2013年03月03日

【214】歩き遍路26日目〈その5〉[2012年4月15日]

いよいよ3月となりました。今冬は12月初めから雪が降り始め、寒い日も多く、ずいぶんと冬が長く感じられます。これだけ春が待ち遠しかった年は無かったかも知れません。
これから、四国遍路もピークの季節を迎えることでしょう。3月1日から徳島を歩き始めたお遍路さんも多いのではないでしょうか。早く、三巡目を開始したい、今日この頃です。



森の中の山道の下りが続くが、ようやく開けた明るい場所に降りてきた。つわな奥展望台から、ちょうど1時間だった。ここからは舗装路である。

関西のご夫婦と抜きつ抜かれつで歩く。田んぼの中ののどかな道、横の溝にはサラサラと水が流れている。

国道56号線の下をくぐり、芳原川沿いを歩く。地元の方たちによるオリジナルの道しるべがあり、川の両岸、どちらからも行けます、と書いてある。へんろ地図の山本商店がある方を歩く。

間もなく、一巡目の時にも休憩した、畑地コミュニティセンターに到着した。ここには自販機もあり、ゆっくりと休める。
関西のご夫婦も既に到着していた。

トイレを借りようとドアを開けようとしたが閉まっている。今日は日曜だから休みのようだった。
トイレ借りようと思ったんに‥‥とぼやいていると、突然、中から人が現れてドアの鍵を開けてくれたのには、ビックリしてしまった。ぼやきが聞こえたのだろうか。
「壁に耳ありや」と関西のご夫婦が言い、こっそり笑いあった。

ご夫婦の今日の宿は、あと少しの津島町内の宿だったが、明日は宇和島泊まり、と近距離である。先日の雨でカメラが壊れてしまったので、宇和島市内で購入するためにゆっくりしていくそうだ。あの足摺岬へ向かっていた日のことだろう。あの日は、みんなそれぞれに苦労したようである。  


Posted by こいったん at 21:03Comments(2)お遍路 第二拝(愛媛)