2014年06月29日

【390】歩き遍路43日目〈その10〉[2012年6月24日]

坂出市内のアーケード街に入ってくる。
どこの地方都市も同じだが、やはりシャッターを降ろしている店が多い。

この辺り、妙に気になる路地があったり、変わった建物があったりと何か面白い。

時間が押しており、次の札所(79)高照院へと急いで向かわなければならないのだが、遍路道を外れて、ついつい町中を探検してしまった。

写真のアパートもすごいレトロである。木の手すりに木の階段でコンクリート製の建物。

少し先にも、アーケード街とビルがくっついた建物があったのだが、屋上に家があったり、中に入ってみると薄暗く興味津々。
などと探検している内に、かなり時間が経ってしまった、急がなければならない。午後4時を過ぎている。

市街を抜けると、地元のガス会社だろうか、おせったい足湯処がある。一巡目の時にはお世話になって、きれいな足拭きタオルまで用意して頂き、大変恐縮したものだが、今回は通過する。

商店が並んでいた県道から、道しるべに従って右手に入る。JRの線路と田んぼが見えてくると、八十場の水はすぐである。が納経に間に合わなくなるのでここも通過、道を進むと神社の境内に入って来た。白峰宮である。
庭師の方が、進む方向を教えてくれて、午後5時の5分前に(79)高照院に到着した。ギリギリセーフである。今日は(76)金倉寺や(77)道隆寺でゆっくりし過ぎたので、遅くなってしまった。  


Posted by こいったん at 20:53Comments(2)お遍路 第二拝(香川)

2014年06月27日

【389】歩き遍路43日目〈その9〉[2012年6月24日]

(78)郷照寺の境内には、休憩できるベンチが見当たらなかったので、あまりゆっくりと過ごせなかった。

お寺を出るとすぐに、善根宿の「うたんぐら」があった。1泊朝食付1000円で泊まれるらしい。後で聞いた話では、広島のおねえさんはここに泊まっていたそうである。

近くに、「88番大窪寺まで88㎞」という真新しい石碑もあった。いよいよ近付いてきたなあ、と実感が湧いてくる。順調に進めば、今日も入れてあと4日である。
3年前に歩いたルートなのだが、記憶がおぼろげである。水門の脇を通る道は覚えていた。

写真の79番への案内板には、(たけさん)と書かれてある。この看板の提供者の名前なのだろうか、大変気になる。他にも何枚か発見した。

道しるべに従って右左折し、坂出市へと入ってきた。

一風変わった、中くらいの大きさの公園を一直線に突き抜けていく道である。
ここでトイレを借りて一休みした。石造のベンチもある。放置されたゴミが目障りではあったが、休憩しやすくなっていた。

公園を抜けると、昔の坂出市街へのメインルートといった感じの、道は細いが商店が立ち並んでいる通りとなる。
前方にアーケードが見えてきた。市街地にやって来たようである。  


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2014年06月24日

【388】歩き遍路43日目〈その8〉[2012年6月24日]

今晩、テレビを点けるといきなりお遍路番組が。「クローズアップ現代」で、青年遍路を追ったドキュメントを放送していました。途中から見ていたのですが、見覚えのある場所も出ていました。再放送をチェックせねば。
遍路を扱った番組といえば、決まって若者や定年後の方の登場ばかりです。我々の世代の方が、より大きな問題を抱えている気がするのですが。その辺りを突っ込んだ企画を見てみたいものです。



ドラッグストアからは、交通量の多い道を外れて、裏道風の狭い道となる。お墓のある丘を越えて、旧道らしき道に合流、しばらく進むと、(78)郷照寺に到着した。

お寺は少し高台にあり、眼下の街を眺めることが出来る。タワーマンションだろうか、高層ビルが目立っていた。

後で調べて分かった事だが、弘法大師が42才の時に、厄除けのご誓願をされたそうで、「厄除けうたづ大師」として信仰を集めているそうである。
お大師様がこのお寺で厄除けをしたというのは、本当なのか、それとも言い伝えだろうか。


インターネットで検索していると、こんな面白い資料を見つけた。
2014年、「香川県内の主な神社や寺院と観光地の正月三が日の人出」である。

(78)郷照寺は、善通寺に次いで3番目に多いとは。周囲の道路は狭かったように思うが、15万人もの人たちが押し寄せても大丈夫なのだろうか。
確かに、納経所のある建物は、大人数に対応出来るような造りとなっていた。

四国遍路でおなじみのお寺がたくさん出てきている。(85)八栗寺も結構な初詣客で賑わうようである。  


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2014年06月20日

【387】歩き遍路43日目〈その7〉[2012年6月24日]

丸亀市内へと入って来た。
市街の道端に、「ヘンロ小屋第18号丸亀城乾(まるがめじょうけん)」があった。狭いスペースを上手く利用して作られていた。
軽く腰を下ろして休ませてもらった。

丸亀市内はアーケードが発達しているようである。瀬戸内地方は雨が少ない地域のはずだが、なぜだろうか。

東海図版の四国遍路地図では、丸亀市街地の遍路道は違うルートとなっている。こちらの地図に従って、途中から大通りを外れて、進行方向左手の住宅密集地の方へと入ってみることにした。

古い遍路石があり、遍路シールも何枚か貼ってあった。こういった道にも人知れずシールが貼ってあることに感動である。
それとも、昔はこちらが遍路道として地図に掲載されていたのかなあ。

新しい遍路地図では修正されているようだが、自分が持っていた第9版の遍路地図では、この辺り、誤植でおかしくなっており、勘で進まなければならなかった。

交通量の多い県道33号を進み、宇多津町に入った。ドラッグストアがあったので立ち寄り、パンやアイスクリームを買う。

店を出て道路を横断した所で、おばさんから声を掛けられ、お接待で100円を渡してくれた。またまた、うれしいお接待である。お接待したかったのだが、なかなかお遍路さんに出会えなかった、と話していた。ありがとうございます。  


Posted by こいったん at 23:33Comments(0)お遍路 第二拝(香川)

2014年06月18日

【386】歩き遍路43日目〈その6〉[2012年6月24日]

ラーメン屋さんは70才くらいのご夫婦が経営されていた。
ご主人に話し掛けられて、会話が始まった。

自分も温泉など旅行に行きたいのだが、リウマチがひどくてどこにも行けない、という事だった。
リウマチというのがどういう病気なのか詳しく知らなかったのだが、何でも夜中になると、身体が痛くなり眠れないようなこともあるそうである。

大変な思いをしながら、生きている人がいるものである。こうやって歩いて旅が出来るのは、実感は湧かないのだが、かなり幸せなことであるに違いない。

ラーメン屋さんを出る。へんろ地図ではずっと県道を進むことになっているが、実際は遍路シールによって所々で旧道の方に導かれるようになっている。

県道沿いに祠のような小さな建物があり、そこに止まっていた車の方からジュースを頂いた。またまたお接待である。

一巡目の時には数少なかったお接待だったが、今回はこの先も含めて、色々な物を頂くことになり、とてもうれしかったです。

はるか遠くに、白と赤の大型クレーンがずらりと並んでいるのが見える。あそこが瀬戸内海だろう。  


Posted by こいったん at 20:12Comments(0)お遍路 第二拝(香川)

2014年06月15日

【385】歩き遍路43日目〈その5〉[2012年6月24日]

多度津駅の駐車場で荷物の整理をし、再び遍路道へと戻ってきた。(77)道隆寺はもうすぐである。

そこに、沿道の家から奥さんが出て来て、息子さんが作った、というかわいいお地蔵さんを頂いた。
これはなかなか良いものである。今も大事に、自分の車の中に置いてある。

(77)道隆寺に到着する。門前には遍路用品店がある。意外とこういうお店があるお寺は少ないのではないだろうか。
今日は日曜日ということもあるのか、自分以外にも白衣を着た人もいるなど、結構参拝客で賑わっている。先の広島のお姉さんの姿もある。

(77)道隆寺でも、時間をかけてゆっくりと休んでから出発。
お寺を出ると、先日車中泊した時に夕食とした、ジョイフル多度津店があった。

もう少し先に、「手打ラーメン 定食 丸八」というラーメン屋があり、230円と大きな看板が出ている。どんなお店なのか分からないが、今日の昼食は、勇気を出してこのお店に入ってみることにした。

チャーハンの付いた、Aランチを注文する。古いラーメン屋という感じだ。同じ頃、もう一人、一般客もやって来て、お客さんは二名である。  


Posted by こいったん at 15:21Comments(4)お遍路 第二拝(香川)

2014年06月12日

【384】歩き遍路43日目〈その4〉[2012年6月24日]

(76)金倉寺のベンチで大休憩をする。
小屋になっている休憩所もあり、先程の広島から来られた、運命の(笑)女性お遍路さんも休憩していた。この方もゆっくりしているなあ。
あいさつしてみたが、この時の反応は今一つだった。

(76)金倉寺を出発する。お寺に着いた時には結構参拝客がいたのだが、出発する頃には、広い境内に他に一組くらいだけだったろうか。

境内から直接駐車場を通って近道出来るが、一応山門まで戻ってから進むことにした。
お寺を出て、へんろ地図では一直線に進んでいくようになっているが、パーラータイエイの辺りは少しだけくねっている。ちょっと探索して先に進む。

大きな神社の辺りに来ると、道は二手に分かれるが、どちらを進んでもすぐに合流するはずである。
この辺りの分岐には、いろいろな種類の遍路シールがたくさん貼られている。

(77)道隆寺の手前で遍路道を外れて、多度津駅裏のパーキングライド駐車場へと向かった。不要な荷物を車に置くためである。
おばあさんが、道はあっちと親切に教えてくれた。駅に向かうことを伝える。

多度津駅のパーキングライド駐車場に戻ってくると、車は無事に変わりなく置いてあり、一安心だった。  


Posted by こいったん at 20:54Comments(0)お遍路 第二拝(香川)

2014年06月09日

【383】歩き遍路43日目〈その3〉[2012年6月24日]

少々道が分からなくなることもあったが、高速道路をくぐり、JRの下を抜けると、(76)金倉寺への遍路道との合流点が見えてきた。

ちょうどその時、右手からお遍路さんが歩いて来た。このまま進めば、タイミングもバッチリ、角で鉢合わせとなるだろう、これこそ運命の出会い(笑)

自分の方が写真を撮るために立ち止まったので、交差点でバッタリとはならなかったが、そのお遍路さんはこちらに目もくれず、スタスタと歩いていってしまった。

少々遠くを歩いていたので、この時点では年齢・性別も分からないお遍路さんだったのだが、この方とは、その後何度も顔を合わせ、偶然に結願もほぼ一緒、この遍路旅で唯一、同行することにもなるから、やはりご縁があったようである。
後で聞いた所、広島県から来られたとの事だった。

午前8時40分、(76)金倉寺に到着した。平地のお寺ではあるが、広い敷地となっている。

前方を歩いていた先ほどのお遍路さんは、別の入口でも探しているのか、どこかに行ってしまった。女性の若いお遍路さんであった。

参拝後、ここで大休憩となった。実は、このお寺から1時間ほど歩くと、車が置いてあるJR多度津駅である。

今回の遍路旅は、この多度津駅で終了するつもりで来ていたのである。
しかしながら、どうしても帰らなければならない訳ではなく、あと数日は歩くことが出来る。さてどうしようか、とウダウダ考えているうちに、時間が経ってしまった。

結局は、(88)大窪寺まで歩いて結願、與田寺まで歩くこととなった。  


Posted by こいったん at 20:15Comments(2)お遍路 第二拝(香川)

2014年06月06日

【382】歩き遍路43日目〈その2〉[2012年6月24日]

(75)善通寺を出発し、(74)甲山寺へと逆打ちする形で進んでいく。
逆打ちは初めてかも知れない。右左折があるので、へんろ地図を見ながら慎重に進んでいく。

20分弱で、無事に(74)甲山寺に到着した。田園地帯にある小さなお寺である。
参拝していると、もう一人、歩き遍路さんがやって来た。話す機会は無かったが、久し振りに歩いているお遍路さんを見掛けた。

宿で出会うことはあったが、外で会うのは、もしかしたら(66)雲辺寺で見掛けた、西条国際ホテルに同宿していたお兄さん以来かも知れない。

(74)甲山寺での参拝を終えて出発、(76)金倉寺へと向かう。完全にオリジナルルートである。

へんろ地図では、甲山寺の少し下(北)から左方面に道が続いており、高速道路をくぐり、善通寺ICの近くで、(76)金倉寺への遍路道に合流出来るようになっている。

最新の第10版のへんろ地図では、この道はなぜか途中で消えているが、この時使っていた第9版の地図には掲載されている。いずれにしても東に向かえば大丈夫だろう。
「お遍路さん、道間違えてますよ」と声を掛けられないか、心配しながら歩いていく。  


Posted by こいったん at 20:50Comments(0)お遍路 第二拝(香川)

2014年06月03日

【381】歩き遍路43日目〈その1〉[2012年6月24日]

善通寺宿坊でのお勤めは、朝の5時半からと大変早い時間だったが、宿坊に泊まったからには早起きして参加させてもらうことにした。

よく話を聞いていなかったのだが、案内されるままに他の参加者さんたちの後をついていくと、地下の真っ暗な空間へと誘導された。

全く何も見えないことから、壁に手をついて、前の人の気配を察しながら少しずつ歩いていくと、突き当たりは少し明るくなっており、皆さん手を合わせていた。同じ様にお参りして、暗闇の中を引き返した。

後で調べてみると、これが「戒壇めぐり」(500円)だそうで、壁には仏様が描かれており、少し明るくなっていた空間は、弘法大師が生まれた部屋の真下らしい。
知らぬ間に、すごい場所で貴重な体験をさせて頂いていました。

食堂で朝食とした。食事の量は少なめなので、大食いの人は何か補食するものが必要かも。

宿坊を後にし、少し散策。駐車場の方に行ってみると、売店もあり広々としていた。あれだけの参拝客だからそんなものではあるが、街中を通ってお寺に向かえるようになれば、町も大いに賑わう事だろう。

(75)善通寺を出発し、昨日打てなかった(74)甲山寺に寄ってから(76)金倉寺に向かい、後は普通に、という今日もやや変則的なルートで歩いていく。  


Posted by こいったん at 20:41Comments(0)お遍路 第二拝(香川)