2015年04月28日

【473】歩き遍路50日目〈その7〉[2014年2月10日]

「森権平庵」にて少し休んで出発しようとすると、少し離れた国道にセブンイレブンがあるのに気が付いた。

そう遠くは無いので、立ち寄ることにした。オープンしたてのようだった。スパゲッティを買い、店の端の外でしゃがんで食べる。これでようやく、お腹は落ち着いた。

旧道を進み、写真の場所で踏切を渡り、国道11号線に合流した。
引田ICを過ぎ、橋を渡ってから、東海図版の地図に従い、左の方の旧道へと入った。すぐに「こんひら志ろとり道」と書かれた石造の道標があった。今歩いている道が、昔からの道だということが分かる。

もう少し先の小さな分岐に、中務茂平衛の立派な遍路石があった。「第三番金泉寺」の他、大窪寺、金毘羅へと案内している。

じっくりと遍路石を観察している所に、軽自動車が勢いよく脇道へと入って行った。よく無事に、車にぶつけられることなく、今までこの場所に立っていたものである。

引田の市街地に入って来た。
引田の港は、物産の集散地として賑わい、街中には古い建物が所々に残っており、醤油醸造で栄えた、との事である。
街中で右折する場所にも、遍路石が残されていた。
へんろ地図に、こちらのルートも赤い線を引いてあっても良いのでは、と思う。急ぐお遍路さんは、自分で国道を選択するだろう。  


Posted by こいったん at 23:03Comments(0)お遍路 第二拝(香川)

2015年04月24日

【472】歩き遍路50日目〈その6〉[2014年2月10日]

午後1時半過ぎに、白鳥神社を出発する。今日は約20kmの行程、宿に早く着き過ぎるのも困るし、身体の事も考え、ゆっくりと歩いて行く。

遠くに赤い立派な鳥居が見えている。白鳥神社関係の鳥居だろうか。
市街地を抜け、国道11号線に出て来た。少しだけ国道を歩く。お腹がすいてきたので、前後を見渡して飲食店を探して見る。一軒見つかったが定休日、他には無さそうである。

東海図版の四国遍路地図では、これから旧道へと入っていくので、この辺りで腹ごしらえをしておかなければと思っていたのだが、諦めて旧道へと入った。

少し歩いて突き当たりに鳥居とため池が見えてきた。
久々の遍路シールもあり、左を指している。うれしかった。
なぜここに貼ってあるのかと思ったが、この場所でへんろ地図のルートと合流していた。

鳥居には白鳥の文字が見られる。この場所まで白鳥神社の社有地だったのだろうか。神社からはかなり歩いている。

旧道を進んで行く。遠くに線路と国道が見えている。車が行き交っている道路を横目に、静かな道を歩いて行く、穏やかで楽しいひとときである。
「森権平庵」という小さなお堂があった。お立ち寄り帳があったので、パラパラと眺めてみると、最近地元のテレビで放映されたようで、結構な書き込みがあった。  


Posted by こいったん at 22:01Comments(0)お遍路 第二拝(香川)

2015年04月20日

【471】歩き遍路50日目〈その5〉[2014年2月10日]

神社なので般若心経は唱えず、二拝二拍手一拝で失礼する。

社務所があり、インターホンがあったので納経はしてもらえるのか聞いてみると、すぐ行きますね、との事だった。納経して頂けるようだ。
お経を唱えたのではないので、この場合は、ご朱印は頂けますか、と言うべきだった。

程なく宮司さんがやって来て、納経帳をお渡しする。どんな風に書けば、といったような事を聞かれたが分からないので、適当に‥とお答えする。
ご朱印を押し、日付を書いてくれた。日付の記入は記念になるのでありがたい。

宮司さんとしばらく話をしてから、日本一低い山が裏にあるようなので、行ってみることにした。日本一低い山は、徳島か大阪にあったような気もするが。

長い回廊があり、習字や演武大会での集合写真などがずらりと並んでいる。
中には、弘化元年と書かれた額もある。江戸時代のものが、こんなにもはっきりと残っているものなのか。

神社の裏は松林となっており、少し歩くと「御山 日本一低い山 三・六メートル」の石柱があった。少し小高くなっている感じは無く、平地の一部分といった印象だ。記念撮影をする。

門を出て、駐車場の奥に、樹齢約800年といわれるクスノキがあった。間近で見るとかなりの迫力である。  


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2015年04月16日

【470】歩き遍路50日目〈その4〉[2014年2月10日]

「東照寺」を参拝する。
静かな本堂内では、係の方が厄除けのための商品を細々と販売していた。少々、お経が唱えづらい。

看板によると、弘法大師が満濃池の修築後にここへ立ち寄って、薬師如来像を作ったとのことである。
納経をお願いしてみると、やっていない、との事だった。

「東照寺」を出ると、賑やかな国道11号線を横断する。百十四銀行がある。銀行名が数字になっているのは、地元では見掛けないので、結構面白い。なぜ114なのだろうか。

旧白鳥市街へと入り、東海図版の地図通りに歩き、「白鳥神社」に到着した。

その前に、神社の前にあるおもちゃ屋さんに、興味がいった。今時、個人商店のようなおもちゃ屋さんは珍しい。
中をのぞいて見ると、「くまもん」のぬいぐるみもあるから、何年も時代が止まったまま、同じ商品が置かれている、というわけでは無さそうである。

広い境内の大きな神社で歴史があることが感じられるが、人影は見られない。ウォーキングの方が立ち寄っていったくらいである。

神社の縁起によると、日本武尊の霊が、白鳥になってこの地に舞い降りたのが始まりとされる、という壮大なものであった。四国八十八ヶ所巡りの最後に、この白鳥神社で参拝をして住んでいる場所に帰っていくには、十分足りうる貫禄のある神社だった。  


Posted by こいったん at 20:48Comments(0)お遍路 第二拝(香川)

2015年04月12日

【469】歩き遍路50日目〈その3〉[2014年2月10日]

国道318号線に入り、旧白鳥町方面へと向かう。
歩き始めて1時間以上経っているのでそろそろ休憩したいのだが、やはり一般の遍路道では無いからだろうか、ゆっくり出来そうな場所は見つからない。

橋を渡ってすぐ、右に入る旧道らしき道があったのでそちらに入る。東海図版の地図でも、ピンクの点線となっていた。
旧道を出たところに、「しろとり物産センター」という建物があった。屋根付きの場所がある。ようやく一休み出来そうだ。

週に一日だけ開いているようで、今日は人の気配がしない。自販機もあり、紅茶を買った。正式な休憩所では無いものの、あまり人の目に触れずに腰を下ろせる、良い場所であった。

左手にコンビニが見える辺りで、久し振りに遍路石を発見した。「白鳥道」とはっきり読み取れる。

高速道路をくぐる。左手に、四国のみちの簡単な休憩所がある。
東海図版の地図では、この辺りにオレンジの廃道の点線が引いてあるので、少し国道を逸れてみたが、よく分からないので、再び国道に戻った。

旧白鳥市街に近付いてきて、遍路シールも貼ってある分岐を右に入る。へんろ地図にも掲載されている「東照寺」に立ち寄ってみることにした。「厄除 田ノ口薬師」という真新しい看板がたくさん出ているが、東照寺の文字は見当たらない。

薄くなった遍路シールに、黒マジックで右方向へと塗りつぶしてあり、指示に従った。「田ノ口薬師」があるが、植栽に遍路札がぶら下がっていたので、中へと入る。やはり、「田ノ口薬師」が「東照寺」のことだった。  


Posted by こいったん at 20:19Comments(0)お遍路 第二拝(香川)

2015年04月08日

【468】歩き遍路50日目〈その2〉[2014年2月10日]

白鳥温泉を出発する。
ダスキンの同じ車に、何度も抜かれる。この辺りの家々でモップを取り替えては進んでいるのだろう。
歩き遍路と同じで、何度も顔を合わせているうちに、親近感が湧いてきた。

與田寺との分岐に到着した。「へんろみち保存協力会」の道しるべもあり、「直進 白鳥神社 金泉寺直行」となっている。ここを真っ直ぐである。初めて歩く道となるので、楽しみである。

国道377号線を進んでいくが、旧道らしき道があればそちらに入っていく。與田神社と、学校跡のような建物がある。與田寺と関係あるのだろうか。

黄色の花をつけた木を、これまで度々目にしてきた。枯れた冬の景色の中で、一際目立ってきれいだった。

帰ってから調べてみると、「ロウバイ」というらしい。南国だけの木かと思ったが、兼六園の素心蝋梅が咲いたという新聞記事が出ていたので、そうでもないようだが、地元ではあまり見掛けない樹木である。

旧道を抜けると、福栄小学校がある。東海図版の地図では、ここを入って行くように書いてあるので左に曲がった。しばらく進むと、川の手前にある家の方が出て来て、昔は橋があったけど今は無くなって、川を渡れない、と教えてくれた。小学校まで戻らなければ、との事だった。

短い距離だったが、引き返すことにする。同じ道を戻るのは嫌なので、微妙に道を変えて、国道へと戻った。
橋を渡り、再び田舎道へと入り、消えた橋の反対側へと向かい、続きと思われる道を探し出して進んで行った。西山という集落で、国道318号線に入り左折した。  


Posted by こいったん at 20:36Comments(0)お遍路 第二拝(香川)

2015年04月04日

【467】歩き遍路50日目〈その1〉[2014年2月10日]

朝起きてみると、腰その他が少々痛い。
朝7時から8時まで、宿泊者のみ入浴が可能だったので、朝風呂を楽しむことにした。
宿泊者が多い感じでは無かったので、貸切であった。

入浴後、8時過ぎに朝食とした。
こんなに遅い朝食は、歩き遍路中では初めてかも知れない。朝食は7時半から8時半の間に、という事だった。
いつもだったら食べずに出発となる時間からなのだが、昨日頑張ったので今朝はゆっくりと過ごすことにした。
いつも朝食の時には、食欲が無いながらも出された物は食べきるのだが、今日は吐くほどではないものの、少々気持ち悪さがある。ご飯を半分ほど残してしまった。
便の色も黒っぽく、自覚症状は無いものの体調が悪いのかも知れない。昨日の無理が祟ったのだろう。

今日は、まだ予約はしていないが、当初の予定通り、引田のホテルに泊まる予定である。20kmほどの距離なので、ゆっくりと歩いて行こう。

午前8時半過ぎに支払いをし、チェックアウトする。フロントのおじさんによると、もう一人お遍路さんが泊まっていたそうで、朝早く出発していったそうである。きっと、(1)霊山寺に向かったのだろう。

帰宅後、このお遍路さんもブログを立ち上げており、偶然にも発見したのには驚いた。もちろん、こちらの存在には気付いていなかった。

本日は、前回参拝した與田寺には立ち寄らずに、白鳥神社経由で引田へと向かう。一部、へんろ地図には赤い線が入っていないコースである。今日は、東海図版の「四国遍路地図」に従って歩いて行くことにしている。
この地図は、昔の道を忠実に辿らせてくれる。  


Posted by こいったん at 23:04Comments(2)お遍路 第二拝(香川)