2013年11月28日
【313】歩き遍路36日目〈その3〉[2012年6月17日]
本堂に向かって進む。(64)前神寺の境内は広く、森の中を歩く感じである。石段を上る。右手には滝が流れており、お供えのお金が埋め込まれていた。
本堂のある一角に到着するが、以前とは雰囲気が一変していた。参道の両脇には芝生が植えられており、新しい回廊が出来ていた。ほぼ貸切状態で参拝させてもらった。
ここではママチャリのお遍路さんを見掛けた。
納経を終え、来た道を少し戻って先に進むと思っていたが、前回は見逃した遍路札を発見、三角寺まで45㎞と書いてある。こっちからも行けるようである。静かな道を通り、先程の旧道に出た。へんろ地図の赤い線はこの道のようだった。
この辺りは少々小高い場所であり、眼下の眺めがきれいである。田んぼが広がっている。
へんろ地図にも掲載されている「湯之谷温泉」も道路下にあった。こういう温泉に泊まるのも良かったのだが、ここに泊まると翌日の宿選びが難しくなるので、もう少し先まで進まなければならない。
今日の宿は、西条市内にある「西条国際ホテル」である。国際ホテル、となっているが、楽天トラベルでの宿代は朝食代込みで3920円となっていたので、自宅からインターネットで予約しておいた。
ここからの遍路道は、へんろ地図では、国道に出る手前で右に入る赤い点線の道か、国道を進む道の二つがある。
今回持参した、もう一つのへんろ地図、東海図版の四国遍路地図では、別ルートが書かれている。この地図は、より昔のルートを示しているので、今回はこちらの地図に掲載されている道を歩いてみることにした。
本堂のある一角に到着するが、以前とは雰囲気が一変していた。参道の両脇には芝生が植えられており、新しい回廊が出来ていた。ほぼ貸切状態で参拝させてもらった。
ここではママチャリのお遍路さんを見掛けた。
納経を終え、来た道を少し戻って先に進むと思っていたが、前回は見逃した遍路札を発見、三角寺まで45㎞と書いてある。こっちからも行けるようである。静かな道を通り、先程の旧道に出た。へんろ地図の赤い線はこの道のようだった。
この辺りは少々小高い場所であり、眼下の眺めがきれいである。田んぼが広がっている。
へんろ地図にも掲載されている「湯之谷温泉」も道路下にあった。こういう温泉に泊まるのも良かったのだが、ここに泊まると翌日の宿選びが難しくなるので、もう少し先まで進まなければならない。
今日の宿は、西条市内にある「西条国際ホテル」である。国際ホテル、となっているが、楽天トラベルでの宿代は朝食代込みで3920円となっていたので、自宅からインターネットで予約しておいた。
ここからの遍路道は、へんろ地図では、国道に出る手前で右に入る赤い点線の道か、国道を進む道の二つがある。
今回持参した、もう一つのへんろ地図、東海図版の四国遍路地図では、別ルートが書かれている。この地図は、より昔のルートを示しているので、今回はこちらの地図に掲載されている道を歩いてみることにした。
2013年11月25日
【312】歩き遍路36日目〈その2〉[2012年6月17日]
国道に戻るとすぐに、(63)吉祥寺に到着した。国道沿いにあるお寺である。というよりは、寺の敷地だった場所に道路が開通したのではないだろうか。
境内には「成就石」なる穴の開いた石があり、本堂から目をつぶって歩き、金剛杖を突いて穴に通れば願いがかなうそうである。
やってみたのだが、本堂からは距離があり、目をつぶって歩くのは難しく、全然ダメだった。少し近くからやってみたのだが、これも難しかった。
貧苦を取り除き、富貴財宝を授かるという「くぐり吉祥天女」もある。これはくぐらねばならない。
(63)吉祥寺を出発する。国道と並行した、旧道らしき道を進む。3年前にも歩いた道なので、ここで休憩したなあ、などと思い出しながら歩く。
(64)前神寺の手前には、石鎚神社があり、広い参道が続いている。名前からして、由緒ある神社のような気がするが、かなり歩かなければならないようなので、今回も通過することにした。
程なくして、(64)前神寺の入口に到着した。総門と広い駐車スペースがある。門をくぐり、ゆるい坂道を上ると、納経所などがある場所にたどり着いた。
3年前のGWには同宿した歩き遍路さんらと前後して歩いたものだが、今は一人っきりである。(69)観音寺まで一緒だった、東京のタクシー運転手さんと納札を交換したのはここだったろうか。少々負けず嫌い風だったのが、懐かしく思い出される。今もお元気でお過ごしだろうか。
境内には「成就石」なる穴の開いた石があり、本堂から目をつぶって歩き、金剛杖を突いて穴に通れば願いがかなうそうである。
やってみたのだが、本堂からは距離があり、目をつぶって歩くのは難しく、全然ダメだった。少し近くからやってみたのだが、これも難しかった。
貧苦を取り除き、富貴財宝を授かるという「くぐり吉祥天女」もある。これはくぐらねばならない。
(63)吉祥寺を出発する。国道と並行した、旧道らしき道を進む。3年前にも歩いた道なので、ここで休憩したなあ、などと思い出しながら歩く。
(64)前神寺の手前には、石鎚神社があり、広い参道が続いている。名前からして、由緒ある神社のような気がするが、かなり歩かなければならないようなので、今回も通過することにした。
程なくして、(64)前神寺の入口に到着した。総門と広い駐車スペースがある。門をくぐり、ゆるい坂道を上ると、納経所などがある場所にたどり着いた。
3年前のGWには同宿した歩き遍路さんらと前後して歩いたものだが、今は一人っきりである。(69)観音寺まで一緒だった、東京のタクシー運転手さんと納札を交換したのはここだったろうか。少々負けず嫌い風だったのが、懐かしく思い出される。今もお元気でお過ごしだろうか。
2013年11月22日
【311】歩き遍路36日目〈その1〉[2012年6月17日]
伊予小松駅から歩いてすぐの(62)宝寿寺に、昼の12時11分に到着した。
まずは、大師堂で、打ち始めの報告と御加護の祈願をして行に入る、と「四国遍路ひとり歩き同行二人(解説編)」にも掲載されている。
大師堂にて般若心経他唱えて、今回の遍路旅を始めた。
境内にはもう一人、歩き風の方も参拝していた。
この(62)宝寿寺は昼休みの1時間は納経を行わない札所である。ちょうど今、その時間帯である。
前回、納経をしているので助かったが、納経所前のベンチには、納経を待っているのだろう、先程のお遍路さんが大きなリュックと共に昼寝をしていた。今回、初めて出会った歩き遍路さんである。
(62)宝寿寺を出発、国道11号線を進む。程なく、二か月前に立ち寄ったローソンに到着した。少し懐かしい。おにぎりを購入する。
建物横には、店内でも見かけたお遍路さんが地べたに座って食事をしていた。逆打ちとの事である。少し話をして、明るくお別れをする。幸先よく出発した。
(63)吉祥寺の前に、番外霊場の「芝之井」へと向かう。国道を右折し、小学校の脇を通る。少し道を間違えたようだ。
目星をつけた辺りに見当たらなかったので、ちょうど通りかかった地元の方に聞くと、もう少し先にあるとの事。
住宅街にひっそりと、水が湧いている「芝之井(芝井の泉)」があった。
弘法大師が杖を突いたら水が湧いた、と伝わる名水である。この言い伝えは本当によく聞く。昔の人にとっては、水はそれ程大事だったのだろう。
まずは、大師堂で、打ち始めの報告と御加護の祈願をして行に入る、と「四国遍路ひとり歩き同行二人(解説編)」にも掲載されている。
大師堂にて般若心経他唱えて、今回の遍路旅を始めた。
境内にはもう一人、歩き風の方も参拝していた。
この(62)宝寿寺は昼休みの1時間は納経を行わない札所である。ちょうど今、その時間帯である。
前回、納経をしているので助かったが、納経所前のベンチには、納経を待っているのだろう、先程のお遍路さんが大きなリュックと共に昼寝をしていた。今回、初めて出会った歩き遍路さんである。
(62)宝寿寺を出発、国道11号線を進む。程なく、二か月前に立ち寄ったローソンに到着した。少し懐かしい。おにぎりを購入する。
建物横には、店内でも見かけたお遍路さんが地べたに座って食事をしていた。逆打ちとの事である。少し話をして、明るくお別れをする。幸先よく出発した。
(63)吉祥寺の前に、番外霊場の「芝之井」へと向かう。国道を右折し、小学校の脇を通る。少し道を間違えたようだ。
目星をつけた辺りに見当たらなかったので、ちょうど通りかかった地元の方に聞くと、もう少し先にあるとの事。
住宅街にひっそりと、水が湧いている「芝之井(芝井の泉)」があった。
弘法大師が杖を突いたら水が湧いた、と伝わる名水である。この言い伝えは本当によく聞く。昔の人にとっては、水はそれ程大事だったのだろう。
2013年11月19日
【310】第17回 区切り打ち 出発[2012年6月16日]
今回が、通算17回目の区切り打ちとなります(第二拝では7回目)。
2012年4月に20日間に渡って歩きましたが、7月からの再就職が決まったので(結局、3か月でその職場も辞めてしまいましたが)その前に、という事で、歩きに行ってきました。
早々に帰宅予定でしたが、別格も訪ねながら12日間歩いて、無事に結願となりました。
今回も車で出発。高速道路をひた走り、その日は岡山県内のSAで車中泊。
翌6月17日に瀬戸大橋を渡り、これまでに何度も利用している、多度津駅裏のパークアンドライド駐車場に到着です。一日200円で、駐車場も広いことから満車になることも無さそうで、当てにできます。
多度津駅から普通列車を乗り継ぎます。
伊予三島付近では、工場からの煙がモクモクと凄かったです。順調に歩けば、明日にはこの街に到達する予定です。
伊予西条駅で別の列車に乗り継ぎ、昼過ぎに伊予小松駅に到着しました。
駅の待合室で遍路衣装を身に着け、この駅から、今回の遍路旅が始まりました。
2012年4月に20日間に渡って歩きましたが、7月からの再就職が決まったので(結局、3か月でその職場も辞めてしまいましたが)その前に、という事で、歩きに行ってきました。
早々に帰宅予定でしたが、別格も訪ねながら12日間歩いて、無事に結願となりました。
今回も車で出発。高速道路をひた走り、その日は岡山県内のSAで車中泊。
翌6月17日に瀬戸大橋を渡り、これまでに何度も利用している、多度津駅裏のパークアンドライド駐車場に到着です。一日200円で、駐車場も広いことから満車になることも無さそうで、当てにできます。
多度津駅から普通列車を乗り継ぎます。
伊予三島付近では、工場からの煙がモクモクと凄かったです。順調に歩けば、明日にはこの街に到達する予定です。
伊予西条駅で別の列車に乗り継ぎ、昼過ぎに伊予小松駅に到着しました。
駅の待合室で遍路衣装を身に着け、この駅から、今回の遍路旅が始まりました。
2013年11月17日
石川県の銭湯(3) 梅鉢湯 [金沢市]
梅鉢湯(金沢市長土塀)
「梅鉢湯」は、金沢駅から南へ歩いて15分くらいでしょうか。住宅密集地の中にある銭湯です。値段は420円。
付近は、車一台がやっと通れるくらいの道幅しかありませんが、一方通行になっているので大丈夫でした。ただ、変な所に入ってしまうと出られなくなりそうです。
数ヶ月前に一度来たことがありますので、今回が二度目の訪問となります。
入口にはわりと広いロビーとテレビ、番台があります。券売機で入浴券を買おうとすると、先に入ったおじいさんが、使い方が分からず困っている様子でした。番台のおばちゃんが「おとうさん、教えてあげて!」 おとうさん? 少し前までは「あんちゃん」と呼ばれるのが当たり前でしたが、最近では「おとうさん」と呼ばれることも出てくるようになってきました。
平日の夜、19時半頃に入りに行きました。脱衣所は、妙に静かです。前回は1~2人のお客さんだけでしたが、今回は先客が5人いました。
お湯は、銭湯にしては熱くなく、ゆっくりと入れます。有料のサウナや水風呂もあるのですが、今日はやっていませんでした。
建物の裏に駐車場があり、5~6台は駐車出来そうですが、周辺の道路が狭いので、歩いてプラプラと行く方が楽しそうな気がします。
昔はこのように住宅密集地にはたくさんの銭湯があったかと思いますが、最近では貴重な存在となってしまいました。
2013年中に廃業されたようです。 [2014年7月11日追記]
「梅鉢湯」は、金沢駅から南へ歩いて15分くらいでしょうか。住宅密集地の中にある銭湯です。値段は420円。
付近は、車一台がやっと通れるくらいの道幅しかありませんが、一方通行になっているので大丈夫でした。ただ、変な所に入ってしまうと出られなくなりそうです。
数ヶ月前に一度来たことがありますので、今回が二度目の訪問となります。
入口にはわりと広いロビーとテレビ、番台があります。券売機で入浴券を買おうとすると、先に入ったおじいさんが、使い方が分からず困っている様子でした。番台のおばちゃんが「おとうさん、教えてあげて!」 おとうさん? 少し前までは「あんちゃん」と呼ばれるのが当たり前でしたが、最近では「おとうさん」と呼ばれることも出てくるようになってきました。
平日の夜、19時半頃に入りに行きました。脱衣所は、妙に静かです。前回は1~2人のお客さんだけでしたが、今回は先客が5人いました。
お湯は、銭湯にしては熱くなく、ゆっくりと入れます。有料のサウナや水風呂もあるのですが、今日はやっていませんでした。
建物の裏に駐車場があり、5~6台は駐車出来そうですが、周辺の道路が狭いので、歩いてプラプラと行く方が楽しそうな気がします。
昔はこのように住宅密集地にはたくさんの銭湯があったかと思いますが、最近では貴重な存在となってしまいました。
[2012年2月28日]
2013年中に廃業されたようです。 [2014年7月11日追記]
タグ :梅鉢湯
2013年11月15日
滋賀県の温泉(1) マキノ白谷温泉「八王子荘」
昨年春の区切り打ちの遍路紀行がようやく終了しましたので、切りの良い所で掲載しようと思っていた、温泉・銭湯の記事を少し紹介します。と言っても、もう一年半以上も前の話になってしまいました。。。
マキノ白谷温泉「八王子荘」(滋賀県高島市マキノ町白谷)
滋賀県北部の福井県との県境に近い場所にあります。値段は500円です。
数年前に、NHKの番組でこの温泉を紹介していたことから、一度入りに行ったことがあり、今回が二回目となりました。
以前立ち寄ったことがあるはずなのですが、場所などあまり記憶に残っておらず、迷ってしまいました。ようやくたどり着いた温泉ですが、以前とすっかり雰囲気が変わっていました。
丁度来られたお客さんに聞いて、ここが日帰り温泉をやっていると確認出来ました。後で調べた所、数年前に改築したようです。
脱衣所はとても狭く、浴室もあまり大きくはありません。休日など、かなり込み合うかも知れません。ぬるめのお湯で、泉質は単純弱放射能冷鉱泉とのことです。
平日の真昼間に行ったのですが、すでに数人の先客が温泉を楽しんでいました。以前来た時にも、たくさんのお客さんで賑わっていたことから、結構人気がある温泉なのかも知れません。
あまり長居はしなかったのですが、帰り道、ずっと胸の辺りがポカポカとしていました。これは温泉の力なのでしょうか。
マキノ白谷温泉「八王子荘」(滋賀県高島市マキノ町白谷)
滋賀県北部の福井県との県境に近い場所にあります。値段は500円です。
数年前に、NHKの番組でこの温泉を紹介していたことから、一度入りに行ったことがあり、今回が二回目となりました。
以前立ち寄ったことがあるはずなのですが、場所などあまり記憶に残っておらず、迷ってしまいました。ようやくたどり着いた温泉ですが、以前とすっかり雰囲気が変わっていました。
丁度来られたお客さんに聞いて、ここが日帰り温泉をやっていると確認出来ました。後で調べた所、数年前に改築したようです。
脱衣所はとても狭く、浴室もあまり大きくはありません。休日など、かなり込み合うかも知れません。ぬるめのお湯で、泉質は単純弱放射能冷鉱泉とのことです。
平日の真昼間に行ったのですが、すでに数人の先客が温泉を楽しんでいました。以前来た時にも、たくさんのお客さんで賑わっていたことから、結構人気がある温泉なのかも知れません。
あまり長居はしなかったのですが、帰り道、ずっと胸の辺りがポカポカとしていました。これは温泉の力なのでしょうか。
[2012年3月5日]
タグ :マキノ白谷温泉「八王子荘」
2013年11月09日
【309】第16回 区切り打ち 帰宅[2012年4月25日]
伊予西条駅17時29分発の特急列車「いしづち26号」に乗り込んだ。まだまだ外は明るい。外の景色を眺めながら、ついついお遍路さんの姿を探してしまう。
高松駅からは特急列車「うずしお25号」に乗り、徳島方面へ。すっかり夜も更けてきた頃に、列車は次の乗り継ぎ駅、板野駅に近付いてきた。
デッキに出て下りる準備をしていると、サラリーマン風の、少々酒の入ったおじさんが話し掛けてきた。
何でも、この辺りの観光協会で仕事をしているそうで、歩き遍路体験ツアーを企画した所、数百人もの応募があったそうである。この人たちが何組かに分かれて一斉に遍路道を歩いたそうで、それは壮観だったそうである。
参加者は、日常的にお遍路さんを見ている人たちであろうから、一度体験してみたい、という気持ちは結構あるのだろう。
駅に家族が迎えに来てくれるので、霊山寺まで送りましょう、と声を掛けてもらった。最初はお受けしたのだが、すぐに乗り継ぎの列車もあり、時間も遅かったことからご迷惑をかけると思い、丁重にお断りした。
ガラガラの普通列車に乗り換え、板東駅下車。車を受け取り、遥か石川県へと帰宅の途についた。
本日のコースタイム
栄家旅館6:32→大頭ファミリーマート7:35→8:59横峰寺登山口9:25→10:16(60)横峰寺11:05→14:13(61)香園寺14:40→15:04(62)宝寿寺15:30→16:02伊予小松駅16:28→→16:38伊予西条駅17:29→→18:55高松駅19:12→→20:09板野駅20:27→→20:35板東駅→20:49(1)霊山寺→→26日13:08石川県金沢市
歩行距離:22.6km
歩数 :?歩
最高気温:19.9℃
最低気温:11.8℃[西条市]
高松駅からは特急列車「うずしお25号」に乗り、徳島方面へ。すっかり夜も更けてきた頃に、列車は次の乗り継ぎ駅、板野駅に近付いてきた。
デッキに出て下りる準備をしていると、サラリーマン風の、少々酒の入ったおじさんが話し掛けてきた。
何でも、この辺りの観光協会で仕事をしているそうで、歩き遍路体験ツアーを企画した所、数百人もの応募があったそうである。この人たちが何組かに分かれて一斉に遍路道を歩いたそうで、それは壮観だったそうである。
参加者は、日常的にお遍路さんを見ている人たちであろうから、一度体験してみたい、という気持ちは結構あるのだろう。
駅に家族が迎えに来てくれるので、霊山寺まで送りましょう、と声を掛けてもらった。最初はお受けしたのだが、すぐに乗り継ぎの列車もあり、時間も遅かったことからご迷惑をかけると思い、丁重にお断りした。
ガラガラの普通列車に乗り換え、板東駅下車。車を受け取り、遥か石川県へと帰宅の途についた。
本日のコースタイム
栄家旅館6:32→大頭ファミリーマート7:35→8:59横峰寺登山口9:25→10:16(60)横峰寺11:05→14:13(61)香園寺14:40→15:04(62)宝寿寺15:30→16:02伊予小松駅16:28→→16:38伊予西条駅17:29→→18:55高松駅19:12→→20:09板野駅20:27→→20:35板東駅→20:49(1)霊山寺→→26日13:08石川県金沢市
歩行距離:22.6km
歩数 :?歩
最高気温:19.9℃
最低気温:11.8℃[西条市]
歩き遍路第二拝 第6回区切り打ち 終了
タグ :歩き遍路
2013年11月06日
【308】歩き遍路35日目〈その9〉[2012年4月25日]
伊予小松駅から、3つ先の伊予西条駅行きの列車に乗り込む。これから、車が置いてある徳島へと戻る。
伊予西条駅に到着し、高松方面の列車の時刻を見ると、1時間近く先まで無い。これでは、徳島到着が遅くなりそうである。
駅のベンチでぼんやりしていると、見覚えのある二人が、息を切らせてやって来た。
(40)観自在寺門前の「山代屋旅館」で同宿し、柏坂へんろ道を楽々歩いていた、旦那さんが71才の関西のご夫婦だ。懐かしい。旧津島町で別れて以来だから、10日ぶりである。
(60)横峰寺は明日にして、今日は(64)前神寺を打って、この駅に来たそうである。一日、卯之町で中断しているから、ようやく追い付いて、少し追い抜いたことになるだろうか。
これから小松へJRで戻り、「ビジネス旅館小松」に泊まる、との事だった。この宿には、この関西のご夫婦や先程のご老人、岐阜の夫婦や沖縄のOさんと、これまで知り合った人たちが勢ぞろいである。もっと懐かしい人たちに会えたかも知れない。自分も泊まっていれば、きっと楽しい夜となっていたに違いない。
愛媛のSさんとは、「長珍屋」で一緒だったそうである。何日も一緒だったSさんや川崎のOさんとの再会は叶わなかったが、最後に関西のご夫婦に会えてうれしかった。
先にご夫婦を見送り、高松行きの特急列車に乗り込んだ。
伊予西条駅に到着し、高松方面の列車の時刻を見ると、1時間近く先まで無い。これでは、徳島到着が遅くなりそうである。
駅のベンチでぼんやりしていると、見覚えのある二人が、息を切らせてやって来た。
(40)観自在寺門前の「山代屋旅館」で同宿し、柏坂へんろ道を楽々歩いていた、旦那さんが71才の関西のご夫婦だ。懐かしい。旧津島町で別れて以来だから、10日ぶりである。
(60)横峰寺は明日にして、今日は(64)前神寺を打って、この駅に来たそうである。一日、卯之町で中断しているから、ようやく追い付いて、少し追い抜いたことになるだろうか。
これから小松へJRで戻り、「ビジネス旅館小松」に泊まる、との事だった。この宿には、この関西のご夫婦や先程のご老人、岐阜の夫婦や沖縄のOさんと、これまで知り合った人たちが勢ぞろいである。もっと懐かしい人たちに会えたかも知れない。自分も泊まっていれば、きっと楽しい夜となっていたに違いない。
愛媛のSさんとは、「長珍屋」で一緒だったそうである。何日も一緒だったSさんや川崎のOさんとの再会は叶わなかったが、最後に関西のご夫婦に会えてうれしかった。
先にご夫婦を見送り、高松行きの特急列車に乗り込んだ。
タグ :歩き遍路
2013年11月03日
【307】歩き遍路35日目〈その8〉[2012年4月25日]
伊予小松駅を出て、(62)宝寿寺に到着した。
今回の20日間にも及ぶ、長い長い遍路旅での最終札所である。
入口には、遍路石がたくさん置かれている。道路工事などで撤去されたものが集められたのだろうか。お寺の名前よりも、一國一宮の石柱が目立っている。
このお寺は、四国八十八ヶ所の霊場の中でも、唯一かと思うが、納経時間が8時からと1時間遅く、昼に1時間の休憩がある、というお寺である。何か複雑な事情がありそうな札所だ。
団体さんと一緒になりながら参拝していると、岐阜のご夫婦がやって来た。時間があったので、(63)吉祥寺を参拝して来たそうである。奥さんが、今日の予定は決まった?と聞いてくる。昨晩の食事時に、「ビジネス旅館小松」に泊まるか、帰宅するかで迷っていることを話していたからである。
ご夫婦と別れ、国道沿いを歩き、食事が出来る場所を探した。もうお腹ペコペコであるが、なかなか見つからない。駐車場が広いローソンがあった。味気ないが、ここで腹ごしらえをすることにした。ナポリタンと缶コーヒーを買い、店の裏手に座り込んで食べることにした。
来た道を戻り、伊予小松駅に到着した。
この駅からは、(62)宝寿寺が見え、白衣を身に着けた参拝客の姿が見える。こちらは遍路衣装を解き、もうお遍路さんではない。まだお遍路さんでいられる人たちが羨ましくなる。
南の方角には、「ビジネス旅館小松」がある通りが伸びている。そこに、沖縄のOさんが歩いている後姿が、遠くに見えた。これから宿に入るのだろう。
Oさんとは、松山YHで同宿してからの長い付き合いとなった。明日、新居浜駅から帰ると聞いている。もちろん、こちらの姿に気付いていない。遠くから、お元気で、とこの先のご健闘を祈った。
今回の20日間にも及ぶ、長い長い遍路旅での最終札所である。
入口には、遍路石がたくさん置かれている。道路工事などで撤去されたものが集められたのだろうか。お寺の名前よりも、一國一宮の石柱が目立っている。
このお寺は、四国八十八ヶ所の霊場の中でも、唯一かと思うが、納経時間が8時からと1時間遅く、昼に1時間の休憩がある、というお寺である。何か複雑な事情がありそうな札所だ。
団体さんと一緒になりながら参拝していると、岐阜のご夫婦がやって来た。時間があったので、(63)吉祥寺を参拝して来たそうである。奥さんが、今日の予定は決まった?と聞いてくる。昨晩の食事時に、「ビジネス旅館小松」に泊まるか、帰宅するかで迷っていることを話していたからである。
ご夫婦と別れ、国道沿いを歩き、食事が出来る場所を探した。もうお腹ペコペコであるが、なかなか見つからない。駐車場が広いローソンがあった。味気ないが、ここで腹ごしらえをすることにした。ナポリタンと缶コーヒーを買い、店の裏手に座り込んで食べることにした。
来た道を戻り、伊予小松駅に到着した。
この駅からは、(62)宝寿寺が見え、白衣を身に着けた参拝客の姿が見える。こちらは遍路衣装を解き、もうお遍路さんではない。まだお遍路さんでいられる人たちが羨ましくなる。
南の方角には、「ビジネス旅館小松」がある通りが伸びている。そこに、沖縄のOさんが歩いている後姿が、遠くに見えた。これから宿に入るのだろう。
Oさんとは、松山YHで同宿してからの長い付き合いとなった。明日、新居浜駅から帰ると聞いている。もちろん、こちらの姿に気付いていない。遠くから、お元気で、とこの先のご健闘を祈った。