2016年08月31日
【3巡目-103】 13番大日寺から、地蔵越、あずり越え、19番立江寺まで 〈その22〉[2015年8月17日]
(18)恩山寺を出発し、牛舎の側を横切って、歩きの道へと入る。
竹藪の中の、しっかりと踏み込まれた道となっていた。小さな丘を一つ越えることになる。
そこに、牛舎の所の犬だろうか、一匹のワンちゃんが後ろを、10mほどの一定の距離を保ちながらピッタリとついてくる。遍路犬だろう。
「戻りまっし」と声を掛けてみるが、聞いてくれる訳はない。
しばらく後をついて来ていたが、ある程度まで進むと、姿が見えなくなった。
分岐がいくつかあるが、小松島ライオンズクラブさんによる道しるべが要所に設置され、分かり易い。
林道歩きも交えながら、再び麓へと降りてきた。こちら側にも牛舎が見える。
車道を進むと、住宅に田んぼや果樹園が広がる景色となった。ここからの遍路道が面白く、短い距離ではあるが、果樹園横のあぜ道を歩いたり、家と家の間の隙間を進んだりする。
楽しい道が終わると、単調な県道歩きとなる。
(19)立江寺に向かっては、小さな丘を越えていく。
「田野白砂」というバス停があった。山沿いにも関わらず、「白砂」という名前が出てくるのは不思議である。
2016年08月27日
【3巡目-102】 13番大日寺から、地蔵越、あずり越え、19番立江寺まで 〈その21〉[2015年8月17日]
16時56分に、無事、(18)恩山寺に到着した。
順番が違うが、納経所へと直行した。
息を整えて、ゆっくりと参拝させてもらった。
遅れて、中年のご夫婦もやって来た。17時を過ぎていたが、納経はしてもらえたのだろうか。
手水場の屋根の下が雨に濡れずに休める場所だったので、荷物を下ろしてゆっくりと休ませてもらった。靴下はぐっしょりである。
納経に間に合うよう急いていたので、ようやく落ち着いて過ごせた。もしかして、手水場で一休みするのは、不謹慎になるのだろうか。
休んでいると、中年夫婦のきっちりとしたお経が聞こえてくる。真剣に参拝している方を見掛けると、なぜだかうれしくなる。
4人組の青年たちもやって来た。観光旅行だろうか、賑やかで楽しそうだ。
それぞれお寺から去ってゆき、また一人っきりになった。こちらも出立することにする。時刻は、17時半を回っていた。
帰りは車道を下って行く。駐車場には中年のご夫婦の姿がまだあった。
お寺から5分ほど下ると、右の牛舎方面へと誘導される。ここから再び、歩きの道となる。
2016年08月23日
【3巡目-101】 13番大日寺から、地蔵越、あずり越え、19番立江寺まで 〈その20〉[2015年8月17日]
17時近くとなって、空模様も悪いことから、随分と薄暗くなってきた。
県道から、(18)恩山寺への取り付け道路に入り、「民宿ちば」を通り過ぎると、右の山裾へと入る小道がある。
二巡目での経験から、この道が、恩山寺の古い山門に恐らく繋がっているので、こちらが昔からの遍路道に違いない。
ということで、舗装路と並行して続いている、小道の方へと入って行った。
草刈りされている道が続いていたのだが、途中から、背丈ほどに草が伸びきっていた。それも、雨に濡れた状態である。
またも変な道に入り込んでしまったなあ、と思いつつも、時間が無いので、草をかき分け突っ切って行く。
再び草刈りされた道となり、古い山門の前へと到達した。やはり、この小道が古くからの道なのだろう。
ここからも歩きの雰囲気のある道となるが、17時まであと数分となっていた。のんびり歩いている訳にも行かず、ダッシュすることにした。
ここまで来て、諦める訳にはいかない。上り道となるが、走って駆け上がる。
もう少し余裕で到着出来ると思ったが、地蔵越、あずり越えと山道を歩いてきたから、時間が掛かったのだろうか。
2016年08月19日
【3巡目-100】 13番大日寺から、地蔵越、あずり越え、19番立江寺まで 〈その19〉[2015年8月17日]
勝浦川橋の袂の、きれいな休憩所を出発する。
近くには、JRの中田駅がある。
ここから汽車に乗って帰ることも出来たのだが、短い遍路旅の最終日、明日は移動日だから、今日は時間を気にせず、目一杯歩いても大丈夫、ということで、もう少し頑張ることにした。
休憩所からは20分間ほど、国道55号線を歩くことになる。
徳島一の幹線道路となるのだろうか、交通量が多い。郊外型の店舗が立ち並んでおり、昼食時にこの辺りを通りかかれば、随分と便利だろう。
右方向に入る指示が出ていたので、国道から離れる。
時折通り掛かる車を気にしながら、1.5車線の道を歩いて行く。
道しるべによって、(18)恩山寺までの距離が微妙に違っているが、今のペースでは納経時間にギリギリ間に合うかどうか、の瀬戸際なのは間違いない。ということで、急ぎ足での歩きとなる。
「恩山寺前」のバス停までやって来た。お寺は、もう少し先の丘の上にある。
時刻表を見てみるが本数は少なく、次の区切り打ちで利用出来そうなバスは無かった。やはり今日は、立江駅まで頑張らなければならない。
このバス停の写真を撮った時間が16時47分だった。
2016年08月15日
2016夏 歩き遍路 トピックス
今年も真夏の遍路に行ってきました。
オリンピックを観ながらグータラ休みを過ごす誘惑にかられましたが、貴重な連休でもあるので歩きに行くことに。
残念ながら体調不良もあり、二日間で切り上げ、帰宅しました。
では、今回の遍路旅を、簡単に紹介します。
1日目[8月13日]は、(23)薬王寺を参拝してから出発。
牟岐までは何度か歩いているので、今回は違うコースを。
距離は長くなりますが、「南阿波サンライン」という、海沿いの道を歩きました。
ここで、眼鏡を落とした、と勘違いして(頭陀袋に入ってました)、アップダウンのある来た道をUターン。二時間近くのロスとなりました。
これが、体調不良の原因となったのかも知れません。
牟岐からは大坂峠を越え、この日は、「内妻荘」に泊まりました。
2日目[8月14日]は、宿の入口から続く、松坂峠や古江の浜を歩きました。
この辺りにも海岸を歩く道があったとは、知りませんでした。
ちょっとした上りにも関わらず、足がガクガクに。少々、身体が変です。
息切れ、軽い頭痛や吐き気、食欲不振、手足がつったりと大変な状態となりました。
それでも騙し騙し歩き続け、東洋町役場のある生見までやって来ました。
バス・汽車で「道の駅日和佐」へと戻り、止めて置いた車を引き取りました。
この日は車中泊を予定していましたが、安心して休める場所はサーファーなど観光客がいっぱいでなかなか見つかりません。その上、暑くて眠れないし、吐き気もするし、ということで、急遽、遍路は中断して帰宅することにしました。
体調が悪いまま、室戸岬への道をこの時期に歩くのは危険ですし。
今日(15日)になっても、あまり体調がすぐれません。こういったことは珍しいので、止めておいて良かったのかも知れません。
オリンピックを観ながらグータラ休みを過ごす誘惑にかられましたが、貴重な連休でもあるので歩きに行くことに。
残念ながら体調不良もあり、二日間で切り上げ、帰宅しました。
では、今回の遍路旅を、簡単に紹介します。
1日目[8月13日]は、(23)薬王寺を参拝してから出発。
牟岐までは何度か歩いているので、今回は違うコースを。
距離は長くなりますが、「南阿波サンライン」という、海沿いの道を歩きました。
ここで、眼鏡を落とした、と勘違いして(頭陀袋に入ってました)、アップダウンのある来た道をUターン。二時間近くのロスとなりました。
これが、体調不良の原因となったのかも知れません。
牟岐からは大坂峠を越え、この日は、「内妻荘」に泊まりました。
2日目[8月14日]は、宿の入口から続く、松坂峠や古江の浜を歩きました。
この辺りにも海岸を歩く道があったとは、知りませんでした。
ちょっとした上りにも関わらず、足がガクガクに。少々、身体が変です。
息切れ、軽い頭痛や吐き気、食欲不振、手足がつったりと大変な状態となりました。
それでも騙し騙し歩き続け、東洋町役場のある生見までやって来ました。
バス・汽車で「道の駅日和佐」へと戻り、止めて置いた車を引き取りました。
この日は車中泊を予定していましたが、安心して休める場所はサーファーなど観光客がいっぱいでなかなか見つかりません。その上、暑くて眠れないし、吐き気もするし、ということで、急遽、遍路は中断して帰宅することにしました。
体調が悪いまま、室戸岬への道をこの時期に歩くのは危険ですし。
今日(15日)になっても、あまり体調がすぐれません。こういったことは珍しいので、止めておいて良かったのかも知れません。
タグ :歩き遍路
2016年08月11日
【3巡目-99】 13番大日寺から、地蔵越、あずり越え、19番立江寺まで 〈その18〉[2015年8月17日]
田んぼの中の道を歩いて行くと、盛土をしてある道路が見えてきた。ようやく国道に出たかなあ、と思ったら、まだ一般道だった。
(18)恩山寺方面は右の方のはずだが、左の指示が出ていたので従う。程々に交通量のある交差点に差し掛かった。写真の場所であるが、さてどこへ向かったらいいのか分からなくなった。
反対側に渡ってみると、遍路シールを無事に発見、今度は右方向への指示が出ていた。
右へ少し進み、長い信号待ちの車の横をスタスタ進むとようやく、大動脈の国道55号線となった。たくさんの車が行き交って、賑やかである。
ゆるやかに上って、すぐに長大な勝浦川橋へと差し掛かった。遍路道を歩いていると、四国には随分と大きな川があるな、と思うのだが、水不足のニュースをよく聞くということは、ダムの適地が少ないのだろうか。
橋を渡り切ると、初めて見掛けるお遍路さん休憩所があった。休んでいる余裕は時間的に無かったのだが、雨の中を歩いてきたこともあり、少し休ませてもらうことにした。
新しく出来たばかりの一服処かと思ったが、以前からあるようである。これまでは、反対車線を歩いていたかも知れないので、気が付かなかったのだろう。
室内には、花が飾られており、きれいに整理整頓されていた。管理してくれている方がいらっしゃるようでうれしい。
濡れた衣服を脱ぎ、一休みする。遍路ノートがあったので、パラパラと眺め、少し記入させてもらう。
10分ほど休憩し、出発した。
2016年08月07日
【3巡目-98】 13番大日寺から、地蔵越、あずり越え、19番立江寺まで 〈その17〉[2015年8月17日]
県道210号を歩いていると、日本一低い山、という「弁天山」があった。
存在は知っていたが、まさかこの遍路道沿いにあるとは思わなかった。
白鳥神社の裏手にも日本一低い山があったのだが、どちらが本物だろうか。
こちらの方がこんもりとしていたので、山っぽい感じはする。
標高は、弁天山の方が高い、6.1mとなっていた。「国土地理院認定」と看板に書いてあるので、こちらの方が認知度は高いのだろうか。
せっかくの日本一低い山ではあったが、納経時間が迫っている。残念ではあるが、通過とした。
一旦止んでいた雨が、再び降りだしてきた。
頭陀袋から地図を取り出して確認しながら歩くことが、たいそうになる。
遍路シールに従って進むことになった。
踏切の手前で、シールに従って右折し、県道から離れる。線路の向こうには、郊外にも関わらず、大きなビルが立ち並んでいる。病院が何かだろうか。妙に印象に残った。
田舎道から踏切を渡ると、田んぼが広がっていた。指示に従って左の方へと向かう。
一体、どこをどう歩いているのか分からなくなってきたが、急いでいることや雨降りなこともあり、地図を確認する余裕はなかった。
2016年08月03日
【3巡目-97】 13番大日寺から、地蔵越、あずり越え、19番立江寺まで 〈その16〉[2015年8月17日]
突然やって来た軽トラックをかわすと、住宅が見え始めた。麓の集落はすぐそこだった。
へんろ地図では、北山町と書いてある辺りになるのだろうか。
後は平地を歩くだけで一安心だが、時間は丁度、午後3時である。
徳島市による新しい遍路シールが貼ってあり、(18)恩山寺まで9kmほどとなっていた。納経に間に合うか、ギリギリの時間だろう。ここからは、急ぎ足で進むことになった。
公共交通機関でのアクセスが少々不便な(18)恩山寺での納経を終えておかないと、次回以降が大変になる。
この先、この徳島市による遍路シールを頻繁に見られるようになる。親切なことに、次の札所までの距離まで書かれていた。
東海図版の遍路地図に掲載されている、東海寺があるが、時間が無いので通過する。
遍路シールに従って進むと、集落を抜け、県道歩きとなった。分岐があり、どちらに行くべきか迷うが、車用の標識を見て判断すると、正解だった。
道路工事をしており、交通整理をしているお兄さんを尻目に、平日にこうやって歩けることに感謝する。