2011年10月11日

【62】歩き遍路 9日目〈その8〉[2011年7月3日]

ゆるやかな流れの川面を左手に眺めながら歩き続けると、牟岐の町に到着した。
一周目の時は、ここから市街地に入り、草鞋大師に向かう山道を歩いたが、今回は有名なお接待所があるという、国道をそのまま歩いた。
時刻は夜の7時近くとなり、徐々に薄暗くなってきた。

牟岐警察署近くのお接待所の辺りに、修行僧さんが立っていた。追いついて話を聞くと、今日はこのお接待所で野宿しようかと思っていたが、泊まるのは無理そうだ、という感じの事を言っていた。

国道を歩き続け、八坂トンネルを抜けると、写真の通り眼下に海が広がっていた。もう辺りはすっかり薄暗くなっている。

道を下ると浜辺に降りる階段を見つけたので、休憩のため降りていくと、こんな所に、といった場所に自動販売機があった。おそらく海水浴客用だろう。コンクリートの堤防に腰かけてゆっくり休もうかと思ったが、すぐ側にテントが張ってあり、誰かが野宿しているようだ。早々に引き揚げることにした。

辺りはすっかり真っ暗闇となってしまった。一人っきりだったら、歩き続けることが出来たかどうか。前方に修行僧さんも歩いているかと思うと、頑張れたのかもしれない。

鯖大師の近くまで来ると、再び修行僧さんに追い付いた。ここからは一緒に歩く。
国道を右折して100m、夜の8時を少し過ぎてようやく、最終目的地「鯖大師」に到着した。
  


Posted by こいったん at 19:22Comments(0)お遍路 第二拝(徳島)