2021年09月28日

【3巡目-678】 68番神恵院・69番観音寺へ [2019年8月6日]〈その8〉

立派な「晩翠旅館」を過ぎ、観音寺市内をトボトボ歩いていると、期せずして前方に合羽を着た女性のお遍路さん二人組の姿があった。

大きめのリュックを担いではいるが、これまで見掛けていなかったから、鉄道などを利用しながら周っているのだろう。

程なくして追い付くと、片方の方は先達さん風で、解説をしながら歩いているような雰囲気だった。今回の遍路旅で唯一見掛けた、歩いているお遍路さんである。

財田川の橋を渡ると、鳥居などがある一角がある。さて、(69)観音寺はどうやって行くんだったかなあ、と思案する。

三回目というのに、はっきり覚えていない。遍路札なども、ほとんど消えてしまっている。

確かここを通るんだったなあ、と大通から離れ、林の際の小道を進む。

白い塀に沿って進むと、電柱に遍路シールがたくさん貼ってある。指示通りに左折すると、(68・69)観音寺・神恵院の共同仁王門があり、到着となった。

参拝の前に一休みする。足の小指の肉刺が酷くなってきている。ここ最近、肉刺が出来るようなことは無かったのだが、どうしたのだろう。サンダルが原因だろうか。  


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2021年09月25日

【3巡目-677】 68番神恵院・69番観音寺へ [2019年8月6日]〈その7〉

観音寺市内に向かって遍路道を進んでいると、もう消えかかった看板があり、「旧へんろ道 植田天満宮道」という遍路道があることが分かった。

探索してみても良かったのだが、お腹が空いていたこともあったのかちょっと面倒になり、そのまま通過してしまった。

次の大きな道路、県道237号線に差し掛かった。
両方向眺めてみるが、残念ながら、食事が出来そうな場所は見当たらなかった。
こんな時、スマホがあれば検索が出来て便利なのだが、この時はまだ持っていなかった。
諦めて、観音寺市内へ突入する。

三巡目というのに、JRの踏切を渡った辺りから、どちらに進めば良いのか、遍路道が分からなくなってしまった。道は一直線ではない。遍路シールなどの案内も減ってしまったように思う。

線路を通って橋を渡って左方向へ、確かこっちだったかなあ、と少々迷いながら進む。

一巡目の2009年に歩いた時に立ち寄った、覚えのあるコーヒー屋さんがあった。コーヒー豆を売る傍ら、小さな喫茶コーナーがあるお店だったろうか。

道沿いには、へんろ地図にも掲載されている、「晩翠旅館」があった。
料亭も併設しているのだろうか、思ったよりも立派な宿だった。お遍路さんは歓迎します、との真新しい看板が置いてあり、二食付きで6100円との事だった。  


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2021年09月22日

【3巡目-676】 68番神恵院・69番観音寺へ [2019年8月6日]〈その6〉

三差路になっている分岐があり、例の「遍路小屋銭形」は右、の看板が出ている。
道路向かいの壁には、左方向への矢印が、これでもか、という位に貼ってあった。

二巡目の時はそのまま直進して狭い道へと入った覚えがある。5分程で通常の遍路道に合流することになるが、恐らく、こちらが昔からの道だろう。

今回は、へんろ地図通りに左の方へ行ってみることにした。

100m程だけだが、歩道も無く、路肩もほとんど無い道で交通量もあり、短い距離ではあったがちょっと怖かった。

少し進むと、「大喜多」といううどん屋さんがあり、先程のおっちゃんが言っていた通り、臨時休業の貼り紙がしてあった。

食事は自分にとっては重大事項で、どこで何を食べようか、常に気にしながら歩いている。年は取っても、今だ食欲旺盛である。

観音寺市街で大きな道路を二本跨ぐようなので、その辺りでどこか見付からないかなあ、と考えていた。

高速道路の下をくぐり、大きなスーパーのマルヨシがある国道11号線に差し掛かった。
国道沿いにどこか食事場所は無いか、と両方向眺めてみるが、それらしき店は見当たらなかった。
あきらめて、国道を横断し、遍路道を進む。  
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2021年09月19日

【3巡目-675】 67番大興寺、68番神恵院・69番観音寺へ [2019年8月6日]〈その5〉

(67)大興寺を出立する。

へんろ地図では、右の方へ来た道を戻るようになっているが、実際には山門を出て左に行くように指示が出ている。

小道に入り、ため池の側を通ると二車線の道路に。またすぐ脇道に入ると、わりと車が行き交っている国道に出て来た。

100m程進むと遍路シールが右の方に行くように貼られている。一枚だけで気が付きにくいのだが、見落としても別ルートで遍路道に戻れるようになっているのだろうか。

横断歩道は無いので、車が途切れた間にサッと渡り、裏通りに入る。

国道沿いに「民宿四国路」が裏側から見えている。
最近、へんろ地図に掲載されるようになった宿かと思うのだが、新築では無く、昔からの立派な民家のようだった。

いくつか分岐があるので、道しるべを見落とさないように進む。この辺りを歩くのは三度目なのだが、あまり記憶に残っていなかった。

地元のおっちゃんに、尋ねた訳ではないのだがいきなり、うどん屋は今週いっぱい休みや、と声を掛けられる。ちょうど昼時で、お腹をすかせてそうな顔をしていたのだろうか。
(スーパーの)マルヨシしか無い、と教えてくれる。この区間に食事処は無いと思っていたが、うどん屋さんがあったろうか。  


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2021年09月16日

【3巡目-674】 67番大興寺 [2019年8月6日]〈その4〉

ここからは、遍路石など、昔の名残が多く残されている道となる。
車の通りも無く、のんびりと歩ける区間でもある。

右に左に現れるお地蔵さんを見ながらほぼ一直線に進み、「民宿おおひら」の前までやって来た。お寺はこの裏である。
「へんろ道保存協力会」のHPによると、おおひらさんは廃業されたそうである。

聞きなれた遍路宿の廃業が、実際に起こるような時代になってしまった。

グルっと周って、午前10時を回った頃、(67)大興寺に到着した。

何かお寺から音が聞こえてくるなあ、と思っていたら、ご夫婦だろうか、ほら貝を吹いているお遍路さんがいらっしゃった。

本堂横に、雨のあたっていない古い木のベンチがあり、ここに荷物を下ろさせてもらってお参りをする。

ほら貝のお二人が帰られると、境内は貸切になってしまった。

納経所では、歩きですか、と聞かれ、おまんじゅうなどのおやつを頂いた。偶にお接待してくれる、親切な納経所があるものである。

貼り紙があり、この先のヘンロ小屋は遍路道から外れている、等、あまり快く思っていないようなものだった。無料宿泊所もやっているようで、寺内には宣伝の看板もあったりするのだが、何か経緯がありそうだった。  


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2021年09月13日

【3巡目-673】 別格16番萩原寺、67番大興寺へ [2019年8月6日]〈その3〉


トイレ付きの広い駐車場があるが、止まっている車は無い。山門の無いお寺である。
雨の別格寺だからか、当然ながら誰もいなかった。
以前は小さなカフェもやっていたが、今も営業しているのだろうか。

ロウソクや線香など、お参りがおっくうであり、手を合わせただけで参拝を済ませてしまった。リュックから納経帳を取り出すのも面倒で、こちらも手抜きをした。

それでも、再訪したかった[16]萩原寺を訪問出来て満足している。

萩原寺を出立すると、ますます雨が激しくなってきた。
通り掛かりのビニールハウスに緊急避難する。が、住人と目が合ってしまい、早々に立ち去る。

遍路道という感じはなく、普通の一般道路を黙々と進んで行く。
そこそこ車が走っている県道を進んだり、民家が連なっている旧道に入ったりと、へんろ地図通りに歩いて行き、通常の遍路道に合流した。

合流地点まで、宿から普通に進めば1時間も掛からないはずだが、萩原寺経由で3時間ちょっと時間が経ってしまっていた。
丁度この辺りまで来ると、激しく降っていた雨が止んできて助かった。  


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2021年09月10日

【3巡目-672】 「民宿青空屋」から、雲辺寺ロープウェイ駅、別格16番萩原寺へ [2019年8月6日]〈その2〉


全く車の通らない、寂しい雨の道を進む。通勤で利用する車すら無いようである。

宿から1時間弱で、雲辺寺ロープウェイ乗り場に到着した。ここに立ち寄ってみる。

広い駐車場に、何軒か店が並んでいる。車が数台止まっているが、従業員のものだろう。

7年前の遍路の時に、土砂降りの中を歩いてきて、ここのお休み処で雨宿りをしており、懐かしくなっての再訪である。

あれから7年も経ったとは信じられない。ついこの間のことのようである。

既にロープウェイが動いている時間のはずだが、係の方以外に人の姿は無かった。

ここの山麓駅から荻原寺、大興寺まで、何の変哲もない退屈な道が続くのだが、もう一度歩きたくなって、わざわざ遠回りしてここまで来たのである。

途中に、「十八丁・萩原寺」と記された丁石を発見した。昔からの道とは思ってもいなかったから意外であった。

雨降りの人の気配のしない寂しい平日の朝ながら、充実した感じで歩みを進め、[16]萩原寺に到着した。  


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2021年09月07日

【3巡目-671】 「民宿青空屋」から、別格16番萩原寺、69番観音寺、70番本山寺 [2019年8月6日]〈その1〉


翌朝は、生憎の天候となってしまった。台風の影響で四国西部は風が強そうだが、こちらは風はそれ程でもなく、雨降りである。

朝食は何時からでも、と言ってもらえ、午前6時でお願いした。

本日は順調に進めば、(71)弥谷寺まで行けるだろうが、その後の交通機関が無さそうなことから、(70)本山寺までの歩きを考えている。

余った時間は、別格の萩原寺への寄り道と、夏の歩き遍路恒例の海水浴を、銭形砂絵のある場所で、と考えている。

午前6時半過ぎ、宿の方に記念写真を撮ってもらい出発した。

(69)観音寺方向ではなく、昨日来た道を少し戻って、雲辺寺へのロープウェイの麓の駅を目指した。

早々に古い標識があり、「旧へんろ道 お遍路さんの墓地」と書かれている。
そのすぐ先に、右 旧へんろ道の標識があった。

昨日、(66)雲辺寺からの下りの時に探索していた廃道になった遍路道の続きが、この辺りから残っているのだろう。
どんな道か気にはなったのだが、今回は萩原寺へ向かうため、通過する。帰宅してからインターネットで調べてみるも、情報は掴めなかった。  


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2021年09月04日

【3巡目-670】 「民宿青空屋」② [2019年8月5日]〈その13〉

今日の泊まりは自分一人のようで、お座敷で黙々と食事をしていると、ご主人がハンバーグを持ってきてくれた。

イノシシの肉、という事である。とても美味しかった。
お替りが欲しいくらいだったが、そんな図々しいことは言えるはずもなかった。

イノシシの被害がかなり出ているようなので、こうやってドンドン食用にしていけば、とこれまで素人考えをしていた。

家畜ではないから、オス・メス・大人・子供と個体によってそれぞれ味が違うので、そう簡単ではないそうである。なるほどなあ、である。

なかなか美味しい夕食でした。
2リットルのペットボトルの水を凍らせてもらえるか、お願いした所、OKで助かりました。

夜は、部屋に置いてある遍路ノートを書いたり読ませてもらったりしながら過ごす。

以前の遍路の時に知り合った方の文章も残っていた。

自分の書き込みの前の方が、同じ北陸の富山県の方なのも嬉しい。


民宿青空屋:一泊二食 6900円 ビール1本550円
      ※洗濯機2台・乾燥機2台、おそらく無料。湯茶あり。自販機なし。
         朝食は何時からでも。
       宿泊客:歩き遍路1名




  


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2021年09月01日

【3巡目-669】 「民宿青空屋」① [2019年8月5日]〈その12〉

麓まで降りて来ると暑くなってきた。山の上とは、やはり温度が違うようである。

静かな車道をゆるやかに下って行き、午後4時半過ぎに本日の宿、「民宿青空屋」に到着した。

古い平屋の日本家屋のような建物である。歓迎されているのか、犬が賑やかに吠えている。

庭もきれいに手入れされており、なかなか良い雰囲気だった。
ピンクのサルスベリの花がちょうど見頃で、なおさらである。

玄関を開けるとご夫婦で迎えてくれ、入ってすぐ右の部屋に通された。杖の先を洗います、との事でお願いした。

一息ついて、洗濯をしてお風呂に入って、楽しみな食事である。
食事場所も渋い和室だった。昔の立派な民家をリフォームしたのだろう。

夕方になって、台風の影響で生暖かい風が強く吹き出してきた。
明日は生憎の天候になりそうである。


本日のコースタイム
スーパーホテル四国中央7:22→9:45ヘンロ小屋第37号しんきん庵・法皇→11:11曼陀峠→13:15(66)雲辺寺14:45→16:32民宿青空屋


歩行距離:24.8km
 歩数  :42741歩
最高気温:34.2℃
最低気温:25.3℃[四国中央市]  


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