2014年05月09日

【372】歩き遍路42日目〈その2〉[2012年6月23日]

細い道を少しずつ上っていくと、(73)出釈迦寺はすぐである。
このお寺の門前に、へんろ地図にも掲載されている「坂口屋」という立派な建物の宿があったのだが、営業している様子はなかった。廃業したようである。

(73)出釈迦寺の参拝を終えると、いよいよ「捨身ヶ嶽禅定」を目指す。
7歳の弘法大師が断崖絶壁から身を投げたところ、釈迦如来と天女に抱きとめられた、という逸話が残っているそうである。
前回は行けなかった場所なので、少々楽しみである。

納経所横からさらに山の方へと進む。道は次第に林の中へと入っていき、急な上り道となる。かなりの勾配である。

途中、新しい灯篭が並んでいたり、弘法大師御加持水の柳の水という場所もあるなど、整備されている道ではあるが、なかなかきつい登りだ。
一人二人の地元の方と思われる人たちとすれ違った。

(73)出釈迦寺から30分ほどで、捨身ヶ嶽禅定の山門に到達した。眼下の眺めも素晴らしく、なかなかの達成感である。
弘法大師が捨身の行をしたといわれる捨身ヶ嶽の行場は、ここからさらに上った所である。
山門に木のベンチがあったので、ここにリュックを置いて出発した。  


Posted by こいったん at 22:18Comments(0)お遍路 第二拝(香川)