2020年05月29日

【3巡目-539】 「癒しの宿八丁坂」から、千本峠、51番石手寺、松山市駅まで [2019年2月18日]〈その1〉


昨夜は21時半過ぎには眠りついたが、夜中に何度も目が覚めてトイレへ。早朝4時にはぱっちりと目が覚めたので、そのまま起きていた。
6時間睡眠で、三日間で11時間位しか寝てないだろう。

身体が遍路モードにならないまま、最終日となってしまった。

朝食は6時からという事で、食堂へ。
この時間から食事をしていたのは、もう一人、仕事で来ていたような青年との二人だった。

朝食もしっかりとしたものを出してくれた。ご飯もお替りする。これで一泊二食付き6800円とは、良心的な宿でした。

これまで、朝食を摂ると下痢気味になってしまう、と何度か記事にも書きましたが、最近では腸の調子が良くなったのか、それも無くなっているのが嬉しい所です。

午前6時半、「癒しの宿八丁坂」を出発する。
忙しい中、宿の方、板前さんが見送りに出てくれた。まだ薄暗い中、歩き始める。

それにしても、随分と冷え込んでいる。手には軍手をしているが、指先が冷たい。その内、痛くなってきた。風が無いので助かっているが、氷点下5度以下ではないだろうか。
幸いと言おうか、微妙な上り道となっているので、身体の冷えは防いでくれている。  


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2020年05月26日

【3巡目-538】 「癒しの宿八丁坂」 [2019年2月17日]〈その18〉

夕食は午後7時にしてくれるそうで、先にお風呂に入ることが出来た。

宿にはお遍路さんなのか、一般のお客さんなのかは分からないが、結構な数のお客さんが泊まっているようだった。

時間になり食堂へ足を運ぶと、酔っ払って会話が弾んでいる二人組がいて賑やかだった。

隣に座っていた方はへんろ地図を手にしていたのたが、多分歩きでは無いだろう。特に会話もなく、黙々と食事をする。とんかつも出て、とても美味しかったです。

女将さんとご主人とでやっているのかとも思ったが、会社組織となっているようで、その辺の事情は分からなかったが、とても気持ちよく過ごせる宿でした。

建物は新築で、部屋にはトイレもあり、夜中の回数が多い身には大助かりでした。
遍路ノートが置いてあり、それを読みながら夜の時間を過ごしました。

ちなみに、HPでは「いやし」だが、へんろ地図では「癒し」になっており、一応「癒し」で統一しておきました。


癒しの宿八丁坂:一泊二食 6800円
      ※洗濯機4台・乾燥機3台、おそらく無料。自販機外にあり。朝食は6時から可。
        部屋に冷蔵庫、トイレ、洗面あり。お茶セットあり。
    宿泊客:歩き遍路1人?、その他一般客多数。  


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2020年05月23日

【3巡目-537】 45番岩屋寺、「癒しの宿八丁坂」へ [2019年2月17日]〈その17〉

「古岩屋荘」の辺りには、昔は売店でもあったかのような休憩所があり、トイレをお借りした。

そのまま県道を進むつもりだが、この辺りから歩きの遍路道があるはずで確認のため探してみるが、どこだったか分からなかった。

新しく遍路札を掲げてくれる方も減ってきたのだろう、古い道しるべが土に還りつつあり、道に迷いそうな箇所が増えてきているような気がする。これも時代の流れで仕方が無いのかも知れない。

別格へ行くみたいに、地図を眺めながら自分で道を探すしかなくなってくるのかも。

古岩屋の奇岩を眺めながら進むも、それを過ぎると改良されて立派な道ではあるが、歩くには退屈であった。

この県道、西条久万線となっている。
間に石鎚山があるので、車では通り抜け出来ない。
今は、西条久万線の久万側を歩いているが、翌月には(60)横峰寺からモエ坂を下り、西条側を歩くことになるから、不思議なものである。

あまり宿への到着が遅くなっては、とひたすら歩き、午後6時過ぎにようやく、本日の宿「癒しの宿八丁坂」に到着した。


本日のコースタイム
山宿お食事処むらや6:38→icon17→道の駅「小田の郷せせらぎ」6:43→8:39畑峠→10:06下坂場峠→11:17鴇田峠→11:52久万高原「きらら食堂」12:34→12:53(44)大宝寺13:19→15:20八丁坂茶店跡→16:05(45)岩屋寺16:32→18:05癒しの宿八丁坂


歩行距離:33.4km
 歩数  :56156歩
最高気温:7.0℃
最低気温:-3.0℃[久万]  


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2020年05月20日

【3巡目-536】 45番岩屋寺 [2019年2月17日]〈その16〉

(45)岩屋寺から、長い参拝道を下る。

時刻はもう午後5時近くとなっている。一般の車参拝客は、この上り道を必死になって歩いているが、息が続かない様子。

思わず、早く行かないと納経に間に合わないですよ、と声を掛けてしまった。
若いもんに行かせたから大丈夫、との事であった。確かに少し前に青年が上がっていったなあ。

下の方まで降りてくると、遍路用品や名物などが売られた店が並んでいる。独特の雰囲気があるので、長く続いて欲しい。
車道へと出る橋の手前に歩きの道が川に沿って続いているが、今回は県道をそのまま進み、久万高原町の方へ戻ることにする。

車道に出た所で小さな商店がある。
靴下が湿ってきたようなので、履き替えついでに、缶コーヒーを飲みながら一休みさせてもらった。

へんろ地図を確認すると、もう午後5時近くだが、宿まで6kmほどはありそうである。やはり到着は、6時を過ぎてしまうだろう、早々に出発する。

県道を20数分歩き、国民宿舎の「古岩屋荘」までやって来た。先程、お遍路してます、的な車が通り過ぎていったのだが、駐車場にしっかり止まっていた。

今回はここに泊まろうか、もう少し先まで行こうかと少し迷ったのだが、積雪も無かったことから、「癒しの宿八丁坂」さんに予約をした。  


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2020年05月17日

【3巡目-535】 45番岩屋寺 [2019年2月17日]〈その15〉

尾根道から、下り道となる。お堂や幟が多く見られるようになるが、自分の知識ではどういったものなのか、なかなか頭に入ってこない。

岩の裂け目を梯子と鎖で上る、という行場「逼割行場」がある。
高い所は苦手なのだが、地面が見えない裂け目だったら何とかなるだろうか。一度挑戦してみるべきか。

歩きの道をジグザグと下って行き、午後4時5分にようやく、(45)岩屋寺の山門が見えてきた。
こちらが正式な入口かと思うが、ほとんどの参拝客は反対側からやって来るので、こちらが裏側のような印象である。

本堂の屋根下には、今回唯一見掛ける雪がわずかに残っていた。

参拝客には、自分と同年代くらいの夫婦だろうか、お経をしっかりと唱えてお参りしていた。

奥さんの方から、歩きですか、と声を掛けられ、お賽銭にでもして下さい、と500円を頂いた。有難いことである。納札をお渡しする。
お賽銭では無いが、その後、頂いたお金を使い、(47)八坂寺でお守りを買わせてもらいました。

話は変わって素朴な疑問なのだが、この(45)岩屋寺、足腰の悪い方は参道を上がって来れないと思う。どうやってお参りしているのだろう。添乗員さんなどに納経を依頼して、麓で待機、とかだろうか。  


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2020年05月14日

【3巡目-534】 八丁坂、45番岩屋寺へ [2019年2月17日]〈その14〉

県道から歩きの道へと入る。
それ程きつくはない、緩やかなアップダウンを繰り返しながら進んで行く。

こんな山の中にも民家がある。以前歩いた時には畑に作物が育っていたりしたものだが、この冬の時期には人の気配がしない。住人はお元気なのだろうか。

八丁坂への分岐点となる。そのまま進めば古岩屋荘の横へと通じている。
どちらを経由しても、(45)岩屋寺は山の上にあるので、上り道を覚悟しなければならない。右の八丁坂に入り、山の上を目指す。

きつい上りが続く、と聞いたことがあるが、心積もりして歩いているからだろうか、それ程でもないかなあ、という印象がある。

15分程で頂上、槇の谷からの道との合流点となっている、八丁坂の茶店跡に辿り着いた。遍路石などが残されている場所である。

ここからは、緩やかなアップダウンはあるものの、きつい上りはないはずである。
寝不足状態が続いているが、今日最後の峠を制覇出来て、ホッとした。

落ち葉でフカフカな尾根道となり、時折、右に左に視界が開ける。定期的に表れる丁石に手を合わせながら、(45)岩屋寺へと向かう。  


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2020年05月11日

【3巡目-533】 45番岩屋寺へ [2019年2月17日]〈その13〉

「癒しの宿八丁坂」に荷物を預け、再び歩き出す。
すぐに、小川の対岸に渡る橋があり、県道を離れて静かな遍路道に合流出来た。

程なくして、民宿「狩場苑」の前を通り過ぎる。
道中、宿が減ってきている中、久万高原町周辺は宿がたくさんあり過ぎて、ちょっと勿体ない気がする。自分のペースに合わせて宿を選べる地域はなかなか無い。

この道沿いに、最近出来たばかりの遍路石がいくつかあった。どういった由来かは分からないが、お地蔵さんと共に鎮座し、「エンマ堂遍路道」と書かれていた。

静かな農道、車道を進み、一旦、県道に合流するが、再び歩きの道へと入る。

その分岐点に、真新しい「お遍路さんの休憩所(やすらぎ)」が建てられていた。

中に入ってみると、まだまだ簡素で、「愛媛版おもてなしの宿」の冊子が置いてあるだけだった。
壁には、ためになる言葉が貼られていた。このビラは最近、あちこちで見掛けるようになった気がする。

ただ、落書きがしてあり、線を引いて消してはあったが、「何をえらそうに」と書いてあり、可笑しかった。
確かに、今のご時世で言えば、上から目線、という事になるだろうか。  


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2020年05月08日

【3巡目-532】 44番大宝寺、45番岩屋寺へ [2019年2月17日]〈その12〉

車道から歩きの道へと入り、お馴染み、河合の集落へと入って来た。

昔は宿だった建物が残っており、かつては遍路宿が集中していたそうである。

集落を抜けると、へんろ地図では車道をそのまま進むことになっているが、民宿「和佐路」さんを過ぎると、道しるべによって対岸の小川に沿った小道へと誘導される。

今回はそのまま車道を進み、本日の宿「癒しの宿八丁坂」に立ち寄り、荷物を置かせてもらおうと思っている。と言うよりも、今のペースでは、到着がかなり遅れてしまうことを伝えるのが主目的である。

程なくして、宿に到着した。
中に入って声を掛けると、気さくそうな女将さんが出て来られる。今日泊まる予定なので、荷物を置かせて欲しい、とお願いする。

玄関口に、銭湯にあるような簡易的なロッカーがあり、そちらへどうぞ、との事だった。
名前は言わなかったが、電話では歩き遍路と伝えてあったので、自分が誰かは分かったようであった。

到着が午後6時を過ぎてしまいそうな事をお伝えする。
鍵は、落としたら大変なことになるので、宿に預かってもらうことにした。親切にも、お茶と茶菓子を出してくれた。トイレをお借りし、再出発する。  


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2020年05月05日

【3巡目-531】 44番大宝寺、45番岩屋寺へ [2019年2月17日]〈その11〉

昼の1時19分に(44)大宝寺を出発する。
ここからの山越えも意外ときつかったはずなので、心してかかる。

山門を出て左へ。この辺りは、四国のみちの木柱が要所にあるので、迷うことはないだろう。

車道から、歩きの道へと入る。思った以上にきつい上りである。へんろ地図を見ると、この先の「八丁坂」と距離、勾配はほとんど一緒なようである。

木が伐採されて、眼下の久万高原の街並みが見える箇所があり、ひと心地着く。随分と高い所まで上ってきたものである。

(44)大宝寺から20分程で、遍路石と石積みのお堂があり、この辺りが頂上のようだった。
本日、4つ目の峠を制覇で、あと一つである。ここが一番きつかった印象だ。アルコールのせいだろうか。

小さな石が転がる歩きの山道を下って行くと、眼下に車道と峠御堂トンネルが見えてきた。トンネルのすぐ側で、車道へと出る。

しばらくは急な下り道となるが、路肩が広くなっている場所に、へんろ道保存協力会の立札がある。ここから、歩きの道がつながっている。ひたすら歩いていると、見逃してしまいそうである。  


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2020年05月02日

【3巡目-530】 44番大宝寺へ [2019年2月17日]〈その10〉

40分以上滞在して、「きらら食堂」を出る。なかなか居心地が良い食堂でした。
大事な輪袈裟を忘れてしまっており、店員のおばちゃん出て来て渡してくれた。危ない、危ない。

遍路道へと戻り、久万高原町内を進む。
へんろ石に従って右左折し、久万川を渡ると、大きな門が車道に掛かっている。昔はここまでが、(44)大宝寺の敷地だったのだろうか。

ここからは、一直線に緩やかな上り坂がお寺まで続いている印象である。

寺の門前まで来た所、ちょうど「すごうさん」と言う遍路用品店があったので、立ち寄る。なぜか、線香・ローソク・納札が同時に切れかかっていた所である。先程まで不在にしていたそうで、タイミングがよかった様子。お接待で、ペットボトルのお茶を頂きました。

(44)大宝寺には、昼の0時53分に到着した。

ずっと、宿への到着時間を逆算しながら歩いているのだが、このペースではかなり遅くなりそうである。きらら食堂で大休憩した以外は、ほとんど休んでいないのだが。

今日の宿は、「癒しの宿八丁坂」である。もう少し手前の宿にすべきだったか。

大宝寺では、若い車遍路さんだろうか、ゆっくりとお参りをしていた。
納経の時、団体さんがやって来てしまったが、先に書いてもらえたので助かりました。  


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