2019年02月28日

【3巡目-350】 真念庵、下ノ加江まで 〈その10〉[2017年7月14日]

水車の休憩所を出発する。
分岐があり、そのまま真っ直ぐに進むか、左方向へ国道を道なりに行くか、である。
どちらも歩いた事があるので、今回は国道321号線を忠実に辿ることにした。

道路沿いの擁壁には、苔の壁を利用して、「ざまにゆっくり土佐清水」と方言で書かれていた。なかなか上手く出来ている。

いたずらで書かれたものではなく、行政によってなされたような印象である。
「ざまに」の意味を調べてみると、「とても」とか、「すごく」という意味のようである。

単調な道が続いていたが、少しずつ建物が見られるようになってくる。以前立ち寄ったことがあるたこ焼き屋さんは健在だった。

その先、「安宿」さんのある集落へと続く静かな旧道風の道への分岐があるが、そのまま国道を選ぶ。

ゆっくりと歩いていたのだが、まだ午後2時過ぎにも関わらず、見覚えのある、以前はスリーエフだったローソンが見えてきた。宿はすぐ裏手である。
ここのローソンにもお遍路さん休憩所があったので、利用させてもらう。

おそらく、こういった休憩所があるのは、元スリーエフでは無いだろうか。歩き遍路には親切で、以前はペットボトルのお茶をお接待してくれていたと思う。  


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2019年02月25日

【3巡目-349】 真念庵、下ノ加江まで 〈その9〉[2017年7月14日]

歩きの道から車道に降りてきた。
水車の休憩所はすぐそこにあった。

以前あった喫茶は営業してなさそうな雰囲気だったが、同じ敷地内に別のお洒落な店が出来ていた。今の汗だく状態では、とても入れそうにない。

早速、トイレを借りて、一安心する。ここのトイレは、入口に休憩所があり、野宿が出来そうな造りとなっている、変わったものである。
時間が有り余っているので、ゆっくりと休ませてもらう。

ここで、明日の宿の予約をする。通常のように30kmを少し超える距離の宿は、この時期歩き通せるか不安なので、少し手前の宿を考える。

最初、「民宿青岬」に電話するが、満室との事。
次に、「民宿夕日」に連絡してみるが、今はお休みしている、と連れない返事だった。

距離は短くなり過ぎるものの、足摺岬周辺の「民宿田村」にて、ようやく予約が取れ、一安心である。

明後日は三原村の宿を考えていたので、少し先の松尾や大浜まで歩いて、バスで戻って来ることも考えてみる。

時間を掛けてゆっくり休憩すべきだったのだが、体調不良時ならともかく、結構元気なので、あまりに休むのも退屈である。30分休んで出発した。  


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2019年02月22日

2019冬 歩き遍路 トピックス

2月16日から3日間、恒例?になりつつある、真冬の歩き遍路に行って来ましたicon16

心配していた積雪icon04は、暖冬のためか全く無く、歩きに支障はありませんでした。
歩き遍路さんは、逆打ちの方一人とすれ違っただけです。

自分にしては休憩もそこそこに頑張って歩いたのですが、やはり歩くスピードが遅いのかicon86 
、目的寺までは時間が掛かりましたが、なかなか充実した遍路行となりました。

では、今回の遍路旅を、簡単に紹介しますicon102

1日目[2月16日]は、夜行バスや新幹線などを乗り継ぎ、昼前に内子駅から歩き始めましたicon58

へんろ地図には掲載されていない、「水戸森峠」を越えてみることに5

実際に通り抜け可能なのか分からなかったのですが、無事に通過、通常の遍路道に合流します。

大瀬までは単調でちょっと退屈、突合からは旧小田町を通る道を選びました。

この日は、「山宿お食事処むらや」に泊まりました。


2日目[2月17日]は、畑峠・下坂場峠・鴇田峠・(44)大宝寺からの山道・八丁坂と、5つもの山越えがあり、歩行距離も約34kmと、ハードな一日でした50

「畑峠」は問題なく歩けましたが、遠回りにもなるし、歩くお遍路さんはいるのでしょうか?
何回も巡っているマニアックな方だけなような。

この日はオーバーワーク気味でしたが、歩き通せたのはうれしかったですicon104

本日の宿、「癒しの宿八丁坂」に到着したのは、午後6時を過ぎてしまいましたicon108


3日目[2月18日]は、まだ薄暗い内から、へんろ地図より抹消された「千本峠」を目指します。

確か、豪雨の影響で一時不通になっていたみたいですが、通り抜ける事が出来ましたicon22

三坂峠を下り、松山市内へとやって来ました。

(50)繁多寺へは、地面に書かれたかわいいお遍路さんの絵に案内されながら、小道を右へ左へ。
全く記憶に無かったのですが、以前からこんな道でしたっけ?

繁多寺には午後4時55分に到着、今回の納経はここまで。それでも歩き続けます96

真っ暗な(51)石手寺から道後温泉へ。話の種に、「道後温泉本館」に入ってきました。思ったより小さいのには驚きましたが、空いていたのでのんびり出来ました。
さらに松山市駅まで歩き、夜行バスに乗り、大阪経由で金沢へと帰って来ましたicon102

  
タグ :歩き遍路


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2019年02月19日

【3巡目-348】 真念庵 〈その8〉[2017年7月14日]

コンクリートの壁面に、真念庵への誘導板があった。ぼんやりとしていたら、見過ごしてしまいそうである。

民家や畑の間を抜けると、真念庵の解説版があった。1680年代に建てられ、(38)金剛福寺への打ち戻りへの宿や荷物置場として利用されたそうである。

ここから石段を上がると、鬱蒼とした林の中に真念庵があった。苔の緑が美しい。
小さなお堂で、敷地は竹林に囲まれてあまり広そうではなく、ここに大勢が泊まったりは難しそうであるが、かつては大きな建物があったのだろうか。

ここでゆっくりお参りをして過ごそうか、と思っていたのだが、急にお腹の調子が悪くなってきた。

トイレは無く、まさかそこら辺で、という訳にもいかず、早口で般若心経を唱えて、すぐに出立し、水車の休憩所を目指す。

ここからは、あしずり遍路道となっている、歩きの土道を進む。

標石がたくさん残っており、何が書いてあるのかも整備をしてくれている方によって記されている。
この先、金剛福寺までいくつもの標石が残っていた。  


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2019年02月16日

【3巡目-347】 新伊豆田トンネル、真念庵、下ノ加江まで 〈その7〉[2017年7月14日]

今日は三連休前の平日であり、車がブンブンやって来る、という事も無く、黙々と歩き続ける。

壁面にトンネル入口までの避難距離が掲示されているので、トンネルのどの辺を歩いているのか分かる。
真ん中が、810mだった。全長1620mという事になる。

丁度、足摺岬行きのバスが通り抜けて行った。
9年前に足摺岬で区切った時の帰り道で、バスの車中からこのトンネルを歩いているお遍路さんを見掛け、切ない気持ちになった事を思い出す。
今は、あと三日も歩ける立場であることがうれしい。

新伊豆田トンネルを抜ける。1994年の完成、ということである。

道は下りとなり、水車のある休憩所が見えてきた。
まだ時刻は昼の0時20分である。このままでは、午後2時過ぎには宿に着いてしまいそうなペース。

「安宿」さんなら早く着いても宿に入れてくれそうな気はするが、あまりに早過ぎるのも、である。

時間があるから、と言ったら真念さんに怒られそうだが、真念庵へ立ち寄ることにした。
水車手前の分岐を右に入る。民家が見られるようになり、どこかで山の方へと入るんだったなあ、と入口を探しながら進む。  


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2019年02月13日

歩き遍路 2019年2月

今週末、土・日・月の3日間、歩き遍路に行ってきますicon22

今回は珍しく、マイカーではなく公共交通機関を使って移動、行き帰りの夜行バスは予約済みですicon18

実は、歩き遍路への情熱がかなり冷めてきている今日この頃7

毎度、一生懸命にお願い事をしているのですが、逆に激的に悪化、神も仏も無いのか、と考えてしまいます。
遍路に出られて、元気に歩けるだけ幸せじゃないか、と言われてしまえばそれまでですが。。。86

と、こんな感じだったのですが、2月が近付いてくると、急にソワソワしてきました。
やはり自分にとっては、梅や蝋梅の花が咲きだす、2月が遍路シーズンのようですicon102


34 雪の大滝寺icon04

ただ、今回のルートは、内子町がスタート。
小田から畑峠、鵯田峠、(45)岩屋寺と計画中。スキー場まであるエリアなので、普通に歩けるのかどうなのか。

この辺りを、脚まで雪に埋まりながら歩いた、と出会ったお遍路さんから聞いたこともありますicon04

出来れば、槙の谷や千本峠なども考えているのですが、どうなることやらicon87
当日の状況をみて、ルートを考えます。

普通の時期なら、(49)浄土寺のある久米まで行けるのですが、今回は(46)浄瑠璃寺まででしょうか。

何にしても、楽しみにしていますicon58  
タグ :歩き遍路


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2019年02月10日

【3巡目-346】 「うどん屋田子作」、真念庵、下ノ加江まで 〈その6〉[2017年7月14日]

「うどん屋田子作」に立ち寄るのは、5年前の二巡目の時以来である。

店に入ると、以前と変わらず、愛想の良い、まだ若そうなご主人が迎えてくれる。
あおさうどん(750円)を注文する。替え玉も始めた、とメニューに書いてあったので、お腹がすいた時には助かるだろう。

お遍路さんの状況を聞いてみると、6月までは結構多かったが、今は端境期なので少ない、夏休みになれば学生も増えるだろう、今年はお遍路さんが少ないのでは、との話だった。

「うどん屋田子作」を後にする。すぐに、新しいヘンロ小屋、「第54号四万十」が完成していた。トイレの案内もある。

右手の山の頂付近に、大の字が見えている。案内板によると、大文字山の送り火と言い、旧盆の十六日に行われているそうで、京都とのつながりにちなんだものだそうである。

津蔵渕の集落では、一旦国道から離れ、川沿いの集落内の道へと入る。

再び国道へと戻る。民家も無くなり、少しずつ標高を上げていく。広い歩道が続いているので歩きやすい。

伊豆田道への分岐となる。本当は山越えの遍路道を歩いた方が良いのだが、前回歩いていることから、今回はトンネルを選択する。
長大トンネルをひたすら歩いてくぐるというロマン?も捨て難い。
トンネル入口で、用意したマスクを着用して、中へと突入する。  


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2019年02月07日

【3巡目-345】 四万十大橋、真念庵、下ノ加江まで 〈その5〉[2017年7月14日]

土手の国道を下りて、実崎の集落の入口へとやって来る。

集落内へと入って行く道と土手に沿った細い道があり、国道から離れるのも心配なので、細い道の方を進んでみた。結局は合流することになったので、どちらでも良かったようである。

地元の方と目が合ったので挨拶すると、「暑いね~、頑張って」と声を掛けてもらった。この先、同じような言葉を何人もの方から掛けてもらった。

再び国道へと戻る。足摺岬へのバスがやって来た。車内を見てみると、姿は分からなかったが菅笠が見えた。歩き遍路さんが乗っていたのだろう。
あまり出会わないが、歩いたりバスを使ったり併用する方も結構いるのだろうか。

しばらく国道を進むと、「うどん屋田子作」が見えてきた。

ここで昼食を考えていたのだが、まだ午前10時半である。
少し地図の距離が違うような気がする。国道経由でもそんなに遠回りにはならないのかも。

先程、「ジョイフル」でモーニングを食べたばかりである。せめて飲料だけでも買おう、と店前の自販機でポカリを買って飲む。

店には幟が立っており、もう営業している様子。せっかく来たのだから寄ってみよう、うどんなら腹に入るだろう、と気が変わり、立ち寄ることにした。  


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2019年02月04日

【3巡目-344】 四万十大橋、真念庵、下ノ加江まで 〈その4〉[2017年7月14日]

堤防下の歩きの道を数百メートル進んで県道に出ると、歩道が復活しており助かった。
どうやらこの区間は、歩道の無い場所には側道があるようになっている仕組みみたいである。

竹島の町に入ると住宅が並ぶようになり、歩道が狭く歩きにくい。結構車が行き交っているので、のんびりとは歩けないが、早々にコンビニが見えてきた。

四万十大橋の袂に到着であるローソンにはお遍路さん休憩所があり、ベンチが用意されていた。ここで一休みさせてもらう。
次から次へと、広い駐車場に車がやって来る、人気のコンビニのようであった。

土手の段を上り、四万十川の堤防に出る。風が吹いて暑さを和らげてくれる。

四万十大橋をのんびりと歩く。橋の途中にはベンチが置いてあるので、ここに座ってゆっくりするのも良さそうである。

橋が終わると車は大きくUターンして対岸の道に出るが、歩きの場合は、石段を下りて、すぐに国道へと入る。
国道をそのまま歩いてもいいのだが、実崎の集落内に入って行く道があったので、そちらの方へと進む。  


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2019年02月01日

【3巡目-343】 土佐入野駅から、四万十大橋、真念庵、下ノ加江まで 〈その3〉[2017年7月14日]


離合注意の道を突き当りまで来ると、少し高い堤防上を走っている県道に入らなければならない。右に少し戻って県道に入るのか、左に行けば合流出来るのか迷う。

へんろ地図を確認していれば左と分かるのだが、間違えて右へと進んだ。県道に入ると、歩道も路肩も無い道で、恐ろしい道だった。
しばらくで歩道が現れて一安心であるが、先程の突き当りを左に進んでいれば、怖い思いもせず県道に合流出来るようだった。

右手には、雄大な四万十川の流れがある。川面に、山や空がそのまんま、線対称のように映っていた。

程なくして、「民宿月白」の案内板があった。県道から少し入った場所にあるようである。

またも、歩道も路肩も無い区間が現れた。意外と車や大型車が多いので、車道は歩きたくない。

左の方に入って行く道がある。こっちの方は行けないかなあ、と入ってみることにした。

車道はすぐに終わっているが、人間が歩けそうなだけの道が堤防道路の下に沿って続いている。
たまたま民家で洗濯物を干していたおばさんがいたので尋ねてみると、そのまま進めば県道に合流出来る、との事だった。  


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