2014年08月31日
【412】歩き遍路45日目〈その11〉[2012年6月26日]
車道が続いているということは、ケーブルカーを使わずに上ってくる人も出てきそうな気がするが、大丈夫なのだろうか。
この日も、頂上の車止めの所には車が止まっていた。
少し下った所には、有料駐車場も兼ねたお店があったが、ここも営業している様子は無く、一昔前の賑わっていた頃を思い出させるものであった。
番外霊場の六万寺への分岐があり、渋くて古い遍路石があった。過去にはこのお寺を訪れる人も多かったのだろうか。時間があれば立ち寄りたいと思っていたのだが、時間が押しているので諦めて、先に進んだ。
東海図版の四国遍路地図でも、こちらが遍路道となっている。
住宅の中を抜けると、国道11号線に出て来た。すぐに道の駅が左手にある。
国道の旧道らしき道に入るが、一巡目の時にも歩いているので、今回は国道の方を歩くことにした。再び、並行して走っている国道へと戻った。
人間用のおもちゃの様な、かわいい踏切があった。
2014年08月28日
【411】歩き遍路45日目〈その10〉[2012年6月26日]
少し進み、両側にやや古い建物がある。右側が、一巡目の時に泊まった、遍路宿の「岡田屋旅館」さんである。とても親切なご夫妻だった。その後何年かは、年賀状も頂いていた。
左側の伏石屋旅館は、営業している様子が無かった。
山門をくぐると(85)八栗寺である。
梅雨時の平日の午後4時過ぎだからか、境内は自分一人っきりだった。
この八栗寺も正月にはたくさんの参拝客で賑わうようで、先日の香川県初詣客ランキングでは第四位となっているhttp://masaushi3975.kitemi.net/e74847.html。
境内は細長く広い印象のお寺である。
参拝後には、一組二組とお参りの人たちがやって来ていた。
ケーブルカーの駅の辺りには、岡田屋や伏石屋さんの出店があったが、今日は人の気配が無かった。
駅舎の方には行かなかったので、次回はどんな様子なのか見に行ってみたい。
2014年08月25日
【410】歩き遍路45日目〈その9〉[2012年6月26日]
時間が合えば立ち寄るのだが、今回も中途半端な時間に通りかかることになった。
写真の道から片側一車線の道路となり、ウォーカーズのロケ地にもなった「讃岐屋高柳館」の前を通る。この宿にも泊まってみたいのだが、タイミングが会わなかった。
今日は、(86)志度寺近くの「栄荘」を予約してある。
駅舎前にベンチがあったので、一休みさせてもらうことにした。
愛想の良い同じ年頃の駅員さんが、生き生きと働いている様子が見られた。
空のケーブルカーが出発、一礼して見送っていた。
左の鳥居の下をくぐり、(85)八栗寺へと道を上って行く。この歩き遍路しか通らない道沿いに、よもぎ餅屋さんが店を出しているのが印象深い。
一巡目の時に休ませてもらったお接待所もある。
薄暗い舗装路をゆっくりと上って行く。並行してケーブルカーも走る急な道だが、(84)屋島寺への道ほどきつさは感じられない。
2014年08月22日
【409】歩き遍路45日目〈その8〉[2012年6月26日]
これまで色々な悪路を歩いてきているので、これくらいなら、ではあるが、一呼吸おいて下らなければならない場所もある。
舗装道路を横切る。屋島ドライブウェイだ。屋島寺へはケーブルカーがあるのだが、現在休止中との事。車で頂上へ向かうのが一般的なのだろうか。
林を抜けると、少しずつ建物が見られるようになってきた。里に下りてきた。
町中の道を歩いていると、自分と同じくらいの年の女性が、道分かりますか、と話し掛けてくれた。が、少し宗教が入っている感じだった。
案内板には、真念は江戸時代初期の僧で、遍路案内記や遍路道の整備に努め、遍路の父と仰がれている、と書かれている。誰もいない静かな境内で、手を合わせた。
洲崎寺を出て、少しだけへんろ地図と違う道を歩く。小さな工場の脇を通り抜け、小学校をぐるりと迂回、少しずつ上りとなっている道を進んでいく。
向こうの山の上に、先程通ってきた、屋島寺の廃ホテルが見えた。あんな所から山を下り歩いてきたのか、と感慨に耽る。
2014年08月19日
【408】歩き遍路45日目〈その7〉[2012年6月26日]
昨日は、(83)一宮寺の数km先にある善根宿に泊まったそうだが、一宮寺の納経に間に合わなかったので、今朝再び数km歩いて一宮寺へと戻ってから歩き始めたそうで、かなりの距離をロスした、との事だった。
これから参拝するようなので、自分とは少し差がついてしまうだろう。この先、急な下り道が続くことをお伝えして別れた。
屋島寺の境内を出て、しばらく頂上付近を散策した。
ドラマ「ウォーカーズ」で、三億円当たれ~と石を投げていた(かわらけなげ)場所を探すためである。前回来た時も探したのだが見つからなかったので、今回はもう少し広い範囲を歩いて探してみた。
談古嶺という景色の良い場所に行ってみたのだが、石を投げた場所の建物や、的になる岩が見つからなかった。
今回も結局、石を投げた場所を発見出来ず、あきらめて先に進むことにした。
後で調べてみると、屋島寺の山門を左に行くと、それらしき場所、他にも土産物屋から水族館、ホテルなどもあるようである。山門横から、そんな賑やかな場所へ行けたとは。案内があったかなあ。もう一度、行って確認してみたい。
2014年08月16日
【407】歩き遍路45日目〈その6〉[2012年6月26日]
①宿毛からの松尾峠
②屋島寺への道
③女体山、がきつい道ベスト3である。これは、真夏に歩いたことや意外性からそう感じたのであろう。
二巡目で4月に歩いた松尾峠は、それ程でもなかったような気がする。
(12)焼山寺などは、最初からきついと覚悟して一日掛かりで上るので、また別である。
目の前に県道マークがあり、引っくり返ってしまいそうな急勾配の道がそびえている。
急な山道を一歩一歩、進んで行く。きれいな石畳の九十九折りの道が上へ上へと続いている。やっぱりこの(84)屋島寺への道は、かなりきつい。
道を登りきった所には、上った回数を記録するものと、回数の番付表があった。
捨身ヶ嶽にも同じような表があったが、こちらはかなりの人たちがチャレンジしているようだ。
午後1時を回って、(84)屋島寺に到着した。境内はツアー客だろうか、そこそこの賑わいであった。かわいいタヌキの大きな像がいくつかあるのが特徴的だ。
参拝後、納経する。前回の納経の時は親切な方で、お接待でお菓子を頂いた。その方がいらっしゃるかなあと思ったが、今回は姿が見えなかった。
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2014年08月14日
【406】歩き遍路45日目〈その5〉[2012年6月26日]
民家の軒下を通るような形で、人一人だけ歩ける踏切を渡り、大通りへと出て来た。ローソンがあったので、アイスのソフトクリームを買う。
再び住宅街の中に入っていく。半分以上地面に埋まった遍路石だが、手のマークがしっかりと道を案内してくれている。
JRの下をくぐり、大きな道に出た。ここからしばらくは都会の道である。国道11号線を横断すると、前回とルートを変え、直進せずに一旦右に曲がって再び左に行く道を歩き、(84)屋島寺の麓へとやって来た。
これから屋島寺への道がきつくて心配なことを話すと、大したことない、と話していた。
この辺りには、青い遍路シールがあった。四国の道と書かれていた。
一巡目の時にも休憩した。池のほとりの東屋で一休みする。
ここから、(84)屋島寺へは、かなり急な、舗装された山道である。前回は真夏に歩いたので、かなりきつかった。今回はまだ30℃以上にはなっていないので大丈夫だろうが、自分の中では難所の一つになっている。
2014年08月11日
【405】歩き遍路45日目〈その4〉[2012年6月26日]
太田という辺りで、またも遍路道を外れたようだ。
来た道を戻り、地図を確認していると、通りがかりのおじいさんが、買ったばかりであろう、高そうなプリンをお接待してくれた。ありがとうございます。
そこから少し進むと、住宅街の中に踏切が。琴平電鉄琴平線のようだ。
ちょうど電車が来たので写真を撮っていると、踏切脇の「たんぽぽ」というお好み焼き屋さんのご主人が、写真を撮っている姿が見えたと言って、外に出て来てくれた。お茶欲しいか、と聞かれ、素直にお願いすると、店の中から、小さな冷えたペットボトルのお茶を二本、持って来てくれた。
またまたのお接待である。本当にうれしい。
もう少し時間が進んでいたら、このお店でお昼を食べていきたかったが、まだ午前10時である。
伏石町の辺りでも遍路道が分からなくなったが、公園にきれいなトイレを発見、お借りした。
大きな池のほとりを歩く。今日は天気が良いので気持ち良い。
木太町の辺りも少々道が変わっていたが、道を探索しつつも楽しみながら歩いて行く。所々に古い遍路石が残っていた。
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2014年08月08日
【404】歩き遍路45日目〈その3〉[2012年6月26日]
普通は、納経が待たされるかも、などとあまり良いイメージは無いかも知れないが、どのお寺も静かだったので、賑やかなのは却って喜ばしい。
手水場で手を濯ぐ。水が出たままになっているお寺は、久しぶりのような気がする。衛生的にもうれしい。
先達さんだろうか、石の祠の所で団体客に説明をしている。この祠に頭を入れ、日頃の行いが悪いと扉が閉まって頭が抜けなくなる、というものである。団体客が去った後、ためしてみると、頭は無事に抜けた。
一人で歩いて回るのも良いが、先達さんに話を聞きながら、団体で回るのもまた、楽しいに違いない。
例の如く、初ルートなので、遍路地図の赤い線を探索しながら、忠実に歩いていく。
先にも書いたが、最新版(第10版)のへんろ地図には、このルートは掲載されていない。
調べてみると、初めて買った2004年発行の第6版にも載っていなかった。一時だけ掲載された遍路道ということになるのだろうか。
お寺を出発して早々に、道がほんの数十mだけ消えていた。その後も、道に迷うほどではないが、拡張工事による、微妙な変化もあったりした。
2014年08月05日
【403】歩き遍路45日目〈その2〉[2012年6月26日]
前回歩いた時に、冷蔵庫に飲料水がお接待で置いてある休憩所があったはずである。そこで休ませてもらおうと考えていた。
川を渡ってすぐ、国道11号線の手前にその休憩所があったのだが、今回は冷蔵庫に鍵が掛かっていた、残念。開いている時間が決まっているようだった。
こんな道も遍路道なのかと、楽しみながら歩いていく。道しるべ通りに進んでいくと、「西村ジョイ」というホームセンターの駐車場に入っていく。道を間違えたかと思うが、建物の間をすり抜けて行く。
国道32号線を渡った所で、道しるべを見落とし、へんろ地図の赤い点線の道に入りそびれてしまったようだ。遍路道に戻ろうとウロウロしていると、ランニングをしているおじさんが、道を教えてくれた。
夢中で右左折していると、目の前に見えていた、香川独特の平野にぽっかり浮かんでいるような山が、視界から消えている。いつの間にか、どんどん道を進んでいる。
集落の中や、田園地帯の歩きを繰り返す。住宅が密集してくると、(83)一宮寺の裏だろうか、駐車場らしき場所に着いた。近くの農作業のおじさんに山門の場所を教えてもらい、ぐるりと回る。
JR鬼無駅から1時間45分で、一宮寺に到着した。
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2014年08月02日
【402】歩き遍路45日目〈その1〉[2012年6月26日]
今日は、ここから歩き始める。
鬼無から(83)一宮寺へは、なぜか道がジグザグしている。また一宮寺から(84)屋島寺までも、真っ直ぐの道と、ジグザグルートがある。まるで、城下町の敵からの攻撃を防ぐための道のようだ。一宮寺を挟んで、ピラミッドのような遍路道となっている。
今回は、両方のジグザグルートを歩いてみるのだが、最新の第10版のへんろ地図では、一宮寺からのジグザグ道の赤い線が消されてしまっている。なぜだろうか。
曲がり道ごとに遍路石や遍路シールなどがあるので、確認しながら進んでいく。
一ヶ所、公営住宅だろうか、長屋が並んでいる場所で、遍路シールを見落とし、道しるべが見当たらなくなって間違いに気が付いたことがあった。
香東川を渡る、沈下橋に差し掛かった。
3年前と同じく、通行止の看板が出ている。前回は、増水して少し橋に水が溢れていたにも関わらず、地元のバイクや自転車が横断していた。今回も一台の自転車が走り去っていったこともあり、コッソリと渡らせてもらった。
この風情のある橋を見てしまうと、どうしても渡りたくなってしまう。