2016年11月27日

【3巡目-121】 19番立江寺から、阿千田越え、番外取星寺、坂本まで 〈その13〉[2016年5月7日]


チェックインの時に、明日の宿について聞かれた。「民宿 碧」さんを考えている、と話をすると、こちらで電話しておきます、と言ってくれた。

一般の遍路道からは少々外れ、へんろ地図には掲載されていないが、加茂谷にあるという宿で、「かも道」を尋ねるには、ちょうど良い場所にある。

宿の方に次の宿の予約をしてもらうのは初めてのことだったので、うれしかった。電話が苦手なのである。

早い時間の到着にも関わらず、すぐに入浴出来るようにしてくれた。
その前に洗濯機を回す。洗濯機・乾燥機とも4台ずつあって、混雑時でも助かるだろう。
お風呂は、洗い場が五つほどある広さの上、お湯が噴き出して循環しており、ゆっくりと足を伸ばしてくつろげるお風呂だった。

早い時間の到着だったが、書き物をしたりテレビを観ているうちに、あっという間に時間が過ぎていった。

宿の方から、「民宿 碧」さんが、偶々都合でお休み、という話があった。これは、大騒動である。

この先、(22)平等寺まで、宿なし区間になってしまったこともあり、「民宿 碧」さんを当てにしていたのである。
ここから、宿の方と、明日の計画を必死に立てることになった。

自分の予定にもこだわりがあって、どうしても南北朝時代の遍路石があるという「かも道」と、(21)太龍寺からは、11年前に足を引き摺りながら歩いた懐かしい、メインルートにもなっている一般の車道を歩きたいと考えていた。

この両方をクリアしつつ、宿を確保する、という難しい作業となった。  


Posted by こいったん at 19:15Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2016年11月22日

2016秋 歩き遍路 トピックス

三日間の歩き遍路に行って来ました。

晩秋に遍路をするのは初めてですが、11月の後半にも関わらず随分と暑くて、半袖になって歩きました。それでも汗が噴き出してきます。山道では、夏のように汗だくになりました(もしかして男の更年期か?)。
歩いている方は、あまり見掛けませんでした。

では、今回の遍路旅を、簡単に紹介します。

1日目[11月19日]は、高知県東洋町生見に車を止めて出発。
どこまでも続く舗装道路と太平洋だけを見ながら歩きます。

青森県から来られたお遍路さんと、久しぶりの抜きつ抜かれつの歩きとなり、楽しかったです。
雨の予報でしたが、幸い、小雨がぱらついた程度でした。

この日は、25㎞ほど歩き、「民宿椎名」に泊まりました。


2日目[11月20日]は、室戸岬の遊歩道や灯台まで丁寧に周りました。

日曜日なので、観光客の姿が多く見られましたが、黙々と歩き続けます。

この日は頑張って40㎞ほど歩き、「ホテルなはり」に泊まりました。到着は夜の7時となりました。





3日目[11月21日]は、雨降りのつらい日となりましたが、あと半日、頑張ります。

(27)神峯寺を参拝し、麓のバス停から帰宅しました。

東洋町の生見まで、バスで2時間、料金は2470円もかかりましたが、三日間歩いた道のりをバスで辿りました。

これだけの距離を歩き切ったのか、とバスに揺られながら感動していました。ロマンを感じます。

薬王寺温泉で遍路旅の疲れを癒し、今日の昼前、金沢へと帰って来ました。  


Posted by こいったん at 13:08Comments(0)歩き遍路 トピックス

2016年11月17日

【3巡目-120】 19番立江寺から、阿千田越え、番外取星寺、坂本まで 〈その12〉[2016年5月7日]


今日中に、別格の慈眼寺を打つかどうか、歩きながら考えていたが、なかなか決まらない。標高がある(550m)札所なので、時間が読めない。

このまま宿に直行すれば早過ぎるし、かといって[3]慈眼寺に向かうと、宿入りが夕方6時を過ぎそうである。
明日の宿のことも考えておかねばならず、難しい所である。

頑張れば慈眼寺まで行けるのかも知れないが、昨晩は四国への移動日でもあり、あまり眠っていないことからも、力が今一つ湧いてこない。

農協のバス停の休憩コーナーを出発する。本日の宿、「ふれあいの里さかもと」へは、要所に看板が立っており、道に迷うことはなかった。

古い遍路石を所々で観ながら、歩みを進めていく。

昔からの集落を抜け、案内板通りに進む。
急な坂道を上り、今日これからどうするか決まらないまま、「ふれあいの里さかもと」に到着してしまった。

時刻は午後2時半である。道の駅「ひなの里かつうら」からは、2時間15分程だった。
さて、どうしようか。とりあえず、宿に一旦入ることにした。

受付の方の話しぶりでは、この時間からの慈眼寺は遅すぎ、といった感じだった。あっさりと諦め、今日はここで打ち止めとすることにした。
これまでの歩き遍路中、最速時間での宿入りである。  


Posted by こいったん at 19:46Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2016年11月12日

【3巡目-119】 19番立江寺から、阿千田越え、番外取星寺、坂本まで 〈その11〉[2016年5月7日]

その少し先、大きめの橋の欄干には、(20)鶴林寺への歩き遍路道、と書かれた、大きな看板が掛けられていた。

ここから鶴林寺へと向かうのは、別格の慈眼寺を参拝したお遍路さんだけかと思うが、それにしても立派である。官製の看板だろうか。

明日は、ここから鶴林寺へと上る予定である。

橋からは、「民宿かえで」が見えていた。残念ながら、廃業されたようである。

橋を渡るとすぐに旧道へと入る。住宅が立ち並び、所々に小さな商店などの事業所がある、細い道である。

昔話でしか聞いたことが無い、現役の小さな鍛冶屋さんがあり、中で作業している様子が見えた。今時、鍛冶屋さんとは、却って斬新である。

住宅が途切れてきた辺りで、大型の路線バスが後ろからやって来て、驚いてしまった。こんな狭い道がルートになっているようである。

「与河内農協前」というバス停がある。
農協自体は、とっくに営業はしていない様子であった。休憩コーナーと書かれた看板が、ユニークな感じがする。古い木のベンチが置かれていたので、ここで一休みさせてもらった。  


Posted by こいったん at 22:08Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2016年11月08日

【3巡目-118】 19番立江寺から、阿千田越え、番外取星寺、坂本まで 〈その10〉[2016年5月7日]


県道16号を淡々と進む。
以前は見掛けなかった、新しい食堂が出来ていた。名前は忘れてしまったが、お遍路さん歓迎、となっており、遍路衣装でも入りやすそうだった。
この辺りでお腹がすいた時には、利用出来そうである。

(20)鶴林寺や「金子や」さん方面への分岐となったが、そのまま県道を進み、「道の駅ひなの里かつうら」へとやって来た。連休中ということもあり、かなりの賑わいだった。
ここには「ヘンロ小屋第11号勝浦」がある。軽く一休みさせてもらい、すぐに出発した。

少し先にホームセンターのコメリがあり、持参し忘れた、デジカメの充電器をダメ元で探しに入ってみた。店内をくまなく探してみたが、やはり見当たらなかった。

諦めて外に出ると、先程までの強い日差しは消え、雲が広がっていた。

道の駅を過ぎると、勝浦町の中心部らしき場所となる。人影はほとんどない。銀行脇のフェンスに、遍路札がぶら下がっていた。
ここからも、鶴林寺へ行けそうである。へんろ地図では、勝浦郵便局の辺りからもう少し先となり、地図には赤い線が引かれていない。ここから上がって行くお遍路さんはほとんどいないだろう。  


Posted by こいったん at 19:42Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)

2016年11月03日

【3巡目-117】 19番立江寺から、阿千田越え、番外取星寺、坂本まで 〈その9〉[2016年5月7日]


このローソンは、前後にお店が少ないことから、歩き遍路利用率がかなり高いだろう。
ベンチなどあれば、ゆっくり出来そうである。

ここで、スパゲッティやアイスコーヒーを買い、駐車場の片隅の地べたに座り込み、食事とした。
大きな声では言えないが、酎ハイを一本、コッソリと飲む。昼間のお酒は美味しい。

朝方は肌寒かったのだが、空は晴れてきて、暑くなってきた。ここで、半袖となる。
止まっている車からは、青年が痴話喧嘩をしているような声が聞こえてきて、何とものどかである。
朝食兼昼食を終えて、ようやくお腹が満たされて、気持ちも落ち着いた。

ローソンを出発する。すぐに、温度表示計があり、24℃となっていた。
真夏の涼しい時と同じくらいの温度なので、かなり暑くなっていると言っていいだろう。

勝浦川とその流域で、視界が広がった。丘を越えてきたこともあり、開放感がある。

すぐに、柳原というバス停があり、そこに立派な遍路石があった。
しばらくは歩道のある道だったが、町の中に入ってくると、歩道は無くなるので、車に気を付けなければならない。

二巡目の時にも感じたのだが、やはりこの町は少々埃っぽい。砂塵の回収車が出ていないのだろうか。  


Posted by こいったん at 20:08Comments(0)お遍路 第三拝(徳島)