2024年12月05日
【4巡目-127】 平等寺道 [2023年2月20日-その15]

こちらも、国指定史跡となっているから、古くからの道なのだろう。
ただおかしいことに、あれだけあった遍路石が、ぱったりと見られなくなってしまった。なぜだろうか。

舎心ヶ嶽を出立してから、なだらかに下る、歩き易い道が続いていた。
このまま麓まで行ければ良いなあ、などと思っていたが、やはりそんなに甘くはなかった。

何とか下りきると、へんろ小屋もある阿瀬比集落となった。
廃屋もあったりするが、風情のある小道を進む。
2024年11月30日
【4巡目-126】 いわや道 [2023年2月20日-その14]

左下方へと下って行く。
十数年前には、いわや道を少し入った所に、この先通行止の看板があった。
そこが歩けるようになったのか、と少々感慨深かった。

それらを読みながら進んで行く。
それにしても、ゆるやかな下りの、とても歩き易い道が続く。
このまま下界まで到達出来たら良いのになあ、などと思っていたが、最後に、急勾配の下りがある。

分岐があり、案内板によると、「ここから先のいわや道は通行不能」となっており、平等寺道という、別ルートを歩くことになる。
2024年11月25日
【4巡目-125】 舎心ヶ嶽から、「いわや道」へ [2023年2月20日-その13]

写真の中程に、小さくロープウェイが走っている。
遠すぎてはっきり分からないのだが、お客さんが乗っていないのだろうか、反応は見られなかった。残念である。
山から煙が上がっており、火事か、あんな場所に建物があったか、と思ったら、何と「花粉」が飛散していたようである。
テレビで画像は見たことがあるような気はするが、まさか生で見ることになるとは思わなかった。
先程から、花粉症の症状が出始めた所である。

「いわや道」への入口には、真新しい注意書きの看板があり、「夏季4時、冬期3時以降の立ち入りは、日没時間となりますので、ご注意下さい」とある。
まだ午後1時半前なので大丈夫である。
以前、ふだらく峠越えでお遍路さんの遭難があり、この道を勧めない動きがあったみたいなので、そういったこともあっての注意喚起なのだろうか。
2024年11月20日
【4巡目-124】 舎心ヶ嶽② [2023年2月20日-その12]

瀬戸内海になるのか太平洋になるのか、海まで見渡す事が出来た。
ただ、物凄い強風で、お大師さんの後ろまでは行けるのだが、高い所がちょっと怖いのもあって前側に回るのは勇気がいった。

コンコンしてみると、銅像の中は空洞のようだった。
お大師さんの後ろ側には、人ひとり、ちょっと一休み出来そうなスペースがある。

こんなに素晴らしい場所を独り占めし、おむすびをほおばるとは、何と贅沢な時間なのだろう、と感慨深かった。
2024年11月12日
【4巡目-123】 舎心ヶ嶽① [2023年2月20日-その11]

「ここからはお大師様がお迎えにこられます 御宝号をお唱えしながら登りましょう」と、石碑がある。
神聖な場所に立ち入るようで、ちょっと緊張する。

御朱印を受ける方は納経所へ、と看板があった。
知っていたら書いてもらっていたのだが。
さて、ここからが本番である。
確かに、崖っぷちのお大師さんに向かって鎖が続いている。立入禁止ではないようだ。

ようやく念願達成である。
この日は好天だったこともあり、素晴らしい景色が広がっていた。
2024年11月07日
【4巡目-122】 21番太龍寺から、「舎心ヶ嶽」へ [2023年2月20日-その10]

「舎心ヶ嶽」へと向かうので、ロープウェイ駅方面へと向かった。
すると、見覚えのある顔が。
「みかんの宿」で同泊した、公共交通機関を利用しながら区切りで回っている、広島県出身長尾在住の青年だ。
何でも、(20)鶴林寺を参拝した後、来た道を戻り、バスを乗り継いで、ロープウェイを利用し、太龍寺までやって来たそうである。
鶴林寺への山道で軽々と追い越していったから、あの脚力なら十分、太龍寺まで歩いて来れるはずなのだが。驚いてしまった。
公共交通機関を利用しながら周っているので、との事だった。

舎心ヶ嶽の崖っぷちにお大師さんの銅像がある。
勿論、存在は知っていたのだが、すぐ間近まで岩石を伝って行けるようで、その事は知らなかった。
ぜひとも行ってみよう、と思っている。
これが、実際にその時の写真である。
2024年11月02日
【4巡目-121】 21番太龍寺 [2023年2月20日-その9]

納経書きの方が、この時間にここにいるのは優秀、自信を持って、と言ってくれた。
早ければ良い訳では無いのだが、やはり褒められると嬉しいものである。
ベンチでゆっくり休んでいると、(20)鶴林寺でも一緒だった女性二人組が到着した。
自分が着いてから1時間近く後のことになるから、この時点ではやはり、早いペースだったのだろう。

お二人に今日の宿を聞くと、同じ「山茶花」だった。
天井の龍の絵はどこにある?、とか、ここに荷物置いておいても大丈夫かね、などと賑やかだった。
奈良県から来られたそうで、昨晩は「ふれあいの宿さかもと」、その前の日は、「みかんの宿」と同じ、生名地区にある「もみじの里」に泊まったそうである。
2024年10月28日
【4巡目-120】 20番鶴林寺から、21番太龍寺へ④ [2023年2月20日-その8]

見たことが無い遍路札も掛けられていた。
「伍」とは何だろうか。
次第に、目がムズムズしてきて、くしゃみが出るようになった。
ついに、花粉症の症状が出始めたようである。昨年も歩き遍路中に同じようになったが、今年も、である。

無事、「かも道」との合流点に到達である。

2024年10月16日
【4巡目-119】 20番鶴林寺から、21番太龍寺へ③ [2023年2月20日-その7]

一巡目だったか二巡目だったか、ここに軽トラがやって来てすれ違ったのだが、落石なんかもあって、今はもう車が走ることは難しそうである。
この先に廃屋などあったかと思うが、通う方もいなくなったのだろう。

周囲には、何軒かの廃屋や田畑の跡が残されており、やはり人が通っている雰囲気は無くなっていた。
廃村だろう。

一歩一歩、心拍数が上がらないよう、わざとゆっくりペースで進んで行く。
タグ :歩き遍路
2024年10月09日
【4巡目-118】 20番鶴林寺から、21番太龍寺へ② [2023年2月20日-その6]

屋根付きの休憩所がある。
15年近く前のGWになるだろうか、歩き遍路で大賑わいだった休み場所である。
この日は、当然と言おうか、人の姿は見られなかった。この日、前後を歩いていたのは、5人程だろう。

前回は「かも道」を歩いているから、久々の水井橋である。
高さがかなりあり、橋幅は狭く、風も強かったことから、かなり怖かった。車が来なくて助かった。

ここにも新しい説明板がいくつもあり、これらを読み進めながら進んだ。
2024年10月01日
【4巡目-117】 20番鶴林寺から、21番太龍寺へ① [2023年2月20日-その5]

山門まで戻るのではなく、お寺の境内中程から、下る歩きの道がある。
前回だったか、「かも道」は迷いやすいから行かないように、との看板が立てられていた。
せっかくの復元された遍路道なのに、そんなものを設置するとは、と残念に思っていた。
今回は撤去されており、逆に、遍路道マップ、という新しい看板があり、「かも道」も掲載されており、一安心した。

一旦、麓に降りてから、再び上がる形となるが、この下りがなかなか厄介だった。
下りがキツイことは重々承知だったのだが、鶴林寺への上りよりも、厳しい道のりで、脚がガクガクした。下手をすると膝を痛めそうである。
逆打ちの方に励まされて下って行く。

タグ :歩き遍路
2024年09月22日
【4巡目-116】 20番鶴林寺 [2023年2月20日-その4]

麓の「みかんの宿」を出てから、1時間数分だった。
鶴林寺の境内に到着すると、まるで(21)太龍寺のように整然としていた。こんなだったかなあ。
このお寺の印象と言えば、自販機が無いので、水分の補給に困る事だろうか。

自販機を設置しては、と進言したこともあったそうだが、今回も見当たらなかった。
特に暑い時期などは、歩き遍路にとっては大問題なので、事前の準備が必要だろう。

後で分かったのだが、この方も、今晩「山茶花」で同宿される方の一人である。
2024年09月17日
【4巡目-115】 20番鶴林寺へ② [2023年2月20日-その3]

先程、話に聞いていた元気な女性二人組だろうか、他に男性の方も共に一休みしていた。
こちらはまだ疲れも無く、挨拶だけして、そのまま通過した。

途中まで、先程の女性二人組の方のお一人の方が後ろを付いてきていた。
何で一人だけ、と思ったが、後で宿での食事の時に話を聞いた所、お二人は泊る宿は同じにしているが、歩く時はそれぞれのペースで歩いている、との事だった。

汗はたくさんかいたが、息が上がることも無く、ノンストップで歩けたのが嬉しい。
やはり、心拍数は大事なようである。
(20)鶴林寺は四回目なのだが、こんなシチュエーションだったかなあ、と全く記憶に無かった。
2024年09月12日
【4巡目-114】 20番鶴林寺へ① [2023年2月20日-その2]

(20)鶴林寺に向かって、前回は慈眼寺や「ふれあいの里さかもと」方面寄りの、「棚野」と言う集落からの道を上がっている。
こちらのスタンダードな遍路道は12年振り、という事になる。

昨晩はやはり、道の駅のヘンロ小屋で泊まっていたそうである。
二人組の元気な女性が抜かしていったよ、と話していた。この二人組が、「山茶花」で同泊することになる方々である。

頭陀袋と手に荷物を持つ軽装ではあるが、坂道をまるで平坦路のように軽やかに上がって行った。
同じやせ型なのだが、こちらは一歩一歩ノシノシと進んでいると言うか、身体の重みが違っており、かなりショックだった。
2024年09月07日
【4巡目-113】 みかんの宿④ [2023年2月20日-その1]

夕食で一緒だった神奈川の方は、ゆっくりするという事で、昨日遅れて到着し、顔を合わせていない方との朝食となった。
まだ25才の青年で、出身は広島県だが、仕事の関係で長尾寺のある長尾に住んでおり、公共交通機関を利用しながら周っており、今日歩いて帰る、との事だった。
この方から、(12)焼山寺へのバスが廃止になる、と教えてもらった。

このお二人とは、今日の宿「山茶花」で同泊することになる。
相部屋にはしなさそうだったから、宿の定員は三部屋分、と言う事になるのだろうか。

今日の日程でクーポンが使える場所は、遍路道からちょっとだけ外れた、「道の駅わじき」のみである。
2000円、タダで使えるとなるなら、必ず立ち寄らなければ。
Posted by こいったん at
00:05
│お遍路 第四拝(徳島)
2024年09月02日
【4巡目-112】 みかんの宿③ [2023年2月19日-その21]

色々なお客さんがいらっしゃるようで、満員です、と断ってもやって来る外国人お遍路さんもいるそう。我々には無い逞しさではある。
対応が大変そうであるが、それを楽しんでいる様子でした。
また、昨日泊ったお遍路さんは、この場所から二日は掛かる(23)薬王寺(大体40km)へと向かったそうで、無事に到着した、と連絡があった、など色々な話を聞かせてくれました。

娘さんは逆に、穏やかにお話しされる方で、ロッジ尾崎のお姉さん風でした。
部屋にはお茶やコーヒーセット、茶菓があり、気遣いが素晴らしく、その上、洗濯もお接待でしてくれるなど、至れり尽くせりでした。
みかんの宿:一泊二食 7000円 〈1F 8畳〉
※洗濯・乾燥、お接待でして頂く。自販機なし。浴衣・コーヒーセットあり。缶ビール400円。
朝食は希望する時間だったか?
宿泊客:歩き遍路3人
2024年08月28日
【4巡目-111】 みかんの宿② [2023年2月19日-その20]

最初は、三巡目にお世話になった、大きなお風呂があって、従業員の方も親切な「ふれあいの里さかもと」さんに泊まろうと考えていました。
「みかんの宿」の存在は知らなくて、偶々グーグルマップでこの宿を発見。

食事の誘惑に負けて、こちらにお世話になることに。
この日の宿泊客は3人、一人は連泊という事で、通常とは少し違うメニューだったそうですが、大満足の夕食でした。
もう一人はバス利用で到着が遅れているそうで、連泊の神奈川の方と、女将さんとその娘さんとの食事となった。

都会の方は、こういったお得なプランがあって羨ましい。
この日は、連泊して別格の慈眼寺へ行って来た、明日は(20)鶴林寺へ往復してから帰宅する、との事だった。
2024年08月23日
【4巡目-110】 みかんの宿① [2023年2月19日-その19]

ウロウロしていると、地元の建設業の方が、そこ入って曲がって、と詳しく指示してくれた。
かわいい看板もありその通り進むと、ちょっと分かりにくい場所に本日の宿、「みかんの宿」があった。
普通の民家を利用した宿である。

飲み物を持ってきてくれるそうで、熱いものと冷たいものとどちら、と聞いてくれる。両方、お願いしてしまった。
おもてなしが素晴らしかった。
本日のコースタイム
民宿ちば7:33→7:44(18)恩山寺8:00→9:04(19)井戸寺9:31→12:31道の駅ひなの里勝浦13:19→14:20星の岩屋14:33→14:56佛陀石15:05→17:09みかんの宿
歩行距離:21.2km
歩数 :38788歩
最高気温:12.5℃
最低気温:4.6℃[徳島市]
2024年08月18日
【4巡目-109】 佛陀石から、「みかんの宿」へ [2023年2月19日-その18]

お昼に見掛けた、お遍路さんの大きな荷物が、そのままヘンロ小屋に置いてあった。
やはり、(20)鶴林寺に向かう力は無かったか。ここで野宿するのだろう。
道の駅の裏側辺りの小道を辿って、旧道へと入る。

(20)鶴林寺の麓の宿と言えば、「金子や」一択。
送迎してもらって「ふれあいの里さかもと」、と言うイメージだったが、この辺りは逆に遍路宿が増えている印象がある。
今回宿泊する「みかんの宿」も、まだ新しい宿である。

もう少し手前にも、「にしむら」とか、聞いたことが無い宿も出来ていて、最近の遍路宿事情の変化についていけなくなってしまっている。
平均年齢の高い、歩き遍路界の情報についていけなくなるとは。
2024年08月14日
【4巡目-108】 佛陀石 [2023年2月19日-その17]

なぜこの場所にこの様な造形物が、といった印象である。
人の気配は無く、しばらく一休みさせてもらう。
周囲には小道が下方に続いており、まだどこかに行けそうな雰囲気だったが、どうだったのだろうか。

ただ、道に迷っては困るので念のため、来た道を星の岩屋へと戻ることにした。
時間もあったことから、星の岩屋を下ってしばらくの分岐から、別格の慈眼寺方面へと向かう、赤い線の入っている道を歩いてみることにした。

土の児神社という場所があるのだろうか。
麓まで降りた所で左折して、来る時に通った潜水橋を目指す。
小雨となりだして少々焦るが、すぐに止んでくれて助かった。