2012年03月29日

【116】歩き遍路15日目〈その9〉[2011年9月10日]

バスが来るまで待っている間に、夜の闇が迫って来た。一日に7本のバスの最終便(18:38発)に乗る予定である。もし存在に気付かれずに通過されたらどうしようか、とちょっと心配になる。

定刻通りにやって来たバスに無事乗り込むと、意外にも1人のお客さんが乗っていた。真っ直ぐ高知市内へは向かわず、右へ左へ曲がったり、病院に立ち寄ったりして少しずつお客さんを増やしている。へんろ地図を見ながら、今どこを走っているのか確認した。

結局、40分近くかかって、はりまや橋の少し手前、菜園場町(さえんばちょう)というバス停に到着した。

ファミリーマートで飲み物などを買い、今夜の宿に向かうが、場所をきちんと調べてこなかったため、大いに迷ってしまった。あちこち歩き回って、午後7時40分頃にようやく「サウスブリーズホテル」に到着した。
このホテルは、大浴場があるということで選んだ宿である。
夕食は、ホテル内の店で。普通の食事でよかったのだが、居酒屋ということで定食が1,600円と、大きな出費となってしまった。


 サウスブリーズホテル:素泊まり 4300円
 ※洗濯機(1台)200円・乾燥機(1台)200円。部屋の備品は、通常のビジネスホテルと同じ。大浴場あり。


本日のコースタイム
野市駅6:23→6:53(28)大日寺7:16→8:21松本大師堂→コットンタイム(朝食)10:20→10:23(29)国分寺10:58→12:06へんろ小屋蒲原12:35→13:03(30)善楽寺13:42→14:48得得(昼食)15:35→16:07(31)竹林寺16:48→18:21峰寺通バス停18:38→icon18→菜園場町バス停→19:40サウスブリーズホテル

歩行距離:29.9km
 歩数 :48329歩
最高気温:32.0℃
最低気温:24.9℃[高知市]  


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2012年03月27日

【115】歩き遍路15日目〈その8〉[2011年9月10日]

休憩を終え、(32)禅師峰寺に向けて出発する時に、ちょうど犬の散歩をしているおじさんがやって来た。しばらく一緒に歩きながらお話をする。
この辺りは仕事が無くて大変である、若い人はみんな出て行ってしまう、と話していた。高知県といえば、日本でも高齢化率の高い地域ではあるが、高知市内に住んでいる人からこういった話が出てくるということは、よほど深刻なのだろう。

幅の広い道路に出ると、道は徐々に上りとなる。トンネルを抜けると南国市である。郊外のニュータウン的な住宅街となった。石土池にぶつかるT字路の所に、東屋があり、近所のおじいさんが休まれていた。池を眺めていると、その方が話しかけてくれた。

どこから、と聞かれ、石川県から、と答えると、その方は、今から50年ほど前の昭和34~35年頃に、石川県の小松基地で働いていたことがある、との話だった。身体を壊してしまい、こちらに帰って来たそうだ。こんな離れた場所にも、地元にゆかりの方がいらっしゃるとは。

石土池についても、水がほとんどなく干上がっていることについて聞いてみると、地震による津波で潮が入ってきてしまい、水を抜いている、と話されていた。

辺りは薄暗くなってきた。おじいさんと別れ、(32)禅師峰寺のふもとにあるはずのバス停を目指して歩き出した。あまり暗くなってからではバス停が発見出来なくなってしまう。

交通量の多い道に出て、トンネルの手前に「峰寺通(みねんじどおりと呼ぶようである)」のバス停を発見することが出来た。時刻は午後6時21分だった。  


Posted by こいったん at 23:21Comments(0)お遍路 第二拝(高知)

2012年03月25日

【114】歩き遍路15日目〈その7〉[2011年9月10日]

午後4時頃、(31)竹林寺に到着した。
一周目の時、寺の入口には竹林寺と書いた看板などが見当たらないので、本当にここが礼所なのか不安になりながら、石段を登ったのを思い出す。
本堂は工事中で、大きなカバーが掛けられていた。

参拝後、休憩所でお茶を頂きながら休んでいたが、今晩、何かの行事があるらしく、住職さんらしき方をはじめ、準備に追われているようだった。参道には、行灯が置かれていた。

境内に自販機が無かったので、寺を降りた所にある商店の自販機で紅茶を買い、寺の入口付近に腰を下ろして、再び休憩とした。
小さなリュックを背負った歩きの方を見かけた。今回初めて会った歩き遍路ということになるが、おそらくリュックの大きさから考えると、地元在住の日帰りの方だろう。

夕方5時前に出発。寺を出てすぐ右手にある、急坂の歩きの道を下り、麓に出た。まだまだ空は明るい。
川を渡らずに左折し、遍路橋を渡るルートをとった。歩道が狭く、交通量も多いので少々危険である。対岸に渡った方が、のんびりと歩けただろう。

遍路橋を渡ると、のどかな道となった。畑作業をしていた人たちとあいさつを交わしたが、自分が通過した後、どこまで行くのやろう、などと話しあっている声が聞こえてきた。
この時間にこの場所を歩いているお遍路さんは珍しいのだろう。

山裾の集落の中の細い道を抜けると、田んぼや畑が広がる景色となった。
(31)竹林寺まではまだまだ歩けそうな感じだったが、この頃になると、疲れがドッと出てきた。夕方5時を過ぎているから仕方がない。
道端にコンクリートの座れそうな場所があったので、ここに腰かけて一休みすることにした。  


Posted by こいったん at 00:15Comments(0)お遍路 第二拝(高知)

2012年03月22日

【113】歩き遍路15日目〈その6〉[2011年9月10日]

「得得」ではうどんや揚げ物がついた日替わり定食(630円)を頼み、45分ほどゆっくりと過ごした。
今日は(31)竹林寺を降りた所からバスに乗って高知市内へ行く方法も考えていたが、まだまだ元気が残っていたので、(32)禅師峰寺の麓まで歩いてから、夕方6時38分の最終バス(一日7往復しかない)に乗ることにした。今からだったら間に合いそうである。

写真の場所が、(31)竹林寺の登り口である。ここから上り道となる。普段なら何でもない山道だが、この暑い時期ともなると、少々きつい。
わずか15分弱で、牧野植物園の中の建物が見えてきた。
一巡目の時、ここからどちらへ行ったらいいのか、かなり迷った場所である。建物の周りをぐるっと回ったりした後、たまたま出会った係員らしき方に、昔のへんろ道を教えてもらったのである。

←前回迷った場所。

この場所で迷ったという話を聞いたことがないので、今回は注意深く周囲を観察していたのだが、そのまま屋根付きの歩道を真っ直ぐに突き抜けていけば、へんろ標識もあり、何の問題もない。6年前はなぜ、道に迷ってしまったのだろうか。
突然、山の中の建物に迷い込んでしまった感覚があったからかも知れない。

道は、牧野植物園の中を通っている。一般の見物客も何組か見かけた。なぜ植物園の中にお遍路さんが歩いているのだろうか、と不思議に思うのではないだろうか。
一巡目の時教えてもらって歩いた、昔のへんろ道とは違っていた。  


Posted by こいったん at 21:45Comments(0)お遍路 第二拝(高知)

2012年03月20日

明日から禁煙です

みなさんこんばんは。
先週よりついに禁煙治療を開始しました。

1週目は、薬を飲みつつ煙草もOK!で、2週目よりいよいよ禁煙となります。今日が1週目の最終日、明日から煙草とお別れになります。1日30本、二十数年の付き合いでした。
ちなみに、治療から9カ月後に禁煙を続けている人は、49%ほどだそうです。

一週間、上の写真の薬を飲んでいますが、確かに煙草の味があまりしなくなりました。かと言って、吸うのを止めたいと思えるほどではありません。後は、禁煙しよう、という心の問題となりそうです。

なぜ禁煙治療を開始したかと言いますと、約1年前にレントゲン撮影で、肺の病気が見つかったことに始まります。その数日前には、焼山寺への遍路ころがしを歩いていましたので、全くの驚きでした。
病気のことは機会があればお話ししたいと思っています。特に自覚症状は無いのですが、1年間薬を飲み続けて、今月末にようやく治療終了となります。それで、次は禁煙治療!となった訳です。

もう少し、煙草が不味くなるとか薬の効果があるかなぁ、と思っていたのですが、今の所はそれ程ではなく、明日から本当に禁煙出来るのか、少々心配ではありますが、頑張りたいと思います。
あと数時間でお別れ、というのもさみしいものがあります。

お遍路中に相部屋となった場合、煙草のことでかなり気を使わなければならなかったのですが、禁煙出来ればかなり楽になるでしょう。  


Posted by こいったん at 22:22Comments(0)その他

2012年03月18日

【112】歩き遍路15日目〈その5〉[2011年9月10日]

(30)善楽寺を出ると、長い参道が続いている。隣の神社への参道だろうか。前にも後ろにも、誰もいない。
車道に出ると、店が並んでおり、人の気配もある。いよいよ高知市内に入って来た、と感じた。

用水に沿ったサイクリングロードのようなのどかな道を歩くと、片側二車線の交通量の多い、大きな道路に出た。ここからは、広い歩道を歩く。お遍路さんにはお馴染みのウェルサンピア高知も通り沿いにあった。

大きな道路から離れ、田んぼの中を歩く。高須橋を渡ると、住宅が密集するようになり、市電が走る通りへと出た。
しばらく、市電を撮影したり眺めたりして過ごした。
遮断機が無いので、気を付けて渡らなければならない。

安芸↑37㎞という看板も発見した。この一昔風の看板は、最近ではなかなか見ることが出来なくなってきている。

国道32号線と合流する場所にある、一巡目にも利用した、「得得」といううどん屋さんに入ることにした。時刻はすでに午後3時近くとなっている。ここを昼食場所の目標にして今日は歩いていた。

前回は、同じ(28)大日寺から歩いて、もう少し早い時間に到着していたはずだ。休憩時間を長く取りながら歩いているので、仕方ない。  


Posted by こいったん at 20:15Comments(0)お遍路 第二拝(高知)

2012年03月16日

日本列島外周歩き旅 ⇒兵庫県新温泉町 2012.3.4

兵庫県香美町(旧香住町)香住駅⇒新温泉町(旧浜坂町)居組駅まで

一向に雨が止まないので、ポンチョを着ると、これ一枚で随分と暖かくなりました。少々元気を取り戻した所で、ひたすら歩き続けました。
峠を超えると、旧浜坂町となりました。兵庫県の一番端っこの町です。お隣は、まだ行ったことがない鳥取県となります。

町の入口に個人経営のコンビニのような店があり、ベンチもあったので、ここで腹ごしらえすることにしました。
ここのご主人は話好きな方のようで、お客さんと楽しそうに会話をしています。

レジにいくと「歩いて?もう還暦やしそんな元気ないわ~」などと気さくに話しかけてくれました。
外のベンチで買ったものを食べていると、「傘貸そうか」とも。ポンチョがあるのでお断りしましたが、親切には何かお礼をしなくては、と店で売っていたグリーンジャンボ宝くじを購入しました。

今回は浜坂駅で打ち止めにしようかとも思いましたが、腹がふくれてパワーも回復してきたので、もう少し先まで進むことにしました。

浜坂駅に着いたのが午後2時10分、二駅先の県境の駅「居組駅」を目標にしました。
国道を歩き続けると1時間ちょいで居組の集落にたどり着きました。思ったよりも速いペースで到着です。ここから国道を離れて少し山側に向かい、居組駅へと向かいますが、なかなか駅が見えてきません。道は山の中へと進んでいく感じで、本当に駅があるのかと心配になってきた頃に、ようやく駅舎が見えてきました。

少し離れた所に大きな集落はありますが、駅の周りには何もなく、山の中の秘境駅といった佇まいでした。
この駅にも昔は駅員さんがいたようで、詰所が残っていました。昔は鯉でも飼っていたのでしょうか、池の跡もあります。

寒く人気のない駅で1時間以上列車を待ち、車を置いてある香住駅へと戻りました。

今夜の宿は、お気に入りの「ホテルつかさ峰山」です。京都の京丹後市峰山にあります。一昔前風のビジネスホテルですが、大浴場があり、ゆっくりと過ごすことが出来ます。ここに泊まるのが一番の楽しみかも。
翌日は、下道を走り続けて金沢まで帰ってきました。

今回の旅は、雨の降る寒い一日だったからでしょうか、あまり印象に残らない旅となりました。道中の記憶があまり残っていません。もう少し海が見えていたら、厳冬の日本海を眺めながら‥とまた違ったものになったかもしれませんが、歩くのはもう少し暖かくなってからが良いのかもしれません。

次回はいよいよ鳥取県に突入です。


 歩数38477歩  歩行距離26.9km[万歩計による推計]  


Posted by こいったん at 22:11Comments(0)日本列島外周歩き旅

2012年03月14日

日本列島外周歩き旅 兵庫県香美町⇒ 2012.3.4

兵庫県香美町(旧香住町)香住駅⇒新温泉町(旧浜坂町)居組駅まで 

金沢から海岸線に沿って歩きをつなげる旅です。
昨年の夏前に山形県の海岸沿いを歩きました。今回は、数年ぶりに西へ向かうルートへ行ってきました。

仕事を終え、温泉に立ち寄り、午後8時半頃に出発したのですが、1時間ほど走ったところで、もう眠気が襲ってきました。年を取ってしまったのでしょうか。福井県の南条SAで約3時間、仮眠しました。

腹ごしらえをし、再び出発です。一旦寝たので、今度は順調に走れました。
小浜市からは再び高速道路を利用。走り始めて数十分後、あることに気付きました。まだ一台の車ともすれ違っていないのです。真夜中の対面通行の高速とは言え、採算は取れているのか、と心配になりました。福知山ICで下車。国道9号線を走り、道の駅「村岡ファームガーデン」で再び仮眠としました。

今回の出発地点は、兵庫県の日本海側、香美町(旧香住町)の香住駅です。
毎回、車を止めておく場所に悩むのですが、駅横の観光案内所で聞いてみると、そこに止めてもいいですよ、との事で、無事に駅前の一等地に駐車することが出来ました。

午前9時を過ぎて、香住駅から歩き始めました。間もなく、歩道の無い山道となりました。通り過ぎる車は少ないのですが、自分との距離をあまり開けずに通り過ぎていくので、少々怖いです。東北の方を歩いていると、対向車線まで大きく距離を取ってくれる車が多かったような気がします。県民性のようなものが関係しているのでしょうか。

道端にはまだたくさんの雪が残っていました。この辺りは兵庫県とはいえ日本海側、今年はたくさん雪が降ったのでしょう。
途中見かけた温度計は5℃となっていました。

一山超えると、余部の集落となりました。ここは有名な余部鉄橋があった場所ですが、コンクリートの橋に付け替えられていました。高速道路が横断している、といった感じです。

橋の下にはトイレと駐車場があり、ここで休憩としました。日曜日ということもあり、結構観光客が来ていました。

風が強く、気温も低いせいでしょうか、あまり気分が盛り上がりません。カーッと暑い方が楽しいですね。

余部を出ると、シトシト冷たい雨が降ってきました。この雨は結局、最後まで止みませんでした。
海岸に近い眺めが良いらしい林道との分岐点に来ましたが、折からの冷たい雨と空腹のため、そのまま国道を進むことにしました。

後編に続きます。  


Posted by こいったん at 21:27Comments(0)日本列島外周歩き旅

2012年03月12日

【111】歩き遍路15日目〈その4〉[2011年9月10日]

←へんろ小屋第5号蒲原

道路のへっこんだ部分を利用して、へんろ小屋が作られていた。坂の上にある会社が維持管理をしてくれているようである。トイレも使わせて頂けるようになっていた。

缶コーヒーが欲しくなり、上の会社に行けば自販機があるかも知れない、と坂道をエッコラ登ると、うれしいことに自販機が設置されていた。社屋裏にあったトイレも利用させてもらった。

小屋にあった雑記帳を見ながらゆっくりと過ごし、(30)善楽寺に向けて出発した。
少し歩くと交通量の多い道路に合流、いよいよ高知市に入った。

小さな峠を越えてから広い道を離れ、墓地や住宅街を通る道に入る。再び広い道に合流するが、すぐに道路を横断して、住宅の中を進むと(30)善楽寺に到着した。山門が見当たらないので、石柱の所で一礼した。

これまで歩き遍路の方にはまだ出会っていない。まだ真夏のようなものだから、歩いている人は少ないだろうが、納経所の方の話によると、今日もちらほらと歩いている人はいるそうである。誰にも会わない、というのは愛想もないものである。

このお寺では、久しぶりに団体の方を見かけた。集団で唱えるお経を聞きながらの休憩となった。  


Posted by こいったん at 00:05Comments(0)お遍路 第二拝(高知)

2012年03月09日

【110】歩き遍路15日目〈その3〉[2011年9月10日]

「コットンタイム」という名前の喫茶店である。
止まっている車も無く、人の気配があまりしなかったのだが、中に入ると、たくさんの人で賑わっており、ビックリした。駐車場は少し離れた場所にあった。地元の人たちがよく利用している雰囲気だった。

汗だくの遍路衣装を着て入ったのだが、特に気にしている様子もなく、丁寧に座席へ案内してくれた。店内は禁煙だったので、テラスへ出て一服した。モーニングセット(550円)を頼んだ。この店に入ったのは正解だった。

午前10時20分に店を出て、3分ほどで(29)国分寺に到着した。
山門をくぐると左側に、見覚えのある、石で出来たベンチ・テーブルがあった。ここで休ませてもらうことにしよう。

(29)国分寺を出発、門前の遍路用品店を覗いてみるが、今日は営業していないようだ。寺を出て、地図の載っている点線の道は分からなかったので、少し車道を歩いてから、田んぼの中の道に入った。
徐々に気温も上がってきているようで、そろそろ30℃を越えただろうか。

広い国道の下をくぐり、橋を渡って左折、徐々に道は狭くなっていく。
仕舞いには車は入れずに、歩きの細い道になった。一巡目の時にもこの道を歩いているはずだが、全然記憶に残っていない。

林を抜けると、高知大医学部の大きな建物が見えてきた。この辺りの風景は何となく覚えがあった。
蒲原の集落を眼下に眺めながら、少し山手の道を歩くと、次の休憩場所に考えていた「へんろ小屋第5号蒲原」が見えてきた。  


Posted by こいったん at 00:03Comments(0)お遍路 第二拝(高知)

2012年03月06日

【109】歩き遍路15日目〈その2〉[2011年9月10日]

「松本大師堂」に到着し、屋根の下に入った途端、激しい雨となった。間一髪、助かったようだ。
建物は新しく、休憩所の一角に祠?がある形となっていた。トイレは、道路向かい側の畑の奥にあった。

ここでゆっくりと休憩した。休んでいる間に天気は雨、晴れ、曇と目まぐるしく変わっていった。

その内、一台の車がやって来て、おじさんが降りてきた。高知の方のようで、歩き遍路に関してよく分かっており、この先の行程や宿について、色々と教えてくれた。「ホテル土佐路・たかす」はお薦め、との事だった。以前に比べてサービスが向上しているようだった。ここに泊まる事も考えていたのだが、もう少し先まで歩けそうだったので、今回はバスで高知市内のホテルに向かい宿泊予定となっている。

お先に、と出発する。激しい雨は止み、太陽が顔を出して、蒸し暑くなって来た。
JR土讃線の踏切を渡り、しばらく歩くと、交通量の多い道と合流した。道は拡張されて歩きやすい部分もあったが、歩くには怖い場所もあった。

国分川を渡り、一巡目の時は、道しるべ通りに左折して川沿いを歩いたので、今回はへんろ地図に従って、少し直進してから左折する、車道の方を歩いた。

(29)国分寺のすぐ手前まで来た所、ログハウスの喫茶店を発見した。モーニングサービスをやっていると書いてある。お遍路姿で大丈夫かと、少々迷ったが、勇気を出して入ってみることにした。
  


Posted by こいったん at 02:14Comments(0)お遍路 第二拝(高知)

2012年03月03日

【108】歩き遍路15日目〈その1〉[2011年9月10日]

三宮バスターミナルから乗車した国虎号は、8人の客を乗せて、奈半利へと向かった。

土佐山田で1名下車、野市には朝6時に到着し、自分も含めて3名下車した。
野市駅の待合所に向かい、ここで遍路衣装に着替えて、今回の遍路旅を始めた。

つい先日、歩いたばかりの道を進み、(28)大日寺には7時前に到着した。境内に人影は無く、静まり返っていた。参拝しているともう一人、車で来たであろう青年もやって来た。四国霊場を周っている人は、若い人たちも意外といらっしゃる。
奥の院である爪彫薬師堂へも足を伸ばした。今回の旅では、先を急ぐことに気を取られないようにしたい。

(28)大日寺からしばらくは、静かな住宅街の道を歩く。少し下り、交通量の多い道に出ると、右側に天井川とまではいかないが、今にもあふれ出しそうなほど、川床が高い用水沿いを歩いた。この用水は記憶に残っている。
「超カーブ」を曲がると、物部川の長い橋を渡る。渡り切った所に、釣り人用だったろうか、鄙びた商店があり、いい雰囲気だった。ここで休憩したい所だったが、休めそうな場所が見当たらなかったので、そのまま進むことにした。
休憩所マークがある「松本大師堂」まで頑張ることにしよう。

古い集落をかすめ、高知県らしくビニールハウスが並ぶ畑の中を歩き続ける。
この辺りには、ステンレス?で作った独自の遍路マークが所々にあり、我々を案内してくれていた。

パラパラと雨が降り出してきたかなあ、という頃、「松本大師堂」に到着した。(28)大日寺からは、約1時間での到着となった。  


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