2021年12月31日

【3巡目-704】 善通寺から、76番金倉寺へ [2020年7月24日]〈その3〉

線路の反対側へと渡り、遍路道を探索する。

住宅やアパート、会社が集まっていたが、私有地に付き関係者以外立ち入り禁止、となっていた。大地主さんの土地なのだろうか。

恐る恐る入らせてもらい、はっきりと道は分からなかったが、ほぼ赤い線に沿って忠実に進み、(76)金倉寺への遍路道に合流することが出来た。

ここからは、車一台がやっと通れるような細い道が一直線に続き、突き当たりが(76)金倉寺となった。
狭い道から、広い境内のお寺に入って行くのが印象的である。

お寺の名前の通り、金運向上にご利益があるのか、小判の絵馬がぶら下がっていた。一枚、記念に買って、持ち帰れば良かったか。
金ぴかの小判の像も、なかなかの物である。

次の札所へは、境内を通り抜けて駐車場の所から出るのが一般的だが、入って来た山門から出ることにする。
遠回りになるが、寺の反対側をグルっと回るように進み、大きな道路に出た。

釜揚げうどんの長田何とか、といううどん屋さんがあり、まだ午前8時台というのに、行列が出来ていた。この日は祝日ということもあるが、なかなかである。  


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2021年12月28日

【3巡目-703】 善通寺から、76番金倉寺、79番高照院、81番白峯寺まで [2020年7月24日]〈その2〉


午前7時半を少し回った頃に、「善通寺グランドホテル」を出発する。

大きな道路から、一直線に進む脇道に入り歩いていると、期せずして遍路石が登場した。英語版地図の▲マークの所である。
立派な塀の民家の所に三本、並んでおり、感動する。
今では、この道を通るお遍路さんなど、誰もいないだろうに。

この場所で右折すると、車一台がやっと通れるような細い道となる。神社を過ぎると、再び住宅が並ぶようになった。

高速道路を越え、英語版へんろ地図の指示通りに進んで行くと、稲木町という辺りに差し掛かった。

ここからが面白い所、と言うか、英語版地図では赤い点線がふってあるが、東海図版の地図では廃道のオレンジの線が引いてある場所である。

果たして進めるのかどうか、恐る恐る脇道へと入った。

それらしき小道を辿り、JRの線路を横断出来そうだったが、踏切は無く、通行危険の看板があった。

禁止ではないから、行ってみようかどうしようか迷ったが、農作業している地元の人の姿も見えたことから、ちょっとまずいかなあと思い、諦めて引き返すことにした。

別の道から反対側へと渡り、先程の遍路道の続きを探索することにする。  


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2021年12月25日

【3巡目-702】 善通寺グランドホテル③ [2020年7月24日]〈その1〉

朝食は朝7時から、フロント横のソファが並んだ場所で、お重に入った弁当形式のものが出てきた。

二食付きのビジネスホテルはなかなか無いから、有難いことである。ご飯もお替り出来、コーヒーも自由に飲めるようになっており、なかなか良かった。

他の宿泊客も、三々五々やって来た。新型コロナの影響が少し和らいできて、旅行に行けるようになってきた時期である。


今日、これから歩く(76)金倉寺へのコースは、へんろ地図では、善通寺インターの辺りを通る道だけが指定されている。

しかし、東海図版の地図や英語版へんろ地図では、もう一つ、別ルートに赤い点線が振ってある。

東海図版と英語版でも微妙に違っており、今回は、英語版地図のルートを探索してみることにした。

ジグザグと進みながら、(76)金倉寺を向かうことになっている。

黒い▲マークがあるから、へんろ石があるようなので、昔からの道という事だろう。

ホテル前も遍路道になっているから、そのまま地図の上方向に向かって進んで行くことにした。  


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2021年12月22日

【3巡目-701】 善通寺グランドホテル② [2020年7月23日]〈その15〉

午後5時半過ぎ、「善通寺グランドホテル」にチェックインする。

真夏の歩き遍路、それも徹夜で歩いていたのだが、体調不良や痛い箇所も無く、元気に歩き通すことが出来てホッとした。

二食付きで大浴場あり、という事でこの宿を選んだのだから、早速お風呂へと向かった。

想像していたよりかなり小ぢんまりとしており、3人位でいっぱいなイメージである。(58)仙遊寺のお風呂を古くしたような造りだった。

夕食は、併設の炉端焼きのお店で用意してくれていた。

しっかりとした食事を提供してくれて、大満足だった。ご飯をお替りしたから追加料金掛かるかな、と思ったが、無料だったようである。
ちなみに、朝食のご飯のお替りもOKでした。






本日のコースタイム
本山駅9:06→10:11こがね製麺所(高瀬)→12:36(71)弥谷寺13:21→14:15(72)曼荼羅寺14:38→14:47(73)出釈迦寺15:22→16:01(74)甲山寺16:28→16:48(75)善通寺17:13→17:35善通寺グランドホテル


歩行距離:19.9km
 歩数  :35258歩
最高気温:29.1℃
最低気温:24.9℃[多度津町]

善通寺グランドホテル:一泊二食 8800円  〈425号室〉
      ※洗濯機2台:300円・乾燥機2台:60分200円。自販機あり。朝食は7時から可。
    宿泊客:一般客多数。  


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2021年12月19日

【3巡目-700】 善通寺グランドホテル① [2020年7月23日]〈その14〉

午後5時を過ぎてから、(75)善通寺の赤門を通って出立する。
賑やかな市街地かと思っていたが、一方通行の道路沿いに商店が並んではいるものの、静かな通りであった。

数分歩いた所で、本日の宿、「善通寺グランドホテル」が見えてきた。立派な宿を想像していたのだが、かなり古そうな感じである。
てっぺんの看板が、完全に昭和だった。

まずは、隣にマルヨシセンターと言う、午後11時まで営業している大きめのスーパーがある。
遍路姿で入るのは恥ずかしかったのだが、水やコーヒーにアルコールを買い込む。アイスも購入して軒先で食べさせてもらい、火照った身体を鎮めた所で、宿にチェックインした。

ちょうど、「GoToトラベル」が始まった頃で、書類を送れば、遡って後日返金される、という話だった。

フロントの方に、「GoToトラベル」の対象宿になっているか尋ねてみると、今申請中で、領収書や宿泊証明書は決まり次第郵送します、との事だった。

どの宿も、対象宿として申請中で、宿泊代が割引になるのかどうかも分からないが、多分大丈夫だろう、という時期だった。

隣でチェックインしていた方も同じことを聞いていたようで、みんな宿泊代を少しでも安くしたいと必死のようである。

帰宅後すぐに「事後還付申請書」を郵送したのだが、還付金が振り込まれたのは何と、翌年の1月、と半年も掛かりました。地域共通クーポンなるものは届いていません。  


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2021年12月16日

【3巡目-699】 75番善通寺 [2020年7月23日]〈その13〉

(75)善通寺に到着する。
入って右に進むと御影堂(大師堂)と納経所、左が本堂である。

時間が押していることから、まずは納経所へ直行する。ここは17時までちゃんと開いているようだった。間に合って一安心する。

順番が逆になるが、先に御影堂で般若心経を唱える。お参りを終えると、すぐに木の扉が閉じられて、参拝出来ないようになってしまった。まだ午後4時55分である。
ギリギリ、納札とお賽銭が間に合った。

せめて、17時までは参拝できるようにして欲しい。
お遍路さんは慎み深いから、誰も文句を言わないのだろうか。この時間になっても、それなりに参拝客が来ているというのに。

本堂へと戻ると、確か扉は閉じられていたものの、お賽銭は納めることが出来、参拝は可能であった。

その後は、めっきり人がいなくなった静かな境内で、オートシャッターでおひとり様撮影会をして遊ばせてもらった。

本日は、一度お世話になったことがある、善通寺の宿坊に泊まりたいと考えていたのだが、電話予約が苦手なこともあり、楽天トラベルでネット予約が出来た「善通寺グランドホテル」に宿をとってある。  


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2021年12月13日

【3巡目-698】 75番善通寺へ [2020年7月23日]〈その12〉

(74)甲山寺を急ぎ気味に出立する。
入って来た時とは違う、山門がある方からお寺を後にする。

門を出ると、白線の引いてない駐車場になっている広いスペースに、工場のクレーンのような物が見えているのが印象的である。

左側に進み、歩行者用の小さな橋で川を渡り対岸を歩く。道しるべが無いと迷ってしまいそうな道を左へ右へと進むと、病院や学校のある広々としたエリアとなる。

一度、歩いたことがあるはずなのだがほとんど記憶に無い道ばかりで、遍路札を見落とさないように進んで行くと、少々覚えのある風景が。
確かこの辺りで、信号待ちをしていた車に乗ったお遍路さんがお接待をしてくれたなあ、などと思い出が甦ってきた。

交通量の多い道を横断しそのまま直進すると、再び狭い道となる。

狭い通りに昔ながらの商店が増えてくると、カタパン屋さんが見えてきたが、木の引き戸で閉じられていた。今回も、カタパンとはご縁が無かった。

それからすぐに、(75)善通寺に到着となった。時刻は午後4時48分である。

善通寺は、どこに本堂や大師堂があるのか、迷ってしまうお寺である。大師堂は御影堂と呼ばれている。
これで三度目なので、ようやく要領は分かってきた。  


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2021年12月10日

【3巡目-697】 74番甲山寺へ [2020年7月23日]〈その11〉

田園地帯を歩いていると、田んぼの水路に沿って、ピンクのサナギのような物が、至る所で引っ付いているのが目に付いた。

見たことが無い生物で調べてみた所、通称「ジャンボタニシ」といって、稲を食害する外来種、であり、西日本に多く生息している、という事だった。

小さな山の麓をぐるっと回って、(74)甲山寺に到着となった。

裏口から入る形となるのだろうか、入口は質素な感じだったが、出る時は、立派な山門がある所から次の札所へと向かう形となっていた。
ここでも、新型コロナの影響で、手水場の水は空っぽになっていた。

「甲山寺のうさぎ」という事で、優しく撫でるとご利益がある、という、うさぎの石像があった。
甲山寺がうさぎと縁があることは知らなかった。追加のお金で、うさぎの御朱印が頂ける、という事だった。

まだまだ新しそうな石像だったから、これから「うさぎ」で売り出すのだろうか、と変なことを考えてしまった。

40代くらいの夫婦だろうか、遍路衣装は身に着けずに歩いているらしき二人組の姿があった。

時刻は午後4時半過ぎとなっていた。急がなければ、(75)善通寺の納経に間に合わなくなる。前回の善通寺では、午後5時数分前にはもう片付け体制に入ってしまっていた。  


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2021年12月07日

【3巡目-696】 73番出釈迦寺、74番甲山寺へ [2020年7月23日]〈その10〉

(73)出釈迦寺には、捨身ヶ嶽遥拝所がある。

二巡目の時には、捨身ヶ嶽まで行って、反対側の道を降りて善通寺の街へと向かうという、誰も歩かないようなルートを取ったことが懐かしく思い出される。

こちらの道を歩いたことがある方はいらっしゃるでしょうか。

2012年の事だから、あれからもう8年も経っているのか、と感慨に耽りつつ、今回は普通に進路を取る。

一本横の、車が通る方の道を下って(72)曼荼羅寺へと戻り、(74)甲山寺を目指す。
ここからの道も、ほとんど記憶に残っていなかったから、初めての道のような印象で、新鮮だった。

民家や田畑が混在する道を通り、市営住宅のようなアパートが並ぶ一角で左折する。住宅が並び、小学生の二人組がこちらを意識しつつ、楽しそうに歩いていた。

再び右折すると、田んぼが広がるようになった。
ため池の堤に沿って歩き、交通量の多い県道となるがそのまま横断する。

四国のみちの石柱があり、指示通りに右折し、あまり遍路道っぽくない農道を進んだ。田んぼが広がっている。散居村のように民家がある香川県で、田んぼが一面に広がっているのは珍しいなあ、という印象だった。  


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2021年12月04日

【3巡目-695】 72番曼荼羅寺、73番出釈迦寺へ [2020年7月23日]〈その9〉

(72)曼荼羅寺に到着し仁王門をくぐると、何と、別方向に行ってしまった、先程のおじいちゃんと孫コンビが、境内にいた。

こちらは道しるべ通り歩いて来たのだが、どうやら、近道があったようである。
へんろ地図をよく見ると、お寺を囲むように赤い点線があるから、別ルートがあったのだろう。

白衣を纏ったお遍路さんの姿が多く見られた。新型コロナの影響が、一時的に抑えられていた時期である。普段着ではあるが、歩いている風の方もおられた。

次の(73)出釈迦寺へは、100m弱の幅で二本の道がある。車が通るメインの道ではなく、細い方の道を進む。

一直線に続く坂道を上がり続け、墓場の横を通り過ぎると、わずか5分程で、廃墟となった遍路宿が見えてきて、(73)出釈迦寺に到着となった。

ほとんどのお寺がそうだったように、感染防止の観点から、出釈迦寺の手水場にも水が無く、使えないようになっていた。
また、密接を避けるため、納経所へも一人ずつ入るように、との注意書きもあった。

数年後には、そんな時期もあったなあ、と振り返る時がくるのだろうか。  


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2021年12月01日

【3巡目-694】 72番曼荼羅寺へ [2020年7月23日]〈その8〉

ゴルフ練習場のある池を横目に見ながら、車の行き交う国道を進む。
10分程で県道へと入る。不思議なくらい、以前歩いた記憶が残っていない。

県道からさらに脇道へと入ると、ようやく静かになる。この辺りから、道は上りとなる。民家の間を抜けると、のどかな道となった。

池に沿って歩く部分が多く、分岐もあるが、四国のみちの石柱が要所に立っていた。

前方に、おじいちゃんと孫らしきコンビが歩いている。追い付くかなあと思ったら、別の道へと行ってしまった。

坂を上りきると、(73)出釈迦寺との分岐となった。
歩き遍路にお接待をしてくれているといううどん屋さんが見えてくると、覚えのある風景となる。

8年前の二巡目の時に泊まった、「門先屋旅館」の跡はすっかり更地となってしまっており、お寺の駐車場になってしまっていた。寂しいものである。

随分と大きな旅館に思えたが、こうやって更地になってみると、思ったほど広くはない。
どの辺りにあった部屋に泊まったかなあ、などと思い出してみる。確か、曼荼羅寺の瓦屋根が目の前に見えていた部屋である。

ぐるっと回って、(72)曼荼羅寺に到着した。  


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