2019年09月30日

【3巡目-438】 番外霊場 満願寺 [2017年8月28日]〈その3〉

満願寺の入口付近には、立派で大きな現代の遍路石が建てられていた。
野井坂越、とも記されているから、完全に歩き遍路用ということだろうか。

中道など、遍路道の復元が最近行われているようなので、その一環で建てられたのかも知れない。

「三好旅館」の女将さんが話していた、「二重柿」の説明板もある。寺内にあるようである。

境内に入ると、本堂は開け放たれて、自由に入れるようになっていた。開放的で好感度アップ、である。

まずは手を合わせてから、境内を散策する。

柿の木を探すが、ぐるっと外も回ってもなかなか見付からなかったが、境内の一角にようやく発見した。
人の手によって守られながら、何とか生き延びている、といった印象である。

子宝に恵まれることから干し柿の希望者が多い、となっているので、今でも収穫出来るようである。

本堂に戻って、靴を脱いで中に入らせてもらう。少し見学し、トイレを借りてから出立した。  


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2019年09月29日

【3巡目-437】 津島から、満願寺、野井坂、宇和島、「道の駅みま」まで [2017年8月28日]〈その2〉


岩松の町並みを眺めながら歩き、町外れまでやって来ると、一般の家の一角に遍路石がある。
といっても、御影石にペンキか何かでへんろ道と書いてある。横には観自在寺や龍光寺の文字もあり、本格的である。遊び心で造ったようだ。

橋のある場所までやって来ると、渡るように指示が出ているが、そのまま道なりに進む。

1.5車線の車道だが、通勤客風の車が結構走り去って行く。随分と、出勤時間が早い。

自転車に乗った中学生が次々とやって来ては、おはようございます、と挨拶をしながら通り過ぎて行った。お遍路さんにあいさつするよう、教えられているのだろう。
ちなみに、みんなジャージ姿だったが、今の中学生は制服じゃなくなったのだろうか。

県道4号と交差する。
県道は田んぼの中を一直線に続いており、こちらを進めば早く楽に満願寺に到着出来そうだが、ここはより古い道を選ぶ。

川沿いの道となり、歩く予定の道に川はあったかなあ、と東海図版の地図を頭陀袋から取り出して確認すると、少し手前で内陸の方へと入らなければならなかったようである。

郵便局の手前で集落内へと入り、東海図版の遍路道に合流、細道を進むと、県道に出る。斜め向かいが、番外霊場の満願寺であった。  


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2019年09月27日

【3巡目-436】 「三好旅館」③ [2017年8月28日]〈その1〉

朝食は6時半からの予定だったが、6時10分ちょっと位だったろうか、インターホンが鳴った。
新館へと向かうため外に出ると、まだ町は動き出していなかった。静かである。

食事部屋に入ると女将さんがやって来て、改めて挨拶を、との事で、丁寧に対応して下さる。
お接待に、と栄養ドリンクを渡してくれ、握手を求められた。

今日の予定を聞かれ、満願寺から野井坂を歩く、と伝えると、満願寺には、柿の中にもう一つ柿が成る、「二重柿」で有名な事や、住職さんを訪問すると大変喜んでくれる、と教えてくれた。
野井坂と聞いても驚いていなかったから、こちらを選んで歩くお遍路さんも偶にはいるのだろう。

宿前の道路を道なりに進めば、満願寺方面に行ける、との事だった。

時間を掛けてゆっくりと食べ、宿代の支払いをし、冷凍水を受け取る。
本館に戻って支度をし、「三好旅館」を後にした。

女将さんに会った時から、テレビに出ている男性の人に似ているなあ、誰だったかなあ、とどうしても思い浮かばなかったが、宿を出るとようやく思い出した。政治家の小沢一郎に似ていた。すいません。  


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2019年09月25日

【3巡目-435】 「三好旅館」② [2017年8月27日]〈その13〉

荷物の整理をしていると、「ホテルサンパール」に下着類を2点、忘れてきたことに気が付いた。

どうしようかと思い、ホテルに連絡してみる。ありますよ、との事で、明後日の夜、取りに行くことにした。元々、帰りに愛媛経由で帰ることにしていたので、宿前を車で走る予定だった。

入浴、洗濯を終え、午後6時前に夕食の案内があった。
一旦外に出て、新館の食事場所に向かう。

2リットルのペットボトルに水を入れて、凍らせてもらえないかお願いしてみると、やってくれるそうで、慌てて部屋にペットボトルを取りに戻った。
夏遍路では、これを宿の方にお願い出来れば大助かりである。

夕食は期待通り、手の込んだ豪華な食事だった。一人黙々と食べ続け、今日も完食出来た。

食後、明日の宿を考える。
普通の時期だったら「民宿とうべや」まで行けるのだが、真夏という事や、明日は野井坂経由なので、距離が少し長くなり、歩き通す自信が無い。

「民宿みま」に連絡してみた。夕食は出来ず、朝食のみ、という事だった。楽しみにしている夕食が無いとは。お断りすることにした。

明日の体調と、午前中に歩けた距離と相談してから、宿を決めることにした。


三好旅館:一泊二食 7500円  〈4.5畳〉
      ※洗濯機1台100円・乾燥機1台60分100円。自販機あり。朝食は6時半から。
    宿泊客:歩き遍路1人、一般客1人。  


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2019年09月23日

【3巡目-434】 津島、「三好旅館」へ [2017年8月27日]〈その12〉

旧道を道なりに歩き続けると、見覚えのある、堤防がある川沿いの道に合流した。
旧津島町の岩松集落である。

その先、Y字路を右に行くと、歴史ある町並みが続くようになる。岩松は、大正から昭和初期に隆盛を極め、周辺からの物産の集積地として発展したそうである。
その町並みの一角に、今日の宿「三好旅館」があった。

夜に飲むビールか何かを買っておこうか、と宿を通り過ぎて店を探してみたが見付からず、宿へ入ることにした。
心配しなくても、宿内に110円の酎ハイまで売っている自販機があった。

宿に入って、声を掛ける。女将さんが出て来られて、本館にある部屋まで案内してくれた。

間に別の店を挟んで、本館と新館があり、寝るのは本館、食事は新館であった。
新館と言っても、建物はどちらも年季が入っていた。

自分一人のために宿を開けてくれたのかと申し訳なかったが、もう一人、一般客が泊まることになったそうで、一安心であった。



本日のコースタイム
ホテルサンパール7:14→9:29「DE・あい・21」9:42→10:35須ノ川海岸11:37→13:03嵐坂ポケットパーク14:15→16:07三好旅館


歩行距離:25.0km
 歩数  :37011歩
最高気温:31.5℃
最低気温:23.2℃[旧御荘町]  


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2019年09月21日

【3巡目-433】 津島へ [2017年8月27日]〈その11〉

川沿いの道は選ばず、旧道に入る。
一旦国道に出るが、すぐにまた山裾の方へと入る。へんろ地図では、於泥バス停から分岐している道である。

集落が途切れると、田んぼを挟んで遠くに、お馴染みのサークルKや宇和島道路のインターチェンジが見えている。

再び集落の中を歩くようになる。公園らしき場所があるが、ウルトラマンの大きな看板や怪獣の石造があったり、面白いものが点在している広場があった。ベンチもやたら沢山あり、一休みさせてもらうことにした。

警備会社の車も中に止められている。これはもしかしたら、私設の公園で、一般人は入ったらダメだったのかも。

和牛専門店の「あったりなかったりや」という変わった店がある。平日は注文があれば販売、土曜日は午後の2時間だけ営業、となっていた。何か理由があるのだろう。

この道沿いには、面白い物件が多かった。

石材店の一角には、まるで自画像のような石像が道端に置かれていて、驚いてしまった。
顔はこんなにいかつくは無いが、面長な所や、下腹ぽっこり体形、猫背な所もそっくりである。
自分と似た石像に出会えて嬉しかった。  


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2019年09月19日

【3巡目-432】 津島へ [2017年8月27日]〈その10〉

旧道を進んでいると、レトロなお店がある。ベンチも並んでいたので、一休みには良さそうである。

これまで二度休憩させてもらった、「畑地コミュニティセンター」の前まで来た。
先程から、選挙のポスター掲示場があったが、今日がその日のようで、投票所となっていた。

集落が途切れるが、芳原川に沿って進み、鴨田橋を渡って、国道沿いにある「ヘンロ小屋第19号津島・かも田」に立ち寄ることとした。

ここに立ち寄るのは初めてだが、民家の敷地内に併設されているようで、隣には普通の家の玄関があり、入口は物産店になっているようだが、今日は営業していなかった。

自販機もあったので、缶コーヒーを買って一休みする。
小屋内には、納札がたくさん残されているが、野宿出来るのだろうか。

ヘンロ小屋を出発し、少し国道を進み、金剛橋までやって来た。
ここからは川に沿ったサイクリングロードのような道を進むのが遍路道となっているが、東海図版の地図に従って、違う道を歩くことにする。今日の課題の一つである。

旧道への入口には、緑色のガムテープがしっかり貼られていた。自分の中では、マニアックシールと勝手に名付けている。マニアックな道への入口には、かなりの確率で貼られている。
マジックで同行二人と書かれていたはずであるが、時の経過で、テープだけが残されている。  


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2019年09月17日

【3巡目-431】 内海、国道経由、津島まで [2017年8月27日]〈その9〉

歩行者用トンネルを抜けると、東屋がたくさんある公園があった。

今日は宿の都合で16時以降に着かなければならないが、まだ午後1時過ぎである。あと、2時間も掛からずに到着してしまいそうである。
ここで時間調整を兼ねて、大休憩をしていくことにした。
こんなことなら、須ノ川海岸でもっとゆっくり海水浴を楽しめば良かった、と勿体無いことをしたと思う。

すぐにビショビショにはなるが、衣類を広げて乾かす。風も吹いて、とても気持ちが良い。椅子もきれいで、居心地が良かった。

行儀が悪いが、上は全部脱いで裸にならせてもらった。
タイミング悪く、犬の散歩をしている夫婦がやって来たが、特に気にする様子も無く、暑いね~と声を掛けてくれた。

1時間を少し超えるくらい休ませてもらい、出発することにした。
国道を下って行き、大門バス停と山本商店が見えてきた。ここの分岐を旧道へと入る。
どこかで、柏坂からの遍路道と合流することになるだろう。  
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2019年09月15日

【3巡目-430】 内海、国道経由、津島まで [2017年8月27日]〈その8〉

へんろ地図にも掲載されている、「西遊漁センター」のある集落を過ぎ、短いトンネルを抜ける。

道路の広くなっている部分に、面白い物がたくさん転がっていた。

写真は、入浴器らくだで十六万八千円となっていた。近くに発明家さんが住んでいるようで、前進ステッキのキセキや、自動米洗い機なども作ったようである。

麓へと降りてくると、嵐集落で、ファンの人だったら喜びそうな地名である。
郵便局や商店もある、大きめの集落である。町外れには、カラオケ喫茶・あらし、というお店があったが、車が止めきれないくらいに繁盛していた。

再び上り道となり、民家が途切れた場所に、へんろ地図にも掲載されている、うどん屋の「もく兵衛」があった。
小さなお店だったが、昼時のためか、外で何組かのお客さんが待っていた。結構、人気店なのだろうか。

それ程きつくはないが、再びの峠越えとなる。
嵐坂隧道にも、歩行者用トンネルが造られていた。

ちょうど、1時間前程に追い抜いていったマラソンしている方が、向かいからやって来た。
この暑い中、頑張っている同志として、挨拶くらいはしたかったのだが、残念ながら目が合わず、声を掛けられなかった。  


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2019年09月13日

【3巡目-429】 須ノ川海岸、津島まで [2017年8月27日]〈その7〉

近くにいたウェットスーツの青年二人組が、魚をモリで突いて仕留め、「獲ったぞー」と大喜びしていた。凄いなあ。まるで原始人のようである。
恐らく、背中には奇麗な絵が描かれているような二人ではあったが、のどかな光景だった。

1時間程、須ノ川海岸で過ごし、出発することにした。なかなか、楽しい時間だった。

再びお遍路さんへと戻り、国道を進む。
先程泳いでいた須ノ川海岸が、あっという間にはるか遠くになってしまった。
今日も暑い日となっているが、風が適度に吹いてくれて助かっている。

鳥越トンネルを抜けると、旧津島町、現在の宇和島市に入ってくる。すぐに海沿いの旧道が続いていたが、そのまま国道を進んでしまった。

交通量の多い国道を歩き、ふれあいひろば、という東屋やトイレがある公園があり、景色も良さそうだったので立ち寄ってみた。

東屋はフンなどで少し汚れており座れなかった。
その横に、トイレと休憩室というものがある。こんな場所に休憩室とは、と思い、ノブをひねってみると鍵は開いていた。

2畳くらいの広さのフローリングで、綺麗になっている。思い出ノートがぶら下がっており、中を観ると、ここはお遍路さんの隠れ野宿スポットのようであり、感謝の言葉が綴られていた。月に数人がお世話になっているようである。定員二人だろうか。  


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2019年09月11日

【3巡目-428】 須ノ川海岸にて [2017年8月27日]〈その6〉

「ゆらり内海」を過ぎると、「須ノ川公園」の駐車場があり、結構賑わっていた。

今日は海水浴をしたいと考えており、へんろ地図で「須ノ川海岸」と書かれている、この辺りで遊ぶことは出来ないか、と考えていた。

もう少し歩くと、海岸沿いに出る。堤防から海を覗くと、海で遊んでいる人たちの姿が見えた。ここで寄り道していこう、と海岸へと降りる。

砂浜の海岸では無く、大きな石がゴロゴロとしている海辺である。歩きにくいが、砂で汚れることはない。少し人々から離れた、座り心地が良さそうな場所を探して、腰を下ろすことにした。

石を集めて金剛杖を立て、濡れた衣類を干す。

石ゴロゴロなので、サンダルは履いたまま、持参した水中眼鏡を身に着け、白衣と上着は脱いで、短パンや下着は汗でビショビショなので海水で濡れようが関係はなく、そのままの状態で海へと入った。

すぐに足がつかなくなる程深くなるので、水辺で浮かんだりもぐったりをして楽しんだ。塩分の関係もあるのか、プールよりも浮きやすくて気持ち良かった。
休憩も入れて、他に来ている人たちの姿を眺めたり、横になって休んだりしながら過ごした。  


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2019年09月09日

【3巡目-427】 内海、国道経由、津島まで [2017年8月27日]〈その5〉

トンネル内は真っ暗だと思ったが、いつの間にか電気が点いていた。センサーが入口にあったのだろう。
12分掛かって、歩行者専用の「内海ふれあいトンネル」を通過する。再び喧騒が戻ってきた。

ここからは下りとなる。
歩道を歩いていると、その一角にお地蔵さんがある。戒名と昭和61年の日付と名前、19才と刻まれていた。交通事故で亡くなられた方だろう。生きていれば52才である。

若者の交通死亡事故が多く、周囲でも実際に聞いたことがあり、スピードを出すのが格好良いような時代だった。

平地までやって来ると、中学校があり、運動部が活動をしている。
その隣辺りに、「ゆらり内海」があった。温泉とレストランがある施設である。

帰りは、車を止めてある宿毛駅から、愛媛県経由で帰る予定であり、この場所を通ることにもなることから、ここでお風呂に入っていくことにしようか、と考える。

実際に明後日、遍路旅の帰りにここの温泉に立ち寄った。500円と安めの値段だった。お風呂も居心地が良くまた行きたい所だが、あまり大きくなかったので、シーズンなどは芋の子を洗うような混雑になりそうな気がした。  


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2019年09月07日

【3巡目-426】 内海、国道経由、津島まで [2017年8月27日]〈その4〉

青い海を眺めながら国道を下ると、旧内海町の柏地区となる。
ここからは、柏坂へんろ道となるが、これまで二回歩いていることもあり、今回は国道をそのまま進むことに決めている。

高速道路の建設が進んでいるようで、その詰所を利用したお遍路さん休憩所があった。が、平日の日中のみの開設で鍵が閉まっている。
そこら辺に座ってとも考えたが、日陰の場所が無い。

隣に、役場の内海支所があり、そこの日陰部分で休ませてもらうことにした。
へんろ地図の、「DE・あい・21」というのは、ここの事だろうか。まだ朝早いので、中には入れそうにない。

斜め向かいには、一巡目の時に泊まり廃業した、「旭屋」さんの建物がそのまま残っていた。
向かいにはバス停もあり、松山行きの特急バスがやって来て停車するが、誰も乗降しなかったようである。

今日は「ホテルサンパール」で2リットルの水を凍らせてもらえたので、常に冷たい水を飲むことが出来る。

休憩を終え、国道を進む。緩やかな上りを進み、歩行者用のトンネルが現れた。
説明書きによると、このトンネルは、内海村の中学校の統廃合によって生徒がトンネルを使うことになり、安全を考えて、平成に入ってから作られたそうである。  


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2019年09月05日

【3巡目-425】 菊川、内海、国道経由、津島まで [2017年8月27日]〈その3〉

道しるべはかなり朽ちてきていたが、まだ判別は出来た。
こちらの道を通るお遍路さんはほとんどいないだろうから、仕方がない。

緑のトンネルを抜け、簡易舗装の道を進むと、木々に覆われた、山越えなどでよく見られる、土の遍路道となった。
こんな所に普通の遍路道が登場してきたか、と面白かった。長さはわずか20m程で、すぐに国道に合流した。

今歩いてきた道の方が、遍路道に相応しそうで、それ程遠回りにもならず、へんろ地図に赤い点線を入れてもよさそうにも思える。

二つ目の峠に向かって、緩やかな上り道が続く。

峠らしき場所を過ぎると、室手海岸の看板があり、海が見えるようになった。

右手にお地蔵さんが並んでいる一角もある。東海図版の地図によると、山の方に遍路道があったことになっているから、ここが入口になるのだろうか。
遍路道の入口や出口には、お地蔵さんがあることが多い。

「民宿ビーチ」の前を通る。宿前はかなり雑然としていたが、営業している様子。中に人影があり、こちらの存在に気付いたようだった。  


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2019年09月03日

【3巡目-424】 御荘、菊川、内海、国道経由、津島まで [2017年8月27日]〈その2〉

「ビジネスホテル春日」がある場所で、再び国道に合流する。
郊外の方までやって来たが、まだ会社などが連なっている。まだ新しそうな「民宿よしもと」を過ぎると、緩やかな上り道となってくる。

一旦、峠を越える。バス停名から、八百坂峠との事である。
峠を越えると、自販機があり休憩出来そうな場所があったのだが、大きなトラックが止まっていて休みにくそうであり、もうひと踏ん張りすることにする。

右方面への分岐があり、四国のみちの標柱もある。遍路札はそのまま国道を直進となっている。
今回は予定通り、東海図版の地図に従って、四国のみちの方を歩いてみることにした。

国道の喧騒から解放され、田舎道となる。なかなか良い感じである。
山裾を進み、田んぼ越しには国道が見えている。

次第に民家が増えてくる。小さな川沿いの道となり、川の向こうには小学校がある。

橋を渡ると、石灯籠が並んでいる場所があり、ここで腰を下ろして一休みさせてもらうことにした。静かで、長閑な時間が流れている。
「菊川石灯篭」と呼ばれるそうだが、よく崩れもせず建っているなあ、という印象である。

ここからは川沿いの砂利道を少し進むと、遍路道への案内があった。  


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2019年09月01日

【3巡目-423】 「ホテルサンパール」から、内海、国道経由、津島まで [2017年8月27日]〈その1〉


朝食は6時半からと、歩き遍路でも食べていこう、という時間設定であった。

久し振りに目玉焼きが食べられて嬉しかった。また、コーヒーが自由に飲めるようになっているのも良かった。

部屋にあった施設案内では、今もあるプールの他に、ボウリング場や、御荘湾を横断するロープウェイ、ミニ動物園や展望タワーなども書かれており、一大レジャーゾーンだったようである。

ホテルの開業は昭和46年となっており、自分が子供の頃の、憧れの遊び場だったのではないだろうか。昭和である。

お遍路さんの「おもてなしステーション」にもなっており、従業員の皆さんも感じが良い方ばかりで、プライベートでも泊まってみたいと思う、なかなか良い宿であった。

支払いをし、午前7時をまわってから出発した。

今日のメインイベントは、菊川付近で遍路道を探索してみることと、内海付近のどこかで海水浴をすること、である。

隣に、「南レクロッジ」という宿のような建物がある。帰宅後調べてみると、「ホテルサンパール」と一体経営のようである。

少し進んで、左への旧道に入る。この通りには、「民宿磯屋」さんがある。素泊まり、という事で、今回はお断りした宿である。もみじマークの軽自動車が止まっていたから、高齢になりながらも頑張っていらっしゃるのだろう。  


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