2018年03月31日

【3巡目-253】 禅師峰寺麓から、33番雪蹊寺、34番種間寺、土佐市高岡町まで 〈その4〉[2017年4月29日]


気を取り直して、「ビジネスイン土佐」の方に連絡してみる。二つの料金を提示され、安い方の部屋にし、無事予約が完了した。

休憩所にはトイレも設置されており、利用させてもらう。こちらの道を歩くお遍路さんが増えるように祈りながら、出発する。

道は広くなく、車もそれなりに通るが、それ程歩きにくさは感じない。高知駅行きのバスが通り過ぎて行く。
そこからしばらく進むと、バス待ちをしている婦人がいたので、先程バスが行ってしまったことをお伝えする。時刻を間違えて待っていたようで、出掛けるの止めるわ、ありがとう、とお礼を言われた。

コンビニもある、大きな交差点に差し掛かる。左手には、サンゴセンターという建物が見える。高知でもサンゴがあるのだろうか。

道はさらに狭くなるが、そのままコンビニ横の道を直進しようとすると、自転車のおじいさんに声を掛けられた。
種崎までの道を教えてくれる。違う道を歩いた方が分かりやすい、との事だったが、昔からの道を歩きたい、と話すと、今歩いてきた道が昔からあり、「さんだんみち」と呼んでいたそうである。

昔は、フェリーも二台あり、もっと運航していたが、造船所が無くなって本数も減ってしまった、自分もそこで働いていた、などの話を聞かせてくれた。昔話を聞くのは楽しい。  


Posted by こいったん at 23:51Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2018年03月28日

【3巡目-252】 禅師峰寺麓から、33番雪蹊寺、34番種間寺、土佐市高岡町まで 〈その3〉[2017年4月29日]


墓の多い道から交差点を渡ると、左手に林が続くようになる。潮害防備保安林、ということである。

へんろ地図では、県道14号線の黄色いラインになっている方の道を進んで行く。

サンピアセリーズの前を走っている大きな道路はここに繋がっているようで、その交差点を渡りしばらく歩くと、個人で開設しているへんろ小屋に到着した。

12年前にも一休みさせてもらった、懐かしい休憩所である。
その時、オーナーさんとも話をさせてもらい、確か県外出身の方で、遍路道沿いという事でこの場所に家を建ててへんろ小屋も作ったが、実際の遍路道は一本向こうで、あまりお遍路さんが通らない、といった話をしていたと思う。

東海図版の地図ではこの道が遍路道となっているが、一般のへんろ地図では、北側の道に赤い点線が引いてあるので、この道を通るお遍路さんは少ないのだろう。
おそらく、昔からの道は、今歩いている道かと思う。

ここで、今日の宿の予約の電話をしてみる。
「ビジネスイン土佐」か「白石屋旅館」のどちらかである。どちらにしようかかなり迷ったが、ホテルには一度泊まったことがあるので、旅館の方に連絡してみることにした。

この宿には6年前にも電話をしたことがあり、ツンとした印象だったので、それ覚悟で連絡をしてみる。
今日泊まれますか、と丁寧に話をしたつもりなのだが、「ありません」、ガチャン、と電話を切られてしまった。大ショックである。  
タグ :歩き遍路


Posted by こいったん at 23:52Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2018年03月25日

【3巡目-251】 禅師峰寺麓から、33番雪蹊寺、34番種間寺、土佐市高岡町まで 〈その2〉[2017年4月29日]


峰寺通バス停から4分歩いて、(32)禅師峰寺の麓にやって来た。ここから歩きの山道となる場所である。
ちょうど、後ろを歩いていたお遍路さんがやって来たので、あいさつを交わす。

時刻は10時過ぎ、種崎のフェリーは12時10分発に乗りたい、ということで、禅師峰寺の大師堂で打ち始めのあいさつをしてもよかったのだが、乗り遅れても困るので、先を急ぐこととした。
山の上に登るのが、ちょっと億劫だったこともあるが。

麓からお寺に向かって、手を合わせてから出発する。

今日は、昼過ぎから歩き始めて、種崎か(33)雪蹊寺の門前辺りまでを考えていたのだが、予定より少し早く歩き始めたため、(35)清滝寺の麓、高岡の町まで歩くことにした。

東海図版の地図に従って、歩を進める。
通常の遍路道より一本、海側の道へと入る。普通の歩きの方は通らない道だろう。

この道、至る所にお墓がある。お墓ロードと言ってもよいだろう。ちょっと立ち止まって見渡せば、どこかにお墓を見付けることが出来る。
なぜ、これほどに墓があるのか不思議である。

家族単位ではなく一人一人にあるのだろうと思うが、周囲にそれ程人家があるわけでは無く、これだけの人たちが過去に住んでいたということだろうか。  


Posted by こいったん at 23:53Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2018年03月22日

【3巡目-250】 禅師峰寺麓から、33番雪蹊寺、34番種間寺、土佐市高岡町まで 〈その1〉[2017年4月29日]


高知市内に早く着きすぎて、バスの時間まで1時間半もあります。
折角なので、市内中心部の方に向かい、「はりまや橋」へ行ってみることにしました。
日本三大ガッカリ名所ということで、逆に楽しく観光出来ました。

はりまや橋に立ち寄ったため、その後しばらくは、ふと気が付くと、山川豊の「アメリカ橋」をいつの間にか口ずさんでいました。

まだまだ時間が余るので、始発の高知駅からバスに乗ることとし、駅へと向かいました。商店街が続いていたり人の往来もあり、結構都会な印象です。

天気が良いので、バスターミナルの外でのんびりとバス待ちを。
空港からのバスが到着し、金剛杖らしき物を持った方が一人、降りて来ました。この方とは、(35)清滝寺の麓ですれ違いました。

ようやくやって来た、9時11分発のごめん町行きバスに乗り込みます。お客さんは数人、(32)禅師峰寺が近付くと、車窓からは4~5人の歩き遍路の姿が見られました。

9時50分過ぎに、(32)禅師峰寺近くの峰寺通バス停に到着。
今回は、ここから歩き始めました。

バス停の数十メートル後方からも、お遍路さんが歩いて来ており、さすがゴールデンウィークといった感じです。  


Posted by こいったん at 23:54Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2018年03月19日

【3巡目-249】 第25回 区切り打ち 出発[2017年4月28・29日]

25回目の区切り打ちに出立です。

金沢を夕方の6時前に出発、舞鶴若狭自動車から山陽自動車道へと入り、岡山を通り、今回は久し振りに瀬戸大橋を渡りました。

写真は吉備SAでの写真です。食事場はすいていましたが、駐車場は連休前という事もあり、車中泊の車でいっぱいでした。

四国へ入り、高知県の山の中、立川PAという所に夜中1時半過ぎに到着し、仮眠。翌朝は7時過ぎに出発、あらかじめ調べておいた、高知市内のパーキングを目指します。

面白いことに、高知市内の交差点名は、自分が見た範囲ではすべてローマ字になっていて驚きました。交差点名がGとかFになっているのです。地名は見当たりませんでした。

高知市内には、「デイパーク」と呼ばれる、日単位で借りることが出来る駐車場がたくさんあることが調べて分かりました。大変便利です。

市内中心部は普通の時間貸しですが、少し離れた住宅街にはデイパークがあちこちにあるようで、今回止めさせてもらったのがこの場所。

1日250円ですが、早朝にも関わらず、5台中、4台止められており、人気があるようで、普通の住宅街。ここに止めてもいいのかなあ、場所を変えようかとも思いましたが、利用することにしました。高知駅からは、歩いて20分ちょっとです。  


Posted by こいったん at 23:55Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2018年03月16日

【番外】 印象に残ったお寺

昨冬の記事が終わりましたので、閑話休題。


印象に残ったお寺についてです。
これまで、88の札所はもちろん、別格のお寺は途中から参拝を始め、あと出石寺・文殊院・西山興隆寺・生木地蔵の4寺で108箇所満願となります。

104寺の中で、印象に残ったお寺と言えば・・・

まだお寺の良さ、というものが分かる境地には至っておらず、どのお寺も同じ印象です。が、一か所だけ例外が。

別格第十五番「箸蔵寺」です。
ここだけは、もう一度訪ねたいという気持ちになります。

人気の無い、山の中腹から突然立派な参道が始まる。きっとここを歩くのは、数日に数人の歩き遍路だけかも。それでも、綺麗に整備されていました。

不思議な赤い屋根の橋を渡る。
玉垣には、大連の地名も見られ、過去の栄華が偲ばれました。

本殿には天狗の額が掲げられている、何とも不思議な感じがするお寺です。
このお寺から続いている、箸蔵街道も歩いてみたいですね。

皆さんの特に印象に残っているお寺はどこでしょうか?

逆に、よろしくないお寺と言えば・・・××寺ですかね。
やたらと多い注意書きに、気持ちも盛り下がってしまいます。17時になったら固く門を閉ざしてしまう所も。


次回からは、昨年のゴールデンウィークに、(32)禅師峰寺から、(37)岩本寺を越えて、土佐入野駅まで歩いた記事となります。黛まどかさんと出会いますよ。  


Posted by こいったん at 23:56Comments(0)歩き遍路 トピックス

2018年03月13日

【3巡目-248】 第24回 区切り打ち 帰宅[2017年2月20・21日]

唐浜駅に到着する。
遍路中に止めさせてもらっていた車は、ぽつんと無事に存在していた。車の周りを一周してみるが、特に変化は無く安心した。

行きは、野根から狭いグネグネ山道を通ってきたが、帰りは、素直に室戸経由で車を走らせる。
時間的にはどちらも同じくらいだった。

国道55号線経由ということで、歩いているお遍路さんを見付けることが楽しみである。
奈半利から日和佐まで、三人の歩き遍路さんが雨の中を頑張って歩いていた。

今回も、(23)薬王寺の駐車場にある「薬王寺温泉」に立ち寄り、遍路旅の疲れを癒す。
最終日の温泉は良いですね。

阿南市から徳島市にかけて、前回のようにラッシュで渋滞にはまるかと思ったが、今回はスムーズに流れている。
徳島市内のガストで夕食を摂り、鳴門ICから高速に乗り込んだ。

三方五湖PAと女形谷PAで仮眠をし、翌日午前中には金沢へと帰って来た。
[完]



本日のコースタイム
峰寺通11:45→icon18→12:02後免町12:43→19→13:37唐浜駅13:44→16:05薬王寺温泉17:03→icon17→ガスト徳島沖浜店18:57→icon17→鳴門IC→23:05三方五湖PA 21日4:44→icon17→5:59女形谷PA7:53→icon17→金沢東IC→icon17→9:26自宅  


Posted by こいったん at 23:59Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2018年03月10日

【3巡目-247】 高知市内から、31番竹林寺、32番禅師峰寺まで 〈その9〉[2017年2月20日]

(32)禅師峰寺から、通常の遍路道を下り、麓へと向かう。

峰寺通バス停から、後免町行きのバスに乗り込んだ。一人お客さんが乗っていたが、途中からは貸切となる。狭い集落内や農道のような道を通り、大変面白い。

後免町に到着する。土佐くろしお鉄道の駅がある他、はりまや橋へと向かう路面電車の始発駅となっていた。
少し離れたJRの駅に御免駅があるので、こちらは「ありがとう駅」にしよう、という、アンパンマンのやなせたかしさんによる提案の看板があった。

次の列車まで40分程あったので、駅付近をウロウロとする。
待合所のような建物の中に、お遍路さんがいたのには驚いた。軽く会釈をする。遍路道からは外れているが、どうしてこの場所にいらっしゃるのだろうか。

雨が降り出してきており、随分と大きな荷物だったから、ここで野宿するのかも知れない。
このお遍路さん、一昨日、赤野付近で見掛けた方のような気もする。それだったらほとんど距離を進んでいないことになるが。

しばらく待って、ごめん・なはり線の列車に乗り込み、唐浜駅で下車する。運転手さんが、お気をつけて、と声を掛けてくれる。随分と、愛想が良かった。


本日のコースタイム
サンピア セリーズ7:50→8:49(31)竹林寺9:22→10:53(32)禅師峰寺11:21→11:33峰寺通バス停


歩行距離:10.1km
 歩数  :18672歩
最高気温:12.2℃
最低気温:5.2℃[高知市]  


Posted by こいったん at 23:57Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2018年03月07日

【3巡目-246】 高知市内から、31番竹林寺、32番禅師峰寺まで 〈その8〉[2017年2月20日]

駐車場の方から、(32)禅師峰寺の仁王門へと入る。

ちょうど、昨日の長野県の方もやって来た。やはり早いペースである。
長野の方とは、大日寺・竹林寺・禅師峰寺、と山門の辺りでよく出会う。同じ方と二日続けて会うのは、久し振りのような気がする。
今日の予定を聞かれたので、麓のバス停から帰宅することを伝えた。

渡船場のある種崎や、(33)雪蹊寺まで歩いた方が次回の区切り打ちをしやすくなるのだが、峰寺通バス停からは、土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線の後免町行きのバスがあり、唐浜駅に止めてある車へと戻りやすいことや、二時間に一本のバスが丁度よい時間にあることもあり、ここで打ち止めとすることにした。

長野の方は参拝をさっと終え、早々に出立していった。先述の通り、(33)雪蹊寺を打ち、桂浜を観光して今回の遍路旅は終了だそうである。

納経所には、最近いくつかのお寺で見られるようになってきた。お茶や水の給水器が、ここでも備え付けられていたので、一杯頂く。

ここまで、パラパラと雨が降ることもあったのだが、本格的に降ってきそうな気配である。
最終日に雨に遭うのが恒例になってきた。まだ菅笠で防げそうな位なので、そのまま出発する。  


Posted by こいったん at 23:59Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2018年03月04日

【3巡目-245】 高知市内から、31番竹林寺、32番禅師峰寺まで 〈その7〉[2017年2月20日]

看板によれば、(32)禅師峰寺まで10~15分との事で、上って突き当りにある遍路石の場所を右に曲がれば到着出来るようである。

落ち葉に覆われた歩きの道を上る。荒れた様子も無く、歩きやすい道だった。

視界が開けてくると、遍路石がぽつんと建っている。周囲は空き地で、なぜかきれいなトイレらしき建物だけがある。これから、墓地として売り出すのだろう。

遍路札もあり、霊園の中を進み、正面に見える山が32番だそうで、確かにお寺のような建物が見えている。

こちらの道の方が、遍路石も見られ、遍路道としてふさわしいような気もするが、へんろ地図に赤い点線は入れてもらえないのだろうか。

霊園の中を道なりに進んで行くと、車道に出てきた。禅師峰寺への車の道だろうか。
少し上ると、お寺の駐車場に出て来た。通常の遍路道を歩いていると、立ち寄らない場所である。

古びた小屋にはポップコーンの良心市があり、一袋100円で売られている。また、無断宿泊禁止と貼り紙がある。ということは、許可を受ければここで野宿出来るのだろうか。  


Posted by こいったん at 23:58Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2018年03月01日

【3巡目-244】 高知市内から、31番竹林寺、32番禅師峰寺まで 〈その6〉[2017年2月20日]

ゆるやかな上り道となる。
住宅が見えなくなった頃、道路脇に立派な遍路石があった。

竹藪の中に入って行く道があったので突入してみると、すぐにまた遍路石があった。
東海図版の地図でのオレンジ色の点線部分になるのだろうか。その先にきっと道があったのだろうが、それ以上進めなかった。

車道に戻って少し進むと、住宅街が現れた。大きなスーパーもあり、車が出入りしている。
静かな田舎道を歩いていたはずなのだが、急に都会へ入ったみたいである。

突き当りを左折すると、交番や小学校があり、学校は休み時間なのか、運動場は賑やかである。
この十市小学校の横を曲がるように地図には書かれている。

道しるべも無いのでこの道で大丈夫なのかなあ、という気にもなるが、突き当たりに何か石の柱っぽいものや看板などが見えている。

小学校の正門前を通り進んでみると、やはり遍路石があった。大正時代のもので、禅師峰寺への道を案内していた。

看板は木の葉に覆われていたが、禅師峰寺までのウォーキングコースを表す、地元の方によるものだった。これで間違いなく、お寺まで行けるということだろう。もしかしたら通行出来ないのでは、と少し心配していた。  


Posted by こいったん at 23:59Comments(0)お遍路 第三拝(高知)