2016年05月30日

【3巡目-81】 神山市街から、建治寺、別格2番童学寺、13番大日寺まで 〈その21〉[2015年8月16日]


ご主人の話は尽きず、たくさんの話を聞かせてくれた。
考えてみれば意外と、遍路宿で宿の方と話をする機会というのは少ないのではないだろうか。
また泊まりたい宿が、一つ増えた。

1時間半も食堂で過ごし、自室へと戻った。

写真は、ビワの葉を漬けたもので、ご主人から頂いた。塗ると筋肉痛に効く、との事で、寝る前に身体中に塗り捲った。

夏遍路では、汗をかきすぎるためか、身体の痒みに悩まされることがあるのだが、この夜は大丈夫だった。

身体の痛みはそれ程無かったが、尿の方の調子が悪く、常にトイレに行きたい状態だが、ほとんど出ず、排尿痛もある。
翌日以降は回復してきたが、これも夏遍路の影響だろう。
道中、水分補給はしっかりしているのだが、それ以上に身体から放出されてしまうのだろう。

次回は漢方薬を持参するなど、対策を考えなければ。


名西旅館 花:一泊二食、ビール1本飲んで 7600円  〈201号室・6畳〉
      ※洗濯機3台・乾燥機1台無料、お茶・浴衣あり、自販機近くにあり
        朝食は6時半から
       宿泊客:歩き遍路1人  


Posted by こいったん at 20:10Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2016年05月26日

【3巡目-80】 神山市街から、建治寺、別格2番童学寺、13番大日寺まで 〈その20〉[2015年8月16日]

部屋は二階だったが、階段が分からず、移動はエレベーターを使う。
廊下に冷蔵庫が置いてあったので、自由に使っても良さそうだった。

まずは、荷物を下ろし一休みしてから、お風呂へと向かい、その後は夕食である。

今日のお客さんは、自分一人のようで、話好きなご主人がずっと相手をしてくれた。
宿名に「花」という名がついているので、女性のオーナーが切り盛りしているイメージだったが、このご主人が頑張っている様子だった。

昨日はお客さんが多かったようで、阿波踊りを見に行って、帰って来たのが夜中の12時頃だった客もいたそうである。

明日は、「あずり越え」を歩く予定、と話しをすると、順打ちでは道に迷って逆打ちでようやく踏破した、というお遍路さんがいたようで、道に迷うから止めた方が良い、との話だった。

その他、切れ間無く、たくさんの話を聞かせてくれたが、驚いた事に、若い歩き遍路さんの半分くらいが、無断キャンセルをするそうである。
確かに、焼山寺付近の宿から大日寺まではそれ程時間が掛からないので、もっと先まで行けるとは思うが、連絡もしないのだろうか。

早く宿に着き過ぎてしまった場合の対策として、井戸寺辺りまでの送迎サービスをしている、との事だった。
  


Posted by こいったん at 20:37Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2016年05月22日

【3巡目-79】 神山市街から、建治寺、別格2番童学寺、13番大日寺まで 〈その19〉[2015年8月16日]


「おやすみなし亭」を午後5時近くに出発する。

パラパラと雨が降り出していたのだが、ちょっと休憩している間に、道路はすっかり濡れてしまっていた。

小降りだったので、雨具は着けずにそのまま進む。
(13)大日寺はすぐそこかと思っていたが、意外と距離があり、速足で歩いて行く。

コンビニがあったが、「おやすみなし亭」で冷たい飲み物を補給し元気になったので、通過する。

鮎喰川の対岸から渡る梁田橋が見えたが、どうやら潜水橋のようであった。こちらの橋を渡るのもまた、楽しいかも知れない。

20分程でようやく、大日寺に到着した。境内に入ってみると、一組の参拝客がいらっしゃった。
お参りは明日にして、宿へと向かう。

午後5時20分にようやく、本日の宿、「名西旅館花」に到着した。

今日は、大日寺付近の宿では近すぎるかな、と考えていたが、予想以上に時間が掛かってしまった。

外から、食堂にいるご主人の姿が見える。杖の先を洗って、中へと入った。

宿の案内をしてもらい、部屋へと向かった。



本日のコースタイム
桜屋旅館6:57→9:50大桜トンネル前9:57→11:16神山森林公園→11:52建治寺13:25→15:12[2]童学寺15:40→17:18(13)大日寺→17:20名西旅館花


歩行距離:26.9km
 歩数  :44552歩
最高気温:29.1℃
最低気温:23.4℃[徳島市]  


Posted by こいったん at 19:00Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2016年05月18日

【3巡目-78】 神山市街から、建治寺、別格2番童学寺、13番大日寺まで 〈その18〉[2015年8月16日]


鮎喰川の左岸に沿って歩いて行く。
単調な道のりだったが、この人懐っこいワンちゃんはかわいかった。
吠えることも無く、突然現れたお遍路さんに大喜びしていた。

入田春日橋を渡る。次の橋でもよかったのだが、コンビニコーヒーが飲みたく、対岸へと渡った。

すぐに、「おやすみなし亭」がある。これまで二度、立ち寄っている休憩所である。今回も、少し立ち寄らせてもらうことにした。
初めて訪れたのが10年前だったが、今でも管理がしっかりされており、気持ち良く利用出来る場所である。何年も継続してくれていることに感謝である。

小さな冷蔵庫があり、何か果物のジュースと水の、二種類の冷たい飲み物が入っていた。用意してあった紙コップで飲ませてもらう。生き返る心地だった。

本日も、昨日遍路ころがしのために用意しておいた飲み物がまだ残っていたので、ぬるいものしか飲んでいなかったからである。

一口サイズのスイカもあったので、これも頂いた。

休憩所の利用時間は午後5時まで。現在の時刻は4時55分である。早く出発しなければならない。

遍路ノートが用意してあり、納札を貼っていく仕組みとなっていた。昨日、今日と納札は貼られていなかった。
あわてて貼り付けをし、(13)大日寺へと向かった。  


Posted by こいったん at 19:38Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2016年05月14日

最新[第11版]のへんろ地図と「頭陀袋」が届きました。

最新のへんろ地図が発行された、との事で、早速通販にて購入しました。
今使っているのは、「第10版の第1刷」です。

やはり、一番気になるのは、新しい遍路道が掲載されているかどうか、という事。

さっと見た所では、先日歩いたばかりの「かも道」や「あせんだ越え」を始め、「あずり越え」や「いわや道」「平等寺道」などの最近復元された遍路道が、掲載されていませんでした。
少し期待していたのですが。。。残念です。

遍路宿では、神峯寺の麓の「浜吉屋」さんや横峰寺手前の「栄家旅館」さんが掲載されていないのですが、どうなったのでしょうか。
新しい宿では、藤井寺の近くと、岩本寺と佐賀温泉の間、菊間町を始め、他にもちょこちょこと見つかりました。

もう一つ、一緒に注文したのが、この頭陀袋。

今回の歩き遍路、それも(21)太龍寺の大師堂という、霊験あらたかな場所で、今まで使っていた頭陀袋のヒモが突然ブチッと切れてしまいました。

何か、悪いことが起こる前触れか、とも思いましたが、今の所、何も起こっていないので、逆に良いことが起こりそうな気もしてきました。

雨や汗で結構濡らしましたから、これまで随分とお世話になった、頭陀袋です。
すっかり色褪せてしまっていましたから、新品との色の差がすごいですね。  


Posted by こいったん at 21:50Comments(0)歩き遍路 トピックス

2016年05月10日

2016春 歩き遍路 トピックス

昨年のお盆以来のお遍路さんです。
一応、GW遍路ということになるのでしょうか。連休最後の土日と月曜日の三日間歩いて、先程帰ってきました。

充実した道行となり、今もふくらはぎに、心地良い筋肉痛が残っています。
久し振りに、歩き遍路の方をたくさん見掛けた印象です(10人程ですが)。

では、今回の遍路旅を、簡単に紹介します。

1日目[5月7日]は、(19)立江寺から出発。

昔日の土佐街道、と言われる「阿千田越え」を歩き、番外の「取星寺」を目指しました。
とてものどかで雰囲気が良く、お薦めの遍路道でした。

この日は、「ふれあいの里さかもと」に泊まりました。

宿の方にはとても親切にして頂きました。お風呂も気持ち良くて、もう一度泊まりたい宿です。


2日目[5月8日]は、遍路宿空白地帯で、ついに宿難民となってしまいました。

まずは、別格[3]の慈眼寺を参拝。

(20)鶴林寺へは、棚野からのルートをとりました。

(21)太龍寺へは、一度歩いてみたかった、南北朝時代の丁石があるという「かも道」を選択。

三つの山越えというハードな一日で、太龍寺出発は午後5時となってしまいました。

この日は、麓のバス停から徳島へと戻り、止めて置いた車で車中泊しました。


3日目[5月9日]は、「道の駅わじき」に自家用車を止めて出発。

(22)平等寺から国道経由で(23)薬王寺を目指します。

一日雨降りで、下着までずぶ濡れとなってしまいました。雨の日は、休憩場所に困ります。

「星越峠」を歩きたかったのですが、いつの間にか通過してしまっていました、残念。

薬王寺では、「さかもと」で一緒だったお遍路さんと嬉しい再会もありました。

前回と同じく、地蔵越の麓にある「八万温泉」で遍路旅の疲れを癒し、金沢へと帰って来ました。  


Posted by こいったん at 16:30Comments(0)歩き遍路 トピックス

2016年05月06日

【3巡目-77】 神山市街から、建治寺、別格2番童学寺、13番大日寺まで 〈その17〉[2015年8月16日]


新童学寺トンネルをくぐる。行きと同じように、歩行者用の押しボタンを押して突入する。

お盆休みだからか、普段からなのかも知れないが、結構車が通り過ぎて行く。
トンネルを抜けると、後は下り道となり、おそらく今日の上り道は終了、ということでホッとする。

歯ノ辻神社前というバス停から、薄暗く、枯葉だらけの林の中へと入る。おそらく、今歩いて来た道の旧道になるのだろう。

へんろ地図では、この辺りからショートカットして、鮎喰川沿いの県道に到達出来ることになっている。

突き当りを右に少し下ってみるが、道は無さそうだった。
反対方向に戻ってみると、ガードレールに遍路シールや赤いペンによる、「13→」といった、手書きの道しるべが、ショートカットを教えてくれた。

歩きの道を下ると、麓の道に無事、たどり着いた。
車がほとんど通らない細い道であるが、古めかしい橋があり、「至 徳島 十四.七粁」と彫り込んであった。昔の街道になるのだろうか。

直に、徳島市に入りました、の標示板があり、しばらくは鮎喰川に沿って歩くことになる。釣りをしている人の姿が見える。

単調な道が続いている。宿への到着が遅くなりそうなので、やや急ぎ足で前へ前へと進んで行く。
  


Posted by こいったん at 19:14Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2016年05月02日

【3巡目-76】 神山市街から、建治寺、別格2番童学寺、13番大日寺まで 〈その16〉[2015年8月16日]


山門を出て、ため池の突堤を渡ると、そのまま竹藪に続く道がありそうだったが、[2]童学寺に来る時に人が入って行く所を見掛けたので、きっと民家があるに違いない。

ここは避けて、先程見掛けた場所を目指す。もう上り道は嫌だったので、ダメ元で写真の道を入ってみた。

竹藪の中に細い道が続いており、少し山手に進んでみると、左に抜ける道があり、奥の方は明るくなっていた。どうやら抜けられそうである。

その先に、黄色い札がぶら下がっているのが見えた。近付いて見てみると、鯖大師さんのいつもの札があり、感動してしまった。このような場所にまで、歩を進めていたとは。
もう一つ、色々な場所でよく見掛ける、堀〇〇〇さんの納札もあった。

竹藪を抜けると、先程の資材置き場の奥、墓地があって諦めて引き返した場所から、50メートルほど山手の所に出てきた。

世紀の大発見!、と大喜びしていたのだが、帰宅してから、童学寺を歩いた人たちの紀行を読んでみると、意外とこの隠れ近道を歩いている方が多かった。
みなさん、同じような事を考えているのだろうか。

交通量の多い県道に戻ってくる。かなり、標高と距離を短絡出来た。

あと少し、新童学寺トンネルまで頑張れば、おそらく本日の上り道は終了だろう。  


Posted by こいったん at 19:29Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)