2017年09月29日

【3巡目-197】 24番最御崎寺、室戸岬、26番金剛頂寺、奈半利まで 〈その6〉[2016年11月20日]


室戸岬を周り、(25)津照寺へと旧道を進む。

特徴的な掘り込み式の港は、どの人にとっても記憶に残っているだろう。
案内板によると、1661年に岩を開削して造られた、との事だがら、随分と歴史のある港である。

11時を回り、かなりお腹がすいてきた。
ちょうど道沿いに、浜田商店という、お好み焼き・焼きそばの暖簾の掛かった個人の飲食店があった。
ここに思い切って入ってみることにした。

おばさんが出てくる。お遍路姿に驚く様子もない。よく見ると、壁には納札が貼られていたので、お遍路さんがよく利用するのだろう。

壁に貼られたメニューを見て、焼きそばを注文する。後で気が付いたのだが、少しの値段で、二玉・三玉と大盛に出来たようである、残念。

帰り際におばさんが話し掛けてくれる。昨日は台湾の方が来られて言葉が分からなかった、と笑いながら話していた。

無事に腹ごしらえをし、出発する。再び掘り込み式の港が見えてくると、(25)津照寺はすぐそこである。
焼きそばの浜田商店から15分で到着した。  


Posted by こいったん at 22:55Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2017年09月27日

【3巡目-196】 24番最御崎寺、室戸岬、26番金剛頂寺、奈半利まで 〈その5〉[2016年11月20日]


(24)最御崎寺からは、スカイラインは通らず、上ってきた遍路道を戻る。

上り口付近にテントを張っている方がいた。行きの時には気が付かなかったので、上手く見えない場所で野宿していたようだ。

国道を横断し、先程の遊歩道へと戻って来た。ここから室戸岬を目指す。
室戸岬と言えば、知名度は高いのだが、はっきりとどこが岬か分からず、観光地という感じもあまりしない。
足摺岬の観光地っぽい雰囲気とは対照的である。

室戸岬周辺の歩道を通り、再び国道へと出てきた。しばらく進むと、スカイライン入口となり、一般の遍路道へと合流である。
ここからは旧道の方へと入った。

高知市内へ向かっては、同じような町並みが続き、単調な区間が始まる。

へんろ地図に記載されている宿、「うまめの木」がないかなあ、と思ったが、旧道沿いには見付からなかったので、国道の方にあるのだろう。
かなり評判が良いようなので、一度泊まってみたいなあ、と思っている。

時折、正月飾りがそのまま残っている家を見掛ける。何かこの辺りの風習なのだろうか。  


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2017年09月25日

【3巡目-195】 24番最御崎寺、室戸岬、26番金剛頂寺、奈半利まで 〈その4〉[2016年11月20日]


国道から、歩きの遍路道へと入る。
大してきつくはない道だったと思うが、汗が噴き出し、息も切れて、何度も休憩することになってしまった。

数年前だったら、楽に上りきることが出来たはずである。体力が落ちてきているのだろうか。
もう、40代も後半なので、当たり前なのかも知れない。

途中、逆打ちのお遍路さん、二人とすれ違った。(26)金剛頂寺を辺りから出発したのだろうか、逆打ちの方とよく出会う。

国道から16分で、(24)最御崎寺到着した。数組のお遍路さんが参拝している。白衣を身に着けている方が多かった。お参りをし、一休みする。

今回は室戸岬周辺を丁寧に周ろうと思っていたので、参拝後に室戸岬灯台へと向かった。お寺から少し行った所にあり、思いのほか近かった。

その明かりは、49km先まで届くとの事で、日本一のようである。
灯台からは、雄大な太平洋を眺めることが出来る。高知は、川もきれいだが、海の水もまた透き通っている。

普通のお遍路さんはここから、スカイラインを歩いて下って行くのだが、今回は東海図版の地図に従って、元来た道を戻ることにした。
スカイラインが昔からの道ということはあり得ないから、きっと昔のお遍路さんは、歩きの道を往復したのだろう。  


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2017年09月22日

【3巡目-194】 24番最御崎寺、室戸岬、26番金剛頂寺、奈半利まで 〈その3〉[2016年11月20日]


お休み処を出発し、岬方面へと向かう。
巨大な青年大師像が見えてくると、室戸岬が近付いてきた、という気持ちになる。

じっくりとお顔を見せてもらうと、随分と凛々しい顔をしていた。若い頃の姿ということだろう。
古びた販売所が並んでおり、土産物などを売っていた。

その少し先、弘法大師が修行したと言われている「御蔵洞」は、立ち入り出来ないようになってしまっていた。
新しい説明板があり、かつて、標高は今よりも5m低く、より海に近かった、との事である。

ここからは、東海図版の四国遍路地図に従って進んで行くことにする。

海岸へと出る遊歩道へと入る。岩場に、コンクリートの歩道が続いていた。
日曜日ということもあってか、何人かの観光客の方とすれ違った。

(24)最御崎寺へ向かうため、案内は無かったが、再び国道の方に戻る歩道に入ってみる。車道に出ると、丁度、お寺への遍路道の入口の所に出て来た。

ここから歩きの道となり、ゼロから165mまで一気に上ることになる。  


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2017年09月20日

【3巡目-193】 24番最御崎寺、室戸岬、26番金剛頂寺、奈半利まで 〈その2〉[2016年11月20日]


この、「室戸世界ジオパークセンター」には、広い駐車場、そして綺麗なトイレがあったので利用させてもらった。

少々下品な話になるのだが、最近、お腹の方が緩いので、歩き始めて1時間弱で再びトイレに駆け込んでしまうことが当たり前のようになってきている。
お遍路中に限って、朝食をしっかりと食べるからだろう。

ここで、上着を脱いでTシャツ姿になった。金沢と高知では、やはり気候が全然違うようである。

センターから少し先に、国道の分岐があった。歩きはそのまま直進だが、高知方面へ車を進めるには、ここを右折した方が近道となるようだ。
それまで、わりと車が走っていたのだが、分岐以降は、すっかり静かになった。

「民宿椎名」から1時間半ほどで、写真の「おへんろさんお休み処」に到着した。

昨日、青森の野宿遍路さんがここに泊まる、と話していたのだが、無事に到着出来ただろうか。今日も会えるかなあ、と思っていたのだが、その後、姿を見掛けることはなかった。

ここの休憩所はわりと新しいので泊まりやすいのでは、と伝えていたのだが、前回利用した5年前と比べ、随分と朽ちてしまっている印象だ。

壁面にあった、お遍路さん伝言板、という、自由に書ける黒板も無くなってしまっていた。少し寂しいなあ、と思いつつ、一休みさせてもらった。  


Posted by こいったん at 22:23Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2017年09月17日

【3巡目-192】 24番最御崎寺、室戸岬、26番金剛頂寺、奈半利まで 〈その1〉[2016年11月20日]


午前6時から朝食をいただき、その後精算をしてもらう。宿代は、洗濯やビール代も入れて8500円と、少々高めだった。

昨夜、生見に車を止めて1600円くらい掛かりそう、という話をしていた所、次に来る時には、駐車場が広いから車を止めても良いよ、とのありがたい申し出があった。

出会ったお遍路さんに宣伝しても良い、との事だったので、ここに書き込みしても大丈夫だろう。

歩き遍路の中には、道端に何日間か車を止めて歩いている方もよくいるそうで、ダッシュボードにお遍路中と書いた紙などを置いておかないと、何かあったのでは、と地元の方が心配することになる、という話もしていた。

あまり出会ったことはないが、自分と同じように、車で四国へとやって来て歩いているお遍路さんもいるようである。

6時半過ぎ、女将さんに見送られて出発する。
朝焼けで、随分と良い眺めである。普段だったら、まだぐっすりと寝ている時間帯である。これ程綺麗な海を見ながら歩いた記憶は無い。

30分近く歩くと、「旅の宿椎名」と古い立札が掛けられた、野宿スポットがあった。古いバス停のような小屋に、布団が用意されている。ここで寝るには勇気が要りそうである。

そこからさらに30分程で、「室戸世界ジオパークセンター」に到着した。5年前には無かった建物である。
学校の体育館のような建物があるので、廃校を活用した施設だろうか。  


Posted by こいったん at 23:55Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2017年09月15日

【3巡目-191】 生見から、野根、佐喜浜、椎名まで 〈その9〉[2016年11月19日]

部屋の入口には、名前とお疲れさまです、などと書かれた貼り紙がしてあった。こういった配慮はうれしい。

部屋でくつろいでいると、銅鑼が鳴った。
玄関先には、旦那さんがかつて漁の時に使っていたという銅鑼が置いてあり、宿の方を呼び出す時に使うようにしているそうである。

もう一組の宿泊客で、奈良県から来られた6~70代くらいの車遍路のご夫婦が鳴らしていた。

夕食は、午後6時過ぎだった。かつては喫茶店(今も?)だったような食堂へ。

女将さんや奈良のご夫婦と話をしながらの食事となった。結構ボリュームがあったが、お二人ともしっかり完食していたのには驚いた。

朝食は何時でも良い、と言ってもらえたので、朝6時でお願いした。


民宿椎名:一泊二食、洗濯とビール一本で 8500円。1階8畳。
      ※シーツあり、浴衣・お茶なし。外に自販機あり。洗濯は、宿の方にお願いする。朝食は希望の時間に。
       宿泊客:歩き遍路1人、車遍路1組(2人)
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Posted by こいったん at 21:47Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2017年09月12日

【3巡目-190】 生見から、野根、佐喜浜、椎名まで 〈その8〉[2016年11月19日]

夫婦岩を出発する。
懐かしの荒神橋バス停にたどり着いた。

突堤にデジカメを置いて、セルフタイマーで記念撮影をする。
上半身はTシャツ、下半身は冬用のズボン、とちぐはぐだった。衣類の調整が難しい。

国道をのんびり歩いていると、一台の軽自動車が止まり、声を掛けてくれた。
今日泊まる予定の、「民宿椎名」の女将さんだった。荷物を運びましょうか、という申し出だった。わざわざ探しに来てくれたのだろうか。

午後4時を回った頃、宿に到着した。わりと早めの到着である。

国道から旧道が分岐する場所にあり、すぐに発見出来た。何となく記憶にもある。 

へんろ地図には最近掲載されたようなので、あまり知られていない宿なのかと思ったが、先達推薦の宿、の札が掲げられている。知る人ぞ知る、宿なのだろうか。



本日のコースタイム

自宅19:34→icon17→金沢東IC→icon17→19日0:51淡路島南PA6:04→icon17→徳島IC→7:31道の駅日和佐7:40→icon17→8:43東洋町生見中央駐車場

東洋町生見8:56→9:51野根大橋→11:08法海上人堂11:22→15:24夫婦岩15:43→16:14民宿椎名


歩行距離:25.0km
 歩数  :35787歩
最高気温:20.8℃
最低気温:14.3℃[室戸岬]  


Posted by こいったん at 20:22Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2017年09月09日

【3巡目-189】 生見から、野根、佐喜浜、椎名まで 〈その7〉[2016年11月19日]

「ロッジおざき」のある尾崎集落は、これまで歩いたことがない、旧道の方を選択してみた。
特に変わったことは無かったが、出会った地元の方とあいさつを交わす。

再び国道に出て少し進むと、「民宿徳増」がある。一度泊まってみたいと思いつつ、今回も機会に恵まれなかった。
時刻はまだ、午後3時過ぎである。

この辺りにはもう民家などはないのだが、夫婦岩の少し手前に、ポツンと一軒のドライブインが見えてきた。営業はしている様子である。
歩き遍路が昼過ぎにこの辺りを通り掛かることは無さそうなので、なかなか利用する機会は無いかも知れないが、どのような店なのだろうか。

夫婦岩に到着し、一休みすることにした。
崩壊の危険だろうか、中に入ることは出来ないようになっていた。ここで野宿出来ると聞いたことがあるような気もするが、もう無理そうである。

ここは、一巡目の初めての遍路の時に、まだ歩きたかったところを泣く泣く区切った場所でもあり、特別な場所である。この先の荒神橋バス停から帰宅した。

天候が回復しており、室戸岬方面を眺めると、西日に照らされて海が輝いていた。
今日の宿までは、あと2kmちょっとである。時間もあることから、ゆっくりと休憩した。  


Posted by こいったん at 22:43Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2017年09月06日

【3巡目-188】 生見から、野根、佐喜浜、椎名まで 〈その6〉[2016年11月19日]

室戸岬へ向かう話に戻ります。現在、佐喜浜の集落外れまで来たところです。


水産工場前のベンチで休んでいると、少し遅れて青森の方もやって来た。

先程、学校の校庭で休んでいたのはやはり青森の方だったそうで、こちらに気付いて手を振ろうかと思ったが、学校に保護者の方たちが来ていたので変に思われても、と話していた。

佐喜浜の旧道を進み、食堂には入らなかったものの、スーパーがあったので、そこで夕食の分も含めて食料を調達出来た、との事だった。

また、今日の寝場所を探していたので、持っていた善根宿情報の一覧をお見せした。

室戸岬の手前の三津漁港そばに小さな東屋があったので、そこが良いのでは、とお伝えした。距離的にも歩けそうなので、そこへ行ってみる、との事で、先に出発していった。

人柄が良さそうな方だったので、こうやって色々な人たちから情報をもらいながら、1番から歩いて来られたのだろう。

自分が予約していた「民宿椎名」よりもさらに5kmほど先となるが、無事に歩いて帰宅出来ただろうか。
これが、最後の出会いとなった。

佐喜浜の町外れのベンチを出る。すぐに国道と旧道に分かれるので、今度は旧道の方を進む。

国道に再び戻って来ると、畑に、奇異なほどペットボトルがぶら下がっていた。鳥よけだろうか。  


Posted by こいったん at 21:25Comments(0)お遍路 第三拝(高知)

2017年09月02日

2017晩夏 歩き遍路 トピックス(後編)

3日目[8月28日]のメインイベントは、野井坂越え。写真は宮崎橋です。

暑い中、頑張って山道を歩きます。あまりお遍路さんは通らないと思いますが、特に問題も無く大丈夫でした。倒木はありましたが、大したことはありません。

宇和島では、和霊神社でも手を合わせました11

この日は宿取りが上手くいかず、「道の駅みま」まで歩いてから、バスでUターン。
「宇和島リージェントホテル」に泊まりました。


4日目[8月29日]の最終日。(41)龍光寺へ向かっていると、前方からお遍路さんがicon22
ようやく、今回の遍路旅で、初めて歩き遍路さんを見掛けました。

東海図版のルートを、地図を片手に辿ります。
結構頑張って歩いたつもりが、休憩しすぎたのか、時速2.5kmペース。

鳥坂トンネル付近まで歩きたかったのですが、(43)明石寺で打ち止めとなりましたicon108

卯之町駅からJRとバスを乗り継ぎ、宿毛駅へと戻り、車を走らせ、翌日の午後3時過ぎに金沢へと帰ってきました。宿毛から、770kmもありましたicon17

一つ、残念な出来事が。多分初めてかと思うのですが、納経所で嫌な事が。
(40)観自在寺さんで、納経帳を手で払いのけるように、シュッと返されてしまい、ビックリしてしまいました。
話にはよく聞く事なのですが、実際に自分がされてしまうと大ショックでした。文句を言いたくなるのも分かるなあ、です85
  


Posted by こいったん at 22:21Comments(0)歩き遍路 トピックス