2013年04月28日

【241】歩き遍路29日目〈その3〉[2012年4月19日]

運動公園を出て、池のほとりを歩き、鉄道の高架下を通り抜け、内子の市街地へと入って来た。

内子町は江戸から明治にかけて、木蝋や和紙の生産で大いに栄えたそうで、その頃の繁栄を偲ばせる建物が保存されているようである。木蝋とは、ロウソクの原料らしく、電気の無い時代には大いに売れたことだろう。

それにしても、卯之町・大洲・内子とこの辺り一帯に、歴史ある街並みが残っているのはなぜだろうか。現在は、大都市から離れた、交通不便な土地というイメージがあるが、一昔前は今のように一極集中ではなく、地方といえども、それなりに賑やかだったに違いない。

通りの途中で古い街並みから外れ、裏通りを歩いてから国道へと出た。サンクスがあったので買い出しをする。国道56号線から379号線への分岐点となり、川を渡るとすぐに「道の駅内子フレッシュパークからり」である。

特産物直販所があり、イチゴのパックが150円と安かったので購入、外のベンチで食べた。缶コーヒーを求めて自販機を探し歩いたが、どこにも見当たらなかった。

ただ、この道の駅は店舗も多く、食事処が充実しているので、ゆっくりと休憩するには良いのではないだろうか。

道の駅を出ると、大瀬までは、トイレ・休憩場所等が見当たらない。一人、黙々と歩く。

一巡目の時は、内子から久万高原まで一人のお遍路さんとも出会わなかったが、今回も似たような状況である。個人的に、この辺りは孤独な区間である。  


Posted by こいったん at 21:22Comments(2)お遍路 第二拝(愛媛)