2014年02月26日

【337】歩き遍路38日目〈11〉[2012年6月19日]

国道から右手の道に入る。古い遍路石があり、お馴染みの手のマーク、そして雲辺寺・箸蔵寺と書かれている。

今日はたくさんの遍路石を見掛けたが、雲辺寺はともかく、別格の[15]箸蔵寺が何度も登場してくるのはなぜだろうか。
昔は、参詣客がかなり多いお寺だったに違いない。

すぐに歩きの山道となった。地図を見る限りでは、車道をショートカットする短い道かと思っていたが、随分と長い山道に感じた。
もしかしたら、どこかで道を間違えて(66)雲辺寺へと向かっているのではないか、と大いに不安になってしまったが、住宅が見え、車道に合流し、一安心した。地図で見るよりは曲がりくねった道だったのかも知れない。

程なくで、愛媛県と徳島県の県境となっている、境目峠にたどり着いた。
(66)雲辺寺の辺りは徳島県に属している。ここで、一時的にも徳島県に入るのは、不思議な感じがする。

この道がかつての国道だったようで、国道192号線の朽ちかけた標識が残されていた。石碑もある。

峠付近には、雲辺寺に向かう「境目峠道」の分岐があった。
開けた感じの山裾の道を歩いていき、境目トンネルの反対側に到着した。境目峠の道は、予想以上に長く、疲れてしまった。  


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2014年02月24日

【336】歩き遍路38日目〈10〉[2012年6月19日]

一巡目の時にも、この別格14番の常福寺(椿堂)に立ち寄ったので、何となく覚えがあった。
集落の一角にお寺があり、トイレだけお借りして後にしたような気がする。

ここには男性のシンボルを象った石仏があったと記憶していたが、見当たらなかった。違うお寺だったかなあと思ったが、今日この後泊まった「民宿岡田」のご主人から、見てきた?と聞かれたので、やはりこの常福寺だったようだ。どこにあったのだろうか。

納経してもらうが、納経代をサービスしてくれた上、缶コーヒーのお接待まで頂いた。別格の数珠を購入して、[14]常福寺(椿堂)を出発した。

国道192号線の広い道路に出た。この道は幹線国道になるのだろうか、意外と交通量が多い。これから山を越えます、といった雰囲気が感じられる道である。

国道沿いには、真新しいヘンロ小屋「第37号しんきん庵・法皇」が出来ていたが、休憩せずに先へと進む。

ドンドンと山深くに入って行く。(66)雲辺寺へは、へんろ地図にも書かれているが、三つのルートがあるようである。地図では①となっている、「曼陀峠道」ルートの分岐があった。このルートが旧来の遍路道と書いてあるので、いずれは歩いてみたい。

前回は「境目トンネル」を経由して民宿岡田に泊まったので、今回は「境目峠」を歩いてみるつもりである。写真の道しるべが現れたので、道路を横断して、進行方向右手の方に入って行った。  


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2014年02月22日

【335】歩き遍路38日目〈その9〉[2012年6月19日]

午後1時半過ぎ、休憩場所に考えていた、平山にある「ゆらぎ休憩所」に到着した。
雨降りの日に屋根付きの休憩所は、本当に助かる。その上、トイレまで設置してくれている。

休憩所には、前回は見なかった張り紙が。「告」~利用される遍路の皆様にお願い~と書かれている。
こういった張り紙はあまり気持ちの良いものではないので、マナーを守ってみんなが利用してくれることを願うばかりである。

これまでの雨と何度か地面に落としてしまったために、デジタルカメラが壊れてきたようだ。カメラの中に水が入り込んで、写真に白いモヤが入ってしまった。
この先、度々このようになり、電池の消耗も早くなって、思うように写真が撮れなくなってしまった。

「ゆらぎ休憩所」で20分ほど休ませてもらってから出発した。へんろ地図に「半田休憩処」と書いてあるが、ここの事なのか、別に休憩所があるのかは分からない。

谷間を下っていく。大回りの車道を短絡する歩きの道も、忠実に辿る。少々濡れても、もう構わない。

見覚えのある休憩所がある。先程休んだばかりなのでパスするが、誰かが座っていると思ったらマネキンの人形だった。

高知自動車道をくぐる。へんろ地図を見ると、この辺りは高知自動車道の他、松山自動車道、徳島自動車道が交わっている場所である。歩いている道は田舎道だが、四国の道路交通の要となっている場所にあたるのかも知れない。
そう言えば、ここは四国中央市である。

時折民家が現れる道を進んでいき、[14]常福寺(椿堂)に到着した。  


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2014年02月20日

【334】歩き遍路38日目〈その8〉[2012年6月19日]

[13]仙龍寺の建物を出て、周囲を散策する。幽玄な雰囲気の漂う、素晴らしいお寺である。

本来歩いてくるはずらしき道も発見したが、戻って確かめる時間もないので、寺を出て先へと進む。

坂道を下ると、一般の車道に出た。国道319号線のようで、交通量は少ないが、市営バスが通り過ぎていった。バス利用も可能なようだ。

分岐があり、国道を離れ、引き続き新宮ダムに沿った道を進む。どちらを進んでも堀切トンネルに出るようだが、こちらの道の方が距離が短いようである。

ほとんど通る車もなく、家がポツリポツリとある程度である。一匹の犬がしばらくの間、一定の距離を保ちながらついてくることがあった。遍路犬のようでおもしろい。

[13]仙龍寺から約1時間で、堀切トンネルの入口に到着した。
二車線の幹線道路風だが、車は少ない。トンネルは1㎞以上の長さだったが、偶にしか車は来ないので、ちょっと遊んで車道の真ん中を歩いてみたりした。怖い思いをすることもなく、通過した。

トンネルを抜けると、麓は雨と霧で煙り、視界がきかなかった。つづら折の車道を下っていくと、平山の集落にたどり着いた。自販機があったので、この先にあるはずの休憩所で飲むための缶コーヒーを買った。  


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2014年02月18日

【333】歩き遍路38日目〈その7〉[2012年6月19日]

(65)三角寺から歩いて3時間という看板があったが、ゆっくりと休憩せずに歩き続けていたので、約2時間で[13]仙龍寺に到着した。

建物内に入ると、靴を脱いで参拝する形式だった。
全身ずぶ濡れ状態なので、入り口のソファで一旦休憩する。身体の体熱のおかげか、体中があっという間に乾いていく。

自販機もあったので、三島のコンビニで買ったおにぎりを食べたりと、腹ごしらえをした。寺前に車が止まっていたが、人の気配は全くせず、静寂である。

建物内を奥の方へと静かに進み、室内にある本堂へ。畳敷きだったので、座って読経した。

このお寺は、ご本尊が弘法大師なので、本堂のみで大師堂は無いということである。ご本尊が弘法大師というお寺もあるようだ。

参拝を終え、さて納経だが、納経所をはじめ建物内に人影がなく、声を掛けても誰も出てこない。どうしようか、電話を掛けようかなどと思案していると、ひょっこり住職さんらしき方が現れ、納経してもらった。
自分より少し年上くらいの、まだ若い方だった。

一頻り話をする。この、台風が来ている悪天候時に、山越えの遍路道から来たことで、お叱りを受けるかな、と心配していたが、気さくな方だったので大丈夫だった。  


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2014年02月16日

【332】歩き遍路38日目〈その6〉[2012年6月19日]

[13]仙龍寺の奥の院らしき場所から、道しるべに従って、歩きの道を進む。

なぜか、急に道が悪くなってきたような気がする。道を間違えたのかとも思ったが、真新しい「遍路道」と書かれた標識もある。今まで歩きやすい道が続いていたのだが、ただの山道に入った感じがした。

これは昔の道じゃない、という言葉がずっと頭の中をよぎっていた。

右手に大きな滝が見えた。他の人の遍路紀行に、このような滝があったと書いてあっただろうか。不思議に思いながらも、近付いてしばし見学する。
折からの雨のためか、立派な滝の姿である。

滝の水が大きな川となって流れている。普段は軽く跨げるであろう川が、増水しており、渡れそうにない。
仕方がないので開き直って、靴のまま歩いて川を渡った。もう既にずぶ濡れだったので、同じである。

この先、崖崩れで危険な場所があるはずで、どんな状態なのか確かめてみたかったのだが、まだかな、と思いつつ進む。この、少々歩きにくい山道が随分と長く感じだ。

眼下に期せずして、[13]仙龍寺の建物が見えてきた。特徴のある立派な建物であるが、あの崖崩れの場所はどこだったのだろうか。

後で調べて分かったことだが、途中から本来の遍路道を外れ、危険な場所を避けるルートに誘導されて、[13]仙龍寺にやって来たようであった。  


Posted by こいったん at 20:25Comments(0)お遍路 第二拝(愛媛)

2014年02月15日

2014冬 歩き遍路 トピックス(2)

3日目[2月10日]は、昨日頑張ったので、朝はゆっくりと出発です。

写真は白鳥温泉。腰など身体が痛いので、贅沢にも朝風呂を堪能しました。誰もいません。

今日は、東海図版の地図に従って歩いて行きます。東照寺や白鳥神社に参拝です。

この日は、「ビジネスホテルオーシャン引田」に泊まりました。


4日目[2月11日]最終日は、大坂峠経由で(3)金泉寺を目指します。(1)霊山寺には戻りませんでした。

今日は気温が低くて風が強く、大変寒いです。大坂峠の上の方は一部凍っており、手を地面につけて上る場面も。
天気は良かったので、引田方面の眺望は素晴らしかったです。

(3)金泉寺の前で、今回初めて、歩き遍路さんを見掛けました。境内にももう一人、参拝に時間が掛かっています。きっと初めての遍路なのでしょう。

この4日間、黄色いロウバイやピンクのウメの花が目に付き、何ともきれいでした。金沢よりは季節の進みが早く、冬ではありますが「花へんろ」という印象でした。

日常生活に戻り、あの歩いていた時間は何と幸せな時間だったのかと、改めて実感しています。


次回の更新は、別格13番仙龍寺へ向かう話に戻ります。  


Posted by こいったん at 22:45Comments(0)歩き遍路 トピックス

2014年02月13日

2014冬 歩き遍路 トピックス(1)

1日目[2月8日]は、高速志度バスストップから、コミュニティバスで、写真の「道の駅ながお」に向かいました。

話好きで親切な運転手さんで、幸先の良いスタートとなりました。
今回は、ここから歩きます。

(88)大窪寺への遍路道に入ります。雪が降りしきる中、新雪の上を歩いて行きますが、上り坂ということもあり、汗びっしょりとなりました。
雪の登りは大変です。車道に合流した時には、天国のように感じました。

多和からは塩江方面に向かい、この日は「奥の湯温泉」に泊まりました。


2日目[2月9日]は、別格20番大滝寺を目指します。出会う人も車も無い道を進みます。

写真は大滝寺の少し手前、県境の峠付近です。積雪は30cmくらいでしょうか。帰りに歩いた道、夏子ダム方面への入口です。
わざわざ歩いて行った大滝寺にも関わらず、別格の念珠を買うのを忘れてしまいました。

88番門前の宿に泊まろうと思っていたのですが、電話がつながらず、「白鳥温泉」まで足を伸ばすという、過酷な一日となりました。
焼山寺を越えて大日寺まで歩いた感じでしょうか。それも半分は雪道ですから、よく歩けたな、です。

実はこの日、4人もの方から、「車に乗らないか」、と声を掛けてもらいましたが、全てお断りしてしまいました。
そこまでして歩くことにこだわるべきなのか、もう少しよく考えてみなければ、と思いました。  


Posted by こいったん at 21:25Comments(2)歩き遍路 トピックス

2014年02月12日

歩き遍路 2014年冬 帰宅しました。

2月8日(土)から11日(火)までの4日間、四国を歩いてきました。

「おへんろ交流サロン」向かいの「道の駅ながお」から出発、別格20番の大滝寺や白鳥神社を参拝し、(3)金泉寺で打ち止めとしました。

ものすごい雪で、普通の靴はリュックに入れて、長靴を履いての出発となりました。この長靴が無ければ、歩き終えることは出来なかったと思います。

また少しずつ、トピックス的に紹介していきたいと思います。  


Posted by こいったん at 11:57Comments(2)歩き遍路 トピックス

2014年02月06日

歩き遍路 【第二拝】の記録 [2011年2月~2012年6月]

第二拝の記録をまとめてみました。

宿泊数は通し打ちをしたものと仮定して通算しています。「〇泊目」となっているのが、実際に泊まった宿です。別格を半分ほど回って、1199kmとなりました。

これは地図上の距離なので、別格の分を引いて、実際に歩いた距離を考えると、ほぼ1200km、四国を歩いて一周すると約1200kmと言われていますが、その通りとなりました。


第1回 区切り打ち‥‥2011年2月11日~14日
(1)霊山寺→(13)大日寺まで

 1泊目‥安楽寺宿坊            16.3km
 2泊目‥旅館吉野              21.7km
 3泊目‥植村旅館             24.1km
 4   ‥(13)大日寺            11.1km            
                                      計 73.2km


第2回 区切り打ち‥‥2011年4月29日~5月1日
(13)大日寺→(21)太龍寺まで

 5泊目‥ホテルサンシャイン徳島    13.6km
 6泊目‥金子や              25.3km
 7   ‥(21)太龍寺            10.2km             
                                      計 49.1km


第3回 区切り打ち‥‥2011年7月2日~3日
(21)太龍寺→[4]鯖大師まで

 8泊目‥山茶花              11.6km
 9   ‥[4]鯖大師              42.1km              
                                      計 53.7km


第4回 区切り打ち‥‥2011年8月12日~16日
徳島県牟岐町→[4]鯖大師→(28)大日寺まで

 10泊目‥みなみ旅館           11.6km
 11泊目‥ロッジ尾崎            33.0km
 12泊目‥蔵空間茶館            29.9km
 13泊目‥浜吉屋               28.2km
 14   ‥(28)大日寺           35.3km            
                                      計 138.0km


第5回 区切り打ち‥‥2011年9月10日~11日
(28)大日寺→(35)清滝寺→高知県土佐市高岡まで

 15泊目‥サウスブリーズホテル     29.9km
 16泊目‥ビジネスイン土佐        27.4km            
                                      計 57.3km


第6回 区切り打ち‥‥2012年4月6日~25日
高知県土佐市高岡→(36)青龍寺→(62)宝寿寺まで

 17泊目‥国民宿舎土佐           11.3km
 18泊目‥民宿あわ              19.8km+巡航船
 19泊目‥岩本寺宿坊             30.5km
 20泊目‥ネスト・ウエストガーデン土佐  35.0km
 21泊目‥安宿                 23.5km+伊豆田峠
 22泊目‥民宿足摺はっと          26.1km
 23泊目‥民宿叶崎              29.7km
 24泊目‥米屋旅館              33.6km
 25泊目‥山代屋旅館             32.5km
 26泊目‥宇和島オリエンタルホテル    40.4km
 27泊目‥まつちや旅館            23.9km
 一日中断‥チェックイン松山          0.0km
 28泊目‥うめたこ旅館            23.5km
 29泊目‥ゑびすや旅館           24.8km
 30泊目‥ガーデンタイム           33.1km
 31泊目‥松山ユースホステル       29.0km
 32泊目‥太田屋ビジネス旅館        24.3km
 33泊目‥笑福旅館               29.5km
 34泊目‥栄家旅館              30.2km
 35   ‥(62)宝寿寺             22.6km           
                                      計 523.3km


第7回 区切り打ち‥‥2012年6月17日~28日
(62)宝寿寺→(88)大窪寺→與田寺まで

 36泊目‥西条国際ホテル           14.7km(中萩まで)
 37泊目‥ビジネス旅館ろんどん荘      29.1km(中萩より)
 38泊目‥民宿岡田               26.6km[仙龍寺経由]
 39泊目‥民宿岡田                33.8km[箸蔵寺経由]
 40泊目‥観音寺駅まで ※車中泊        26.8km[萩原寺経由]   
 41泊目‥門先屋旅館             26.1km[海岸寺経由]
 42泊目‥善通寺宿坊             30.0km[神野寺経由]
 43泊目‥国分駅まで ※車中泊         28.8km
 44泊目‥パレス高松              19.0km(鬼無駅まで)[香西寺経由]
 45泊目‥栄荘                   31.9km(鬼無駅より)
 46泊目‥白鳥温泉                29.2km
 47   ‥與田寺                 8.4km           
                                      計 304.4km

明日から1年8ヶ月ぶりに遍路に行って来ます。別格20番大滝寺や白鳥神社への道を歩いてみたくなりました。大坂峠の眺めはきっと素晴らしいでしょう。
歩き遍路二巡目は與田寺で満願となったのですが、これはその続きと考えるべきなのか、三巡目の始まりか。
天気予報では雪の予報が‥‥大滝寺、大丈夫かなあ。



[2014.5.7追記]

第8回 区切り打ち‥‥2014年2月8日~11日
道の駅ながお→[20]大滝寺→(3)金泉寺まで

 48泊目‥奥の湯温泉               22.7km
 49泊目‥白鳥温泉               35.4km
 50泊目‥ビジネスホテルオーシャン引田  22.2km
 51   ‥(3)金泉寺              10.2km
                                      計 90.5km  
タグ :歩き遍路


Posted by こいったん at 22:25Comments(0)歩き遍路 第二拝の記録

2014年02月04日

【331】歩き遍路38日目〈その5〉[2012年6月19日]

峠には、首のないお地蔵さんと、奥の院までの距離が書かれた、手作り風の看板があった。

雨の峠で少し休んでから、下りの道を進む。上りの時と同様、次々と現れる丁石を励みに前へと歩いていった。歩きやすい道が続いている。

ずっと森の中を歩いてきたが、鉄塔があり、日の当たる明るい場所に出てきた。
脚が覆われるくらい草が生い茂っている。何となく道の跡が分かるくらいだ。ここにも草刈お接待の鎌があったのだが、これを刈り取るには相当の時間が掛かりそうである。この悪天候では草を刈る意欲が湧かず、申し訳ないがそのまま進んだ。

当たり前の事なのかもしれないが、日がよく当たる場所に草がボーボーに生えてしまうということに、初めて気が付いた。

さらに道を下っていくと、舗装道路に出て、隠れ家的な集落に着いた。人の姿は見えないが、誰かが生活している雰囲気はある。

すぐに歩きの道へと戻る。
森の中に、広い神社のような場所が突然、あらわれた。ここが[13]仙龍寺の奥の院だろうか。

随分と荒れた感じがするが、変わった石段があったり、「箸蔵寺」や「雲辺寺」の文字が入ったへんろ石もあるなど、古い歴史が感じられる、不思議な場所である。
この場所から、雲辺寺方面への道が続いているのだろうか。
「仙龍寺」と書かれた石柱もあるが、まさかここが[13]仙龍寺ではないだろう。

この辺りは、もう一度天気の良い時に訪問して、じっくりと歩いてみたい場所である。  


Posted by こいったん at 20:15Comments(0)お遍路 第二拝(愛媛)

2014年02月02日

【330】歩き遍路38日目〈その4〉[2012年6月19日]

暗い森の中を歩き続ける。雨は降り続いているが、山の中だからだろうか、風は強くない。まだ午前中だが、写真では夜のようだ。

きっと、この冷たい雨の森の中を歩いているお遍路さんは自分一人だけだろう。そう思うとさみしくなってくる。
そんな時励ましてくれたのが、次々と現れる「丁石」だった。約100mおきに、見事に残っていた。時折心の中で、この丁石に声を掛けながら、山道を進んだ。

少し開けた場所に出ると、草刈りお接待の鎌が置いてある場所に出た。高知県の足摺岬手前、伊豆田峠以来だろうか。
この時は、刈るほどの草は生えていなかった。

それにしても、歩きやすい、素晴らしい土の道が続いている。古の人たちの多くがこの道を歩き続けて、踏み固められて歩きやすくなったに違いない。

突然、舗装道路に合流する。コンクリートの人工物が見える。キャンプ場の跡のようだ。
すぐに歩きの道に戻る。

(65)三角寺を出発してちょうど1時間、峠らしき場所にたどり着いた。
この雨では、座って休むわけにはいかず、しゃがんで一休みするしかなかった。  


Posted by こいったん at 10:36Comments(2)お遍路 第二拝(愛媛)