2022年11月29日
【3巡目-796】 卯辰越③ [2020年8月31日]〈その12〉
ちょっと進むと、先程見えていた自販機があった。奥に工場のような建物があり、その入口に設置されていた。命の水である。
ここに自販機が無かったら、どうなっていたことだろうか。お茶とコーラのペットボトルを買う。
「卯辰トンネル」だったか、早期着工の大きな看板があった。もしかして、もうトンネルが完成しているのだろうか、と期待してしまったが、そのような様子は無かった。
そんなにキツイ峠なのだろうか、と少々不安になる。
ようやく手に入れた水分を手にしながら上り、卯辰越の頂上らしき場所に辿り着いた。
何か祠と、四国のみちの案内板があった。
峠を越えてからもクネクネ道が続くが、上りよりは視界が開けてよい感じである。
それにしても、静かな峠道かと思っていたら、次々と車が追い越していく道だった。
2022年11月25日
【3巡目-795】 卯辰越② [2020年8月31日]〈その11〉
途中、軽トラ一台が通り過ぎていっただけである。遍路道の痕跡を示すものは見当たらなかった。現代の遍路道なのだろう。
途中から舗装路となり、ちょっと新しいコンクリート部分があったので、一休みする。
水分が後わずかしかない。この状態で卯辰越を進めるだろうか。へんろ地図によると、170m上ることになっている。
直に県道に合流するが、ここに自販機が無いと、大変な事になる、と言うか、山越えは無理だろう。
何か赤い物が見える。あれはコカ・コーラの自販機では無いだろうか。
肉眼でははっきり見えないので、デジカメの望遠を使って写真を撮って確認してみると、確かに自販機だった。助かった。
真夏の歩き遍路で、水分の危機に陥るのはこれで何回目だろうか。
県道41号に合流する。分岐には四国のみちの石柱があり、右折して(1)霊山寺を目指す。
2022年11月21日
【3巡目-794】 卯辰越① [2020年8月31日]〈その10〉
車一台走れるくらいの狭い林の中の車道を下って行く。
ほとんど、車は通らない。一ヶ所だけ、下界の集落が見渡せる場所があったろうか。
道路が広くなると、左斜め方向に向かう道路があったが、分かりにくい。ボケっとしていたら、気付かずにそのまま下りて行ってしまっただろう。
振り返って看板をみると、右方向が折野となっている。多分、こっちへ進めば良いのだろう。
レの字のように曲がると、再び上りになってしまった。が、数分で頂上となる。「花折大明神」という、赤い鳥居の神社がある。
道路右側には、ベタノ谷に沿って、延々と青い網が続いている。
何のためにあるのかなあ、と考えていたが、確かどなたかの遍路紀行で、卯辰越には不法投棄が多い、と目にしたのを覚えている。この対策のためなのかも知れない。
網が無かったら、下方の川に向かって簡単に物を捨てられそうで、実際に崖下を見てみると、あちこちに投棄物があった。
2022年11月17日
【3巡目-793】 大坂峠③、卯辰越へ [2020年8月31日]〈その9〉
麓からは、1時間とちょっとだった。
四国のみちの立杭やへんろ地図によると、県境からの距離は800mで、120m登ることになっている。
ここから右方向へさらに上へあがると、眺めが良い場所があるのだが、酷暑の中そんな元気も無く、一度行ったこともあることから、とそのまま峠を下った。
一旦、車道を横断すると、恐らく、遍路道の中ではナンバーワンの急な擬木の階段がある。
昔の遍路石と現在のものとが両立している。
今回は、卯辰越で(1)霊山寺を目指す。ここからは、初めて歩く道となる。
ただ、気掛かりが。水分がもう底をついている。
卯辰「越」という事で、これから上り道を進んで大丈夫だろうか。そんなに標高のない峠かと思うが、自販機はあるだろうか、と大いに不安になる。
金泉寺方面に向かえば、後は下りで、駅もあったから、自販機くらいはあるだろう。
と言いつつ、結局、卯辰越を目指した。
2022年11月14日
富山マラソン 2022 [2022年11月6日]

「富山マラソン2022」に参加してきました。
金沢・富山の一週違いで行われる両マラソン大会。
今年はどっちも出てやろう、と企んでいましたが(笑)、金沢は落選。こちらは先着順ですので、無事に参加出来ました。
参加ランナー約13000人の、大規模都市型マラソンです。

富山県の第二の都市、高岡市から、県都の富山市を目指すコースです


この橋からの眺めは、誰もが唸る素晴らしさ

当日は快晴だったこともあり、日本海と立山連峰、海王丸と素晴らしかったです


タイムは、5時間21分17秒と、自己ベストから程遠い結果となってしまいました。
以前は4時間台で走れたのですが、最近の大会では、5時間以上掛かってしまいます。

加齢によるものだろうか、とかなり落ち込んでいます

毎度お馴染みの、脚はいくらでも動くのですが、呼吸が続きませんでした。他のランナーとは、なぜかここが違います。


着替えをして一息ついてから、ゴール近くに戻り、最終ランナーまで走り終える姿を見学しました。
みんな、良い笑顔で走って(歩いて)ました。

走った後は、異常にお腹がすきます。ラーメンに餃子、炒飯、唐揚げと頼みましたがまだ足りず、喫茶店でトーストまで。
富山駅は、駅の構内を市電が通り抜けるという、ハイカラな駅に変貌していました。観光客がいっぱい来る金沢よりも素晴らしい街だなあ、と個人的には思います。
次は、12月に広島県で行われるウルトラマラソン(100km)に挑戦します

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2022年11月10日
【3巡目-792】 大坂峠② [2020年8月31日]〈その8〉
一度歩いているから、どんな道だったか、何となく覚えはある。
一旦、車道を横切る形となり、ここからが本番となる。
「讃岐街道 大坂峠」の看板を見ながら進む。車一台以上分の幅の広い道が続く。
勾配はそれなりにあるから、息を切らせながら進むことになる。
県境の木柱がある場所まで到達して、一息入れる。
ここが頂上かと思ってしまうが、これまで歩いて来た広い道が藪になっており、右上方向のさらに高い所へと向かう、歩きの道へと誘導される。
明らかに違う道に進む印象で、別の時代の遍路道へと入るのかなあ、と思うが、今まで歩いて来た道は、この先どうなっているのだろう。
崖崩れで復元不可能状態とかだろうか。
2022年11月06日
【3巡目-791】 大坂峠① [2020年8月31日]〈その7〉
ここから、いよいよ山越えとなる。
この暑さの中で無事に向こう側に辿り着けるか、それも水分不足の状態で、不安を抱えながらの歩きとなってしまった。
少し離れた国道に行って水分補給を、とも思ったが、かなりの寄り道となりそうで、面倒で諦めてしまった。
余談だが、(88)大窪寺から(1)霊山寺へ戻るには、(10)切幡寺経由が断然楽かと思うのだが、大坂峠がお遍路さんに歩かれたのはどういった理由なのだろうか。
峠のない切幡寺ルートに比べ、こちらは、五名トンネルの上の山越え、中尾峠、大坂峠と忙しい。
今回は、さらに追加で卯辰越を予定している。
歩いていて楽しいのは、断然、遍路石がたくさんあるこちらの道ではある。
ちなみに、一巡目は切幡寺経由で霊山寺、二巡目は、與田寺から三本松港まで。
その後、番外編のような形で、大滝寺から白鳥神社経由大坂峠、金泉寺で打ち止め、といったルートを歩いている。
三巡目の今回は、二回目の大坂峠、という事になる。
2022年11月02日
【3巡目-790】 引田、大坂峠へ [2020年8月31日]〈その6〉
JRの駅付近は寂しい感じだったと思うが、この辺りは結構、住宅が密集している。
「相生ふるさと村」なる、コミュニティセンターや広い公園などがあり、その一角の日陰に座り込んで、一休みさせてもらう。
1泊3000円、の看板もあり、へんろ地図に掲載されていない宿泊施設まであるようである。隣接して、カフェもあった。
歩き遍路の宿としても、利用出来るのではないだろうか。
相生の集落を出る。
遠くに海や、国道沿いの建物を眺めながら、味気無い道を一直線に進んで行く。
峠に備えて水分の補給を、と自販機を探しながら歩いていたのだが、一向に見付からなかった。
どこかに自販機くらいあるだろう、と甘い考えだった。