2023年12月31日

【篠山道-18】 篠山神社へ⑤(歩き遍路道) [2022年2月27日‐その6]

歩きの道に入って早々に、遍路石があった。明治23年のものだった。

それ以降は、遍路石や石仏などはほとんど見掛けなかったと思う。本当に昔からの道なのかなあ、と思ってしまった。

ただ、遍路札が登場し、いくつかぶら下がっていたのは嬉しかった。

一時的に舗装路となり、普通の現代のお墓があった。

この辺りから、勾配が出てくるようになってきた。

きっと、山の尾根へと向かっているのだろう。ずっと続く訳では無いだろうから、踏ん張り所である。

トレイルランの方が追い越していった。
歩き易い、良い道が続いているから、走り易くもあるのだろう。きっと後で再会するに違いない、楽しみである。

1時間ちょっと経った頃、今度は山の方から降りて来た。声を掛け合ってすれ違う。

きつい区間を抜けると、案の定、なだらかな上りとなり助かった。

切り株に腰掛けて一休みしながら、篠山神社へと向かう。



本年度の更新は以上となります。
今年一年、「あぜ道コロコロ歩き旅」をご愛読頂き、ありがとうございました。


  


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2023年12月28日

【篠山道-17】 篠山神社へ④(二の鳥居) [2022年2月27日‐その5]

「歓喜光寺」を出立する。まだ朝8時過ぎである。

静かな県道、篠山公園線を進む。

再び旧道風の道があり、入ってみることにしたが、山の中に入って行きそうな雰囲気である。
地図を取り出して調べてみると、違う方向に進む道だった。御在所集会所の中を通り抜けさせてもらって、県道へと戻った。

篠山への最後の自販機があり、その先右方向に、小さな川を渡る橋があった。ほとんど消えかかった標識がある。

ここを渡ると、篠山神社の二の鳥居があった。

札掛の宿の辺りの遍路道沿いにあったものが一の鳥居で、こちらは二番目である。
ちなみに、篠山神社を越えた反対側にも二の鳥居があった。

遍路シールなど、道案内はほぼ無いので、このルートを歩く時には、英語版や東海図版の地図で確認しながらの旅となる。

鳥居の石段に腰掛けて、朝食用に昨日コンビニで買っておいたもので腹ごしらえをした。
ポカポカ陽気で気持ちが良い。

ここから、いよいよ篠山神社への歩きの道が始まる。
鳥居横に道が続いている。入口には、石仏の他、木柱・遍路札もあったが、ほとんど文字は消えてしまっていた。  


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2023年12月25日

【篠山道-16】 篠山神社へ③(歓喜光寺) [2022年2月27日‐その4]

篠山小中学校を出ると、旧道風の道があり、入ってみることにした。

「戸たてずの庄屋」なる解説板のある建物がある。

その先に、こんな場所に遍路石があるなあ、と思ったら、奥に番外の「歓喜光寺」があった。

ここを参拝するつもりだったから、旧道に入らなければ通り過ぎてしまう所だった。


遍路石には、これより篠山へ二里、と刻まれている、と現代の遍路石も並んで新たに置かれていた。

上手く説明できないが、篠山と関連があるお寺で、ここで納経してもらえれば、篠山神社への参拝記念になるかな、と考えていた。

事前に調べていた所、納経してもらえそうだったが、実際に行ってみると、人の気配が無く、まだ朝早い時間にも関わらず車も無かったから、無住のお寺という雰囲気だった。

篠山大権現の立派な石碑があり、石段が山の上へと続いていた。

行こうかどうか行きつ戻りつ迷ってしまったが、ここもやはり時間のロスを考えて、パスすることにした。  


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2023年12月22日

【篠山道-15】 篠山神社へ②(篠山小中学校) [2022年2月27日‐その3]

篠南トンネルを抜け、ちょっと退屈な車道を下ると、T字路に出て来た。

愛南さんさん輪道、と言う、篠山を通る自転車コースがあるようである。

ここを左折して、篠山神社へと向かう。

このT字路の角の所に、遍路石が屋根付きで据えられていた。観自在寺の文字がはっきり分かる。

篠山道、二つ目の遍路石である。
右側が空いていたのが気になる。持ち去られた、とかだろうか。






少し進むと、一度来てみたかった場所がある。

日本で一番長い学校名、という事で、テレ朝の「ナニコレ珍百景」で放送していた。

小中学校を併設しており、ちなみに中学校の正式名称は 「高知県宿毛市愛媛県南宇和郡愛南町篠山小中学校組合立篠山中学校」と言うそうである。

運動場のど真ん中に、テニスコートが二面あった。少人数の学校なのだろう。  


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2023年12月19日

【篠山道-14】 篠山神社へ①(篠南トンネル) [2022年2月27日‐その2]

「ホテルセレクト愛媛愛南町」から35分歩いて、昨日の、遍路石がある、増田(中組)まで戻って来た。

ここから篠山神社への遍路道を進む。

小さな集落を抜け、小山を進むと、広い道路に出て来た。これが広域農道である。





ここを右折して篠南トンネルを通るのだが、古い道が続いている感じがする。

道路を横断して、そのままちょっと行ってみることにした。
谷間に、鶏の鳴き声が響き渡っている。金網越しにヤギもいる、不思議な空間が広がっていた。
昔のゴンドラまで置かれている。




舗装路から土道となり、それでも道は続いている。
トンネルが出来る前の旧道がこの道で、きっとそのまま行けるのだろう。

下方にずっと広域農道が走っており、どこかで合流出来るかなあ、と思っていたのだが、篠南トンネルが見えてきた。

このまま進んでも峠越え出来るだろうが、この日は急いでいたこともあり、藪漕ぎして農道へと出ることにした。  


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2023年12月16日

【篠山道-13】 一本松・増田(中組)から、篠山神社、祓川温泉、みまきガーデンまで [2022年2月27日‐その1]


本日の予定は、篠山神社から反対側へ降りて、麓にある払川温泉を通り、宿は「みまきガーデン」に予約済みである。

篠山神社から払川温泉へは、写真の赤いラインの登山道があり、こちらを選べば迷わず進めるようだが、それとは別に、青いラインの昔の遍路道が残っているそうで、そこを歩くつもりである。

ただこの道は、道案内も乏しく、木材伐採によって遍路道がズタズタにされており、遭難の可能性がある危険な道、のようである。





という事で、出来るだけ早く出発したく、ホテルで朝食としたかったのだが我慢して、午前6時過ぎ、まだ薄暗い中、「ホテルセレクト愛媛愛南町」をチェックアウトした。

昨日歩いた国道を再び戻る形となる。

日の出が近付いており、次第に明るくなってきた。




国道から県道に入る所にバス停がある。

「増田自転車置場」と言う、面白い名前だった。

篠山方面の高校生がここまで自転車で来て、宿毛からのバスに乗り込むのだろう、と想像した。

恐らく、今ここを利用しているのは数人いるかどうか、だろう。



  


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2023年12月13日

【篠山道-12】 ホテルセレクト愛媛愛南町② [2022年2月26日‐その9]

フロントにて、明日の昼食用のおむすびを用意してもらえるか聞いてみた所、食中毒の心配もありやっていない、という事だった。

荷物を下ろして、まずは買い出しに出掛ける。

すぐ側にヤマザキデイリーがあるのだが、午後5時で営業は終了である。
もう少し先の、遍路道沿いにある、一本松のローソンへと向かった。10分も掛からなかっただろうか。

明日は沿道に食事処は無いだろう。飲み物など、今夜の分も含め色々買っていたら、2200円も使ってしまった。お腹がすいて、泣きたくなってしまうのだけは避けたい所である。

ホテルに帰ってきたら、早速大浴場へ。
4~5人が入っており写真は撮れず、どんなお風呂だったか忘れてしまった。

午後6時からは夕食である。
日替わりメニューということで、この日はハンバーグの定食だった。これがなかなか美味しかった。ご飯もお替り可能だった。

大食いなので量的にはちょっと物足りなかったが、店員さんも感じが良く親切で、満足な夕食でした。


ホテルセレクト愛媛愛南町

一泊夕食付 6050円
※洗濯機 400円・乾燥機 10分100円。自販機あり。朝食は7時から。


  


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2023年12月10日

【篠山道-11】 ホテルセレクト愛媛愛南町① [2022年2月26日‐その8]

増田中組の遍路石がある場所から、遍路道を外れて南下する。

国道56号線に出た所で、一本松方面へと戻る。

途中に「一本松温泉あけぼの荘」があり、ここに泊まることが出来れば助かったのだが、この時は、新型コロナの影響で休館中でした。

約40分も掛かって、午後4時半過ぎ、本日の宿、「ホテルセレクト愛媛愛南町」に到着した。
事前にネット予約しておいた。


往復1時間20分も、遍路道から外れることになってしまったが仕方ない。
思ったよりも、小ぢんまりとしたホテルだった。

入館し、二階のフロントへ。何となく、ビジネスイン土佐を思い出す。
ただ、こちらには大浴場や食堂がある。






本日のコースタイム
(40)観自在寺12:00→13:42上大道休憩所13:59→14:56札掛(篠山神社一の鳥居)→15:51増田(中組)→16:29ホテルセレクト愛媛愛南町


歩行距離:12.8km+α
 歩数  :30365歩(スマホ計測)
最高気温:14.3℃
最低気温:-1.5℃[愛南町御荘]  


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2023年12月07日

【篠山道-10】 増田(中組)へ [2022年2月26日‐その7]

二股の分岐から、ため池に沿って進んで行く。

ちょっとした小山を越える、薄暗い車道となる。

小さな峠を越えると、再びのどかな風景が広がっていた。
菜の花が既に満開だった。






本日の遍路道の打ち止めとなる、増田中組までやって来ると、期せずして立派な遍路石があった。

文字は消えて何が書いてあるか分からなかったが、大仏のようなマークがあるので、遍路石と分かった。

調べてみると、江戸中後期の「武田徳右衛門丁石」と呼ばれているらしく、「これよりささ山へ三り」と刻まれている、との事だった。

これを見られただけでも、ここまでの遍路道を歩いて来た甲斐があった、というものである。
こんな所にスニーカーが揃えて置かれているのが、なぜなのか不思議だった。

後で確認してみると、英語版の地図には、増田中組の所に、遍路石がある▲マークがありました。




  


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2023年12月04日

【篠山道-9】 札掛から、増田(中組)へ [2022年2月26日‐その6]

「篠山神社 一の鳥居」を出発、いよいよ、歩いた事が無い遍路道へと入る。

遍路シールなど、全く見当たらない所が寂しかった。

普通の田舎道が続き、一ヶ所だけ、舟形地蔵や墓石が集められている場所があった。遍路と関係ある場所なのだろうか。




一の鳥居から20分程歩いた所で、二股に道が分かれている分岐があった。
ここが間違いやすいポイントだろう。

ため池のある場所で、左に進んでしまいそうだが、右が正解だった。

左へ行くと、一直線に続く広域農道に出るようで、そこを進めば遍路道に合流出来るから、早く進みたい時には、却って左に向かった方が良いのかも知れない。

ただ、この先にある立派な遍路石には出会えないことになる。

この辺りでは、のどかに田園が広がっており、眺めが良かった。

小さな子ども数人が走り回っている光景があった。一昔前のようである。

今の時代にこの辺りに子供がたくさんいるとは思えず、他所から来ていたのだろうか。

  


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2023年12月01日

【篠山道-8】 篠山神社 一の鳥居 [2022年2月26日‐その5]

以前の、退屈な遍路道の車道を進むと、現代の、というのは変だが、今の遍路道があるらしき場所に至った。

逆打ちはまだ未経験だが、こんな感じで迷いながらなのだろう。

上りの歩きの道を進むと、車道に出て来た。

ヤギのタローさんは、歩き遍路をお出迎えしているのだろうか。


いよいよ、篠山道の起点と言っても良いだろうか、「篠山神社 一の鳥居」がある場所へとやって来た。

普通に順打ちなら、写真の右奥から歩いて来て、鳥居の裏側が見えるはずである。


手を合わせて、ぐるりと周囲を観察してから出立した。



すぐ側に「札掛の宿」があり、ここに泊まらせてもらう方が便利だった。

ただ、翌朝、暗い内に出発しなければならないようで、初めて歩く道がどんな道か分からなくなることや、道を間違えやすい箇所もある様子。

そして、翌日の日程に不安があることから、少しでも先に進んでおきたい、大浴場があった方が良いなあ、という事で、「ホテルセレクト 愛媛愛南町」に宿を取ることにした。

  


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