2013年05月27日

【253】歩き遍路30日目〈その8〉[2012年4月20日]

集落内には、個人の方による、真新しい看板も立っていた。
遍路道の案内、そして〇〇邸跡と、離村した家の名前が載っている。この村を離れた方によるものではないだろうか。

「山へんろ道、道険しく足元を十分注意して、お参り下さい。」と書かれている。
この方のお気持ちに沿えるように、このルートを歩いてくれる人が増えてくれるとうれしいのだが、ずっと手前にあった「不通」と書かれた看板があったことからも、ここを歩くお遍路さんは、かなり少ないだろう。

しばらくは廃屋があったりするが、直に山道となった。かなり急な上りで、これが結構きつかった。道自体は、春先ということもあるのか、それほど草も生えておらず、歩きに差し支えはなかった。

森の中を抜けると、急に明るくなる。木が伐採されて、灌木の中の道となった。視界が開け、日差しが心地良い。随分と高い所まで登って来たものである。
もう少し上りが続く。この頂上が、八丁坂との合流点だったらうれしいのだが。

他のお遍路さんのブログに、この辺りで道に迷った、という記事を読んだことがあったので、少々気を付けていたのだが、今回歩いた限りでは、道に迷うような場所はどこなのか分からなかった。

また、へんろ地図には「落石のおそれあり、自己責任で通行してください」と書かれてあるが、どこのことだろうか、と思いつつ歩き続ける。

再び森の中に入ると、頂上付近に到達した。残念ながら、ここは八丁坂との合流点ではなかった。  


Posted by こいったん at 21:48Comments(2)お遍路 第二拝(愛媛)