍路26日目〈その4〉[2012年4月15日]

雨の日には屋根が無く休憩出来そうもないが、今日は素晴らしい眺めを堪能しながら、気持ち良く過ごすことが出来た。
ずっと森の中を歩いてきたが、この辺りだけ、木が伐採されており、眼下の海を見渡すことが出来るようになっている。

一緒に上がってきた人たちも、それぞれここで休んでいる。まだ11時前だったが、おにぎりを食べて昼食とした。

今日は宇和島まで40㎞を歩かねばならないので、一足先に出発する。
ここからの下り道には、色々な説明板が立てられている。「ゴメン木戸」や「イノシシのヌタ場」など真面目な話から、トッポ話(ほら吹き話)などには下ネタ話もあり、退屈させない。

実話もあるようで、どこまで本当なのだろうか。昭和61年という、最近の話まである。
どれもさっと読みつつ、道を下る。

森の中に休憩所があったので、立ったまま息を整えていると、関西のご夫婦がやって来た。凄いスピードで下っていくのには驚いた。ご主人は71才と聞いているが、このお二人、只者ではない。山登りはよくされるそうである。

一軒の古民家の前に出る。壁には、堂々と歩き遍路用の道しるべが貼ってあり、左の方へと進む。
しばらくすると、ビニールハウスがあり、作業していたおばさんからポンカンを2個頂いた。
今回のお遍路道中では、お接待が多くうれしい限りである。納札をお渡しし、ありがたく頂く。

地元の方との会話を楽しみにしている川崎のOさんも、ここでお接待を頂き、この方と家族の話などをしたそうである。Oさんは基本的に休憩はせず、こうやって地元の方と話している時間に立ち止って休むくらい、と話していた。
こういう、地元の方とのふれあいを楽しむ遍路行もある。
  


Posted by こいったん at 22:03Comments(2)お遍路 第二拝(愛媛)