2017年05月30日

【3巡目-163】 23番薬王寺から、南阿波サンライン、牟岐、内妻まで 〈その9〉[2016年8月13日]


水分補給をしてから、救ってもらった、「灘コミュニティセンター」を出発した。

街の方までやって来る。
この辺りは、東牟岐と言われているようで、牟岐駅など遍路道が通っている場所とは川の対岸になるのだが、住宅が密集し、小さな商店があったり、狭い路地があったりで、探検すると面白そうな場所だった。
このような集落があるとは思わなかった。

遍路シールなどは無いので、何となく、勘で進む。
川を渡ると、渡船場があった。海上に見えていた島へと、連絡船があるようである。

遍路道を目指して集落内を進む。
自分と同じ苗字の酒屋さんがあって、ビックリした。あまり無い苗字なので、記念撮影をする。

遍路道へと無事に合流する。
おなじみの、国道55号線沿いにあるローソンの側まで来たので、一休みすることにした。

このコンビニには、店内にイートインがあるので、買ったものを飲食出来るようになっていた。
ここで、アイスコーヒーや水を調達し、冷房の効いた涼しい店内で一息ついたのだが、あろうことか酎ハイまで飲んでしまったせいだろうか、身体がおかしくなってしまった。  


Posted by こいったん at 22:09Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年05月27日

【3巡目-162】 23番薬王寺から、南阿波サンライン、牟岐、内妻まで 〈その8〉[2016年8月13日]


牟岐に向かって歩を進める。

人の気配がしない林の中の道を歩いていると、先程すれ違った郵便屋さんが戻って来て、バイクを止め、話し掛けてきてくれた。

通行止の区間は大丈夫だったか、との事だった。お遍路さんは見慣れているような雰囲気だった。

南阿波サンラインに入ってから、自動販売機が無かった。
そういうこともあろうかと、2リットルのペットボトルを用意しておいたのだが、眼鏡を無くし大幅に時間をロスするという想定外のことがあったため、水分が残りわずかとなってしまっていた。
のどが渇いていたのだが、少しずつ飲むようにする。

視界が開け、ようやく集落が見えてきた。自販機はないか、と探すが、小さな集落なので見付からない。

東海図版の四国遍路地図のピンクの点線に沿って歩いていくが、道なりに進んでいると、いつの間にか少し逸れてしまったようだ。

そのまま進むと、再び合流出来たようで、その合流地点らしき場所に、探していた赤い自販機が目に入った。
かなり危なかったので、本当に助かった。いざとなったら、川の水で渇きを癒そうと思ったくらいである。その川でさえも見付からないくらいだった。

「灘コミュニティセンター」ということで、腰かけて、ゆっくりと休憩させてもらった。  


Posted by こいったん at 22:25Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年05月24日

【3巡目-161】 23番薬王寺から、南阿波サンライン、牟岐、内妻まで 〈その7〉[2016年8月13日]


南阿波サンラインから、さらに海沿いの道へと入る。が、すぐに、この先通行止の看板があった。歩きだったら何とかなるのではと思い、先へと進むことにした。

道を下って行くと、スカイラインからも見えていた、自給自足をしているような一軒家がポツンとあった。記念撮影しようとすると、家人が出てきたので、慌てて撮るのを止めた。

何も声を掛けられなかったから、この先、歩いてだったら行けるのかも知れない、と少し安心する。

かなり辺鄙な場所だったが、民家がいくつか見られた。ただ、人の気配がしない。
道は海岸へと近付き、樹木に覆われて見えにくいが、10mほど崖下に海が見える。

車両は通行止となり、道には落ち葉が散らばっていたが、歩きには特に支障は無く、通行止区間を無事に通過した。自己責任ということになるのだろう。

海沿いの林の中を進んで行くと、少しの田んぼがあり、作業をしている人の姿が見えた。この辺りに住んでいる人は、おそらく10人もいないだろう。

再び薄暗い林の中となる。小さな神社がある。徳島県なのになぜか高知神社となっていた。

人気の無い道をトボトボ歩いていると、郵便配達のバイクがやって来た。こちらに大いに関心がある様子で、会釈をして通過していった。

この道は歴史のある古い道かなあ、と思っていたが、遍路石などは見当たらなかった。  


Posted by こいったん at 21:45Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年05月21日

【3巡目-160】 23番薬王寺から、南阿波サンライン、牟岐、内妻まで 〈その6〉[2016年8月13日]


気を取り直し、牟岐方面に向かって歩き続ける。
左手に時折海を見ながら、ゆるやかなアップダウンを繰り返す道が続く。

随分とバイクが走り過ぎるようになった。
よく見ると、何台かの同じバイクが行ったり来たりしている。もう絶滅したと思っていた、走り屋さんだろう。カーブを、膝を擦りそうになりながら曲がっていた。

道端の金網には、まさかの遍路札が掛かっていた。この道で見掛けた、唯一の札である。裏をみると、掛けた方の名前が書かれており、日付は平成13年となっていた。

スカイラインを歩き、丁度中間点辺りで、四国のみちと交差する。

日和佐駅からの次の駅、山河内駅の辺りから四国の道が続き、ここで合流することになっている。
案内板には、誰かの手書きで「☓」印がつけられている。もしかしたら、通れなくなっているのかも知れない。

ここからはスカイラインを離れ、東海図版の四国遍路地図に掲載されている、より海に近いグネグネ道を進む予定である。

この辺り、クマ出没の真新しい看板があったので、持鈴を鳴らすなど、気を付けた方が良さそうである。  


Posted by こいったん at 22:10Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年05月18日

【3巡目-159】 23番薬王寺から、南阿波サンライン、牟岐、内妻まで 〈その5〉[2016年8月13日]


第一展望台の辺りまで戻って来たのは、最初にこの場所を通過してから2時間近く経っていた。
道すがら丹念に眼鏡を探したのだが、とうとう見つからなかった。

この場所まで戻って見つからなかったら諦めることにしていたのだが、諦めきれずにもう1~200m先まで戻ってみる。やはり眼鏡は見つからなかった。
観念して、先へ進むことにした。

まさか自分がこういった目に遭うとは思わなかった。

宿に早く着きすぎるかと気を揉んでいたが、普通に夕方5時ごろとなりそうである。

念のため、道端を確認しながら歩き続けた。
ふと、頭陀袋のポケットを見て、ビックリしてしまった。

落としてしまったはずの眼鏡がしっかりと入っていた。ちゃんと確認したはずなのだが、どうして見落としてしまったのだろうか。ポケットの中で置き場所を変えて試してみたが、見落とすとは思えず不思議でならない。

それでも、頓馬な失敗をしてしまったことより、眼鏡が無事に見つかったことの方がうれしかった。

ただ、この失敗が原因なのか、暑い中を頑張って歩きすぎたせいか、その後、熱中症のような症状が出てくることになった。  


Posted by こいったん at 21:33Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年05月15日

【3巡目-158】 23番薬王寺から、南阿波サンライン、牟岐、内妻まで 〈その4〉[2016年8月13日]


宿の方から到着予定時刻を聞かれ、念のため、遅めの17時と伝える。

休憩を終え、出発する。宿には17時到着と伝えたが、歩きながら今の時間と宿までの距離を考える。

このままのペースでは、14時頃には着けそうである。もう少しゆっくり歩かなければ宿に早く着きすぎてしまう、海部町まで行けたかも知れないなあ、などと、余裕の考えが浮かぶ。

休憩後歩き出してから30分程経った頃、ふと眼鏡を掛けていないことに気が付いた。どこかに片づけたかな、とリュックや頭陀袋の中を探してみるが、見当たらない。
きっと、さっきの休憩場所に置き忘れたに違いない、と引き返すことにした。

道のどこかで落とした可能性もあるので、道端を探索しながら引き返す。

落し物や忘れ物をして道を引き返す経験は、初めてではないだろうか。人の経験談では聞いた事があるが、実際に自分の身に降りかかってくると、かなりつらいものである。

30分程戻って、先程休憩した場所に戻って来た。丁寧に周囲を探すが、眼鏡は見つからなかった。もっと手前で落としてしまったのか、と目の前が真っ暗になりそうである。

1万円程で買った眼鏡である。予備の眼鏡も持ってきていたので、諦めて進むことも考えられたが、諦めきれずに、もう少し引き返して探してみることにした。  


Posted by こいったん at 20:54Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年05月12日

【3巡目-157】 23番薬王寺から、南阿波サンライン、牟岐、内妻まで 〈その3〉[2016年8月13日]


昨夏、南阿波サンラインを歩いた話に戻ります。

トンネルを抜けてしばらく歩き振り返ってみると、深い緑の斜面に道が続き、無理やり山裾に道路を造ったことが分かる。

高い橋を渡る。欄干も低く、少々怖いが、恐る恐る下を眺めたりしながら通過する。

少し上ると、第一展望台の入口となった。
50mほど先に駐車場やトイレが見えるが、歩いて立ち寄るには少々面倒で通過する。
約2時間後、再びこの辺りまで戻ってくることになるとは、夢にも思わなかった。

左手に、太平洋の荒波と岩礁が見えた。

少し進んで、道路の広い路側帯の一角で一休みすることにした。ここで、今日の宿の予約の電話をする。

日和佐を出た後は、「みなみ旅館」などがある、海部辺りの宿に泊まるのが一般的だが、出発が少し遅かったことや、南阿波サンラインを歩き、遠回りをしていること、真夏の遍路なので、身体を慣らすことを考え、少し手前の宿をあたってみる。

まず、「海山荘」に電話してみると、満室との連れない返事が。たったそれだけでも少し落ちこんでしまう。
気を取り直して、へんろ道の復元にも取り組んでいると聞いた事がある「内妻荘」に連絡してみると、気持ち良くOKをもらった。  


Posted by こいったん at 19:07Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年05月08日

2017GW 歩き遍路 トピックス(後編)

4日目[5月2日]は、土佐久礼から、そえみみず遍路道を歩きました。

知ってはいましたが、高速道路でぐっさりと遍路道が分断されているのをこの目にして、衝撃でした。

山道で息が上がります。まだ40代後半ですが、還暦になっても歩き遍路が出来るのか、不安になります。

道の駅あぐり窪川で食事をしてから、以前は37番札所だった高岡神社に立ち寄りました。

(37)岩本寺を参拝してから、JRで土佐久礼駅へと戻り、この日も車中泊をしました。


5日目[5月3日]の最終日は、早く目が覚めたので、(37)岩本寺で手を合わせてから出発したのは、午前6時でした。

連休後半の初日、国道には車がひっきりなしに通ります。対向車線に渡るのも大変です。もしかしたら、1年で一番、車が多い日になるのかも知れません。

朝から薄曇りでしたが、午後になって雨が。夕方には土砂降りとなってしまいました。

土佐入野駅で打ち止め、車を止めてある窪川へと戻り、須崎のそうだ山温泉で湯に浸かり、土佐ICから高速に乗って、翌日昼に金沢へと帰って来ました。


何人かの歩き遍路さんと言葉を交わしましたが、出会った方でこのブログを見てくれている人がいないかなあ、と思っています。  


Posted by こいったん at 15:39Comments(0)歩き遍路 トピックス

2017年05月04日

2017GW 歩き遍路 トピックス(前編)

4月29日から5日間、ゴールデンウィーク遍路に行って来ました。

真夏かと思うくらい暑い日が続き、半袖半ズボンで十分でした。
歩いている方も、たくさん見掛けました。

では、今回の遍路旅を、簡単に紹介します。

1日目[4月29日]は、高知市内の1日250円パーキングに車を止め、バスの時間待ちに「はりまや橋」を観光し、(32)禅師峰寺の麓、峰寺通バス停から歩き始めました。

バスの車窓からも、バスを降りた後ろからも歩いている人の姿が見られました。
禅師峰寺の上り口まで行き、お寺に向かって手を合わせてから出発です。

主に、東海図版の地図の赤い点線に沿って歩き、この日は、「ビジネスイン土佐」に泊まりました。


2日目[4月30日]も、古い道を探索しながら進みます。

(35)清滝寺や(36)青龍寺など、打ち戻り区間がある場所を歩いていたためか、たくさんのお遍路さんを見掛けました。10人くらいでしょうか。

こんなに歩き遍路さんを見掛けるのは久し振りです。安心しました。

この日は、20kmも歩かず、「国民宿舎土佐」に泊まりました。


3日目[5月1日]、昨日はなまくらしましたので、今日は頑張ります。

昨日見掛けたり、同宿したお遍路さんと再会したりと、楽しい時間がありました。

横浪スカイラインを通って須崎へ。夕方になってから焼坂峠へと向かい、土佐久礼駅に着いたのは18時半となってしまいました。

この日は、JRで高知市内へと戻り、止めておいた車で車中泊しました。

後編へと続きます。  


Posted by こいったん at 17:08Comments(0)歩き遍路 トピックス