2023年08月19日

【4巡目-63】 建治寺、13番大日寺へ [2021年2月22日‐その12]

建治の滝には、結界だろうか、縄が張られていた。迂闊に入ってはいけないのだろう。

はっきりと覚えていないのだが、確か眼鏡のレンズを洗いたくて、恐る恐るちょっとだけ中に入って、小川の水ですすがせてもらったような気がする。

滝行と言えば、(61)香園寺の奥之院、白滝で行っているから一応経験済みではある。

建治の滝を過ぎてから、遍路石や石仏があるものの、荒れた歩きの道が続く。

へんろ地図では一直線に下りるような感じになっているが、右に左に進み、道が分かりにくかった。
数年後には消えてしまうのではないか、と心配である。

写真の鳥居のようなものは、木を乗せただけのようだが、人為的に造られたものだろうか。

建治の滝から15分程山道を下った所で、廃屋が見えてきた。下界に到達したようである。


建治の滝案内図がある。

レトロな看板であるが、建治寺まで、Aコース1700m(車道)Bコース1200m(歩道)と、まだ新しい案内が、左隅にあった。

  


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2023年08月16日

【4巡目-62】 建治寺、13番大日寺へ [2021年2月22日‐その11]

外の木製ベンチの所で一休みさせてもらう。

「もりあんloft」で持たせてくれたお接待のおむすびを食べていた所、やはり親切なお寺さんで、コーヒーとお茶をお接待してくれた。

この日は天気も良く、気持ち良く過ごせた。

建治寺から(13)大日寺へは、初めて歩く道となる。
滝行場も通るようなのでどんな遍路道なのだろうか、楽しみである。

荒れた歩きの道を下って行く。四国八十八ヶ所の石仏が点在していた。写真に残っており偶々気付いたのだが、「七十番が山本寺」となっていた。本山寺の誤りだろう。

へんろ道保存協力会の立杭があり、「鎖坂道 すべり注意」と「左道 迂回路(安全)」の分岐があった。
いつも通り、きつそうな方の鎖坂道を選択する。

鎖を使って下へ降りたのだが、ほとんど記憶が残っていないので、そんなに恐ろしい道では無かったのだろう。

鎖道を過ぎると、滝行をすると言う、建治の滝があった。

「建治寺」から15分程の距離があった。すぐ近くにあると思っていたから、通り過ぎてしまったのか、と諦めていた所だった。







  


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2023年08月13日

【4巡目-61】 番外 建治寺 [2021年2月22日‐その10]

最後の土道を上ると、建治寺への車道に合流した。

へんろ道保存協力会の立杭も辛うじて残っていた。
杭の横には、「南無大師遍照金剛 唱え歩めば涙流るゝ」であった。

お寺まであと一息である。
先程まで、あれだけしていたくしゃみが出なくなった。もしかして不思議体験か、と期待したのだが、お寺に着くと、また出だしたから違ったようである、残念。

お昼過ぎ、番外建治寺の駐車場に到着した。ここからの眺めが素晴らしい。

麓の遍路道沿いの鮎喰川が、谷間から平野部に出る様子がよく分かる。
望遠にして撮ってみると、吉野川まできれいに見えていた。

辰濃和男さんの著書「四国遍路」に書かれていたお寺である。

前回訪れた時には、住職さんが、山奥に何ヶ月か籠って修行している、など色々な話を聞かせてくれた。
今回もお会い出来るかなあ、と思っていたが姿は見られず、奥さんらしき方が納経所にいらっしゃった。  


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2023年08月10日

【4巡目-60】 番外建治寺へ② [2021年2月22日‐その9]

立派な石に、右へんろの文字が彫られたもの、そしてへんろ道保存協力会の立杭もある分岐へとやって来た。

そのまま進めば(13)大日寺、右が建治寺、との事である。
大日寺に向かえるなら、この道を通るのも、少し勾配はあるが楽しそうである。

この辺り、開けており眺めが良い。ちょっと一休みしていくことにした。

それにしても、花粉症によるくしゃみが出まくっている。下界にくしゃみが響き渡っていたことだろう。ポツポツある民家の住人にも聞こえていたに違いない。

ここからの道もまた、楽しかった。
民家のある舗装路になったり、荒れ気味の土道になったり変化に富んでいる。遍路札も何とか残っており、迷う事はなかった。

平成遍路石がある、見覚えのある車道に出て来た。神山森林公園からの道である。

前回は、建治寺からこの場所に出て、車道を下って、[2]童学寺へと向かっている。今回は、反対方向から上がることになる。

土道を上がると、脇から生えているごつい草を刈ってくれた形跡があった。

歩き易い土道だったり、ガレ場もあったりする。色々な種類の遍路石も残っている。




  


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2023年08月07日

【4巡目-59】 番外建治寺へ① [2021年2月22日‐その8]

番外の建治寺へと入る分岐は記憶にあったのだが、道路の改良があったようで、随分と広々とした場所となっていた。
看板もあって、分かりやすい。

ここから右側への道に入る。
人の気配がしない、薄暗い車道を黙々と上って行く。十数分経った頃、周囲が開けて、民家があった。

桃源郷のようなと言おうか、時代劇にも出てきそうな昔の雰囲気だった。

こんな場所に家が、と思っていたら、次第にポツポツと数が増えてきた。

立派な遍路石もあった。
調べてみると、これは照蓮の標石と言うらしい。

昔の(13)大日寺への遍路道は、現在の川沿いの道ではなく、この辺りを通っていたようで、その標石、という事である。

それにしても、くしゃみをしまくり、鼻水も出まくりである。
どうやら、花粉症の症状が出ているようである。春先になると、ちょっとくしゃみが出る程度だったのが、年々ひどくなっているような気がする。

花粉症に罹っているのを認めないといけないのだろうか。  


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2023年08月04日

【4巡目-58】 広野、番外建治寺へ [2021年2月22日‐その7]

小さな「赤松峠」を越えると、広野の集落へと入って行く。

個人商店が並び、一昔前はちょっとした商店街だったのだろう、懐かしさを感じる雰囲気だった。

結構大きな集落と思われ、さすが中学校が残っている町だなあ、と思ったが、調べてみると近年になって休校になり、広野小学校がここに移ったようである。

ここの学校のグラウンドの一角の遍路道沿いには、自由に使える綺麗なトイレがあったのだが、今も利用出来るのだろうか。

今回は利用せず、写真だけ撮って通過したのだが、入口が開いており、利用可能な雰囲気ではある。

広野を過ぎてから、三巡目に続き、番外の建治寺を目指すことにしている。

前回は、神山森林公園側から入り、別格の童学寺へと抜けているが、今回は広野側から入り、(13)大日寺方面へと進むから、一般的なルートという事になるのだろうか。

初めて歩く道となるから、楽しみである。  


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2023年08月01日

【4巡目-57】 旧遍路道探索(赤松峠) [2021年2月22日‐その6]

鮎喰川に沿って、梅の花を眺めながら歩みを進める。
この先、再び今日のメインイベントの一つがある。

東海図版の四国遍路地図によると、神山温泉方面からの道と合流する、広野集落の手前にある秋葉神社を囲むようにして赤い点線の遍路道がある。
ほんの短い距離なのだが、ここを探検することである。

それらしき分岐はすぐに見つかり、坂を上る。

先程の玉ヶ峠からの探索と同じく、民家の敷地内を通るような形となっていて、ちょっと緊張する。
ただこちらは、その先に土道が見えている。

「赤松峠」の看板があり、日当たりの良い丘のような感じで、百五十四丁の丁石やたくさんの石碑、昔の墓らしきものなどもある、由緒あり気な場所であった。

またも、新たな遍路道発見である。
遍路札やシールが無いのは、民家を抜けるからだろうか。







  


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2023年07月29日

【4巡目-56】 植村旅館周辺 [2021年2月22日‐その5]

順調に車道を下り、「植村旅館」のある集落が近付いてきた。

随分と人の姿があるなあ、と思ったら、案山子だらけの村となっていた。以前は見掛けなかったと思うから、近年増え続けているのだろう。

植村旅館には、2005年と11年、まだ新館が無い頃に泊まっている。ここには、「旅館吉野」で一緒だった広島のTさんが泊まっている。

後で彼のYAMAPの記事を見てみると、ぜひまた泊まりたい、とかなりお気に召したようだった。
確か、おばあちゃんと、女将さんと、若い娘さんがいらっしゃったと思うが、今はどうなっているのだろうか。

ここから橋を渡って対岸へ向かうのが遍路道なのだが、これまで二回歩いていることから、今回はそのまま車道を進んでみることにした。

なかなかレトロなたばこの自販機が残っていた。この形式はあまり見た記憶が無いから、かなり大昔の物なのだろう。






車道を進むと、遍路道となっている潜水橋が見えてきた。

自分が渡った時には、確か木造だったか、歩いているとビヨンビヨンと揺れたものだが、コンクリート製の立派な橋に変わったように見える。どうなのだろうか。


  


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2023年07月26日

【4巡目-55】 玉ヶ峠から、旧遍路道探索へ② [2021年2月22日‐その4]

小道を進んで行くと、何やら石碑のようなものがあった。文字は読み取れず、ただの岩かも知れないが、やはり古い遍路道ではないか、との期待が湧いてくる。

その少し先に、何と丁石(四十四丁)が打ち捨てられたような状態で残されていた。

今では歩く人もいないだろう遍路道で、誰に見られることもなく、人知れず佇んでいる姿に感動してしまった。

道は、神社の境内の中へと続いていた。東海図版の地図では、ここまでが今も歩ける遍路道となっている。

その先にお寺があり、道はさらに続いているような雰囲気だったが、草木に覆われており、それ以上は進めなかった。

適当に山の斜面を下って、通常の遍路道へと戻った。

なかなか充実した、遍路道探索となった。またも歩き遍路の楽しみを見つけた感がある。

ここからは、静かな車道をひたすらゆるやかに下る道となる。
膝を痛めていたら地獄かも知れないが、足腰に問題が無ければ、スタスタ歩けるし、谷間を挟んだ山並みの雄大な景色が広がり、気持ち良く歩ける区間だろう。  


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2023年07月23日

【4巡目-54】 玉ヶ峠から、旧遍路道探索へ① [2021年2月22日‐その3]

しばらくお休みしていましたが、記事の投稿を再開します。

玉ヶ峠を越えた所からが、本日のメインイベントの一つとなる。

通常のへんろ地図では、ずっとゆるやかな車道を下って行くことになっているが、東海図版の地図には、「旧へんろ道はあぜ道で判りにくい、舗装路が無難」と、別の道が遍路道となっている。

玉ヶ峠から先は、今の遍路道より山手に本来の道があったらしく、地図にはオレンジの点線(廃道)が引かれている。

一部、歩ける区間があるようで、ここを探索するつもりである。

写真の場所で、右下の方の道を進むのが一般的なのだが、おそらくここが旧遍路道への分岐だろう、そのまま直進する。

再び分岐がある。そのまま直進すると山の方に行きそうなので、右方向の道に入ってみた。

民家の敷地に入って行くような形となり、本当にこの道で合っているのだろうか、と不安になりつつも、何とか行けそうなので進んでみた。


民家を抜けると、果樹園のレールに沿ったあぜ道となった。




  


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2023年07月14日

【4巡目-53】 玉ヶ峠 [2021年2月22日‐その2]

玉ヶ峠に向かって、つづら折りの山道となる。

道の記憶が無く、こんな道歩いたことあるかなあ、もしかして道を間違えたか、確かずっと下方に分岐があったなあ、引き返そうか、と迷っている所で遍路札を発見、一安心した。

10分程車道を進んだ所で、玉ヶ峠への歩きの道の入口となった。
「谷道 一ぷく場」と出作り立杭がある。
平成遍路石には、上方の車道まで600m、と記されていた。

一巡目の時には「植村旅館」に泊まっているから、焼山寺まで上がって、またこんなきつい上りがあるのか、と思った覚えがある。

水害でもあったのか、石がゴロゴロ転がっていたり、大木が道の真ん中にある区間があった。

何となく道筋は分かるようになっていた。そんな道にも、昔からの遍路石がいくつかあった。
きっと、道の土が流れてしまったのだろう。

しばらく上ると安定した山道となり、車道に合流した。
右に100m程進むと、玉ヶ峠となり、畳が敷かれたお堂がある。

この辺りは日当たりが悪く鬱蒼とした感じではあるが、ちょっと石垣に腰掛けて一休みしやすくもある場所である。  


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2023年07月11日

【4巡目-52】 農園ゲストハウス もりあんloft④ [2021年2月22日‐その1]

昨夜21時から、今朝5時40分まで、ぐっすり眠ることが出来た。

朝食は6時でお願いした。
写真右上のおむすびやお菓子は、昼用のお接待である。

午前7時前、記念写真を撮ってもらって、「もりあんloft」を出発した。

この日の宿は、「鱗楼」さんに予約をしてある。

奥さんも一緒についてくるので近所に用事でもあるのかなあ、と思ったら、歩き遍路さんには、少し道を下った玉ヶ峠の入口までお供することにしている、との事であった。

この奧さんはきっと、人が好きなタイプの方なのだろう。
どんな方がいつ泊まっても、変わらず丁寧な対応をしてくれるに違いない。

玉ヶ峠への歩きの道へと入る。
林の中に石垣が続いていたりお墓があったり、今では信じられないが、一昔前には人が住んでいた気配があった。

10分程で、静かな車道に出る。この道で合っているのかなあ、と不安になったりもする。16年前に歩いているはずなのだが、全く記憶に残っていなかった。  


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2023年07月08日

【4巡目-51】 農園ゲストハウス もりあんloft③ [2021年2月21日‐その17]

夕食は6時から、部屋に運んでくれた。

豪華な食事に大喜びする。それも、全て手作り風な感じがして美味しかった。

宿主さんは地元の農家、という事だったので、きっと採れたて野菜たっぷりなのだろう。
農家食堂で出てきそうな料理だった。

自宅は別にあり、そこで料理を作って持って来てくれるそうで、お客さんが泊まっている時には、旦那さんが下の階で待機している、との事だった。

ご飯もお替りして完食すると、喜んでくれた。
全て食べ切れるお遍路さんは少ないのだろう。本当は、おかずのお替りも欲しい位で、まだまだ食べられた。

食後は、テレビか無かったこともあり、置いてあった遍路ノートを読んだりして過ごし、21時に消灯した。





もりあんloft:一泊二食 6000円 〈広い和室〉
   
 ※洗濯機100円・乾燥機200円。
      アルコール他、飲料販売あり。
      冷蔵庫、ゆかた、茶あり、
      テレビ無し。朝食は6時から可。
      宿泊客:歩き遍路1名  


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2023年07月05日

【4巡目-50】 農園ゲストハウス もりあんloft② [2021年2月21日‐その16]

午後4時過ぎ、本日の宿「農園ゲストハウスもりあんloft」に到着した。

入口付近には万国旗がある。
中に入ると、エスニックな感じとお遍路が融合した、不思議な雰囲気となっていた。

奥さんに案内をしてもらう。まだ若く、自分と年は近そうな感じの方だった。

宿内には、飲み物やアルコールなどの販売、部屋にはコーヒーセットもあり、周囲に自販機が無くて困っていたが助かった。

案内の貼り紙には、英語がふんだんに使われている。
外国人のお遍路さんがよく泊っている印象だった。

宿を開始して4年目、通常のへんろ地図に宿は掲載されていないが、最新の英語版のへんろ地図には載っている、との事だった。

部屋はおそらく二部屋あり、二段ベットと自分が泊まった和室だったと思う。
この日の泊まりは一人きりだったが、消灯時間が午後9時となっていたし、ゲストハウスなので相部屋となるのだろうか。  


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2023年07月02日

【4巡目-49】 農園ゲストハウス もりあんloft① [2021年2月21日‐その15]

「おへんろ駅」を出るとすぐ、以前営業していた「すだち館」があった場所を通り掛かる。

現在は空き家風となっているが、「ゲストハウスすだち庵」は右、の看板があった。別の場所にすだち庵と微妙に名が変わって再オープンした様子。

調べてみると、個室か相部屋なのか今一つよく分からないが、一泊二食付き6500円で泊まれるようで、元歩き遍路の方がクラウドファンディングを利用して開設してくれたようである。

そのすぐ先、T字路になっている場所のちょっと奧に、本日の宿「農園ゲストハウス もりあんloft」があった。

丁度、宿の奧さんらしき方が車でやって来て、入口を教えてもらう。

裏の方から階段を上がって、二階が宿となっていた。プレハブ風の建物で、確か、農作業小屋を改装して宿にした、と話していたような気がする。

へんろ地図にも掲載されていないし、この宿の存在は全く知らなかった。
直前に偶々ネットで発見。HPもあり、メールで予約を、との事で送ってみると、すぐに返信が来て、泊まることが出来た。
結果的に、とても良い宿に泊まれて大満足だった。


本日のコースタイム
旅館吉野6:43→(11)藤井寺6:58→8:04長戸庵8:10→8:37樋山地→9:00石鎚神社→10:23柳水庵10:49→11:31浄蓮庵11:33→12:03左右内12:20→13:09(12)焼山寺14:35→15:07杖杉庵→16:01農園ゲストハウスもりあんloft


歩行距離:17.5km+α(樋山地探索分)
 歩数  :36247歩
最高気温:19.4℃
最低気温:5.3℃[徳島市]  


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2023年06月29日

【4巡目-48】 12番焼山寺から、鍋岩へ [2021年2月21日‐その14]

杖杉庵で10分程休んで、再び山を下って行く。

ここからも、車道を歩いたり、梅畑の中を通ったりと変化に富んだ道が続くが、石がゴロゴロとある下り道もあったりして、時間が掛かり、かなり疲れる区間もある。

歩きの道を抜けると、次の集落が現れる。

もう営業していないと思われる食堂があったりする。
こんな食堂が営業していた時代にタイムスリップしてみたいものである。

廃プールや廃校を眺めたりして進むと、「おへんろ駅」に到着した。

直売所らしきものがあったようだが、既に営業はしていない様子。真新しいトイレがあり利用させてもらうが、ウォッシュレット付きのトイレであった。

宿はもう、すぐそこである。
夜に飲む缶コーヒーをどこかで買いたいと思い、ここの駅に期待していたが、残念ながら自販機は見当たらなかった。
集落の道沿いでも見付からず、焼山寺で調達しなければならなかった。  


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2023年06月26日

【4巡目-47】 12番焼山寺、杖杉庵へ [2021年2月21日‐その13]

(12)焼山寺で1時間半ほど滞在し、後にする。
ここからの下りが結構ハードなので、要注意である。

今でこそ、どんな道でも足腰を痛めることは無くなったが、歩き慣れていなかった一巡目の時には、ここで膝を痛めてしまい、その後の歩きが大変なことになってしまった。

ちょっとレトロな看板を見ながら、お寺を回り込むようにして山を下って行く。

この辺りから急にくしゃみが出だし、目や耳も痒くなってきた。花粉症の症状が出てきたようである。明日はもっと酷いことになる。

開けた場所から森の中へと入って行く。
道は変化に富んでおり、土道だったり舗装路だったり、色々である。

期せずして、反対側から白衣を着た軽装の外国人の女性がやって来た。
挨拶をしてすれ違ったが、どういったルートで歩いているのだろうか。どこかの宿に荷物を置いてきた、とかだろうか。

焼山寺から30分程下って来た所で、開けた場所に出て来て、民家も並んでいる。

その一角に、衛門三郎の伝説が残る「杖杉庵」がある。

地元のおばあちゃんが、黙々と草むしりをしてくれていた。板で渡したベンチがあったので、一休みさせてもらった。  


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2023年06月23日

【4巡目-46】 12番焼山寺 [2021年2月21日‐その12]

6時58分に(11)藤井寺を出立、途中、樋山地や石鎚神社に立ち寄って1時間程のロスで、(12)焼山寺には13時9分着。

大体、5時間位での歩きだったろうか。まだ、健脚の仲間に入れてもらえるだろう。

最後のへんろころがしを、ゆっくりゆっくりと上ったお陰だろうか、まだまだ余力を残しての到着となった。

境内には、コロナ禍にも拘らず、そこそこ参拝客の姿があった。
まずは鐘楼へと向かい、鐘を撞かせてもらう。山の上の札所では欠かせないだろう。

焼山寺には、納経所内に広い休憩所があり、大きな荷物を抱えていても気兼ねなく一休み出来るようになっている。

ただこの日は天候が良かったことから、参拝を終えると、外のベンチで休ませてもらうことにした。
麓から持参してきた酎ハイ缶を、ここで開けることにする。

本日の宿は、山を下りた鍋岩にある、「農園ゲストハウス もりあんloft」に予約をしてある。

まだまだ時間があることから、時間をたっぷりと使う。
結局、(12)焼山寺には1時間半近くも滞在してしまった。賑わっていた境内も、出立する頃にはすっかり人の気配が消えていた。  


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2023年06月20日

【4巡目-45】 12番焼山寺へ [2021年2月21日‐その11]

最後のへんろころがしに挑む。
息があがらないように、ゆっくりゆっくり進んでいく。

真冬とは言え、好天なこともあり身体が熱くなり、ズボンの裾を上げて歩く。

所々にある丁石に挨拶しながら上ると、少し開けた場所に出て来た。
へんろころがし突破である。

大木が寝っ転がっていて一休み出来そうであるが、まだまだ行けそうなので通過する。

前方には、この辺りで休んでいたのだろうか、「長戸庵」を出た所で見掛けた野宿らしき青年の背中が見えた。

山道を通過すると、(12)焼山寺の駐車場からだろうか、玉垣が並んでいる場所に出て来た。

ここからどこへ進めば良いのか迷ったこともあるが、今回は「へんろ道保存協力会」の札の立杭があってスムーズだった。

中へ入り込んで、灯篭の並ぶ道に入るのが正解である。
こういう、お寺の目前でもう間違えないだろう、といったちょっとした場所で迷ってしまうことがよくある。  


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2023年06月17日

【4巡目-44】 浄蓮庵から、12番焼山寺へ [2021年2月21日‐その10]

「浄蓮庵」から約30分、300m程、山の中の歩きの道を下ると、日当たりの良い車道に出て来た。

下に何軒かの民家があり、正面の山の上に(12)焼山寺があるはずである。
眺めが良く、気持ちが良い場所である。

写真の場所が、車道から歩きの道へと入る分岐となっている。
ここのアスファルトの道路の上が、個人的に「焼山寺道」第三の休憩所である。車道と言っても、車はほとんど通らない。

柳水庵と焼山寺の間の歩きで、のんびり出来る場所は、ここしか見付からない。雨降りの時などは、休む場所が無く、つらい歩きとなってしまう。

集落内の小道をさらに下って行く。この辺りも、なかなか面白い。

だが、これまで稼いできた標高をドンドン下げることになる、辛い区間でもある。

下りきって小さな橋を渡った所からが、最後の遍路ころがし、となる。いつも息が続かなくなるのはここからである。

最近身につけた技というのも変だが、わざと歩くペースを落として、息が上がらないように、ゆっくりと山道を上がり始めた。  


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