2017年03月30日

【3巡目-150】 道の駅わじきから、22番平等寺、国道経由、23番薬王寺まで 〈その12〉[2016年5月9日]


一頻り、埼玉の青年と話をする。(23)薬王寺の宿坊に泊まる、との事だったので、場所を教えてからお別れした。
歩き方のコツなどを話したりして、珍しくアドバイス的なことをしたような気がする。

青年と別れ、「道の駅日和佐」の脇を通り、線路の反対側にある、日和佐駅のバス停へと向かった。

バスの時間を勘違いしていたようで、出発直前だった。もう少しのんびりしていたら乗り遅れてしまっていただろう。

社内には運転手さんがいるが、扉を閉めたまま開けてくれないので、トントンしてこちらの存在をアピールする。
恐らく、普段から乗る人が誰もいないのだろう。

自分一人を乗せて、川口行きのバスが発車した。

平日の夕方16時台ということで、途中で学生でもたくさん乗って来るのかと思ったが、結局終点まで一人っきりという寂しい状況だった。
果たして、このバスは存続していくのだろうか。


本日のコースタイム
道の駅「公方の里なかがわ」7:03→icon17→7:40道の駅「わじき」

道の駅「わじき」7:47→8:14大根峠→9:09(22)平等寺9:40→11:15ヘンロ小屋鉈打11:30→11:41弥谷観音11:47→15:12(23)薬王寺16:08→16:15日和佐駅


歩行距離:24.7km
 歩数  :42294歩
最高気温:18.2℃
最低気温:15.4℃[日和佐]  


Posted by こいったん at 20:29Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年03月26日

【3巡目-149】 道の駅わじきから、22番平等寺、国道経由、23番薬王寺まで 〈その11〉[2016年5月9日]


シトシト降っていた雨も、いつの間にか止んでいた。

参拝後、休憩する場所を探すが、外のベンチなどは雨で濡れてしまっている。納経所手前の建物に、ひさしがあって、その下のコンクリートの石段は乾いている。
通り掛かる参拝客の目にさらされてしまうが、ここで一休みすることにした。

ぐっしょりと雨で濡れた靴下を脱いで、足を乾かす。
そこに通り掛かった参拝客から、足がふやけているのでは、と笑いながら声を掛けてくれた。確かに、足は真っ白になりひどい状態だった。

(23)薬王寺でゆっくりと過ごし、お寺を出る。
寺の入口に来ると、懐かしい顔と再会することになった。「ふれあいの里さかもと」で一緒だった、埼玉の青年である。

今日はこの辺りに泊まるのかなあ、とは思っていたのだが、自分より後に到着するとは思っていなかった。
何でも、脚を痛めてゆっくりペースで歩いて来たそうで、由岐経由だった、との事だった。

「ふれあいの里さかもと」での出来事で盛り上がる。
記事には書けなかったのだが、個性的なメンバーが揃っていた一夜だったからである。
日にちを置いての再会は、歩き遍路の楽しさであろう。

久し振りに、納札の交換をした。  


Posted by こいったん at 22:33Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年03月22日

【3巡目-148】 道の駅わじきから、22番平等寺、国道経由、23番薬王寺まで 〈その10〉[2016年5月9日]


海賊舟の一角に、新しいヘンロ小屋が出来ていた。「ヘンロ小屋第52号 日和佐海賊舟」との事である。

ここで一休みさせてもらおうと向かってみると、このヘンロ小屋も大根峠の小屋と同様、ベンチに雨水が溜まっており、座れそうになかった。

せっかく作って頂いたヘンロ小屋なので言いにくいのだが、少しの雨で利用出来なくなるのは、何とかならないだろうか。
諦めて出発する。

北河内駅の場所だけでも確認しておこうかと思ったが、国道沿いには見つからず、いつの間にか通り過ぎてしまっていた。

建物が増えてきて、日和佐の市街地が近付いてきた。覚えのある建物も見受けられるようになる、懐かしい。

(23)薬王寺参拝者用の有料駐車場まであるが、恐らくもう営業していないだろう。少し先に、無料の大駐車場がある。
この辺りも昔はきっと、車を止める場所に悩むくらい賑わっていたに違いない。

午後3時12分、(23)薬王寺に到着した。
薬王寺は、40代前半の厄除けをお願いした、特別なお寺でもある。
1円玉の置いてある石段を、硬貨を踏まないよう、慎重に上り、本堂へと向かった。  


Posted by こいったん at 20:21Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年03月18日

【3巡目-147】 道の駅わじきから、22番平等寺、国道経由、23番薬王寺まで 〈その9〉[2016年5月9日]


いくつかのトンネルを抜けるが、その一つで、少し前に通り過ぎて行ったチャリダーがトンネル出口で身繕いをしていた。雨のためだろう。

声を掛けてみる。60代だろうか。今日はどこまで、と尋ねてみると、美波まで、との事だった。日和佐のことだろう。
平成の大合併で美波町となったが、日和佐、の方が馴染みがある。

本日は、日和佐駅か手前の北河内駅からJRで桑野駅へと戻り、そこから路線バスで「道の駅わじき」へと戻る計画を立てている。
乗り継ぎを考えると、15時台の汽車を考えていた。

時間的に、(23)薬王寺の参拝はあきらめていた所で、道端にバス停を発見する。
以前利用したことがある、川口行きのバス停だった。このバスを利用すれば、途中乗り換えをして、「道の駅わじき」まで戻れるはずである。

時刻表を見ると、16時台のバスがあった。このバスなら、(23)薬王寺を参拝しても乗ることが出来そうである、という事で、このバスを利用したプランに変更することにした。
なぜもっと早く、思いつかなかったのだろう。

バス停を過ぎると、懐かしい、「海賊舟」という飲食店のエンジ色の大きな建物が正面に見えてきた。  


Posted by こいったん at 21:09Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年03月14日

【3巡目-146】 道の駅わじきから、22番平等寺、国道経由、23番薬王寺まで 〈その8〉[2016年5月9日]


星越トンネルを抜けると、11年前に利用した、食事処「みどり」(旧星越茶屋?)があるはずである。

今も営業しているのか気になっていたのだが、すっかり廃墟のようになってしまっていた。お遍路さんで賑わっていたのが嘘のようである。

中を覗いてみたりしてみるが、もう何年もやっていない印象だった。

結局、(22)平等寺から(23)薬王寺まで、国道55号線経由で歩く場合には、途中で食を調達出来ないということになるから、気を付けなければならない。

国道は、歩道が無い区間はあるものの、ほとんど車は走っていないので、危険は感じない。

休憩場所がないかと歩き続ける。
雨降りなので、そこら辺に座り込んで、という訳にはいかない。

ちょうど国道沿いに、それ程古くはないが、人の気配がしない民家がある。庇の下が広くなっているので、雨を避けて一休み出来そうである。
ここで休ませてもらうことにした。なかなか快適だった。

休憩を終え、再び歩き始める。自転車の旅人が、声を掛けて通り過ぎて行った。

少し先にCAFEの看板があった。本日は営業してなさそうだったが、一角に小さな休憩所があった。今休んだばかりなので通過する。全く休む場所は無いと記憶していたが、新しく出来たのかも知れない。  


Posted by こいったん at 20:42Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年03月10日

【3巡目-145】 道の駅わじきから、22番平等寺、国道経由、23番薬王寺まで 〈その7〉[2016年5月9日]


斜面を上って行くと、小さなお堂があった。ここが「弥谷観音」だった。
敷地内には、ゆるぎ石という、オブジェのような石もあった。

本尊如意輪観世音のお札をお持ち帰り下さい、と貼り紙があり、ポストにお札があった。最後の一枚だったので気が引けたのだが、頂くことにした。

車道へと戻り、(23)薬王寺に向けて国道を目指す。アップダウンがあり、意外ときつい道を歩き、20分ほどで国道55号線に戻って来た。

国道から弥谷観音への道に入り、戻ってくるまでの間、一台の車にもすれ違わなかった。

国道は、日和佐道路が完成して、すっかり様相が変わっていた。
通り過ぎる車が、極端に少なくなってしまっていた。

シトシト雨の中を歩き続ける。
ようやく、簡素な休憩所が道端に見えてきた。
一休みしようかと思ったがバイクが止まっており、地元の方だろうか、休憩していた。入りづらく、通過することにした。

前方に、星越トンネルが見えてきた。
今回は、へんろ地図にも掲載されている、旧道の方を歩きたいと考えていたのだが、いつの間にか、峠への入口を通り過ぎてしまっていたようである。
天候や疲れもあり、星越峠はあっさりと諦めてトンネルを利用した。  


Posted by こいったん at 20:11Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年03月06日

【3巡目-144】 道の駅わじきから、22番平等寺、国道経由、23番薬王寺まで 〈その6〉[2016年5月9日]


ヘンロ小屋にて、濡れた荷物を下ろし、一休みする。
定期的に掃除してくれている方がいるのだろう、前回はゴミが散乱していたが、今回は利用に支障はなかった。

ほぼ一緒に到着したお遍路さんは、お先に、とあいさつして、早々に出発していった。今日はどこまで歩くのだろうか。

ヘンロ小屋を出発、少し戻って、「弥谷観音」を目指す。「へんろ道保存協力会」の遍路札が、文字は薄くなっているものの、何とか残っていた。

右へあと200m、という一般の看板があったのだが、協力会の道しるべは左へとの指示が出ていたので、そちらに従うことにした。

擬木の長い階段を下って行くと、「日天月天」など、不思議な雰囲気をもった名前の石などがあった。

再び階段を上り、車道に戻って来た。元気が無い場合には、そのまま車道を進んでいいかも知れない。

シトシトと降る小雨の中、「弥谷観音」に到着した。

全く人気は無い。土の駐車場の一角にプレハブの納経所があるのが印象的だ。
中を覗いてみるが、もちろん人の姿は無かった。
何か、行事がある時だけ開かれる納経所だろうか。

「弥谷観音」は、道路沿いでは無く、少し斜面を上った所にあるようである。このまま通り過ぎようかと一瞬躊躇したが、せっかくここまで来たのだから、ひと踏ん張りして上ることにした。  


Posted by こいったん at 20:53Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2017年03月02日

【3巡目-143】 道の駅わじきから、22番平等寺、国道経由、23番薬王寺まで 〈その5〉[2016年5月9日]


ほとんど車が通らないような車道を進む。
またも、逆打ちのお遍路さんとすれ違った。今朝、(23)薬王寺辺りの宿を出た人たちだろう。

こうした、人気の無い場所で歩き遍路の方とすれ違うと、元気が出てくる。
再び雨が降り出し、寂しい感じだったので、尚更である。

鬱蒼とした車道を歩いて来たが、開けた場所へと出て来た。
広い道となるが、国道の旧道になるのだろうか、通り過ぎる車はいない。
こんな人里離れた場所に運送会社があり、たくさんトラックが止まっている。

ここから国道に出るまで、距離は短いが少し面白い道となる。
脇道へと入ると、頭上には国道が走っており、隠れ家のようにポツンと家が建っている。

右に左にクネクネと進み、最後は竹藪の歩きの道を上ると、大動脈の国道55号線に出た。

今回は、「弥谷観音」を目指す予定である。入口を探しながら歩く。トンネルを一つくぐると右手に、「弥谷観音」へ向かう道があった。
その少し先に、「ヘンロ小屋第4号鉦打」が見えており、一休みさせてもらうことにした。

気が付くと、一人のお遍路さんが前を歩いていた。(21)太龍寺に到着した時に、入れ替わりに出発していった、お接待の車の中からも姿が見えていた方である。
脚を痛めたのか、かなりのスローペース、あっという間に追いついて、ほぼ同時にヘンロ小屋に到着した。  


Posted by こいったん at 20:59Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)