2019年04月25日

【3巡目-368】 38番金剛福寺 ① 〈その15〉[2017年7月15日]

足摺岬の一角にある、(38)金剛福寺に到着したのは昼の12時半過ぎと、頑張って歩いてきた甲斐がある、早い時間での到着だった。
お寺前には、交通整理の警備員が待機していた。

山門をくぐり、まずは休憩である。
納経所の裏辺りの、日陰となっている石の所に荷物を下ろし、一休みする。

ここで、明日の宿の予約をする。歩きながら散々悩んだのだが、40km先の「農家民宿もりもと」に連絡してみて、ダメだったら、20km先の「民宿くもも」にお願いしてみることにした。
「もりもと」さんに電話すると、満室との事だった。昨日から何軒も宿泊を断られて滅入ってしまう。

「くもも」さんに連絡すると、今日は満室だが、明日は大丈夫、との事で、お願いすることにした。宿が決まって良かったが、さて、これからどうしようか、まだお昼である。

今日は土佐清水市街に近い所まで歩くつもりだったのだが、更に先へ進んでしまうと、明日の歩く距離が15kmなどとなってしまう。
また悩むことになった。

息が整った所で、本堂、大師堂にてお参りする。境内は近年整備され、立派な庭園風になっていた。  


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2019年04月23日

【3巡目-367】 足摺岬へ ⑤ 〈その14〉[2017年7月15日]

時刻はまだ昼の12時である。(38)金剛福寺には、目標よりも早く、「安宿」を出発してから、6時間弱で到着出来そうである。

宿のご主人は、金剛福寺までの距離が違う、とへんろ道保存協力会に話をし、お寺までの距離を23kmから28kmに変更してもらったそうだが、やはり23が正解だろう。
自分の脚では、時速4km以上のペースで歩けない。

(38)金剛福寺へ参拝する前に、天狗の鼻に立ち寄ることにした。「ウォーカーズのロケ地」である。車道から歩きの道へと入る。

天狗の鼻に到着すると、外国人のお遍路さんが3人、東屋で休んでいた。
ここでお遍路さんに会えるとは思わなかったので、驚いてしまった。向こうも、オゥ~、と声を出していた。女性3人組のようである。
この3人とは、宿も同じだった。

別に観光客の方も来ていたので、お願いしてシャッターを押してもらう。
この場所から、補陀落浄土を目指して小舟を漕ぎ出した時代があったとは、信じられない。

ここの東屋でゆっくり休もうと思っていたのだが、外人さんの輪の中に入って行く勇気も無いので出発する。
車道へと戻り、樹木に覆われた道の向こうに、足摺岬の看板が見えてきた。  


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2019年04月21日

【3巡目-366】 足摺岬へ ④ 〈その13〉[2017年7月15日]

大谷の集落から足摺岬までは、時折民家が見られる程度となる。
広く改良された道路に日陰は無く、真夏の日差しが突き刺さる。

「ペンションサライへ」の分岐を過ぎるとお墓があり、その一角の石組みに腰を下ろすことにした。日なたではあったが、他に休めそうな場所は無かった。

明日の宿をそろそろ押さえておかなければならない。真夏という事で、どれだけ歩けるか分からず事前に宿を予約することが出来なかった。
今の所順調で、まだまだ歩けそうである。

今日の宿は足摺岬だが、行ける所まで歩いてバスで戻ることとし、明日は三原村に泊まろう、ということで、ずっと考えていた「農家民宿くろうさぎ」さんに連絡してみる。
が、まさかの満室で泊まれなかった。ショックである。

こうなるとどうすればよいのか。他の三原村の宿では遠すぎるし、かといって、手前の宿では近過ぎる。
もう一度、考えながら歩くことにした。

足摺岬まであと500m地点までやって来ると、ここだけは南国っぽい雰囲気の道路が残されていた。ここもいずれは、立派な広い道になってしまうのだろうか。  


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2019年04月19日

【3巡目-365】 足摺岬へ ③ 〈その12〉[2017年7月15日]

津呂の遍路小屋を過ぎると、再び「あしずり遍路道」の案内があり、そちらの方へ。
細い車道が続いており、遍路石も残っていた。

県道に戻り、足摺岬を目指し、大谷の集落となった。

昔は喫茶店があったが、前回は廃墟になっていた場所があり、今回通り掛かると、何やら変わったお店がオープンしていた。頭蓋仙骨療法、と書かれている。帰ってから調べてみると、脳脊髄液の循環を良くする療法のようである。

その隣にも、何か小さな店が営業しており、若い方の姿が見られた。

大谷集落を抜ける。
何年か前までは、熱帯風の味のある細い車道がまだ残っていたと思うが、ほとんどが片側一車線の立派な道路に変わっていた。

「マホーランカーブ」のバス停があるが、カーブなど無く、一直線の広い車道になっていた。
マホーランカーブとは、どんな由来で付けられた名前なのだろうか。
草に埋もれかかった車道がクロスしていたので、そちらが旧道なのだろう。

車には良い道となったが、歩くには厳しい道である。単調な上、日陰も無い。  


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2019年04月17日

【3巡目-364】 足摺岬へ ② 〈その11〉[2017年7月15日]

出来立ての道路の歩道に座って休んでいたお遍路さん、まだ30代くらいだろうか。

挨拶をして、これから右へ行くのか左へ行くのか、指差ししながら尋ねてみると、右の方へ、との事。これから足摺岬へと向かうそうである。
ではまた後で、と声を掛けて先を急ぐ。

同じ方向に進んでいるお遍路さんがいてくれて嬉しい。
この歩き遍路さんとはその後仲良くなり、翌日には一緒に写真を撮ってお別れすることになる。京都から来られた、という事だった。

しばらくは人気のない車道を進み、次の集落へとやって来る。
県道はバイパスっぽく、旧道は別にあったのかも知れない。探検してみれば良かった。住宅は密集しておらず、広い範囲で点在している印象である。

再び樹林の道を歩いていると、見覚えのある津呂の遍路小屋が見えてきた。

道路沿いの建物だけではなく、上の方にも何か建物があるが、ここも利用しながらお遍路さんを泊めてくれているのだろうか。
じっくりと中まで見なかったが、きれいに整備されている印象だった。  


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2019年04月15日

【3巡目-363】 足摺岬へ ① 〈その10〉[2017年7月15日]

宿から窪津まで、約14kmを3時間半と、時速4km/hで歩けている。
今休憩して少し時速は落ちるだろうが、自分としては良いペースである。まだ、ひどい息切れなどの症状が出ていないのは嬉しい。

窪津からは、そのまま県道を歩かずに、きちんと遍路道を辿ることにする。
きついジグザグの坂道が短いながらも続くので、覚悟して出発する。

集落内を歩く。赤ちゃんを連れたお母さんと挨拶を交わす。町外れまで来ると、歩きの道への入口がある。
しっかりとした遍路石もいくつか見られた。

コンクリートで固められた急坂を上り、高台へと到達する。
海側に金属板のある道を進むと、電柱に右へ、という素朴な字がマジックで書かれていたので指示に従う。砂利道の、のどかな道となった。

再び県道へと戻る。
車道は年々拡幅が進んでいるようで、二車線の区間が多くなってきたが、一時的に車一台がやっと通れるほどの幅となった。前方から車がやって来て、道端に避ける。名古屋ナンバーの車だった。

窪津小学校横を通り過ぎると、道路工事が終わったばかりのような広い道となった。
その一角の木陰となっている歩道に、お遍路さんが座って休んでいる姿が見えてきた。今回見掛けた、二人目の歩き遍路さんである。  


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2019年04月13日

【3巡目-362】 窪津、38番金剛福寺まで 〈その9〉[2017年7月15日]

休憩処の「てまり」を出発し、少し細い車道を進むと、足摺岬へと続く、広い道に出て来た。

太平洋の雄大な眺めを堪能しながら歩くことが出来る区間も
長く、ずっと薄暗い中を歩いてきた所で、明るい場所に出て来た印象である。
車の通りも程々にあり、県外ナンバーの車も走っていた。

水産工場だろう、大きな建物が見えてくると、窪津の集落となる。漁港には漁師たちが集まって何か談義をしているが、席を外して海に向かって立ちションしている人たちもおり、豪快に生きている。

旧道と新道との分岐地点に、窪津漁協直販の「大漁屋」というお店や、喫茶店その他施設が固まっており、車も多く止まっていた。

どこか腰を下ろせる場所はないかと探し、銅像の側の組合敷地にベンチを発見し、休ませてもらうことにした。自販機で、缶コーヒーやアクエリアス、持参している2Lペットボトルのぬるい水などを飲んで、息を整える。

一巡目の時、窪津に至るまでに、県道を歩くよりも時間が掛かる、と表示されていた「あしずり遍路道」となっている山道を歩いたのだが、どこだったか忘れてしまい通過してしまったようである。


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2019年04月11日

【3巡目-361】 以布利遍路道、てまり、足摺岬へ 〈その8〉[2017年7月15日]

足摺岬近くでよく見られる、土を車が通れるようにくり貫いたような道が、時折現れる。

ぼんやりと歩いていたら、危うく「以布利遍路道」を通過してしまう所だった。
前回は車道を歩いてみたのだが、随分と遠回りをしてしまっていた。今回は遍路道を忠実に辿っていく。

急な下りの歩きの道となる。以布利遍路橋を渡ると、再び上りとなり、一旦車道に出る。
すぐに再びあしずり遍路道の案内があり、林の中へ突入する。

亜熱帯風の樹木が生えている中を歩いて行くと、こんな所にという場所に、きれいな新築のお家があった。神戸ナンバーの車が止まっていたので、別荘なのだろうか。

竹林の歩きの道となり、表土が流れて歩きにくい部分も乗り越えて、車道に到達した。

再び、こんな所に、という場所に、元お好み焼き屋さんがある。かつては、この場所でお店を営業していたとは信じられない程の辺鄙な場所である。

今は「てまり」という、お遍路さん休憩処となっていた。庇を大きくとっているので、その下で休ませてもらおうと思ったら、今回はドアが開いており、中におばちゃんがいて、驚いてしまった。

一言挨拶し、外で休ませてもらう。看板が出ており、コーヒー、紅茶など、飲み物の提供を行っていると書かれていた。
ゆっくり休んでもよかったのだが、まだ元気だったので、ちょっと腰を下ろしただけですぐに出発した。  


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2019年04月09日

【3巡目-360】 以布利、窪津、38番金剛福寺まで 〈その7〉[2017年7月15日]

以布利港に向かって、初めて歩く車道を下って行くと、「大阪・海遊館 以布利センター」と、「じんべえ広場」があった。

この二つ、度々他の方の遍路紀行に登場しているのだが、自分には記憶が無く、おかしいなあ、と思っていた場所である。

まだまだ元気なので、ここは通過する。真夏の陽気となっているが、体調不良などは無く、今の所大丈夫である。

大きな堤防が続き、内側にある以布利の町を守っている。堤防の切れ目があり、前回までは以布利の街中を歩き、ここから港へと出ていたと思う。

港からは、歩きの小道が海岸奥へと続いている。小さな石や漂着物の上を歩くが、何となく踏み固められているので、ギリギリ道が分かる状態だった。

案内も風化してきており、やはり誰かが定期的に整備をしないと、歩きの遍路道の維持は厳しいと思う。

奥の方まで進み、マングローブ林のような木が覆っている中を入って行く。薄暗い上りの歩きの道となり、サワガニが逃げまどっていた。

車道へと出るが、この辺りは地図で見るイメージと違い、かなり辺鄙な場所、という印象で、人も車も見掛けることは滅多にない。  


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2019年04月07日

【3巡目-359】 大岐の浜、以布利、窪津、38番金剛福寺まで 〈その6〉[2017年7月15日]

20分ちょっと大岐の浜を歩いて、突き当りの方までやって来た。

岩場にあったサンテナを目印に進んできたが、そのちょっと横手に道路へと上がる道があった。ブイがぶら下がっているのが目印である。

岩に座って足を乾かし、身なりを整える。斜面を上り、車道へと出て来た。
ちなみに、明日もこの大岐の浜を歩き、海水浴を楽しむことになる。

旧道となっている細い車道を進む。金沢ではセミが鳴き始めたばかりだったが、こちらではもう最盛期のように鳴き声が響き渡っていた。

国道321号線に出て、小学校の前を過ぎると、分岐となる。土佐清水市内へと続く立派なバイパスが完成しており、遍路は左折して旧道へと入る。

「民宿旅路」や「民宿星空」の辺りは、車が通らなくなり、すっかり静かになっていた。

この辺りのへんろ地図をよく見ると、歩きの点線の道がある。山側に遍路道があるのかも知れないが、見落としてしまった。
現代の遍路石の誘導に従って、左の細道へと入る。

福祉施設を囲むように歩くと車道に出る。遍路シールに従って左へと進むが、そのまま港へと続く、味気無い車道だった。
一巡目の時にこの辺りを歩いた時は確か、細道をグネグネと進み、港へと出ていたと思う。  


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2019年04月05日

【3巡目-358】 大岐の浜 〈その5〉[2017年7月15日]

大岐観光センター、と言っても小さな喫茶店で、これまで二度利用して、モーニングを注文している。

その時は地元のおじさんで賑わっていたが、今回は立ち寄らないものの中を覗いてみると、やはり人の姿が。高知のモーニング文化はすごい。

大岐海岸へ出る分岐にコンクリート壁があったので、そこに腰掛けて一休みする。やっと、日陰で休める場所が見付かった。

案内板があり、大岐の浜の南側に小川があって、増水時には手前で車道に出るように、との事だった。裸足で歩くつもりなので、これは気にしなくてもよい。

三連休の初日でもあり、多くの人たちで賑わっている海岸へと出る。早速、サンダル・靴下を脱ぐ。

木橋を渡り、砂浜へ。遍路姿で少々恥ずかしいが、観光客の間を通り抜け、波打ち際へと出る。砂が引き締まっており、足が沈まないので歩きやすい。

金剛杖は海水に浸けてもいいものなのか考えたが、波灌頂があるので大丈夫だろう、といことで、杖を突きながら歩く。打ち寄せる波が気持ち良い。

水も透き通っており、とても綺麗だった。
しばらく進むと人も少なくなり、サーファーがポツポツいる程度なので、恥ずかしさも薄らいでいく。  


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2019年03月31日

【3巡目-357】 大岐の浜、以布利、窪津、38番金剛福寺まで 〈その4〉[2017年7月15日]

国道に出てすぐに、「民宿大岐の浜」があった。
民宿と言っても、コンクリート造りの大きな建物だった。

すぐにまた、あしずり遍路道の案内があり、脇道へと入る。
今度は、細い車道が続く道で、国道から50m程離れた少し高い場所を、並行して進むような感じだろうか。

大きなホテル跡のような建物が目を引くが、調べてみると、「海癒」という施設のリゾートマンション棟となっていた。他には、温泉棟と海癒の湯という、日帰り温泉があるようである。

「海癒の湯」は、へんろ地図に宿として掲載されている時期もあったが、最新版では外されている。

少し先の「民宿大岐マリン」も、営業している様子だったが、掲載されなくなっている。
その大岐マリンの前を通り掛かると、駐車場にいたサーファーが挨拶をしてくれる。愛想の良いサーファーが、意外と結構いる気がする。

大岐の浜の入口となる、大岐観光センターという小さな喫茶店の前までやって来た。

ここから海岸へと出て波打ち際を歩く遍路道となるのだが、肝心な場所に遍路シールなどの目印が無く、知らないとそのまま通過してしまうだろう。はっきりとした覚えは無いが、これまではスムーズに海岸へと出ているので、何らかの表示があったものが無くなってしまったのではないだろうか。  


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2019年03月28日

【3巡目-356】 下ノ加江から、以布利、窪津、38番金剛福寺まで 〈その3〉[2017年7月15日]

通常の遍路紀行へと戻ります。
「安宿」を出発し、久百々の集落を抜けて、足摺岬へと向かっている所です。



久百々の集落外れから、あしずり遍路道へと入る。
山道のようになり、遍路石が転がっていた。薄い石版に文字が書かれ、斜面に寝かされている形のものが多かった。

このまましばらくは山道なのかなあ、と思っていたら、小屋のような民家がある。
村の掟を破ってこの場所へ追いやられた、などと変な想像をしていたら、単に丘を越えて数軒の民家がある場所に下りてきただけだった。

檻に入れられた大きなワンちゃんが二匹、大声で吠えている。威嚇と言うよりは、構って欲しそうである。

もう一つ丘を越える車道を上ると、なだらかな道となり、しばらくで国道に合流する。

10分弱で、再び林の中へと入る道への誘導板がある。少し草が生え、道も荒れていそうな感じがしたが、入ってみることにした。
荒れた道はすぐに終わり、農道のような静かな道となった。

そこに突然、立派な新しい建物が現れる。何かの工場のようである。ちょうど出勤時間に重なったのか、従業員さんの車が何台か続けてやって来る。まだ7時半にも関わらず、朝早くからお疲れ様、である。  


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2019年03月20日

【3巡目-355】 下ノ加江から、以布利、窪津、38番金剛福寺まで 〈その2〉[2017年7月15日]

そのまま国道を進むのではなく、旧道っぽい雰囲気の道があれば、そちらを選びながら歩いて行く。
道は緩やかな上りとなっている。

これまでの夏遍路では二日目の、それも歩き始めて1~2時間内に体調が悪くなる傾向があるので、息遣いが荒くなったりしないか、心配しながらの歩きであった。自分の中で、勝手に魔の二日目、と呼んでいる。

次第に海の眺めが雄大になってきた。
遠くに、今朝出発してきた、下ノ加江の集落が見えている。結構、大きな集落である。わずか30分程で、随分と遠くまで歩いて来れたなあ、とも思う。

国道を歩いていると、50代くらいだろうか、女性の歩き遍路さんが前方からやって来た。今回出会った、数少ないお遍路さんの一人で、挨拶を交わしてすれ違う。

久百々の集落が見えてきた。
ここも旧道を辿りたいが、歩道は海側にあり、道路とは柵で隔てられているため、脚を上げて跨いで反対車線へと渡った。

通行止の表示があるが、歩きだったら行けるかなあ、と思い、進んでみる。集落へと入る小さな橋にトラロープがゆるく張ってあり、車は通れないようになっていた。

集落内の小道を進み、国道に出る直前に、丘を越えるあしずり遍路道の案内があり、指示に従う。  


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2019年03月17日

【3巡目-354】 下ノ加江から、以布利、窪津、38番金剛福寺まで 〈その1〉[2017年7月15日]

朝食は6時からで、お接待のおむすびを用意してくれていた。これまで頂いたことは無かったが、お客さんが少ない時には、こういう事もしてくれるのだろうか。

6時半過ぎに「安宿」を出発する。
今日の宿は足摺岬だが、明日は三原村の宿に泊まりたいと考えていたので、もう少し先まで歩いてバスで戻ってくることを考えている。

本日も天気予報の通り、夏の日差しが降り注ぎ、暑い日となった。

お隣のコンビニに立ち寄る。冷凍茶を購入したが、氷の入っているコンビニコーヒーも買っておけば良かった、と少し後悔する。普通に自販機で購入しても、すぐに温くなるからである。冷凍物は、この時期必需品で、コンビニ以外でどこで売っているのかも分からない。

大きな下ノ加江川の橋を渡ると突き当たりに、最近出来た「ロッジカメリア」があり、歩きお遍路さんの宿、と看板が出ていた。
以前は一心庵という名前の、お接待所だったかと思う。

ご主人だろうか、部屋の掃除をしている姿が見えた。宿泊客があったのだろうか、と思う。
この後、この宿に泊まっていた、という青年に出会うことになるから、彼が泊まっていた部屋を掃除していたに違いない。  


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2019年03月09日

【3巡目-353】 遍路宿「安宿」③ 〈その13〉[2017年7月14日]

午後6時過ぎ、夕食のお呼びがかかる。食堂に向かうと、今夜の客は自分一人だけのようだった。

これまでに二回泊まっている宿で、結構なお客さんで賑わっていたものだが、灼熱のこの時期はこんなものなのだろう。

ご主人と、テレビを観て話をしながら食事を頂く。とても美味しかったです。

夜はクーラーを付けるより窓を開けておいた方が涼しいよ、と忠告を頂く。聞いていた通り、夜になると山から海に向かって風が吹くようで、部屋に風が通り抜け、寒いくらいだった。

宿代は、二食付きで6000円、ビール1本で600円、となかなかリーズナブルでした。最近では、宿代7000円以上で洗濯代なども含めると、結構な出費となる宿が多くなりました。

安宿:一泊二食 6000円 〈5畳〉
      ※洗濯機1台・おそらく無料、乾燥機1台・30分100円。コンビニすぐ側にあり。
        シーツ・浴衣・冷茶あり。朝食は6時から。
      宿泊客:歩き遍路1人。  


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2019年03月06日

【3巡目-352】 遍路宿「安宿」② 〈その12〉[2017年7月14日]

食堂に行くと、ご主人と、ちょうど、息子さんだろうか、仕事から帰ってきていたので少しお話する。
外での仕事をされているようで、お互いに暑い中、大変である。
お父さんと息子さんは似ているようで、我先にと話を繰り出し、面白かった。

へんろ地図の初版をお借りし、部屋でじっくりと眺める。

現在とは宿や店の数が全然違うことや、今とは違う道が遍路道として指定されていたりしている。

今日歩いた四万十大橋や新伊豆田トンネルは、まだ完成していなかった。

面白かったのが、足摺岬からの(39)延光寺への打戻りルートの紹介で、④番の、竜串から三原村をかすめて、小筑紫経由で延光寺、という、考えた事もないルートが候補に挙がっていたことである。

遍路シールの残骸?でも残っていないだろうか、と興味深い。

下ノ加江からのルートは、真念庵経由は考えられておらず、河内神社経由のようである。

③番の今の山ルートには、空と山と自分の孤高な空間である、と書かれていた。こういうのを見ると、歩きたくなってしまう。
四巡目にはどの道を歩こうか、またまた迷いそうである。  


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2019年03月03日

【3巡目-351】 遍路宿「安宿」① 〈その11〉[2017年7月14日]

休憩所で時間を潰すが、太陽の光が直撃して、とても暑い。
それでも宿に早く着き過ぎては、と思い結構粘ったのだが、もうそろそろ限界、と宿へと向かった。

コンビニ裏の、「安宿」に到着する。
ご主人が、宿の入口で座っており、声を掛けて入れてもらった。そろそろ来るかなあ、と思い、待っていてくれたそうである。

菅笠がボロボロになりかけているので、針金でこうやってこうして直したら良い・・・など、色々なアドバイスを頂く。早く部屋で腰を下ろしたかったのだが、なかなか話が終わらなかった。

部屋には、冷茶が用意してあった。とても助かる。
念のため、コンビニで冷凍茶を買っておいたのだが、これがあるのと無いのでは、夏遍路にとっては大きな問題である。

お風呂にはすぐに入れるようにしてくれていた。脱衣所に二層式の洗濯機があったので、入浴と洗濯を同時に済ませてしまう。

早過ぎる到着にも関わらず、嫌な顔もせず対応してくれた。

この宿には、へんろ地図の初版があったはずなので、食堂へと出向いた。


本日のコースタイム
自宅14:48→icon17→金沢東IC→icon17→20:51吉備SA21:20→icon17→(瀬戸大橋)→四万十町中央IC→icon17→14日1:10道の駅ビオス大方5:56→icon17→6:16中村駅6:57→19→7:07土佐入野駅

土佐入野駅7:10→8:23ジョイフル中村東店8:53→9:46四万十大橋ローソン9:54→10:40うどん屋田子作11:07→12:32真念庵12:37→12:48水車休憩所13:18→14:17下ノ加江ローソン→14:41安宿


歩行距離:27.5km
 歩数  :35775歩
最高気温:33.3℃
最低気温:23.0℃[四万十市中村]  


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2019年02月28日

【3巡目-350】 真念庵、下ノ加江まで 〈その10〉[2017年7月14日]

水車の休憩所を出発する。
分岐があり、そのまま真っ直ぐに進むか、左方向へ国道を道なりに行くか、である。
どちらも歩いた事があるので、今回は国道321号線を忠実に辿ることにした。

道路沿いの擁壁には、苔の壁を利用して、「ざまにゆっくり土佐清水」と方言で書かれていた。なかなか上手く出来ている。

いたずらで書かれたものではなく、行政によってなされたような印象である。
「ざまに」の意味を調べてみると、「とても」とか、「すごく」という意味のようである。

単調な道が続いていたが、少しずつ建物が見られるようになってくる。以前立ち寄ったことがあるたこ焼き屋さんは健在だった。

その先、「安宿」さんのある集落へと続く静かな旧道風の道への分岐があるが、そのまま国道を選ぶ。

ゆっくりと歩いていたのだが、まだ午後2時過ぎにも関わらず、見覚えのある、以前はスリーエフだったローソンが見えてきた。宿はすぐ裏手である。
ここのローソンにもお遍路さん休憩所があったので、利用させてもらう。

おそらく、こういった休憩所があるのは、元スリーエフでは無いだろうか。歩き遍路には親切で、以前はペットボトルのお茶をお接待してくれていたと思う。  


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2019年02月25日

【3巡目-349】 真念庵、下ノ加江まで 〈その9〉[2017年7月14日]

歩きの道から車道に降りてきた。
水車の休憩所はすぐそこにあった。

以前あった喫茶は営業してなさそうな雰囲気だったが、同じ敷地内に別のお洒落な店が出来ていた。今の汗だく状態では、とても入れそうにない。

早速、トイレを借りて、一安心する。ここのトイレは、入口に休憩所があり、野宿が出来そうな造りとなっている、変わったものである。
時間が有り余っているので、ゆっくりと休ませてもらう。

ここで、明日の宿の予約をする。通常のように30kmを少し超える距離の宿は、この時期歩き通せるか不安なので、少し手前の宿を考える。

最初、「民宿青岬」に電話するが、満室との事。
次に、「民宿夕日」に連絡してみるが、今はお休みしている、と連れない返事だった。

距離は短くなり過ぎるものの、足摺岬周辺の「民宿田村」にて、ようやく予約が取れ、一安心である。

明後日は三原村の宿を考えていたので、少し先の松尾や大浜まで歩いて、バスで戻って来ることも考えてみる。

時間を掛けてゆっくり休憩すべきだったのだが、体調不良時ならともかく、結構元気なので、あまりに休むのも退屈である。30分休んで出発した。  


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