2011年07月31日

【41】歩き遍路 6日目〈その5〉[2011年4月30日]

「金子や」に到着した。
まずは宿帳を記入する。明日のおにぎりをお願いしようと思ったら、宿帳におにぎりの個数を書く欄があった。3個(300円)お願いする。部屋は二階の一番奥だった。

まずは一服してからお風呂へ。ここのお風呂は、わりと広めで気持ちが良い。湯船は新しくなっており、確かジェット水流がついた、立派な物に変わっていた。先客の方がいらっしゃったが、歩きの方かどうか分からなかった。

夕食の時間となり食堂へ入ると、ここも改装したようで、以前はお座敷だったかと思うが、テーブルの部屋となっていた。お客さんは歩き遍路らしき方が6名と家族連れ2組だった。連休の前半とはいえ、予想外にお遍路さんが少なかった。

4人掛けテーブルに二人ずつ座る形となっており、自席に着くと、向かいは愛知のIさんだった。隣のテーブルには同じく愛知のBさんが座っていたのでビックリした。何でも、(20)鶴林寺の納経には間に合いそうもないので、宿に電話すると泊まれる、との事で宿泊したそうだ。Bさんの向かいは、(18)恩山寺からの道で見かけた30代くらいの方だった。

夕食を摂りながら、愛知のIさんと道中の出来事など、楽しく話をさせて頂いた。この方と一緒にいると、とても楽しい時間を送ることが出来る。他のテーブルはとても静かなので、我々の話を全て聞かれているなぁ、と思うと、少々恥ずかしかった。

食事を終えた方から自室に戻っていく中、しばらくは愛知のIさん、Bさんと色々な話をした。Bさんは高知県の宿毛に単身赴任中との事だった。連休終了までに奈半利辺りまで歩くことにこだわっていたので理由を尋ねると、鉄道が走っているからで、バスはよく分からないから使いたくないそうだ。色々なタイプの方がいらっしゃるものだ。今のペースでは奈半利周辺に到達することは難しそうだったが、その後どうなっただろうか。  


Posted by こいったん at 20:36Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)

2011年07月27日

【40】歩き遍路 6日目〈その4〉[2011年4月30日]

県道22号に入ると、やや交通量が増えてきた。
峠のあたりは1.5車線の狭い道となっていたが、新道への付け替え工事をやっていた。いずれは今歩いている個所も廃道となるかもしれない。建設中の道路と合わせて、写真を撮っておいた。

途中右手にやや古びたドライブインらしきものがある。6年前も入ってみたいと思っていたが、今回も勇気がなく、また宿の食事時間も迫っているので、入ることが出来なかった。窓から人影も見えていたので、営業している様子。次回周ることがあれば、ぜひ利用してみたい。

さらに交通量が多い道との交差点にあるローソンで休憩とした。カップ麺と缶コーヒーを買う。ベンチなどはなく、駐車場の隅っこの地べたで休んだ。砂埃が溜まっており、居心地が今一つだ。

ローソンを出て、脇の田んぼの中の道を通ったりしながら歩き続け、生比奈という集落にやって来た。6年前、ひざの痛みを抱えながら歩いていると、この集落にある商店の方から手招きされ、休憩させてもらった。お店は健在だった。

この辺り、歩いていると、何となく街全体が埃っぽく感じる。実際、道端には砂が溜まっていた。帰宅してから気付いたのだが、地元では道路清掃車なるものが走っており、砂埃を取っているのを見かけた。こうやって街をきれいに維持しているのだな、と感心した。

「金子や」への道の分岐点に差し掛かったが、サンクスで買い出しをするため、そのまま直進した。新しく出来た道の駅とへんろ小屋があった。愛知のBさんはいるかな?と探してみたが、姿は見えなかった。さて、(20)鶴林寺の納経の時間に間に合うのだろうか。

サンクスでお茶やパンを買い、夕方5時、今日の宿「金子や」に到着した。


本日のコースタイム
ホテルサンシャイン徳島7:18→弘法大師御杖の水→11:09(18)恩山寺→12:58(19)立江寺13:45→17:02金子や

歩行距離:25.3km  


Posted by こいったん at 19:56Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)

2011年07月22日

【39】歩き遍路 6日目〈その3〉[2011年4月30日]

(19)立江寺に向かって歩く。この辺りは高速道路を建設中である。

「鮒の里」のお接待所の看板があったが、へんろ道から一本はずれているようでパスする。ここの宿は、色々な人たちの遍路体験記によると、大変評判の良い宿となっている。機会があれば、一度泊まってみたい。

特徴的な赤い橋が右手に見えてきた。左に曲がり、道幅が狭く、やや古びた商店街を通り抜けると、(19)立江寺である。境内は個人客で結構賑わっていた。

参拝後、山門脇のベンチで休んでいると、一人の歩き遍路さんが話し掛けてきた。この方も愛知県の小牧市から来られたBさんという50代くらいの方で、区切り打ち、基本的には野宿の予定だが、宿に泊まることもあるそうだ。今日はこれから(20)鶴林寺を下りた所にある休憩所で野宿したいが、時間的に難しければ、「金子や」近くの道の駅で野宿しようか、との事だった。
時間はもう昼の1時半を過ぎていたので、これから鶴林寺へ行って納経を終えるのは難しいのでは?などと話をした。

(19)立江寺を出発してしばらくの所にある、一回目の遍路の時に立ち寄った喫茶店で昼食を、と思ったが営業しておらず、そのまま何となく記憶にある道を歩き続けた。
写真のように、時折、車のすれ違いが困難な区間もあり、また意外と交通量もあるので、少々歩きづらい区間である。

(19)立江寺から4㎞弱進んだ「法泉寺前」というバス停からほんの少し入った所にやや古くなったベンチと地区で管理している様子のトイレがあったので休憩とした。20分ほど休んでいたが、通り過ぎる歩きの方はいなかった。本当にGWなのかなぁ、という気がする。  


Posted by こいったん at 22:54Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)

2011年07月17日

【38】歩き遍路 6日目〈その2〉[2011年4月30日]

「弘法大師御杖の水」を出発、国道55号線を横断し、住宅街の道を歩く。

(18)恩山寺まで数百m地点から、一回目の遍路の時には気付かなかったへんろ道があった。ずっと車道を歩いた記憶があるのだが、右側の山裾を細い道が続いていたので、そちらを通る。右折して(写真の場所)林の中を通り、石段を登り切ると、恩山寺の目の前に出た。見覚えのある弘法大師の像がある。

参拝に向かうと、掃除をしていたおばさんに飴玉を頂いた。
参拝後、そのおばさんと世間話をさせて頂き、ゆっくり休憩後、出発した。
今度は車道を通って次のお寺へと向かう。駐車場へ向かう下り坂は、一回目の遍路の時、膝が痛くて後ろ向きになって降りた道であり、記憶に残っている。

しばらく下り坂を歩いていると、30代くらいの若い歩きの方とすれ違った。本日二人目の歩き遍路さんである。あいさつを交わしただけだったが、かなりへばった様子である。おそらく歩き慣れていない方であろう。この方とは今日の宿で一緒になったが、結局、話をする機会は無かった。

車道を離れ、牛舎の脇を通り、竹林の中の道を歩く。道がフカフカしていていい気持ちだ。

また、写真のように、小さな用水に沿った細い道、家と家の間の車も通れそうもない細い道など、(18)恩山寺から1㎞あたりまでの区間は、変化に富んだ道のりとなっていた。  


Posted by こいったん at 23:27Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)

2011年07月12日

【37】歩き遍路 6日目〈その1〉[2011年4月30日]

朝食は朝7時から。一番にレストランへ入る。お遍路さんは遅くとも朝7時には歩き始めなければ‥という気持ちがあるので、早々に食べ終え、7時20分頃出発する。

へんろ道は一度通ったことがあるので、今回は新町川沿いを歩いてみる。川に沿って整備された歩道が続いており、気持ち良く歩くことが出来た。
川沿いを離れ、へんろ道に戻る。しばらくは徳島市内の交通量の多い道を歩く。二軒屋付近で左折し住宅街の道を歩く。
室戸岬へと続く国道55号線に出た。
しばらく進むと、歩道の工事をしており、ご自由にお使いください、と仮設トイレが用意されており、利用させてもらう。警備の方がいらっしゃったので、歩きの方は通りましたか?と尋ねると、今日は二人目との事。あまり歩きの方はいないようである。
道端に、室戸まであと131㎞の標識が現れた。

単調な道が続き退屈なので、般若心経の練習をしながら歩いた。何度も読んでいるが、なかなか覚えられない。金剛杖にお経が書いてあるので、確認しながら何度も唱える。おかげで、大分覚えることが出来たが、まだ完璧ではない。

途中ローソンに立ち寄る。歩き遍路の方が一人、休憩していた。この方が、さっきの歩道工事をしていた場所を一番に通った方だろうか。
国道を5㎞ほど歩き、左折して番外霊場の「弘法大師御杖の水」に向かう。一本曲がる道を間違えたようで、畑仕事をしている人に道を聞いて、無事にたどり着いた。

ここは、水が噴き出している、という感じではなく、浅い井戸に水が溜まっており、ひしゃくを持って手を伸ばすと水を汲むことが出来るが、飲み水としては使えそうもない。
ここで少し休憩とした。  


Posted by こいったん at 22:15Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)

2011年07月07日

【36】歩き遍路 5日目〈その4〉[2011年4月29日]

(17)井戸寺を出発する。歩き遍路の地図では、お寺を出てから三つのルートがあり、どのコースを通るのが一般的なルートなのかがよく分からない。前回は左に進みすぐに右折するルートを歩いたのだが、地図通りの道は発見出来なかった。今回は左の道をそのまま歩くルートをとった。

片側二車線の大きな道に合流する。交通量はとても多い。いよいよ徳島市中心部に突入といった感じだ。

しばらく進むと、鮎喰川を渡る長い橋に差し掛かった。時刻は既に5時をまわっている。西日が差し、いい雰囲気である。
この時間帯に歩くのはクタクタになりながらも結構楽しい。今夜の宿はビジネスホテルなので、時間を気にする必要はない。

橋を渡り、しばらくで右折。今度は住宅街の車一台がやっと通れるほどの狭い道である。場所によっては車が来たら場所を譲らなければならない個所もある。踏切を渡り、蔵本の駅前に到着した。

この街にははじめての遍路の時に泊まった常盤旅館がある。ここのおかみさんには、荷物を預かってもらうなど、親切にして頂いた。蔵本周辺は、探検すると楽しそうな街である。商店街が広がり、新旧まじりあっており、そこそこ人の気配がする。
ここからは少し遍路道から外れて、国道ではない道をしばらく歩いた。6年前に行った銭湯は健在だったが、食事をした店は営業を止めた様子だった。

交通量が多く、歩道も広い国道192号線に出て、ゆっくりと歩く。もう薄暗くなりつつある。

夕方7時前にようやく、本日の宿「ホテルサンシャイン徳島」に到着した。
この宿は事前に、楽天トラベルで予約しておいた。大浴場があるという事でここを選んだ。
一息ついてから9階にある展望風呂へ。思ったほどではないが、歩き疲れた身体には大浴場はありがたい。

今日は半日しか歩いていないにも関わらず、とても疲れてしまった。明日以降、大丈夫だろうか。


本日のコースタイム
(13)大日寺12:23→12:55(14)常楽寺13:23→13:35(15)国分寺14:09→いのちのさと[昼食]14:52→15:05(16)観音寺15:24→16:11(17)井戸寺17:25→18:47ホテルサンシャイン徳島

歩行距離:13.6km

  ホテルサンシャイン徳島本館:一泊二食 6980円[楽天トラベル利用価格]  


Posted by こいったん at 21:48Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)

2011年07月04日

歩き遍路 2011年7月 帰宅しました。

7月2日(土)は(21)太龍寺から舎心ヶ嶽、ふだらく峠経由で(22)平等寺まで、3日(日)は由岐を経由して鯖大師まで歩いてきました。
鯖大師に着いたのは夜の8時。歩いた距離は約42㎞と自己最高となりました!
ほのかな充実感が残っています。

二日間ともくもりがちで、気温もおそらく最高で28℃くらいでしょうか。確かに暑かったのですが、それほどのきつさはありませんでした。

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Posted by こいったん at 21:16Comments(0)歩き遍路 トピックス