2015年01月21日

【448】歩き遍路49日目〈その3〉[2014年2月9日]

大生口と書かれた木柱のある場所で一休みすることにした。雪の上にリュックを降ろす。

所々に新しい看板がある。県境の尾根に沿って遊歩道が縦横にあるようで、その案内であるが、今は雪にすっぽりと覆われており、車道を歩くしかない。ここは大生峠への入り口のようである。

大生口を過ぎ、道はつづら折となり、標高を稼いでいく。
上りきった辺りに、突然、脇道の方に、人の手で除雪された道が現れて驚いた。ずっと先まで続いており、遠くに人家が見えた。こんな場所に人が住んでいるのか。
ここが、大屋敷橋からの歩きの遍路道の出口だったのかも知れない。

もう少し進むと、山の斜面に沿って、何軒かの家が建っていた。このような山奥だと、生活も大変だろう。

ただ、どの家にも誰も住んでいないのだろうか、先の集落と同様に、人が出入りした形跡がない。人の気配が感じられたのは、先ほどの除雪された道の家だけである。

少し展望が開けて、眼下の景色が眺められる場所があり、ごみ集積場もあった。この辺りは、大屋敷という地名のようだ。

ここまで、2時間ほど掛かっている。奥の湯温泉との分岐から[20]大滝寺まで、へんろ地図では6.6kmとなっているので、2時間くらいで行けるかなあと思っていたのだが、予想以上に進んでいない。一生懸命歩いているが、雪道でペースが落ちているのだろう。

この辺りまで来ると、車の轍2~3台分だけがあるのみである。これだけでもとても助かっている。もし轍が無かったら、雪の上を歩かねばならなかったから、もっと時間が掛かり、大変な思いをすることになったであろう。
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Posted by こいったん at 22:15Comments(2)お遍路 第二拝(香川)