2016年12月29日
【3巡目-129】 別格3番慈眼寺、20番鶴林寺、かも道、21番太龍寺麓まで 〈その6〉[2016年5月8日]
(20)鶴林寺への歩きの山道の手前まで、宿の方に送ってもらった。
記念写真を撮らせてもらい、お別れする。
山道への入口には、新しい看板の他に古い遍路石があった。このルートも昔からの道のようである。
単に、歩ける道を遍路道に指定しただけなのかと思っていた。
この後も、年季の入った遍路石がいくつも残されていた。
[3]慈眼寺を参拝したお遍路さんが歩いた遍路道になるのか、それとも、「金子や」さんからの道が新しい道で、こちらが昔からの遍路道ということなのだろうか。
勾配のある上りが続き、何度か息を整えながら進む。
「金子や」さんの道よりもきつい印象だ。
役所が設置したのだろうか、立派な案内板が随所にあり、まるでこちらがメインルートのようである。
山道の入口から1時間弱で頂上に到達すると、目の前が(20)鶴林寺の山門であった。
(60)横峰寺への取り付けとよく似ている。
何組も参拝客が来ており、結構賑わっている印象である。そして、久し振りに歩き遍路さんを見掛けた。3人はいただろうか。
昼の12時過ぎだったのだが、なぜこの時間にここにいるのか、この時間からでは(22)平等寺にはたどり着けないはずだが、宿はどうするのか、とても気になった。
2016年12月25日
【3巡目-128】 別格3番慈眼寺、20番鶴林寺、かも道、21番太龍寺麓まで 〈その5〉[2016年5月8日]
[3]慈眼寺から1時間10分で、「ふれあいの里さかもと」に戻って来た。行き帰りとも、頂いた地図の所要時間とほぼ同じである。
10年ほど前ならきっと、こうした所要時間よりは随分と早く、今回なら30分は早く戻っていただろう、と少々落ち込む。
宿に顔を出すと、冷たいお茶を出してくれた。
再び、本日の行程を聞かれる。どこまで歩けるのか分からないので、まだ決まっていない。
阿南市の中心部や橘付近へバスで戻るかも知れない、と話をすると、わざわざその地域にあるホテルを調べて書き出してくれた。
また、宿の方が知り合いに連絡を取ってくれ、(20)鶴林寺の麓から、「かも道」入口の加茂谷の集落まで送迎してくれる、という人まで見つけてくれた。
「かも道」を歩くと、普通に遍路道を進むよりは1時間、余計に掛かるからである。
もし送迎して欲しいなら連絡して下さい、と至れり尽くせりでした。
宿の方に、車で鶴林寺の麓まで送ってもらう。
以前に歩いた「金子や」さんからの道ではなく、昨日見掛けた、横瀬橋からの遍路道を歩きたかったので、橋を渡った所で降ろしてくれるようにお願いすると、少しでも時間短縮を、と橋を渡って右折し、車で行ける所まで行ってくれた。
ほんの少しだが、車で移動することになり、歩き繋ぐことが途切れてしまうことになった。ただ、三巡目に入り、車お接待も受けることに決めていたので、ここは快く好意を受けることにした。
2016年12月21日
【3巡目-127】 別格3番慈眼寺、20番鶴林寺、かも道、21番太龍寺麓まで 〈その4〉[2016年5月8日]
[3]慈眼寺の本堂で参拝し、来た道を戻る。
行きも帰りも、数組の参拝客とすれ違った。別格にしては、人の気配がある印象である。
GW中ということがあるのだろう。
大師堂がある元の場所へと戻って来た。
境内のベンチで、ゆっくりと休ませてもらう。住職夫妻だろうかが出て来て、家族連れを見送っている。GWで帰省してきたお子さん夫婦だろうか、と勝手な想像をする。
大師堂横の建物が自由に入れるようになっていたので、中の方へ。
「護摩木」が置いてあり、1本200円と手頃な値段だったので、「心願成就」と一筆書かせてもらい、奉納させてもらった。
[3]慈眼寺を出立する。
来た道をまた戻ることになるのだが、変化に富んだ遍路道だったこともあり、まだ歩いたことが無い道を進んでいる感じがする。
道しるべがしっかりしており、帰りも道に迷う心配は無かった。
林の中を進みながらも、時折、視界が開けて、雄大な景色が現れる。遠くにダムも見えていた。
先程の、急斜面に建つ家の前を通ると、子供たちがいて賑やかだった。このような場所に子供が住んでいるのは、今の時代には滅多に無い事だろう。きっと、帰省中に違いない。
2016年12月17日
【3巡目-126】 別格3番慈眼寺、20番鶴林寺、かも道、21番太龍寺麓まで 〈その3〉[2016年5月8日]
休憩所を出て、石畳の急坂を上る。
大きな岩を削って道を作った箇所があり、岩の下を通るような場所もあった。
程なくして、写真の車道に到達した。ここからは、舗装路を歩くのみである。
20分程で、[3]慈眼寺に到着した。宿からは、1時間30分だった。
門前まで来ると、少し上にあるお寺の境内からおばさんが顔を出して、「穴禅定」行く?、と声を掛けてきた。行きません、と返事をする。
その後、家族連れらしきグループが、案内の方に連れられて山の方へと向かっていくのが見えた。
「穴禅定」は慈眼寺境内から少し山手にあるようで、少々急ぎ気味だったこともあり、考えもしていなかった。
境内に入ると、ここは大師堂で、本堂はまだ先、との事だった。本堂へと向かうが、ここからの道がきつかった。10分ほどではあったが、急な上りが続いていた。
「ふれあいの里さかもと」で頂いた地図に、「本堂+10分」と書いてあったが、このことだったようである。
息を切らせながら歩き、ようやく本堂のある場所へと到着すると、声が聞こえてくる。穴禅定に挑む家族連れが注意事項を聞いているようであった。
本堂と穴禅定の入口が同じ場所だったとは。
これだったら、体験してみるのも一考だったかも知れない。ただ、狭い場所に耐えられるか、も自信が無い。
2016年12月13日
【3巡目-125】 別格3番慈眼寺、20番鶴林寺、かも道、21番太龍寺麓まで 〈その2〉[2016年5月8日]
林の中の歩きの道、視界が開ける場所に出て車道歩き、を繰り返す、変化に富んだ、退屈しない道行である。
標高のある札所ではあるが、急な上りは少なく、少しずつ高度を上げていく印象である。
本当にきついのは、お寺に着いてからであった。
遥か彼方の山の頂上に、風力発電らしきプロペラが見える。
(12)焼山寺からの、「玉が峠」を過ぎてからの道でも谷の向こうにプロペラが見えていたが、同一の物を反対側から見ているのかも知れない。
全く車が通らない広域農道の無味乾燥な道を進み、再び山道へと入る。
しばらくは農道のような道で、頂いた地図には農家がある、となっているが、跡形もなく消えていた。
歩きの山道となった所で、休憩所の看板があり、古い作業小屋があった。
このような人の気配が無い場所の休憩所、きっと中は汚れてしまっているだろう、と思いつつ、中に入ってみると、結構小ぎれいだった。
誰か、定期的に整備してくれている人がいらっしゃるに違いない。
遍路ノートがあったのでパラパラとめくってみると、少ないながらも利用したお遍路さんの言葉が書かれていた。
2016年12月09日
【3巡目-124】 別格3番慈眼寺、20番鶴林寺、かも道、21番太龍寺麓まで 〈その1〉[2016年5月8日]
朝食は6時半からだった。別格の慈眼寺に向かうのは自分だけのようである。
朝食を済ませると、[3]慈眼寺へと出発した。参拝後は、(20)鶴林寺の登り口まで、車で送ってくれるということで、荷物を預けて出発した。
休日の朝の静かな雰囲気の中を歩く。
宿の方から、慈眼寺までの詳細な地図をもらったので、それを手にしながら進んで行くが、別格にしては道しるべがしっかりとしており、地図が無くても歩けるくらいだった。
国道の旧道らしき道を少し進み、散髪屋さん向かいの急坂を上る。ここからローカルな道となった。
簡易舗装の林の中の道を歩いていると、後ろから、トレイルランをしている、50才くらいの方がやって来た。
この辺り、トレイルランのコースになっているようで、看板も出ていた。
少し話し掛けてきてくれた。この方もお遍路さんだそうで、一巡目は車、二巡目は車と歩き、三巡目は甲浦まで歩いた所、との事である。
視界が開けると、人家が二軒、見えてきた。
急斜面の凄い場所に家が建っている。車も数台止まっており、生活感があったが、隣の家は廃屋となってしまっていた。
2016年12月05日
【3巡目-123】 19番立江寺から、阿千田越え、番外取星寺、坂本まで 〈その15〉[2016年5月7日]
夕食には、5組のお遍路さんが集まった(写真は朝食です)。
自分以外には、名古屋からの60代くらいの夫婦、福井県からの同じく60代くらいの方、埼玉県からの青年、そして、話をしなかったが、女性の方、の計6名の宿泊客だった。
ささやかながら、遍路談義が始まった。最近では、宿に泊まっても貸し切りばかりだったので、久し振りの感覚である。
他のお遍路さんと宿で話をしたのは、(86)志度寺門前の「栄荘」以来だろう。4年ぶりということになるだろうか。
女性のお遍路さんが食べ物にアレルギーのある方だったようで、宿の方が対応に追われ、すったもんだの夕食となりました。
本日のコースタイム
自宅 6日19:32→金沢東IC→→15日1:02淡路島南PA5:58→→徳島IC→→6:31佐古駅前駐車場
佐古駅7:07→→7:48立江駅7:55(19)立江寺8:10→8:50阿千田峠→9:19取星寺9:38→12:17ひなの里かつうら→14:31ふれあいの里さかもと
歩行距離:19.9km
歩数 :32939歩
最高気温:22.6℃
最低気温:15.2℃[徳島市]
ふれあいの里さかもと:一泊二食、6480円 〈1階ゆず〉
※洗濯機4台100円・乾燥機4台100円、お茶あり、ジュース・ビール自販機あり
朝食は6時半から
宿泊客:歩き遍路5組6人
自分以外には、名古屋からの60代くらいの夫婦、福井県からの同じく60代くらいの方、埼玉県からの青年、そして、話をしなかったが、女性の方、の計6名の宿泊客だった。
ささやかながら、遍路談義が始まった。最近では、宿に泊まっても貸し切りばかりだったので、久し振りの感覚である。
他のお遍路さんと宿で話をしたのは、(86)志度寺門前の「栄荘」以来だろう。4年ぶりということになるだろうか。
女性のお遍路さんが食べ物にアレルギーのある方だったようで、宿の方が対応に追われ、すったもんだの夕食となりました。
本日のコースタイム
自宅 6日19:32→金沢東IC→→15日1:02淡路島南PA5:58→→徳島IC→→6:31佐古駅前駐車場
佐古駅7:07→→7:48立江駅7:55(19)立江寺8:10→8:50阿千田峠→9:19取星寺9:38→12:17ひなの里かつうら→14:31ふれあいの里さかもと
歩行距離:19.9km
歩数 :32939歩
最高気温:22.6℃
最低気温:15.2℃[徳島市]
ふれあいの里さかもと:一泊二食、6480円 〈1階ゆず〉
※洗濯機4台100円・乾燥機4台100円、お茶あり、ジュース・ビール自販機あり
朝食は6時半から
宿泊客:歩き遍路5組6人
タグ :歩き遍路ふれあいの里さかもと
2016年12月01日
【3巡目-122】 19番立江寺から、阿千田越え、番外取星寺、坂本まで 〈その14〉[2016年5月7日]
宿の方と一緒に、明日の日程を考えた。
(21)太龍寺の麓、阿瀬比まで送迎してくれるという、「えもとビジネス旅館」に連絡してくれたのだが、GW最終日にも関わらず、満室ということだった。
これで、この近辺で泊まる宿が無くなってしまった。
明日、別格の慈眼寺を参拝すると、(22)平等寺の門前の「山茶花」さんまではとても辿り着けない。
相談するうちに、慈眼寺は別の機会に参拝する、という斬新な案まで登場してきた。
太龍寺ロープウェイの乗り場付近にある「道の宿そわか」さんも考えたが、(21)太龍寺から車道を下りたいというこだわりがあって、ロープウェイで往復することになってしまいそうである。高いお金を使ってまで宿に移動するのも変であるし、そもそも、太龍寺へ17時までに到着出来るかどうかも分からないので、予約も出来ない。
←翌日は結局、このバス停から徳島市内へと戻ることになりました。
ということで、太龍寺を参拝出来た場合は、麓の阿瀬比からバスに乗って、阿南市橘付近の宿へ。
無理そうならば、かも道上り口の加茂谷から市営バスに乗り、阿南駅付近の宿に泊まろうか、といくつかのプランを何となく頭に入れておいて出発するしかなかった。
阿南市橘付近や駅付近に宿があることまで、宿の方にわざわざ調べて頂いた。