2011年12月28日
【95】歩き遍路 13日目〈その6〉[2011年8月15日]
つづら折りの車道を何度か横切り、真上から車のエンジン音が聞こえてくる場所まで、何とかやって来た。
上はおそらく、お寺の駐車場だろう。あと数十mで到着、と分かっていたのだが、息が続かなくて、荷物を降ろして休憩する。
午後3時を少し過ぎて、(27)神峯寺の駐車場にある、写真のドライブインに到着した。自販機や休憩場所があった。すぐにお参りする元気はとても無いので、ここで一旦休ませてもらうことにした。
駐車場の茶店で息を整えてから、(27)神峯寺の参拝をした。「神峯の水」といい、滝のように水が流れている(湧いている?)ので、ありがたく飲ませて頂いた。真夏のこういった溢れる水は、また格別である。
大師堂は新しい建物となっている。ガランとした感じで、かえって落ち着かない。
納経してもらい、キャリーバックの女性が来ることを伝えた。納経所では「歩きですか」と聞かれることが多い。最初は労いの言葉かな、と思っていたが、駐車代の請求のために聞いているのかも知れない。ここでも聞かれたが、歩きだったからか、お接待でお菓子を頂いた。
納経所の斜め向かいにベンチがあったので休憩する。一組・二組の参拝客が入れ替わりやって来ている。今回の旅では、これでも多い方だろう。
駐車場の茶店に行くと、キャリーバックの女性が到着していた。ここに荷物を置かせてもらうそうだ。
ここでも再び休んでいると、歩き遍路らしきご夫婦がやって来た。荷物は担いでいないが、この道を歩いてきたようだ。
自分の前後10㎞を現在歩いているのは、大阪のMさんと福岡のI君だけかと思っていたのだが、このご夫婦も歩いていたのだろうか。翌日、謎(という程ではないが)が解けることになった。
午後4時半近くとなり、登って来た道をトボトボと引き返す。途中、鉄道との交点付近で休憩し、本日の宿「浜吉屋」に着いたのは、午後5時半過ぎだった。
本日のコースタイム
蔵空間茶館7:36→15:15(27)神峯寺→17:33浜吉屋
歩行距離:28.2km
歩数 :41674歩
上はおそらく、お寺の駐車場だろう。あと数十mで到着、と分かっていたのだが、息が続かなくて、荷物を降ろして休憩する。
午後3時を少し過ぎて、(27)神峯寺の駐車場にある、写真のドライブインに到着した。自販機や休憩場所があった。すぐにお参りする元気はとても無いので、ここで一旦休ませてもらうことにした。
駐車場の茶店で息を整えてから、(27)神峯寺の参拝をした。「神峯の水」といい、滝のように水が流れている(湧いている?)ので、ありがたく飲ませて頂いた。真夏のこういった溢れる水は、また格別である。
大師堂は新しい建物となっている。ガランとした感じで、かえって落ち着かない。
納経してもらい、キャリーバックの女性が来ることを伝えた。納経所では「歩きですか」と聞かれることが多い。最初は労いの言葉かな、と思っていたが、駐車代の請求のために聞いているのかも知れない。ここでも聞かれたが、歩きだったからか、お接待でお菓子を頂いた。
納経所の斜め向かいにベンチがあったので休憩する。一組・二組の参拝客が入れ替わりやって来ている。今回の旅では、これでも多い方だろう。
駐車場の茶店に行くと、キャリーバックの女性が到着していた。ここに荷物を置かせてもらうそうだ。
ここでも再び休んでいると、歩き遍路らしきご夫婦がやって来た。荷物は担いでいないが、この道を歩いてきたようだ。
自分の前後10㎞を現在歩いているのは、大阪のMさんと福岡のI君だけかと思っていたのだが、このご夫婦も歩いていたのだろうか。翌日、謎(という程ではないが)が解けることになった。
午後4時半近くとなり、登って来た道をトボトボと引き返す。途中、鉄道との交点付近で休憩し、本日の宿「浜吉屋」に着いたのは、午後5時半過ぎだった。
本日のコースタイム
蔵空間茶館7:36→15:15(27)神峯寺→17:33浜吉屋
歩行距離:28.2km
歩数 :41674歩
2011年12月27日
【94】歩き遍路 13日目〈その5〉[2011年8月15日]
少しずつ道はきつくなってきたが、まだ余裕がある。
まもなく、前方に小さなリュックを背負い、キャリーバックを引いたおばさんが歩いていた。近所の農家の方かと思ったが、どんどん上へと上っていく。少しずつ距離が近付いてきて追い付いたので、あいさつをして少し話をする。この方もお遍路さんのようだ。この道をキャリーバックを引きながら登るとは、大変だろう。後で聞いてビックリしたのだが、年齢は78才ということだ。おばさんではなく、おばあさんだったのだ。
公共交通機関を併用しながら歩いているそうだ。
お先に、と前へと進むが、意外とおばさんとの距離は離れず、かなり頑張っているご様子だった。
しばらく進んだ所で、道端で休んでいると、キャリーバックのおばさんがやって来た。
時間はまだ午後2時台だったが、(27)神峯寺の納経時間に間に合うか心配されており、私が歩いていることを伝えて!と伝言をことつかった。了解して先に進んだ。
キャリーバックのおばさんは、少しずつ離れてきてはいるが、意外と速いペースで歩いている。この調子だったら、納経時間には十分、間に合うだろう。
一巡目の時、側溝にきれいな水が流れており、足を浸して休んだ場所を探しながら歩いたが、はっきりとは特定出来なかったものの、それらしき場所が様子は変わっていたが見つかったので、ミニ川遊びを楽しんだ。
少し上った所にベンチがあり、一休みした。この辺りに、広域農道⇒という看板があり、新しい道が出来ているようだった。ここでもキャリーバックのおばさんと出会った。
車道を離れ、ショートカットする山道に入る辺りから、勾配がきつくなってきた。(27)神峯寺への道は「真っ縦」と呼ばれ、きつい道と言われているが、実際はそれ程でもないなあ、と思っていたが、この真夏の暑い中での登りとなると、話は別である。
まもなく、前方に小さなリュックを背負い、キャリーバックを引いたおばさんが歩いていた。近所の農家の方かと思ったが、どんどん上へと上っていく。少しずつ距離が近付いてきて追い付いたので、あいさつをして少し話をする。この方もお遍路さんのようだ。この道をキャリーバックを引きながら登るとは、大変だろう。後で聞いてビックリしたのだが、年齢は78才ということだ。おばさんではなく、おばあさんだったのだ。
公共交通機関を併用しながら歩いているそうだ。
お先に、と前へと進むが、意外とおばさんとの距離は離れず、かなり頑張っているご様子だった。
しばらく進んだ所で、道端で休んでいると、キャリーバックのおばさんがやって来た。
時間はまだ午後2時台だったが、(27)神峯寺の納経時間に間に合うか心配されており、私が歩いていることを伝えて!と伝言をことつかった。了解して先に進んだ。
キャリーバックのおばさんは、少しずつ離れてきてはいるが、意外と速いペースで歩いている。この調子だったら、納経時間には十分、間に合うだろう。
一巡目の時、側溝にきれいな水が流れており、足を浸して休んだ場所を探しながら歩いたが、はっきりとは特定出来なかったものの、それらしき場所が様子は変わっていたが見つかったので、ミニ川遊びを楽しんだ。
少し上った所にベンチがあり、一休みした。この辺りに、広域農道⇒という看板があり、新しい道が出来ているようだった。ここでもキャリーバックのおばさんと出会った。
車道を離れ、ショートカットする山道に入る辺りから、勾配がきつくなってきた。(27)神峯寺への道は「真っ縦」と呼ばれ、きつい道と言われているが、実際はそれ程でもないなあ、と思っていたが、この真夏の暑い中での登りとなると、話は別である。
2011年12月24日
【93】歩き遍路 13日目〈その4〉[2011年8月15日]
現在、金沢ではしんしんと雪が降っており、ホワイトXmasとなりました。明日は休日なので、通勤に影響が出ることもありません。これが平日となると道は大渋滞で、大変な事になります。もっと降らないかなぁ、と窓から外を眺めています。4ヶ月前、30℃を越えていた日々の遍路話が続きます。
奈半利川のたもとに休憩所があったので、休ませてもらう。
柱には現在地の住所と、休憩所の名前が書いてある。高知に入ってから、同じ形式の東屋があちこちにあった。
川を渡ると、田野町となる。そのまま国道を直進する道と、左折する道に分かれるが、直進を選ぶ。
田野駅に併設した道の駅があり、たくさんの人で賑わっている。昼になったので、食事をしたいのだが、入りたい店が見つからなかったので、道路を渡って向かい側にある「さくら」という店に入った。
店内はそれなりの客の入りである。パン系の軽食を摂りたかったが、ちょうどトーストセット(480円)があったので注文した。店内はもちろん冷房が効いており、気持ちが良い。
田野町から安田町に入ると、遍路道は国道から旧道らしき道に入り、いよいよ(27)神峯寺が近付いてきたな、という気がしてくる。
安田の市街を抜けて、旧道らしき道から右折する地点に、いくつかの大きな石が石碑のように置いてある変わった場所があり、側の自販機でお茶を買い、ここで休憩とした。太陽を遮るものは無いが、他に休める場所が見つからなかったので、仕方がない。一周目の時も、ここで休憩したなぁ。
車同士のすれ違いも難しい道を通り抜けると、土佐くろしお鉄道の高架の下にたどり着き、ここからが(27)神峯寺への登り口となる。
ここからの道も、かなり狭い。この辺りは観光バスが走れない道で、6年前にはバスから乗り換えた人たちがマイクロバスに乗って登っていく様子を何度も見かけたが、お盆のこの時期にはツアーもやっていないのか、全然見かけない。この辺りを通らない、新しい道が出来た、という話も聞いたような。
しばらくは勾配もゆるやかで、余裕を持って歩く事が出来た。
2011年12月21日
【92】歩き遍路 13日目〈その3〉[2011年8月15日]
羽根岬の休憩所を出てから、休む場所を探しながら歩いているが、なかなか見つからない。
かれこれ1時間が経とうとしていた時、「ミニ遍路駅 奈半利」という場所があった。もう何も考えず、吸い込まれるように入ろうとしていた。
入口に女性が立っている。この方が運営されているようで、今日は定休日と言われるが、中の建物に入れてくれた。女性は氷の入ったお茶を用意して出してくれると、ご主人らしき方と、どこかへ出掛けて行った。
中は少々雑然としていたが、食事のメニューがおいてある。軽食を提供しているようだ。たくさんの納札も残されている。
宿帳のように、利用した人たちが住所と名前を残していく帳面があった。自分も記入する。こういうものがあると、過去に知り合った人の名前がないか、探してしまう。
すると、今年の冬の遍路で出会い、「旅館吉野」や「植村旅館」で同宿した、茨城のOさん・滋賀のTさん・三重のRさんの名前が並んでいるのを発見した。今、ようやく半年遅れて、自分もこの場所にたどり着いたことになる。
奈半利の市街に入ると、国道を離れ住宅街の道を歩く。再び国道に合流し、へんろ地図では左折して国道を歩くようになっているが、へんろシールはそのまま道路を渡って直進となっているので、その通りに歩いてみた。
「高札場」という場所があり、ここから東洋町野根に向けて「野根山街道」という道があった(今もある?)という看板が立っていた。
すぐに国道に合流したが、こちらの道の方が遍路道という感じがした。
かれこれ1時間が経とうとしていた時、「ミニ遍路駅 奈半利」という場所があった。もう何も考えず、吸い込まれるように入ろうとしていた。
入口に女性が立っている。この方が運営されているようで、今日は定休日と言われるが、中の建物に入れてくれた。女性は氷の入ったお茶を用意して出してくれると、ご主人らしき方と、どこかへ出掛けて行った。
中は少々雑然としていたが、食事のメニューがおいてある。軽食を提供しているようだ。たくさんの納札も残されている。
宿帳のように、利用した人たちが住所と名前を残していく帳面があった。自分も記入する。こういうものがあると、過去に知り合った人の名前がないか、探してしまう。
すると、今年の冬の遍路で出会い、「旅館吉野」や「植村旅館」で同宿した、茨城のOさん・滋賀のTさん・三重のRさんの名前が並んでいるのを発見した。今、ようやく半年遅れて、自分もこの場所にたどり着いたことになる。
奈半利の市街に入ると、国道を離れ住宅街の道を歩く。再び国道に合流し、へんろ地図では左折して国道を歩くようになっているが、へんろシールはそのまま道路を渡って直進となっているので、その通りに歩いてみた。
「高札場」という場所があり、ここから東洋町野根に向けて「野根山街道」という道があった(今もある?)という看板が立っていた。
すぐに国道に合流したが、こちらの道の方が遍路道という感じがした。
2011年12月18日
【91】歩き遍路 13日目〈その2〉[2011年8月15日]
今年も残り二週間ばかりとなりました。月日が流れるのは本当に早いですね。真夏の遍路行を書いていますが、昨日の北陸地方は初積雪となりました。今は、宝くじ3億円が当たらないかと祈る毎日が続いております(笑)
しばらくは、吉良川の江戸時代にタイムスリップしたような趣のある街並みを眺めながら歩いた。
昨日から気が付いたのだが、自宅前でわりばしなどの木を燃やしている家が何軒かあったのだが、この街でも、何かを燃やした跡が家の前にたくさん残っていた。
帰ってから少し調べてみると、送り火とか迎え火といった類のものらしい。自分たちの所では、そういった風習はなく、初めて知った。
国道に合流し、淡々と歩く。この辺りからは、単調な道が続く。
1時間以上歩き続けることはきつく、だいたい3~50分に一回の割合で休憩である。海岸に出やすい場所があったので、海辺での休息もまた楽しい。
羽根の集落からは、旧道に入り中山峠を通るのだが、一度歩いたことがあるので、今回はそのまま国道経由とした。
中山峠の道は、なかなか楽しい道だった覚えがあるが、この気温の中で山道を歩けば、菅笠の紐から汗が流れてくるくらいに、ひどく汗をかいてしまうのは分かっていたので、何となく避けてしまった。
羽根岬の辺りに、トイレとお遍路さん休憩所があったので、大休憩とした。
30分ほど休み、出発。まもなく、室戸市は終わり、奈半利町となった。いよいよ最果ての地を抜け、高知市内に近付いてきたような気がしてくる。
休憩所を出て50分ほど経った頃、右手に気になる焼き鳥屋さんを発見した。何本か買ってもいいかなぁ、と思いつつも、パスしてしまった。どうしても利用したことがない店は、全国チェーンの店を除いて、勇気が無くて素通りしてしまう。
今回は、(27)神峯寺の納経時間に間に合うか、ということもあって、少々気が急いていたというのもあるが、もう少しゆっくりと周れるように計画を立てることも必要か。反面、それでは修行ではなく遊びになってしまう、ということもあり、この兼ね合いがなかなか難しい。
2011年12月15日
【90】歩き遍路 13日目〈その1〉[2011年8月15日]
朝食の時間は6時だったか6時半か、忘れてしまったが、すっかり熟睡してしまい、宿の方が呼びに来るまで寝入ってしまっていた。こんな事は初めてである。疲れが溜まっていたのか、居心地が良すぎたのか。
あわてて喫茶の方へ行った。朝食はここで食べることになっていた。
うれしいことに、サンドイッチ(ホットサンドだったか?)とコーヒー、フルーツという組み合わせだった。民宿に泊まって、朝食が洋食だったのは、ホテルを除くと、一周目の時に泊まった(28)大日寺そばの「民宿・喫茶きらく」(和食と洋食を選ぶことが出来た)以来だろうか。コーヒーはおかわりも出来た。
朝食を摂りながら、色々な話を聞かせて頂いた。ご主人は確か、県外でインテリア関係の仕事をしていたが、脱サラして実家であるこの場所に帰って来たそうだ。ほとんどご自分で修繕など行っているようだ。奥さんは新潟出身との事。
遍路宿を始めたのは、お遍路さんは早立ちするので、昼間の仕事に差し支えないからだそうだ。遍路宿といえば、朝早くから準備など大変というイメージがあるが、逆にそこを利用して、宿をしている様子だ。
朝寝坊してしまったので、あわてて出発準備をするが、宿を出たのが7時半を過ぎてしまった。ご夫妻に写真を撮ってもらい、出発した。しばらく歩いて振り返ると、いつまでも手を振ってくれていた。
あわてて喫茶の方へ行った。朝食はここで食べることになっていた。
うれしいことに、サンドイッチ(ホットサンドだったか?)とコーヒー、フルーツという組み合わせだった。民宿に泊まって、朝食が洋食だったのは、ホテルを除くと、一周目の時に泊まった(28)大日寺そばの「民宿・喫茶きらく」(和食と洋食を選ぶことが出来た)以来だろうか。コーヒーはおかわりも出来た。
朝食を摂りながら、色々な話を聞かせて頂いた。ご主人は確か、県外でインテリア関係の仕事をしていたが、脱サラして実家であるこの場所に帰って来たそうだ。ほとんどご自分で修繕など行っているようだ。奥さんは新潟出身との事。
遍路宿を始めたのは、お遍路さんは早立ちするので、昼間の仕事に差し支えないからだそうだ。遍路宿といえば、朝早くから準備など大変というイメージがあるが、逆にそこを利用して、宿をしている様子だ。
朝寝坊してしまったので、あわてて出発準備をするが、宿を出たのが7時半を過ぎてしまった。ご夫妻に写真を撮ってもらい、出発した。しばらく歩いて振り返ると、いつまでも手を振ってくれていた。
2011年12月12日
【89】歩き遍路 12日目〈その9〉[2011年8月14日]
宿の門をくぐると、ご主人が水を撒いていた。早速、宿の案内をしてくれた。
建物は古いが、清潔感がある。部屋は、離れの二部屋(8畳+4.5畳)を一人で使わせてくれた。立派な縁側と庭もある。
相部屋にはしないそうで、もう一棟泊まる場所があるので、定員は二組ということになる。風呂・洗面所・トイレは庭を通って別の場所にある。
うれしいことに、部屋には冷たい水やお茶セットがしっかりと準備されていた。
一休みしてからお風呂へ。木の桶で作られた五右衛門風呂だった。
夕食は部屋食である。量は多く、お腹いっぱいになった。
食後、宿のご夫婦が蚊帳を張りに来てくれた。蚊帳で寝るのは、約30年ぶり2回目である。部屋にはエアコンが無いが、ずっと風が吹き抜けており、暑くはない。ご主人の話では、この辺りは夜になると山からの風が川を伝って吹き抜ける、との事だった。
蔵空間茶館:一泊二食 8000円(離れの料金) ※洗濯機・乾燥機1台ずつ、無料。部屋に冷水・茶あり。テレビ・エアコンなし。パジャマ・バスタオル・歯ブラシ有り
宿泊客:歩き遍路1名(貸切)
建物は古いが、清潔感がある。部屋は、離れの二部屋(8畳+4.5畳)を一人で使わせてくれた。立派な縁側と庭もある。
相部屋にはしないそうで、もう一棟泊まる場所があるので、定員は二組ということになる。風呂・洗面所・トイレは庭を通って別の場所にある。
うれしいことに、部屋には冷たい水やお茶セットがしっかりと準備されていた。
一休みしてからお風呂へ。木の桶で作られた五右衛門風呂だった。
夕食は部屋食である。量は多く、お腹いっぱいになった。
食後、宿のご夫婦が蚊帳を張りに来てくれた。蚊帳で寝るのは、約30年ぶり2回目である。部屋にはエアコンが無いが、ずっと風が吹き抜けており、暑くはない。ご主人の話では、この辺りは夜になると山からの風が川を伝って吹き抜ける、との事だった。
蔵空間茶館:一泊二食 8000円(離れの料金) ※洗濯機・乾燥機1台ずつ、無料。部屋に冷水・茶あり。テレビ・エアコンなし。パジャマ・バスタオル・歯ブラシ有り
宿泊客:歩き遍路1名(貸切)
2011年12月09日
【88】歩き遍路 12日目〈その8〉[2011年8月14日]
(26)金剛頂寺から山道を下って国道55号線に出た所に、道の駅キラメッセ室戸がある。しばらく海を眺めて過ごした。
国道をそのまま進んだが、途中から旧道へ。再び国道に合流した、吉良川の集落に入る少し手前辺りで、向かい側の後方から歩いてくるお遍路さんを発見した。福岡のI君である。昨日、室戸岬への人家も自販機も無い区間で分かれて以来である。もうずっと先を歩いていると思っていたので、また会えるとは思わなかった。
昨夜は、やはり三津辺りのお遍路さん休憩所で野宿したそうである。しばらく一緒に歩いたが、吉良川の集落に入った所で、買い出しのためお店に入ることにしたので、そこでお別れとなった。明日も会えるかなぁ、と思っていたが、これが最後の出会いとなった。
宿の場所がはっきりと分からなかったが、へんろ地図で蔵空間と書かれている場所が宿だろう、また、予約した時に農協のすぐ側と聞いていたので、すぐに分かった。
時代劇に出てくるような、歴史を感じさせるすごい建物である。ここに自分が泊まってもいいのだろうか?と思ってしまった。
宿代がいくらなのか、聞いていなかったので少々不安になったが、遍路宿となっているので、おそらくそんなに高い値段ではないだろう、と自分自身を納得させる。
吉良川の集落には、古い建物があちこちに残っている。
宿の場所を確認して、もう少し先に進む。部屋にお茶を用意していない宿も多いので、念のため、お茶やポカリ系の大きなペットボトルを買って宿に入るようにしている(今日は結果的に必要無かった)。先程入った店には、ポカリ系の飲料が無かった。近くに、小さな鮮魚店兼スーパーがあったので、そこで購入した。
本日の宿「蔵空間茶館」に入った。夕方6時の到着だった。
本日のコースタイム
ロッジおざき7:06→11:20(24)最御崎寺12:24→14:00(25)津照寺14:47→16:00(26)金剛頂寺16:43→18:04蔵空間茶館
歩行距離:29.9km
歩数 :47036歩
国道をそのまま進んだが、途中から旧道へ。再び国道に合流した、吉良川の集落に入る少し手前辺りで、向かい側の後方から歩いてくるお遍路さんを発見した。福岡のI君である。昨日、室戸岬への人家も自販機も無い区間で分かれて以来である。もうずっと先を歩いていると思っていたので、また会えるとは思わなかった。
昨夜は、やはり三津辺りのお遍路さん休憩所で野宿したそうである。しばらく一緒に歩いたが、吉良川の集落に入った所で、買い出しのためお店に入ることにしたので、そこでお別れとなった。明日も会えるかなぁ、と思っていたが、これが最後の出会いとなった。
宿の場所がはっきりと分からなかったが、へんろ地図で蔵空間と書かれている場所が宿だろう、また、予約した時に農協のすぐ側と聞いていたので、すぐに分かった。
時代劇に出てくるような、歴史を感じさせるすごい建物である。ここに自分が泊まってもいいのだろうか?と思ってしまった。
宿代がいくらなのか、聞いていなかったので少々不安になったが、遍路宿となっているので、おそらくそんなに高い値段ではないだろう、と自分自身を納得させる。
吉良川の集落には、古い建物があちこちに残っている。
宿の場所を確認して、もう少し先に進む。部屋にお茶を用意していない宿も多いので、念のため、お茶やポカリ系の大きなペットボトルを買って宿に入るようにしている(今日は結果的に必要無かった)。先程入った店には、ポカリ系の飲料が無かった。近くに、小さな鮮魚店兼スーパーがあったので、そこで購入した。
本日の宿「蔵空間茶館」に入った。夕方6時の到着だった。
本日のコースタイム
ロッジおざき7:06→11:20(24)最御崎寺12:24→14:00(25)津照寺14:47→16:00(26)金剛頂寺16:43→18:04蔵空間茶館
歩行距離:29.9km
歩数 :47036歩
2011年12月06日
【87】歩き遍路 12日目〈その7〉[2011年8月14日]
参拝を終え、納経してもらうと、今日はどこの宿に泊まるのか聞かれた。ここの宿坊に泊まるつもりだったが、お盆の行事で泊まれない、との事で「蔵空間茶館」を紹介されたので、そこで宿泊します、と話をすると、それは申し訳ありませんでした、とこちらが恐縮するくらい丁寧に謝られた。
実は一か月ほど前に、ここの宿坊に予約の電話をしたのだが、ちょうど台風が来ていた時期で、電話に出た男の人から、今台風が来ていて誰もいないから、2~3日後に電話しなさい、と強い口調で叱られたのである。どうして予約の連絡をしただけで怒られなければならないのか、と悔しい思いをしていたのだが、さりとてここに泊まらなければ、翌日以降の日程が厳しくなるので、出発が近付いてきた頃にもう一度連絡した、という経緯があったのである。
写真の通り、午後4時を過ぎた境内には誰一人おらず貸切である。納経所横のベンチでゆっくりと休憩をとった。
次のお寺へは納経所の方に、宿坊の方に向かって下さい、と教えられた通りに進んだ。大阪のMさんは、道を間違え、来た道を戻ったそうで、かなりの大回りをしてしまったらしい。
(26)金剛頂寺から麓への道は、変化に富んで、なかなか楽しい道である。中には、草に覆われてしまっている所もあった。たくさんのお遍路さんが歩いているはずの場所なのだが‥。真ん中上にチョコン、と見えているのは、へんろ道保存協力会の標識である。
麓まで、距離の割りには意外と時間が掛かってしまった。
実は一か月ほど前に、ここの宿坊に予約の電話をしたのだが、ちょうど台風が来ていた時期で、電話に出た男の人から、今台風が来ていて誰もいないから、2~3日後に電話しなさい、と強い口調で叱られたのである。どうして予約の連絡をしただけで怒られなければならないのか、と悔しい思いをしていたのだが、さりとてここに泊まらなければ、翌日以降の日程が厳しくなるので、出発が近付いてきた頃にもう一度連絡した、という経緯があったのである。
写真の通り、午後4時を過ぎた境内には誰一人おらず貸切である。納経所横のベンチでゆっくりと休憩をとった。
次のお寺へは納経所の方に、宿坊の方に向かって下さい、と教えられた通りに進んだ。大阪のMさんは、道を間違え、来た道を戻ったそうで、かなりの大回りをしてしまったらしい。
(26)金剛頂寺から麓への道は、変化に富んで、なかなか楽しい道である。中には、草に覆われてしまっている所もあった。たくさんのお遍路さんが歩いているはずの場所なのだが‥。真ん中上にチョコン、と見えているのは、へんろ道保存協力会の標識である。
麓まで、距離の割りには意外と時間が掛かってしまった。
2011年12月03日
【86】歩き遍路 12日目〈その6〉[2011年8月14日]
(25)津照寺にも長い階段が待ち受けている。大師堂と納経所は下で、本堂はずっと上にある。
どのお寺も、お盆中ということもあり、閑散としている。ここでも最初は何人かの参拝客がいらっしゃったが、途中からは一組・二組程度となってしまった。
連休ともなると、たくさんの人で賑わうのかと思っていた。GWはもう少し家族連れなどは来ているが、団体客はいない。よく言われている、納経所で待たされるという経験は、ほとんど無い。
長い石段を登ると本堂があり、室戸の街並みを眺めることが出来る。貸切の本堂でお経を唱えた。
下に降り、納経所横で休憩とした。真夏の日差しが照りつけていた。
(25)津照寺を出て、へんろ地図の点線ではなく、太田旅館のある道を通った。住宅密集地を進むと国道55号線に合流した。地図では、ここから国道を歩く事になっているが、遍路シールに従って、旧道を歩いた。
途中、国道との間に東屋があったので、一休みした。
橋を渡り、左に民宿「うらしま」が見える地点を右に曲がる。しばらくは田園地帯を歩くが、歩きの山道となる。
(26)金剛頂寺の標高は、へんろ地図によると165mとなっている。(25)最御崎寺と同じなのは偶然なのだろうか。麓から歩く距離も同じくらいである。25番では息が続かなかったが、今回は一気に登ることが出来た。
16時ちょうど、(26)金剛頂寺の駐車場辺りに到着したが、さらに長い石段がこのお寺にもあった。
どのお寺も、お盆中ということもあり、閑散としている。ここでも最初は何人かの参拝客がいらっしゃったが、途中からは一組・二組程度となってしまった。
連休ともなると、たくさんの人で賑わうのかと思っていた。GWはもう少し家族連れなどは来ているが、団体客はいない。よく言われている、納経所で待たされるという経験は、ほとんど無い。
長い石段を登ると本堂があり、室戸の街並みを眺めることが出来る。貸切の本堂でお経を唱えた。
下に降り、納経所横で休憩とした。真夏の日差しが照りつけていた。
(25)津照寺を出て、へんろ地図の点線ではなく、太田旅館のある道を通った。住宅密集地を進むと国道55号線に合流した。地図では、ここから国道を歩く事になっているが、遍路シールに従って、旧道を歩いた。
途中、国道との間に東屋があったので、一休みした。
橋を渡り、左に民宿「うらしま」が見える地点を右に曲がる。しばらくは田園地帯を歩くが、歩きの山道となる。
(26)金剛頂寺の標高は、へんろ地図によると165mとなっている。(25)最御崎寺と同じなのは偶然なのだろうか。麓から歩く距離も同じくらいである。25番では息が続かなかったが、今回は一気に登ることが出来た。
16時ちょうど、(26)金剛頂寺の駐車場辺りに到着したが、さらに長い石段がこのお寺にもあった。
2011年12月01日
【85】歩き遍路 12日目〈その5〉[2011年8月14日]
(24)最御崎寺からは、青い空と海を眺めながら、つづら折りの車道(室戸スカイライン)を下った。天候が良いので、素晴らしい眺めだ。菅笠を外して、気持ち良く歩く。
ご覧の通り、道がはみ出し、怖い場所もある。この道が昔からの遍路道ということはないので、本来の道はどこになるのだろうか。
途中、自転車を押しながらのお遍路さんとすれ違った。帰りは楽かも知れないが、上りは大変だろう。
麓に到着し、遍路道ではなく国道を歩いた。車道との間に植栽があり、幅も広いので歩きやすい。
室戸署の辺りに日陰の場所があったので休憩とした。署の入口に灰皿があったので、ここで一服しようかとも思ったが、そこまでの勇気はなかった。
今回の旅では、丁度良い大きさのリュックが壊れかけていた、ということもあるが、真夏の遍路ということで、大きなペットボトルが入るように大きいリュックを担いできたのだが、これが失敗だったかも知れない。荷物が下の方に固まってしまうせいだろうか、また、荷物自体も、いらない物を持ってきすぎたようで、肩がとても痛い。休憩して30分と経たずに、肩が痛くなってくる。
事前の準備をもう少ししっかりしておけば、もっと楽に歩けただろう。
国道を離れ、室戸の市街らしき所に入る。見覚えのある掘り込み式のような港が見えてきたら、(25)津照寺はもうすぐだろう。
(24)最御崎寺から1時間半のちょうど14時に、(25)津照寺に到着した。時間的には、予定よりはやや早い。
今日もだが、時計とにらめっこしながらの歩きとなってしまっている。(26)金剛頂寺の納経に間に合うように、そして本日の宿には6時到着と伝えてあるので、あまり遅れないように、という意識からなのだが、荷物の事と合わせて、この辺りも反省点の一つである。
のんびりと歩いてはいるのだが、もう少し余裕が欲しい所だ。
ご覧の通り、道がはみ出し、怖い場所もある。この道が昔からの遍路道ということはないので、本来の道はどこになるのだろうか。
途中、自転車を押しながらのお遍路さんとすれ違った。帰りは楽かも知れないが、上りは大変だろう。
麓に到着し、遍路道ではなく国道を歩いた。車道との間に植栽があり、幅も広いので歩きやすい。
室戸署の辺りに日陰の場所があったので休憩とした。署の入口に灰皿があったので、ここで一服しようかとも思ったが、そこまでの勇気はなかった。
今回の旅では、丁度良い大きさのリュックが壊れかけていた、ということもあるが、真夏の遍路ということで、大きなペットボトルが入るように大きいリュックを担いできたのだが、これが失敗だったかも知れない。荷物が下の方に固まってしまうせいだろうか、また、荷物自体も、いらない物を持ってきすぎたようで、肩がとても痛い。休憩して30分と経たずに、肩が痛くなってくる。
事前の準備をもう少ししっかりしておけば、もっと楽に歩けただろう。
国道を離れ、室戸の市街らしき所に入る。見覚えのある掘り込み式のような港が見えてきたら、(25)津照寺はもうすぐだろう。
(24)最御崎寺から1時間半のちょうど14時に、(25)津照寺に到着した。時間的には、予定よりはやや早い。
今日もだが、時計とにらめっこしながらの歩きとなってしまっている。(26)金剛頂寺の納経に間に合うように、そして本日の宿には6時到着と伝えてあるので、あまり遅れないように、という意識からなのだが、荷物の事と合わせて、この辺りも反省点の一つである。
のんびりと歩いてはいるのだが、もう少し余裕が欲しい所だ。