2023年07月29日
【4巡目-56】 植村旅館周辺 [2021年2月22日‐その5]
順調に車道を下り、「植村旅館」のある集落が近付いてきた。
随分と人の姿があるなあ、と思ったら、案山子だらけの村となっていた。以前は見掛けなかったと思うから、近年増え続けているのだろう。
植村旅館には、2005年と11年、まだ新館が無い頃に泊まっている。ここには、「旅館吉野」で一緒だった広島のTさんが泊まっている。
後で彼のYAMAPの記事を見てみると、ぜひまた泊まりたい、とかなりお気に召したようだった。
確か、おばあちゃんと、女将さんと、若い娘さんがいらっしゃったと思うが、今はどうなっているのだろうか。
ここから橋を渡って対岸へ向かうのが遍路道なのだが、これまで二回歩いていることから、今回はそのまま車道を進んでみることにした。
なかなかレトロなたばこの自販機が残っていた。この形式はあまり見た記憶が無いから、かなり大昔の物なのだろう。
車道を進むと、遍路道となっている潜水橋が見えてきた。
自分が渡った時には、確か木造だったか、歩いているとビヨンビヨンと揺れたものだが、コンクリート製の立派な橋に変わったように見える。どうなのだろうか。
随分と人の姿があるなあ、と思ったら、案山子だらけの村となっていた。以前は見掛けなかったと思うから、近年増え続けているのだろう。
植村旅館には、2005年と11年、まだ新館が無い頃に泊まっている。ここには、「旅館吉野」で一緒だった広島のTさんが泊まっている。
後で彼のYAMAPの記事を見てみると、ぜひまた泊まりたい、とかなりお気に召したようだった。
確か、おばあちゃんと、女将さんと、若い娘さんがいらっしゃったと思うが、今はどうなっているのだろうか。
ここから橋を渡って対岸へ向かうのが遍路道なのだが、これまで二回歩いていることから、今回はそのまま車道を進んでみることにした。
なかなかレトロなたばこの自販機が残っていた。この形式はあまり見た記憶が無いから、かなり大昔の物なのだろう。
車道を進むと、遍路道となっている潜水橋が見えてきた。
自分が渡った時には、確か木造だったか、歩いているとビヨンビヨンと揺れたものだが、コンクリート製の立派な橋に変わったように見える。どうなのだろうか。
2023年07月26日
【4巡目-55】 玉ヶ峠から、旧遍路道探索へ② [2021年2月22日‐その4]
小道を進んで行くと、何やら石碑のようなものがあった。文字は読み取れず、ただの岩かも知れないが、やはり古い遍路道ではないか、との期待が湧いてくる。
その少し先に、何と丁石(四十四丁)が打ち捨てられたような状態で残されていた。
今では歩く人もいないだろう遍路道で、誰に見られることもなく、人知れず佇んでいる姿に感動してしまった。
道は、神社の境内の中へと続いていた。東海図版の地図では、ここまでが今も歩ける遍路道となっている。
その先にお寺があり、道はさらに続いているような雰囲気だったが、草木に覆われており、それ以上は進めなかった。
適当に山の斜面を下って、通常の遍路道へと戻った。
なかなか充実した、遍路道探索となった。またも歩き遍路の楽しみを見つけた感がある。
ここからは、静かな車道をひたすらゆるやかに下る道となる。
膝を痛めていたら地獄かも知れないが、足腰に問題が無ければ、スタスタ歩けるし、谷間を挟んだ山並みの雄大な景色が広がり、気持ち良く歩ける区間だろう。
その少し先に、何と丁石(四十四丁)が打ち捨てられたような状態で残されていた。
今では歩く人もいないだろう遍路道で、誰に見られることもなく、人知れず佇んでいる姿に感動してしまった。
道は、神社の境内の中へと続いていた。東海図版の地図では、ここまでが今も歩ける遍路道となっている。
その先にお寺があり、道はさらに続いているような雰囲気だったが、草木に覆われており、それ以上は進めなかった。
適当に山の斜面を下って、通常の遍路道へと戻った。
なかなか充実した、遍路道探索となった。またも歩き遍路の楽しみを見つけた感がある。
ここからは、静かな車道をひたすらゆるやかに下る道となる。
膝を痛めていたら地獄かも知れないが、足腰に問題が無ければ、スタスタ歩けるし、谷間を挟んだ山並みの雄大な景色が広がり、気持ち良く歩ける区間だろう。
タグ :歩き遍路東海図版「四国遍路地図」
2023年07月23日
【4巡目-54】 玉ヶ峠から、旧遍路道探索へ① [2021年2月22日‐その3]
しばらくお休みしていましたが、記事の投稿を再開します。
玉ヶ峠を越えた所からが、本日のメインイベントの一つとなる。
通常のへんろ地図では、ずっとゆるやかな車道を下って行くことになっているが、東海図版の地図には、「旧へんろ道はあぜ道で判りにくい、舗装路が無難」と、別の道が遍路道となっている。
玉ヶ峠から先は、今の遍路道より山手に本来の道があったらしく、地図にはオレンジの点線(廃道)が引かれている。
一部、歩ける区間があるようで、ここを探索するつもりである。
写真の場所で、右下の方の道を進むのが一般的なのだが、おそらくここが旧遍路道への分岐だろう、そのまま直進する。
再び分岐がある。そのまま直進すると山の方に行きそうなので、右方向の道に入ってみた。
民家の敷地に入って行くような形となり、本当にこの道で合っているのだろうか、と不安になりつつも、何とか行けそうなので進んでみた。
民家を抜けると、果樹園のレールに沿ったあぜ道となった。
玉ヶ峠を越えた所からが、本日のメインイベントの一つとなる。
通常のへんろ地図では、ずっとゆるやかな車道を下って行くことになっているが、東海図版の地図には、「旧へんろ道はあぜ道で判りにくい、舗装路が無難」と、別の道が遍路道となっている。
玉ヶ峠から先は、今の遍路道より山手に本来の道があったらしく、地図にはオレンジの点線(廃道)が引かれている。
一部、歩ける区間があるようで、ここを探索するつもりである。
写真の場所で、右下の方の道を進むのが一般的なのだが、おそらくここが旧遍路道への分岐だろう、そのまま直進する。
再び分岐がある。そのまま直進すると山の方に行きそうなので、右方向の道に入ってみた。
民家の敷地に入って行くような形となり、本当にこの道で合っているのだろうか、と不安になりつつも、何とか行けそうなので進んでみた。
民家を抜けると、果樹園のレールに沿ったあぜ道となった。
2023年07月14日
【4巡目-53】 玉ヶ峠 [2021年2月22日‐その2]
玉ヶ峠に向かって、つづら折りの山道となる。
道の記憶が無く、こんな道歩いたことあるかなあ、もしかして道を間違えたか、確かずっと下方に分岐があったなあ、引き返そうか、と迷っている所で遍路札を発見、一安心した。
10分程車道を進んだ所で、玉ヶ峠への歩きの道の入口となった。
「谷道 一ぷく場」と出作り立杭がある。
平成遍路石には、上方の車道まで600m、と記されていた。
一巡目の時には「植村旅館」に泊まっているから、焼山寺まで上がって、またこんなきつい上りがあるのか、と思った覚えがある。
水害でもあったのか、石がゴロゴロ転がっていたり、大木が道の真ん中にある区間があった。
何となく道筋は分かるようになっていた。そんな道にも、昔からの遍路石がいくつかあった。
きっと、道の土が流れてしまったのだろう。
しばらく上ると安定した山道となり、車道に合流した。
右に100m程進むと、玉ヶ峠となり、畳が敷かれたお堂がある。
この辺りは日当たりが悪く鬱蒼とした感じではあるが、ちょっと石垣に腰掛けて一休みしやすくもある場所である。
道の記憶が無く、こんな道歩いたことあるかなあ、もしかして道を間違えたか、確かずっと下方に分岐があったなあ、引き返そうか、と迷っている所で遍路札を発見、一安心した。
10分程車道を進んだ所で、玉ヶ峠への歩きの道の入口となった。
「谷道 一ぷく場」と出作り立杭がある。
平成遍路石には、上方の車道まで600m、と記されていた。
一巡目の時には「植村旅館」に泊まっているから、焼山寺まで上がって、またこんなきつい上りがあるのか、と思った覚えがある。
水害でもあったのか、石がゴロゴロ転がっていたり、大木が道の真ん中にある区間があった。
何となく道筋は分かるようになっていた。そんな道にも、昔からの遍路石がいくつかあった。
きっと、道の土が流れてしまったのだろう。
しばらく上ると安定した山道となり、車道に合流した。
右に100m程進むと、玉ヶ峠となり、畳が敷かれたお堂がある。
この辺りは日当たりが悪く鬱蒼とした感じではあるが、ちょっと石垣に腰掛けて一休みしやすくもある場所である。
2023年07月11日
【4巡目-52】 農園ゲストハウス もりあんloft④ [2021年2月22日‐その1]
昨夜21時から、今朝5時40分まで、ぐっすり眠ることが出来た。
朝食は6時でお願いした。
写真右上のおむすびやお菓子は、昼用のお接待である。
午前7時前、記念写真を撮ってもらって、「もりあんloft」を出発した。
この日の宿は、「鱗楼」さんに予約をしてある。
奥さんも一緒についてくるので近所に用事でもあるのかなあ、と思ったら、歩き遍路さんには、少し道を下った玉ヶ峠の入口までお供することにしている、との事であった。
この奧さんはきっと、人が好きなタイプの方なのだろう。
どんな方がいつ泊まっても、変わらず丁寧な対応をしてくれるに違いない。
玉ヶ峠への歩きの道へと入る。
林の中に石垣が続いていたりお墓があったり、今では信じられないが、一昔前には人が住んでいた気配があった。
10分程で、静かな車道に出る。この道で合っているのかなあ、と不安になったりもする。16年前に歩いているはずなのだが、全く記憶に残っていなかった。
朝食は6時でお願いした。
写真右上のおむすびやお菓子は、昼用のお接待である。
午前7時前、記念写真を撮ってもらって、「もりあんloft」を出発した。
この日の宿は、「鱗楼」さんに予約をしてある。
奥さんも一緒についてくるので近所に用事でもあるのかなあ、と思ったら、歩き遍路さんには、少し道を下った玉ヶ峠の入口までお供することにしている、との事であった。
この奧さんはきっと、人が好きなタイプの方なのだろう。
どんな方がいつ泊まっても、変わらず丁寧な対応をしてくれるに違いない。
玉ヶ峠への歩きの道へと入る。
林の中に石垣が続いていたりお墓があったり、今では信じられないが、一昔前には人が住んでいた気配があった。
10分程で、静かな車道に出る。この道で合っているのかなあ、と不安になったりもする。16年前に歩いているはずなのだが、全く記憶に残っていなかった。
2023年07月08日
【4巡目-51】 農園ゲストハウス もりあんloft③ [2021年2月21日‐その17]
夕食は6時から、部屋に運んでくれた。
豪華な食事に大喜びする。それも、全て手作り風な感じがして美味しかった。
宿主さんは地元の農家、という事だったので、きっと採れたて野菜たっぷりなのだろう。
農家食堂で出てきそうな料理だった。
自宅は別にあり、そこで料理を作って持って来てくれるそうで、お客さんが泊まっている時には、旦那さんが下の階で待機している、との事だった。
ご飯もお替りして完食すると、喜んでくれた。
全て食べ切れるお遍路さんは少ないのだろう。本当は、おかずのお替りも欲しい位で、まだまだ食べられた。
食後は、テレビか無かったこともあり、置いてあった遍路ノートを読んだりして過ごし、21時に消灯した。
もりあんloft:一泊二食 6000円 〈広い和室〉
※洗濯機100円・乾燥機200円。
アルコール他、飲料販売あり。
冷蔵庫、ゆかた、茶あり、
テレビ無し。朝食は6時から可。
宿泊客:歩き遍路1名
豪華な食事に大喜びする。それも、全て手作り風な感じがして美味しかった。
宿主さんは地元の農家、という事だったので、きっと採れたて野菜たっぷりなのだろう。
農家食堂で出てきそうな料理だった。
自宅は別にあり、そこで料理を作って持って来てくれるそうで、お客さんが泊まっている時には、旦那さんが下の階で待機している、との事だった。
ご飯もお替りして完食すると、喜んでくれた。
全て食べ切れるお遍路さんは少ないのだろう。本当は、おかずのお替りも欲しい位で、まだまだ食べられた。
食後は、テレビか無かったこともあり、置いてあった遍路ノートを読んだりして過ごし、21時に消灯した。
もりあんloft:一泊二食 6000円 〈広い和室〉
※洗濯機100円・乾燥機200円。
アルコール他、飲料販売あり。
冷蔵庫、ゆかた、茶あり、
テレビ無し。朝食は6時から可。
宿泊客:歩き遍路1名
2023年07月05日
【4巡目-50】 農園ゲストハウス もりあんloft② [2021年2月21日‐その16]
午後4時過ぎ、本日の宿「農園ゲストハウスもりあんloft」に到着した。
入口付近には万国旗がある。
中に入ると、エスニックな感じとお遍路が融合した、不思議な雰囲気となっていた。
奥さんに案内をしてもらう。まだ若く、自分と年は近そうな感じの方だった。
宿内には、飲み物やアルコールなどの販売、部屋にはコーヒーセットもあり、周囲に自販機が無くて困っていたが助かった。
案内の貼り紙には、英語がふんだんに使われている。
外国人のお遍路さんがよく泊っている印象だった。
宿を開始して4年目、通常のへんろ地図に宿は掲載されていないが、最新の英語版のへんろ地図には載っている、との事だった。
部屋はおそらく二部屋あり、二段ベットと自分が泊まった和室だったと思う。
この日の泊まりは一人きりだったが、消灯時間が午後9時となっていたし、ゲストハウスなので相部屋となるのだろうか。
入口付近には万国旗がある。
中に入ると、エスニックな感じとお遍路が融合した、不思議な雰囲気となっていた。
奥さんに案内をしてもらう。まだ若く、自分と年は近そうな感じの方だった。
宿内には、飲み物やアルコールなどの販売、部屋にはコーヒーセットもあり、周囲に自販機が無くて困っていたが助かった。
案内の貼り紙には、英語がふんだんに使われている。
外国人のお遍路さんがよく泊っている印象だった。
宿を開始して4年目、通常のへんろ地図に宿は掲載されていないが、最新の英語版のへんろ地図には載っている、との事だった。
部屋はおそらく二部屋あり、二段ベットと自分が泊まった和室だったと思う。
この日の泊まりは一人きりだったが、消灯時間が午後9時となっていたし、ゲストハウスなので相部屋となるのだろうか。
2023年07月02日
【4巡目-49】 農園ゲストハウス もりあんloft① [2021年2月21日‐その15]
「おへんろ駅」を出るとすぐ、以前営業していた「すだち館」があった場所を通り掛かる。
現在は空き家風となっているが、「ゲストハウスすだち庵」は右、の看板があった。別の場所にすだち庵と微妙に名が変わって再オープンした様子。
調べてみると、個室か相部屋なのか今一つよく分からないが、一泊二食付き6500円で泊まれるようで、元歩き遍路の方がクラウドファンディングを利用して開設してくれたようである。
そのすぐ先、T字路になっている場所のちょっと奧に、本日の宿「農園ゲストハウス もりあんloft」があった。
丁度、宿の奧さんらしき方が車でやって来て、入口を教えてもらう。
裏の方から階段を上がって、二階が宿となっていた。プレハブ風の建物で、確か、農作業小屋を改装して宿にした、と話していたような気がする。
へんろ地図にも掲載されていないし、この宿の存在は全く知らなかった。
直前に偶々ネットで発見。HPもあり、メールで予約を、との事で送ってみると、すぐに返信が来て、泊まることが出来た。
結果的に、とても良い宿に泊まれて大満足だった。
本日のコースタイム
旅館吉野6:43→(11)藤井寺6:58→8:04長戸庵8:10→8:37樋山地→9:00石鎚神社→10:23柳水庵10:49→11:31浄蓮庵11:33→12:03左右内12:20→13:09(12)焼山寺14:35→15:07杖杉庵→16:01農園ゲストハウスもりあんloft
歩行距離:17.5km+α(樋山地探索分)
歩数 :36247歩
最高気温:19.4℃
最低気温:5.3℃[徳島市]
現在は空き家風となっているが、「ゲストハウスすだち庵」は右、の看板があった。別の場所にすだち庵と微妙に名が変わって再オープンした様子。
調べてみると、個室か相部屋なのか今一つよく分からないが、一泊二食付き6500円で泊まれるようで、元歩き遍路の方がクラウドファンディングを利用して開設してくれたようである。
そのすぐ先、T字路になっている場所のちょっと奧に、本日の宿「農園ゲストハウス もりあんloft」があった。
丁度、宿の奧さんらしき方が車でやって来て、入口を教えてもらう。
裏の方から階段を上がって、二階が宿となっていた。プレハブ風の建物で、確か、農作業小屋を改装して宿にした、と話していたような気がする。
へんろ地図にも掲載されていないし、この宿の存在は全く知らなかった。
直前に偶々ネットで発見。HPもあり、メールで予約を、との事で送ってみると、すぐに返信が来て、泊まることが出来た。
結果的に、とても良い宿に泊まれて大満足だった。
本日のコースタイム
旅館吉野6:43→(11)藤井寺6:58→8:04長戸庵8:10→8:37樋山地→9:00石鎚神社→10:23柳水庵10:49→11:31浄蓮庵11:33→12:03左右内12:20→13:09(12)焼山寺14:35→15:07杖杉庵→16:01農園ゲストハウスもりあんloft
歩行距離:17.5km+α(樋山地探索分)
歩数 :36247歩
最高気温:19.4℃
最低気温:5.3℃[徳島市]