2012年07月10日
【138】歩き遍路18日目〈その4〉[2012年4月7日]
これはどうやら、対岸の集落に向かったが、乗る人がいないのでそのまま通過してしまったようである。
この巡航船は、いくつかの集落を巡りながら運行しているはずだが、一向に止まる気配はないので、お客さんがいないと分かれば通過するスタイルのようである。
船内はお遍路さん4人だけなので、自分も浦ノ内さんも椅子の上に正座するような形で、海を眺めながら、思い思いに過ごさせてもらった。
浦ノ内湾には、水上の家がいくつも浮かんでいた。そこを拠点に養殖などをしているのだろうか。
木造の船着き場に到着した。運転手さんにお礼をし、木のタラップを上って、陸地に上陸である。何とものどかで素朴である。
周囲を見渡したが、巡航船乗り場の案内らしき物は見当たらない。鉄筋の新しい小屋があったので近付いてみると、窓に巡航船の料金表が貼ってあった。看板は出ていないが、ここが待合室のようだ。
いつまでもこの不完全さを残しておいて欲しいなあ、と切に思う。おそらく昔は、日本中でこういった光景が見られたのではないだろうか。乗り場が分からないなどと、苦情を言う人が出てきませんように。
Posted by こいったん at 20:27│Comments(0)
│お遍路 第二拝(高知)